区民文教常任委員会報告

さて、本日は区民文教常任委員会がありました。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて。

 

1. 港区国際化推進プランについて
2. 港区文化芸術振興プランについて
3. 第3次港区産業振興プランについて
4. 第3次港区観光振興ビジョンについて

えーと、そもそもなんですが2018年度から見直しスタートされる「港区基本計画」というものがありまして。その港区基本計画という、港区の施策の一番根幹のところ、6ヶ年計画なんですよね。2015年度から2020年度まで、これを前期後期と3年ずつに分けまして、後期計画の見直しをするわけです。そこにぶら下がるような形で色んなジャンルの小さい計画、そこから順々に見直します。

 

区民文教常任委員会の担当のところは大きい基本計画を合わせて、全部で14。今日の委員会では14のうち4つの概要を説明することとして、次の委員会からは分野別に質問なり審議なりする予定でいきますので、そこんとこよろしく。

 

はーい。

 

5. 特別区区民税等のクレジット納付(モバイルレジクレジット)について

特別区民税と軽自動車税、来年の6月開始予定でクレジットカードで税金納められるようにしますね。モバイルレジというバーコード読み取りでネットバンキングで納付できるよう、4年ほど前から始まってますけど、そこにクレカ機能を付けました。でも今のコンビニ納付と同じで、1回限度は30万円で。あ、手数料はモバイルレジと同じように区が一定額は同じように持ちます。

 

Q: 手数料について決めた経緯とか教えて、システム開発にかかる経費ってどのくらいなの、カード払いする人ってどのくらい想定してるのかな、区民のみなさんからの要望ですかねコレ、など。

 

以上。


 

有効票と無効票のお話ね

さてと、今回は無効票と有効票について少し説明しますね。選挙の投票において絶対条件なのが『氏名だけ』でございます。つまり、『苗字と下の名前以外のひと文字でも書くと審議』っていう感じで物言いがつきます。それが例え、棒線一本であれ。

 

えーと、前回に自動の読み取り機でバババーっと読めたやつ、読めなかったやつ、まっちろ白票に100票ずつ分けられるってお話しました。 そこからは人が目でちゃんと見ていくんです。100票の束、点検係という20人以上いるようなセクションに運ばれていくわけ。

 

有効票の行方

輪ゴムで束ねた100票の束がどんどん運ばれてくるわけなんですけど、それを『点検係』に配置された職員さんが中身をチェックします。ちゃんとその候補者の名前が書かれてるか、そういうチェック。ちゃんと1枚1枚の確認作業。

 

有効票はまぁ悩むことが多分そんなにないので、間違いようがそんなにないと思うんですけどね。でもその中でもちろん『むむっ!?』というやつが紛れ込んでることもあるとは思います。そこは別セクション送りの刑。

 

そんで次が銀行とかでお札数えるようなアレでバラバラバラーって『計数係』が数えます。ちゃんと100票ですねって。で、ここが終わると100票でまとめてたのを今度は500の束にするのが『審査係』。なんやら確認のハンコでもついたり、ちゃんと100の束が5つできましたよって。

 

ちなみに有効票の指標というか、有効とした判定の事例などちゃんとあります。こういうのを参考に、職員さんたちがブレない判断をしてくれます。ちなみに、我々立会い人が会場内をウロウロしてますけど、選挙管理委員会の職員さんたちも会場内をウロウロしております。

 

最終のがっちゃんこするまでの有効票の流れはこんな感じ。多分間違ってない。

 

白票の行方

自動の読み取り機で振り分けられた何にも書かれてない白票、これもやっぱり輪ゴムで100票ずつの束にされるわけですが、お次に『リジェクト分類係』というところに運ばれていきます。そこでバババーっと中身をちゃんと確認して、全部白ですね無記入ですねって確認してから次に送られるのが『調査係』。

 

この調査係でも白票担当の職員がちゃんと1枚1枚中身を見て、100の束を作って審査係に送って、そこが500の束を作ると。シンプル。

 

というか、白票も無効票です。

 

