港区議会 決算 衛生費

ネズミ防除対策、アピアランス支援、がん対策、という3本でお送りしました衛生費。新しいことに触れてみたり、今まで継続してることをまた質問したり。言いっ放しじゃなくてフォローアップを大切にね、と思ってるけど行政側はめんどくさいとか思わずにお付き合いくださいませ。

 

ネズミちゃんチュー

前にもちょこっと書いたことありましたけども、ネズミが多くなった印象が。『築地の方から銀座・新橋の方に移動して、そこから溜池山王で南北線に乗り換えてくるんだぜ』と揶揄される時もあったりなかったり。

 

区に寄せられる苦情とか相談とか2年前から増えた感じで、それまで2桁件数だったのが3桁になったと。あっその時くらいから飼い主いない地域猫の対策が色々とアレなので、猫が少なくなってきたとかいうのもひょっとして関係あるのかしら。わからんけど。

 

Q: 2年ほど前から増えた苦情・相談、どんな内容なの?

A: えーと、区に寄せられたねずみに関する苦情相談は、平成28年度と平成29年度で248件。2年間合わせて最も多いものは、自宅や飲食店での被害に関するもの155件、次いで街中でねずみを見かける60件、死骸処理に関するもの18件、その他生態に関するものなど15件。です。

 

(´-`).。oO(…先日東京都が築地でネズミ大作戦してましたよね。それが効果あるかどうかとかわかりませんけども、そんな感じで港区も必要なくらい増加してる感じですよね。)

 

(´-`).。oO(…「自主活動支援」っていうのもあって、去年はネズミ捕り粘着シートみたいなのの交付が6枚って…。これもう制度活用されてるとかいうレベルじゃないっすよ…)

 

Q: 保健所だけでネズミ対策ってキビシーと思います。どうにかならんもんですかね?

A: 街中のねずみ対策は個々の家庭や飲食店が個別に行っても効果が薄くて、地域での取組みが重要なんですけども。今後はですね、街中のねずみ対策をさらに強化するため、飲食店やビル管理業者向けの講習会等を通じた周知啓発とともに、関係各所とも連携を図り対応していきますー。

 

(´-`).。oO(…よろしくどうぞーとしか言えませんけども、よろしくどうぞー。麻布十番商店街でも夏の納涼祭り出店者にチラシは配らせていただきました…)

 

アピアランス支援

がん治療中にウィッグとか胸部補整具とか必要な方のため、昨年から上限3万円という助成が始まりました。この制度、始まる前々から応援の意味を込めた質問というのを続けてまして、『制度始まったからもうおしまい』と捨て置くわけにはいかんと思ってますので、懲りずに話題に出します。

 

Q: 上限3万円の制度ですけども、おひとり平均で構わないのでどのくらいの金額で申請されてるもんですか?

A: 28,000円ですかね。

 

(´-`).。oO(…いや、もうちょっと低いかなって思ってました。でもね、港区のこの制度は複数レシート合算の申請が特徴だと思うんですよ。せっかく合算できるんですもの、広く知ってもらいたいと思いますんでよろしくどうぞ。)

 

Q: 関係団体からどんなご意見いただいてますかね?

A: 退院後の広報で購入費の助成を知ったとか、もっと広く知ってもらえるようしてほしい、などのポジティブな意見を。区と連携協定を締結している企業から医療機関に対して、個別に助成制度の周知を行いましてね。医療機関からは院内全ての診療科で医師が認識するようになり患者に案内できるようになったとか、港区在住者がいれば制度の活用を紹介したい、などの意見をいただいておりますー。

 

(´-`).。oO(…この制度、必要な方にもっとご利用いただきたいものと同時にですね、制度を利用してもらう必要がないくらい健康対策とか技術の発展がされればなって思うこともあるんです…)

 

(´-`).。oO(…こういう見た目に関することって、がん治療だけじゃなくってもですね、けがや病気で欠損した部分を補うエピテーゼとかもありますし、QOLの向上のために色んなこと考えられますので、港区すばらしいわと思われる制度を今後もよろしくどうぞ。)

 

がん対策

ある意味研究畑の出身としてみれば、サイエンスの基礎は基礎研究です。そういえば先日、ノーベル医学生理学賞の発表がありました。『何ができるかではなく、何を知りたいかである』と、そんな深いコメントをどれだけの方が心からそうだねと賛同してくれるだろうかと、毎度基礎研究者の言葉が心に沁みます。そしてそういう研究に『何ができるか、という部分に協力するぜ!』と莫大なやる気と労力と資金を投入できる企業があって、はじめて治療薬というものができあがります。基礎研究者100人いても、手を挙げてくれる企業がいなければ医薬品承認に求められる厳しい基準をクリアするには難しい。

基礎研究の大切さというものをケチらないでいただきたいということを改めて思い、また開発しようとがんばった国内メーカーに最大級の感謝を。

 

Q: えーと、東京都が色々各自治体がん検診の調査をしてる中で、まったくもって不十分な『プロセス指標』というのがあります。要はがん検診受けてから確定診断までの流れの把握がまったくできてないと。要精密検査結果を受けて再検査した率とかしてない率とか。港区でも大切ですよね、こういう指標って?

A: そうですね、精密検査受診率が低く未受診や未把握の比率が高くなってます。これは精密検査の受診勧奨が不十分だった上、区外での受診など医療機関から報告のない事例が統計に反映されていなかったことが影響してるかと。なので今年度から精密検査を把握する仕組み作りましたよ。

 

(´-`).。oO(…保健所、頑張ってくださいね。こういうの調べてくと色んなことわかると思うんですよ。偽陽性が多かったら施設の検診精度と関係するかもしれないし。がんばってくださいねー。)

 

以上。衛生費。