アレがアレなようですね。

さて、自分では観てなかったんだけども、青山に児童相談所ができるということで住民説明会を開いたら紛糾したというニュースをやっていたと聞きました。それがネットとかでも広がり、そこしか目に触れないと結局何が何だかわからんけども炎上したっぽいという、最近のご時世のわかりやすい情報拡散です。色んな事が良いか悪いかは置いといて、自分の頭を整理するがてら色んなことメモっていきますね。

 

児童相談所設置の経緯

今まで児童相談所を設置できるのは東京都だけだったんです。それが一昨年くらいだっけな、児童福祉法という法律が変わって、区でも設置できることになったんです。『それならオレのとこは児童相談所作るぞ!児童相談所大切やで!』と、鼻息荒く手を挙げた区がいくつかありまして、港区もそのひとつ

 

手を挙げない、色んな事情で手を挙げられないとこもあるでしょう。その中で港区はやる気満々でございます。これは良いこと、とても良いこと。しかも児童相談所だけじゃなく、子育てとか他のこととか、子供を中心としてまるっと色んなことをセットにした複合施設にすると、そういう方向です。

 

土地の問題

さて、今回の児童相談所に限らないことなんですが、港区を含めて都心部の区にはひとつ大きな問題が常にあります。一言でいうと『まとまった土地が無え』です。ちなみに『まとまって無くとも土地が無え』とも言えます。

 

『港区さん、色んなもの足りないから土地確保してよ~買ってよ~』とお願いし続けていますが、『高すぎて買えないんだよ!』と大抵の場合は一蹴されます。

 

そう。高いんです。みなさんご存知、港区の土地は高い。高すぎる。

 

手に入れる術

世間一般的にモノを手にする方法は4つ。貰う、買う、借りる、奪う。最後のやつはちょっとアレなので、基本3つ。港区のような自治体が土地を手に入れる術も似たようなもん。

 

その中で、国とか東京都が持ってる土地を売りに出す場合、地方自治体は優先的に声をかけてもらえるんです。

 

↑委員会の議事録ひっぱってみました。港区議会のHPから会議録検索→キーワード検索で色々ひっかかります。ひっかからないものもあります。それによりますと、3,211平米(平米単価225万)です。

ただし、国とか東京都が売ってくれるとは限らない。あれ、借りるのってどうなんだっけ、わかんなくなっちゃった。

 

『青山 土地 平米 価格』、こんなワードでGoogle先生に聞いてみると、港区の土地価格ってこんな感じっぽいよというサイトを紹介してくれて、青山の相場ってこんなお値段ぽいですよ。

 

とにかく今回の青山は国が持ってた土地で、それを港区に売ってもらえました。それでも土地代だけで72億4000万円。

 

買い物をする時の順番として、該当する委員会に報告→次の区議会定例会で上程→議決→正式な購入手続き、かと。もちろん、その土地価格が妥当か否かというのは外部の不動産鑑定士さん達を交えた『港区財産価格審議会』というやつで必ず審査されます(ただし非公開)。

 

とにかく、港区にとって非常にお買い得ということは間違いなく、『買わしてもらってありがとう区民のために大切に使うね!』という表に出にくい区役所の想いは代弁しておきますね。

 

どこに何を作るのかは、何がどこでどうなるか次第

なんでここにアレ作るかねえ?』、『ここである必要あるんかねえ?』というのは今回の件に限らず、他のことでも疑問に感じる人は多いかもしんないです。正直に申し上げますと、自分もそういう風に思ったこととかも過去ありました。センス無くね?とか。あ、この件では無いやつです。

 

まとまった土地が出たらその機会を逃さず買う。というか良い土地が出たら嬉しい。これが港区です(多分)。というか、港区が土地を買ってくれると私が単に嬉しい。だって色んなもの必要なのに土地待ち的なとこあるもの。

 

こんな港区の状況、良いか悪いかは別としてですよ、『手に入れられた広さとその時何が必要かで総合的に』となるのは致し方ないことだと思います。納得しにくいとこもあるけども。民間では作れない・作ってもらえないものはやっぱり行政の役割が大きいんかなって。

 

なので、『青山に作りたかった』ではなくて『作れそうな場所、その時広いまとまった土地が買えるかもしれない青山しかなかった』というのがやっぱり正解になるのかな。他の場所だったとしても同じくらいの結果になると思う。

 

ま、世間一般での港区のイメージはどこも一等地だしな(嫌味)。もしこれが今回青山じゃなくて、うちのご近所だったら自分は何がどうできるんだろうか、そんなことに想いを馳せてみました。区役所の応援をする?ご近所の方の意見に乗る?ご近所の方を説得する?ちなみに一昨年に似たような出来事が小さめながらありまして、55億円で保育園用地を買ったというお話。当時の私には色んなことがまったくわからなかったです。でも色んな人が色んなことを考えているというのはわかりました。

 

でももし、もしもですよ、今同じ様な広さと価格の土地が某所のそばででたら『最初何年かはまずは建て替えのための仮校舎で考えてくれませんか!』は一度はお願いするかもしれない。

 

【おたずね】お手頃価格の広い土地、又は採算度外視の不動産王