無効票の行方

まず、無効票の定義をざっくりと。11項目あります。ひとつでも当てはまれば、物言いつくことなく無効票送り。立会人説明会でもらった紙の中で2と3の違いがわからんことに改めて気付く。というか、2と3と5は『立候補してない関係ないやつ、ダメ』とひとくくりにできないものか。

1. 投票用紙が違う

2. 関係ない人の名前

3. 関係ない人の名前(違いがわからん)

4. 1枚に複数の名前書いちゃった

5. 関係ない人の名前(違いがわからん)

6. 名前プラス余計な何か

7. 自分で文字書いてない

8. 達筆過ぎて読めねえ

9. 白紙

10. 関係ない文章とか

11. どうでもいい記号とか

 

 

で、無効票なんですが、機械→リジェクト分類係→調査係と、白票と同じような手順で中身が確認されていきます。はいこれ無効、これはこうだからやっぱり有効でしょ、そんなことをやいやい相談しながら、調査係に配置された職員さんたちが頑張って手作業してくれます。↑に挙げた理由で明らかに無効判定が付くならわかりやすいんでしょうけど、微妙なのありますよね。

 

可能な限り、投票してくれた人の気持ちを汲んであげたい』という前提のもと、職員さんたちが頑張ってみますけど、今までの事例というのも参考にしながら判断されていくようです。以前にこういうことで揉めたけどその時の判断はこうだったのでブレないようにとか、裁判の判決とか、そういうのを参考にしながら。なので、毎回毎回の開票で『今回こんなもんでいいんじゃないすか?』、『もうこれこっちでいいっすよね?』的なものが含まれる余地は無いと、無いと言い切れると。そんな印象です。

 

↑の無効票判定の6と10あたりをわかりやすくいきますね。自分を使って例えてみますと『小倉りえこちゃん』『小倉りえこ*』『小倉りえこがんばれ』『麻布十番商店街の人』など、全部無効票行き。しかもソッコー無効で再考の余地なし。ここは法律かなんかで決められているので、可能な限り投票してくれた人の気持ちは汲み取ってもらえないシステム。

 

小倉りえこ、自民党さんなわけですけれども、ご丁寧に政党まで書いてくれちゃう場合もありまして、それが例えば『xx党(自民さんじゃないところ)小倉りえこ』と名前はあってても政党が違う場合の無効。あっ!ひょっとしてこれが無効の例の3か!

 

疑問票の行方

で、どーしても微妙すぎてどうしようとか、これは判断に悩む的なやつがでてくるもんらしいです。それが疑問票。調査係の10人以上いるグループがやいやい相談してもわからないやつ。それがどこに行ってどうなるかと言いますと、『調査係(判定担当)』という所に送られて、これまた結構分厚い判定マニュアル的なやつで調べながら有効か無効かを判定すると。大事なポジション。

 

候補者の名前にマルが付いている場合はどうだ、バツが付いている場合はどうだ、候補者の名前をシカクで囲っている場合はどうだ、枠内に名前書いてるけどバツが付いてて欄外に名前が書いてある場合はどうだ、判定のところにくる疑問票はこんなわかりやすいものではないですし、もっと複雑なもんらしいですけど。

 

で、すごく最後の方の最終の最終くらいで、この判定係が『これはこうこうこういう理由で有効(または無効)としたいと思いますが、立会人のみなさんどうでしょうか?』と、立会人に話を振るという流れになります。

 

経験を積んでるとか、判断に迷いがないとか、明確な基準というのはわたくし部外者なのでよくわからんちんですけれども、聞く所によると『経験値も高く、判定能力が高く、仕事できる職員さんが配置される』ようですよ。

 

あっ、職員のみなさん、すべて終了したところから帰っていいような感じですが、やっぱり最後の最後まで残るのは調査係。投開票って日曜日じゃないですか、次の日は月曜日じゃないですか、開票すべて終了したの夜中2時とかじゃないですか、片付けだのなんだのでもっと遅い職員さんたちいるじゃないですか、職員さんたち数時間後にはパリっとした格好で役所で通常営業じゃないですか。当日開票と翌日開票ってどっちがいいんだろうかと、ちょっと考えちゃいましたよ。

