ちょっとアメリカまで その1

とある用事でアメリカ行ってました。 あっ港区議会では数年前から政務活動費で海外というのは禁止になっているらしいのでこれ完全なプライベート扱いです。元研究職、リサーチで見聞広めることが趣味、だいぶ偏ってることもあるけど勘弁な。あっ港区議会では議員が国を出るときに届け出が必要ということで、5月くらいにもうチャチャッとぺぺッと。『旅行届』はちょっとアレなのでせめて『渡航届』とかそういう名称に変えて欲しい感はある。とにかく、色々な行事とかすっ飛ばしてまで行ってきました。ここしかタイミングが無かったんですすいません。

 

議員になってから初めて海外でました。それまでは仕事で月の1/3はどっか海外だったり、海外じゃなくとも月の半分近くは国内移動してたり、年間100回飛行機というワークスタイルで若さって素晴らしいね的な生活してたわけですが、議員というお役目をいただいてからはなんというか生活・活動範囲が非常に狭くてですね。それぞれの活動エリアからあんまり脱線しないような暗黙の了解というか、そんなのありますしね。

 

そんな感じで狭い狭い範囲で活動してると残念なことですが当然世界も視野も狭くなる。小さいところも考えますけど大きなことも考えたい身としては、やっぱり見聞を広げるべきだなと思うわけ。今回はアメリカに行ってきましたけど、ちゃんとした理由があるわけです。そう、NIH(National Institute of Health: アメリカ国立衛生研究所)に行くこと。NIHを訪ねて6800マイル、ちなみにNIH訪問は人生2度目。

 

NIH。グーグル先生曰く、日本語では米国国立衛生研究所と言うらしいけどなんか変。漢字で表現すると単なる国の古臭い機関ぽいイメージ先行だけど、エヌアイエイチはエヌアイエイチ。アメリカの国益はもちろんのこと、全世界の医学とライフサイエンスの基礎を支えてるとこです、そう思ってます。

 

NIHはたくさんの国立研究所の集合体、たくさんあるんですよ、国立のがん研究所とかアレルギー感染症研究所とか、小児とかヒトゲノムとか、環境衛生とか薬物乱用とか。無理やり日本の何かに例える必要があるのであれば、『強いて当てはめるなら理化学研究所?』くらいしか思いつかないもんだけど、人員予算中身のどれを取っても比べ物にはならんわけ。

 

えーと、ウェブサイトによると、理化学研究所の全体予算908億円に対してNIHはえーと…いちじゅうひゃくせん…ざっくりでも3600億円。この予算の中の細かな使い道はまた双方すごく差があるんだけとすごいよなあ。ちゃんとミッションとゴールが明確だからきっちりと結果出せるんだもんなあ。あ、あとグラントの圧倒的な差もあるね。

 

そんな集合体のNIH、たくさんたくさん50も60も建物があるわけです。その中でほらここ。歴史ある1号館。

 

ほらここ、手すりの上っちょのとこ、『1』ってあるでしょ。これ1号館。1番最初に建てられたとこですって。

 

コレね、コレ。全部の建物の外観に番号振ってあるわけ。何号館と。

 

例えばここは40って書いてあるから40号館ね。ビルディング40はワクチンリサーチ。

 

NIHライブラリーも見学。3Dプリンターにグッとくる。すごいよね3Dプリンター。

 

NIH、どっちかというとやっぱり厚生労働省の興味をグッと引くようなアレなんですが、お話伺うと文部科学省も急接近し始めてるんだか。難しいお話はよくわからないけど、サイエンスとか教育とか研究とか研究者の地位とか職業ということから考え直してもらいたいなと思います。なんでもそうだけどプロフェッショナルを育てる環境、育つ環境、食っていける環境が日本には不足しているよね。あとはプロフェッショナルを安く叩きすぎてるよね。偉い人、そこんとこよろしく。

続く。