でんちゅうでござる!な話。 その2

さて、電柱と電線を無くしましょうという話の続き。国土交通省と東京都のなんとなくの方針とか方法とかをざっくりおさらいしたところまでが前回。今回はイチ都民、イチ区民の目線でみていきたい感じ。もっと地に足をつけて港区はどうなってるんだろうと調べ始めたのが昨年。そしたらね、すごいことを発見したんですよ。ちょっとおくさん聞いてもらえます?

 

国と東京都は『無電柱化』とふんわりしてるんだけど、港区は『電線類地中化』って限定してるの。港区は無電柱化の地下に埋める以外の方法は方針作らないのでガン無視していくってことでいいのかしら。

 

 

と、思いきや、めっちゃ普通に裏配線方式の例とか図解で掲載されてるじゃん。ウソつきー。以上、発見でした。どうでもいい発見。うん、知ってる。

 

港区の中でも前々から整備方針があるわけですし、その中で東京都が『無電柱化条例成立!』となったら、電柱がなくなる日は近いとみなさんは期待しますよね。というか、そう期待させちゃうような感じありますよね。『オリンピックまでにうちの前の電柱なくなるんだ!やったー!』と自分の住まいを中心に物事考えて期待しちゃってません?

 

港区の作っている『港区電線類地中化整備基本方針』によりますと、3年前くらいの情報だと地中化整備率はこんな感じ。港区内の全部の道路で地中化されているのが約30%、その中の区道が約20%。昨日の港区議会定例会の代表質問でも公明党さんが地中化についての質問されてたんですよね。そしたらH28年度末の時点で21%って言ってたから…まあ3年前から大して変わりないか。

 

で、この10%の差って気になりません?なんでしょうね。これって国道都道のことなんですかね。どうだろう、違うかな。勘違いしてたらごめんなさいね。

 

↑これ、たくさんある青い線が目立ちます。これ、要は区の管轄外で地中化してるところ。つまり、国道と都道(とそのほか大規模開発とかそういう類?)。みんなある程度広くて大きな道ばかりだもんね。さすが国道と都道。で、区がやってるor予定しているところが紺色と緑。……パっと見……どこをどうみたら21%が完了していると言えるのかしら?見るべき資料が違うのかしら。わからぬ。

 

ま、いいや。そこらへんはちょっと置いといて。

 

問題はグレーの色のついた道路なんですよ。未整備路線と書いてあるけど『区が予定している緑色』ではないのでまだどうするか決めてないところなのかしら。こういうグレーの道が多分私たちの感じる『普通の道』とか『生活道路』とか言われるところであって、家の前の道路である可能性が高くて、要は一番気になるところ。

 

2mという歩道の幅で分けた地中化率がこちら。歩道が2m以上ある区道では41%、2m未満では9%が地中化されています。あれ、なぜ2mという数字で分けてるのかなおかしいな、と感じてしまいました。なぜなら『電線共同溝を設けて地中化するには歩道が2.5m必要』って聞いてるのに。

 

要はこうですよね。↑グレーの四角は地上機器ね。電線共同溝方式で電線を地下に埋めるためには地上機器を置かなきゃいけないし、その地上機器も設置できる場所がおおまかに決まっている上、歩道の幅は2.5m以上ないとお話にならないと。というか、ダメですと。だったら『電線共同溝方式で電線を地下に埋めることができない幅の歩道はこれだけです』と2.5m以下の区道のパーセンテージを出せばいいのにとか感じちゃう。シロウトだからかもしれないけど。

 

 

片側だけ電柱残ってるところは歩道が2.5mに満たないところなのかなあ。不思議。

 

二の橋から仙台坂の上までは確か『都市計画道路』という枠に入っているので、いざという時の緊急輸送道路にするための拡幅工事を今後行う時に合わせて地中化されるんだよね。今は近隣と色々調整中なはずだけど、まだまだ先だとは思う。色々と。区役所は頑張ってるのは知ってる、土地を確保するのに。

 

無電柱化でも電線地中化でもどっちでもいいけど、抱える課題は↑こういう歩道のあるようなないような道をどうするか、狭い住宅地のところをどうするかということだと思います。技術革新を待つのであればそれまでこのままだろうし、歩道2.5mルールが変えられないのであれば結局このままだろうし。

 

あっひょっとしたらその辺一帯の大規模開発するように仕向けて、事業者にまるっと地中化させようする作戦とかなのかしら。えーそういうのヤダー。知らないけど。

 

もうちょっとだけ続く。