 

無効票の中身

今回の港区、無効票だった割合を計算してみました。東京1区の場合だと小選挙区(候補者の名前書くやつ)が約2.3%、比例区(政党書くやつ)が約1%。ちなみに東京2区の場合だと小選挙区が約3%、比例区が約1%。要するに、必ず無効票ってでるわけですよね、なんらかのカタチで。

 

今回の初めての立会人、『無効票ってどういうのが含まれてるんだろう?』っていう興味が個人的に一番高かったわけです。立会人の最終最後の大切なお仕事は『500にまとめた票の束にハンコを押すお仕事』と『票をしまった5年間保管行きの箱を封印してハンコを押すお仕事』でして、そこで無効票のハンコを押す際に見せてちょーだいとパラパラパラ〜ってみました中身。

 

えーと、東京1区の小選挙区の方で覚えている限り、多かった順は

白票(数えるの忘れたけど半分から2/3くらいだったような)

〜〜〜〜〜 ボールペン試し書きのようなアレ

『(候補者の名前)がんばれ』的な余計なコメント・文字

政党党首の名前

タレントの名前

東京2区の候補の名前

別の県の候補の名前

『投票したい人なし』というコメント

現職港区議会議員の名前

 

そんな感じの初めての立会人。そういえば先日の葛飾区の区議会選挙で当選と落選の境目が1票だったと聞きました。こういう時必ず『意図的に無効票を〜』と感じる方も少なくないと思いますが、正直な話、とってももったいない票というのはたくさんあって、そういうので差がついちゃうというのもあるんだろうななんて思ってみたり。

 

『投票へ行こう!』と呼びかけるのは大切なことだと思いますけれど、立会人を経験してみて『無効になるもったいない票が結構あるよ!あなた大丈夫!?』と投票してくれる人にも教えてあげたい。

 

あっ最後に『開票作業がんばってください』という区の職員さんへの応援メッセージ、ほんわかするかもしれないけど選挙的には無効票ですからね。以上、立会人の長いお話おしまい。

 

開票立会人の続きね

前回、投票箱って開票所までタクシーで運ばれてくるんですってよおくさん、というお話をしました。いやほんと、衝撃的だったんですよね知らなかったから。知らないこといっぱいありすぎて、とっても勉強不足。選挙が大変だー大変だーという出る側の立場もなんとなく理解をしてるわけですけども、選挙される側も大変だー大変だーという区役所の中の方々のご苦労が今回よくわかりました。

 

開票の流れ

東京1区の開票はスポーツセンターのメインアリーナ。東京2区の開票はスポーツセンターのサブアリーナ。1区も2区も間取りというかレイアウトというかは一緒。最高裁判所裁判官のやつと、小選挙区のやつと、比例のやつ。

 

で、立会人とやらのお席はここ。小選挙区と比例で別の長テーブルとパイプ椅子。端っこから座っていくわけですが、当日来た順で座らせられます。開票開始の前に、またも選挙管理委員会からありがたいお話を聞き、そして『さぁ君達、我々に付いてきなさい』と選挙管理委員会を先頭に1列に並ばされ、投票箱がずらーっと並ぶテーブルをぐるぐる点検して回るわけ。

 

もちろん写真とか撮っちゃダメなので手元にはないわけですけど、グーグル先生に聞いてみるとこういうのでてきます。投票箱、がっつり鍵かかってるわけです。しかも鍵ついている上に封印的なものもしていたような…多分。で、鍵は封筒に入って封印されてたような…多分。ちゃんと投票箱シールされてますねーと、そういう確認を選挙管理委員の偉いみなさんと共に、まるでカルガモの親子のようにピヨピヨしながらグルグル封印点検するのが一番最初のお仕事。

 

グルグルし終わり、開票開始になります。区役所のみなさん一斉に投票箱の鍵を開けて、テーブルの上へガバーっと投票用紙を出すわけです。床、全部青いシートがひかれてます。万が一床に落としても絶対わかるよね。目立つもの。

