商店街における経済活動とイベントの相関

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皆様に支えていただく商店街振興策の第一弾、4/11より港区コミュニティーバスのちぃばす車内モニターで『買い物するなら地元の商店街で』と、商店街情報の最後にアイキャッチが流れ始めることになってます。どんなもんなのか確かめるためにちぃばす乗りに行かなきゃ。これからどんな展開にするのか、今後も区と協働で話し合いを進めていければこれ幸い。

 

そんな商店街振興のことで、先月末にとても興味深い調査報告書をいただきました。その名も『港区における区民の消費に関する調査報告書』、回収率31.8%、標本数2,757のアンケート結果、230ページ弱。世代別に色々なグラフや表を用いて買い物動向だったり、認識傾向だったり、結果をじっくりと堪能しております。でも物足りない。全然物足りない。

 

もっとね、この調査結果を政策に活用してほしいんですよ。なので報告書の数字を拾いなおし、自分なりに年齢層を別のくくりに分けてグラフ化してみました。何かを見つけたいわけです。前職で散々やってたこと、これが経験を活かすということなんでしょうかね。わかんないけど。

 

〜34才、35〜44才、45〜54才…75才以上、調査では『なぜそこで分けた?』という年代だったところをちょびっとがっちゃんこして、『東京都の平均初産年齢30ちょいを考慮して、小6までのお子さんがいるあろう層を含むかもしれない44才まで』『それ以上、定年退職前であろう層までを含む世代』『世間一般でいう、いきいきシニアを含む層』。家族構成が重要な調査項目は行われてないので意味ないんですけど、ほら、細かすぎる世代のグラフはちょっと見にくいし。

 

『商店街の利用』『商店街のイベント』『商店街の活気認識』の3点を中心に見てみました。報告書の結果と基本同じなんですけど、年齢層を分け過ぎない構成にするとわかりやすい見栄えに(データが足りないので相関分析はまだできてないけど)。質問内容によっては回答数が違うので、アタリだけつけてみた。

 

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商店街でほとんど買い物しないよという若い層(ここでは44才以下ね)は48%。中間層(45〜64才)は38%。シニア層(ここでは65才以上ね)は25%。ふむふむ。

 

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それがですね、今度は商店街のイベントに行くかどうかという質問では、商店街で買い物しないと多く答えた若い層で『時々行く』『よく行く』というのが多いんですよ。時々行くというのが一番多いんですけど、合わせて57%。中間層では48%。先の質問で75%が商店街でよく・時々お買い物するわよというシニア層は、なんと43%が『イベントは存在は知ってるけど行ったことない』。へえー。

 

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何をもって商店街の活気があるかどうかを判断してもらってるのかはわからないですけど、簡単なイエス、ノー、わからない的な3択ではこんな感じ。若い層ほど『ない』か『わからない』が多いと。ほぉー。商店街に興味ないっていうのもひょっとしたらわからないに入るのかな。

 

調査結果から示唆されることの中で、報告書の中で注目すべきがやはり3点。

 

1. 若年層ほど、近隣の商店街に対して無関心。

2. 商店街の存在が認識されていても、頻繁に利用する住民は多くない。

3. イベントやお祭りの場所としての商店街が、日常的に買い物を行う商店街と結びついていない。

 

他にも当然様々な要因も調べるべきこともありますけど、報告書に含まれてない数字を研究所に教えてもらったり、より良い方向に繋げられる何かを見つけられたらと。決して残念な結果には思ってませんし、想定内ですよ想定内。9月の決算委員会までに色々と考えてみるとして、無関心な層にちょびっと関心を持ってもらうためにも、アイキャッチから始めるのは案外有効な策なのかもなーなんて自己肯定をしてまずはこれまで。

 

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