地域と議員と政治の話。

色んな方々とお話している中で、地方議員と国会議員ってもっと連携してもらいたいんだよねというお話を時々いただきます。街場の課題とかそういうのを必要あればどんどん上に流していく、そういう普通の方法の他にどうにかなることってないのかなと思いまして。そこで思ったわけです、『そうだ、同じ場所で同じ時間を共有すれば話は早いや』と。しかもざっくばらんに腹を割って話そうと、そういう本音で色々お話できるのがわかりやすいやと。国会議員にも地域の課題を直に知ってもらいたく、そうだみんなで腹を割って話そうと。

 

こういうのを世間一般(というか政治の世界)ではひょっとしたらミニ集会というやつなのかもしれないんですが、なんかそれもニュアンスがちょっと違うような。どちらかというと直で街場から要望伺います的な面もあるし、お勉強会的な面もあるし。なんといっても国会議員にちゃんと色々理解してもらいますよという意味合いも。

 

そんなことから、港区と地元に関係あるトピックを『民泊』『商店街振興』と設定しまして、まず最初はクローズドな会をお試しに開いてみようと思いました。膝を付き合わせて話できるようにと少数にしかお声がけしなかったんですけれど、当日は倍くらいの方々にお集まりいただきまして。

 

民泊について

メディアやなんだで民泊民泊言いますよね、2020年のオリパラがどうのこうのとか外国人観光客が増えてるのに宿泊施設が少ないから民泊施策がどうのこうのとか。民泊に関しては賛成の人もいれば反対の人もいる。理由は様々です。でも今週の6/15から正式に民泊施策というものがスタートするわけで、港区の今の状況を説明したり、街場で不安に思ってるようなことはどのようなことかを聞かせてもらったり、結果として非常に有益でした。

 

正直な感想を言いますと、『民泊とは何か』という周知がまったく浸透していないような気がします。それが議員の役目だったら怠慢だったかもしれないですごめんなさい。

 

民泊に関する港区の考えは

先日、新聞でこんな記事をみました。許認可のない所の掲載はしなくなったのでガクンと数が減ったと。確かに以前麻布十番というキーワードでサイト検索したら100以上は軽くあったのに、先日みてみたら40件ちょっとに激減してました。

 

港区の民泊を中心的にまとめる担当は保健所です。そして港区は許可制ではなく届け出制を取ることにしています。要は、必要な書類を耳を揃えて出したらOKということです。自治体である港区は『民泊をするならきちんと届出を行なってほしい』というスタンスでありまして、その理由は『違法民泊と区別をつけたい』と。もぐられるよりマシであるし、行政として指導できる体制を確保しなければならないという責任もあると。あ、届出をしたところには港区は立ち入り調査ができると

 

ちなみに5月末の時点で届出が受理されたのは5件だそうです、5件。ちなみにそれ以外の書類不備とかペンディング的な扱いになっているのが26~27件とかそんな感じだと聞きました。数が多いか少ないかは置いといて、正しい手続きで民泊をしようとしてくれるところがあるということですよね。保健所としてはこういう心意気がとてもありがたいと。

 

問題は届出を行わない、6/15以降はいわゆる違法と正式に判断されることになるであろう民泊。届出がなく、大手サイトに掲載もないところは目が届かず、指導もできず、実態も掴めない。

 

情報共有をしようねという目的で、保健所が中心となって色んな体制をとるべく今ものすごく頑張っていると聞いてます。区の中だけじゃなくて、警察署、消防署、そして税務署も絡むような感じと聞いてます。頑張ってと応援するくらいしかできないけど。

 

心配な声というのは

ウィークリーマンションやマンスリーマンションと何が違うのか、個人でやらなくとも不動産企業に短期間の空室管理をお願いするのと何が違うのか、制度といより運用面におけるグレーな取り扱いがとても気になるという話とか。もちろん騒音やゴミという問題が出た時に誰がどの責任で何をするんだろうかという話とか。

 

実際始まってみないことに、理想と現実、予測と現実の検証はできないもの。地域の目で色々と観察していくことで更なる問題・課題をしっかりと把握していこうという流れになりました。そういう声を行政に届けていければいいのかなって。もちろん、必要であれば国へ制度改正を訴えていただきます、国会議員を通じて。

 

続く。