 

その時我々、立会人の席まで戻らずに、なんか途中の中途半端なところにまた椅子が置いてあってですね、そこに座らされてました。何だろうと不思議に思っていたんですけれど、そしたらなんでしょう、気分としては砂かぶり席にいてお相撲の懸賞幕を眺めるようなお仕事が突然やってきたわけ。

 

我々椅子に座ってるじゃないですか。そんで投票用紙を全部出し終わった投票箱があるじゃないですか。区の職員さんたちがその空箱をもって隊列を作り、我々立会人の前を『投票箱の中身、全部出しましたぞ。空でっせ』と、空箱の中身を見せながら通り過ぎていくわけですよ。マジでお相撲の懸賞幕ですよ。

 

箱持つ係になっちゃってる小柄な女性職員さんもいるわけですよね、なんか重そうとか持ちにくそうにしてる方もいらっちゃいましたよ。おばちゃん心の中で『頑張れ…!』とか思ってましたよ。

 

あっ、ちゃんと箱の中身が見えない時は立会い人や選挙管理委員会の人とかから『見えないぞーちゃんと見せろー』って指摘されてましたよ。

 

グルグルピヨピヨ点検にしろ、懸賞眺めるお仕事にしろ、そういうのも立会人の仕事であるんですよって事前に説明が無かったわけ。こういう面白いことありますよって先に言ってよ。

 

開票中、興味津々でウロウロ

そんなこんなで、開票作業が始まり、職員さんたちがババババっと慣れた手つきで投票箱の鍵を開け、机の上にバッサーっと中身をぶちまけ、紙をトントンしながら揃えます。広げたトランプの裏表を揃えてトントンする感じですかね。

 

それを今度は自動読み取り機械に通します。この辺でうちの小倉くん、『ねえねえ!ちょっと!この機械業界最大手のとこのだよ!すごいよ!ワアーー!』と、働く機械が大好きな普通の男子に豹変。多分、男子はああいいうのみんな好きだと思う。

 

でもすごいんですよこの機械。ビャビャビャっと鉛筆書きの文字を読み取って、それぞれの候補の箱というか枠というかに仕分けるんです。やーん賢い。しかも100枚貯まったら『係の人!100枚貯まりましたぞ!早くどかして次の仕事をさせてください!』と、お知らせ機能まで。やーん賢い。

 

もちろんこの時点で『サーセン、読み取れまへん』という票もたくさんあります。そういう票はそういう票でひとまとめの箱だか枠だか、いわゆる『リジェクト票』というところに100枚ずつまとめられるわけです。あっ、確か何も書いてない白紙の『白票』というところもあった気が。うろ覚え。間違ってたらごめんなさい。

 

そんな感じでですね、立会人席にほとんどいることなく、ここぞとばかりに会場をひたすらウロウロしてですね、ウロウロするのはオッケーなんですよ、職員さんの邪魔さえしなければ、色々見て回っていたわけです。

 

さて、次回で終わりにしたいとは思いますが、次はみんな多分興味津々の『有効票vs無効票』についてをお伝えします。んがんぐ。

そういえば立会人の話をしてなかったですよね

先月のことになりますが、大きな選挙がありましたよね。あれですよね、規模でいったら国内で最大の選挙ってやつですよね、衆院選。そこでね、初めて『開票立会人』とやらを経験したんです。開票作業とか得票とか確定するまでの作業とか、第三者的にみてちゃんとやってますよねと確認する立場と言ったらいいんでしょうか。とても興味深く、結論から言えば『世間一般で言う不正開票的なものがあるとすれば、開票作業とかやってる何百人レベルの区の職員さん達が全員グルじゃないと無理ゲー』です。少なくとも港区においては多分超絶無理ゲー。

 

えーと、どこから話しましょうかね。じゃあ、立会人説明会から(そこからかよ)。

 

