報告会を通じてひとつ問題提起をしました。

『年に1度の2回の報告会』と文字にすると非常に不思議感満載で、1回なのか2回なのかどっちなんだいと言われる小倉りえこ報告会です。毎年1回、1日だけだと色んな職業とな働き方とか暮らし方があってアレですので、平日の夜に1回(お店閉めてからでもちょこっと見にきていただけるように)、それだけだと遅い時間だからお店関係ない方には申し訳ないので週末のお昼に1回。初回と最終回、『こけら落とし』と『千秋楽』のみという、字面だけある意味スペシャルな報告会。某姉妹風に言えばファビュラス☆

 

それでも残念ながら全部の方々に公平に平等にというわけにはいきません。なので資料抜粋とかそういう対応でいつでもお好きな時に『ああ、報告ってそんなもんか』とでも知ってもらえるようにまとめも作ります。そんでウェブサイトで公開しておいて、自分自身でもいつ何時でも見直せるように。備忘録はできましたのでサイトに載っけてありますのでご自由に参照ください。

 

そして前回は『お前は上から下まで色合いが地味だ』と指摘がありましたので、2回目はその地味度を少しだけ脱出してみたつもりです。どう?小倉りえこ、これが目一杯の精一杯☆

 

そんなことはどうでもよくて。

 

今年の報告会では聞きにきてくれたご近所を中心とした方々に対し、ひとつの問題提起をしました。それは『麻布十番商店街を観光スポットにしていいかどうか』ということです。私1人だけでは抱えきれないことですし、みなさんがどう考えているかが大切ですし。地域の意見は無視しちゃいけない。バランス取るのは難しいんだろうけど。個人的な思いと見解からは、麻布十番商店街を全力で観光スポット化することにちょっと難色を示したい方です。え?以外?

 

一概には言えない難しい、もどかしい、そんな話題を『みなさんも一緒に一度考えてもらえませんか?』と今年の報告会を通じて投げかけてみました。今、麻布十番にとってこれからの明暗を分けるくらいの大切な時期かもしれなくて、ひとつ何かを間違うと麻布十番は商店街の街から繁華街の街へ一直線になってしまうような気がするからなんです。『繁華街にならない商店街』というのを目標に努力してきた地域ですから、そこは引き継いでいきたいわけじゃないですか。や、個人的にずーっと考えてることなんですけど。

 

今の麻布十番はそりゃもう立派な有名な街になりました。地下鉄が通り、交通の利便性が高くなったからたくさんの方が訪れ、メディアでも取り上げられます。でもね、地下鉄通る前までは麻布十番って陸の孤島と言われていました。だってずっと昔に『地下鉄はいらん!』と確か日比谷線の開通を反対した地域です。それが地域と商店街の努力である意味(いい意味で)ガラパゴス化というか独自の進化をしてですね、普通に暮らす上で必要なお店が残りつつ、今は新しいお店もできて色々と共存できてるのが麻布十番商店街です。と、そう思ってます。

 

お店もたくさんあるだけじゃなく、暮らす人もたくさんいますし。だからこそ商店街を中心に発展・存続してきた地域なわけです。そこはやっぱり尊重したいですよね。や、あくまでも私見ですよ。や、もちろん訪れるお客さんが大切なのも十分理解してますよ。だってお店の集合体ですもの。

 

今は地下鉄が2本も通り、そういうことからだろうけども六本木ヒルズも出来て、たくさんの方々がなんとなくふらりと訪れるもよしというエリアになりました。でも私は声を大にして言いたい。地下鉄が通ったのはあくまで『たまたま』であって、地元組織と地元商店街が麻布十番商店街を維持してきたからの努力に周囲が魅了されてることを忘れてはいけないよと。そういう見方もあるかとは思いますよ。

 

観光客がどっと押し寄せると暮らしにくくなると感じる人もいるわけですし、観光客もお客さん候補なわけですから売り上げ貢献に期待するとこもあるわけですし、上手なバランスが必要になるわけです。難しい問題ですよね。

 

なぜこういう風に改めて問題提起をしたくなったのか、その理由のひとつとする港区政策創造研究所による『港区商店街・商店等実態調査』の結果を近いうちにまとめようと思います、まる。