開票立会人打ち合わせ会

2日くらい前に説明会あります。選挙管理委員会からありがたいお話聞けます。今回の選挙から区割りというものが変更になりましたよね。港区の中で投票できる人がバラバラになっちゃったんですよね。今までは東京1区というひとつのくくりだったわけなんですけど、今回から東京2区というのも混ざっちゃって、要は開票立会い人とやらも増やさなきゃいけなくなっちゃったんですよね。1区の立会人も2区の立会人もまるっとまとめて説明会。

 

開票ってこういうことをこういう順番でやるんですよ、とかね。

 

開票の前に

で、当日の本チャン。開票は港区の場合、芝浦のスポーツセンターです。アリーナと呼ばれる体育館で開票します。あっそうだ、地下に駐車場ありましてですね。そこでまず驚きの光景を目にしました。

 

あっ、今みなさん『お前なんで1階から入らずに地下の駐車場なんだよ』って思ったでしょう?覚えてますか10月22日の日曜日、季節外れの台風だったわけですよ。2区の開票立会人の鈴木たかや議員が家まで迎えに来てくれて連れてってくれたんですよ、優しいパイセンですよ。いつも色々ありがとうございますパイセン。

 

あっちなみにわたくし、1区の候補者の立会人だったわけなんですけど、衆院選とか比例制度のある選挙だと『候補者用の開票立会人』のほか、『比例政党用の開票立会人』もいる必要がありましたので、うちの小倉くんをそっち用に道連れ配置にしてもらいまして。小倉家、夫婦共同で大人の社会研修。

 

や、そんなことはどうでもいいし。

何十台ものタクシーが続々と入ってくるんです。kmさんのタクシーが。後部座席に3人、助手席には…あれどうだったかな人乗ってたかしら忘れちゃった…乗ってても乗ってなくても別にいいや…。とにかくタクシーの数に圧倒されたんですけど、そのタクシーが止まって人達が降りて、そこで待機してる人達がタクシーと一緒に持ってきた荷物を大切に抱えてスポーツセンターに入っていくわけ。何事かと思うわけ。

 

そう、各投票所から区の職員さんが投票箱運んでくるんですよ、後生大事に。タクシーで。そういえば選挙の時ってどうやって一堂に投票用紙集めるんだろうなんて考えたことなかったわ。みなさん知ってました??

 

投票所の数だけタクシーなのか、投票箱の数だけタクシーなのか、とにかく投票箱がタクシーで運ばれてくるということがショッキングすぎてそこら辺見るのを忘れました。でも続々とタクシーが駐車場に入ってきたので、箱の数なのかなあ。そしたら1投票所は3箱だなあ(小選挙区、比例、裁判官)。抱えてるのかトランクなのか、そこら辺もわからんけど、悪いことしようにもどうにもいじれないよねとは思います。

 

続く。


 

港区立中学校英語発表会

先日、港区立中学校の英語発表会をみてきました。最初から最後までぜーんぶみてたわけでして、『とっても素晴らしかった』以外の感想がみつからない。でもですよ、しいて何かプラスαが必要なのであれば、もし私が賞をあげれるのであれば、あの子とあの子とあの子にあげたいわと思った英語スピーチコンテスト。

 

『最近の中学生はあんなに英語できるんだ』というシンプルな感想を持ったわけ。いや、何をもって『英語ができる』かは人それぞれの指標があるわけだけど。審査員のお一人に『みんなすごくいいけど審査の基準ってどういうところなの?』と聞いてみたら、イングリッシュ(発音含め)とデリバリー(伝え方)とコンテンツ(内容)だねと、シンプルな答えが返ってきました。そりゃそうだよね、スピーチコンテストだもの。

 

区内の中学校ではなかったですけど、そういえば中学3年の時に英語の授業プラス学校のアレで、こういう英語スピーチコンテスト的なものがあったことを思い出しました。あれ?中学校だっけ?あれ?高校だっけ?マーティン・ルーサー・キング牧師のあの有名なI have a dreamスピーチ。あれ?そもそもコンテストだっけ?

 

そんなことはどうでもよくて。

 

区立中学10校。劇担当の赤坂を除いて、残り9校から大体ふたりずつ。セクションもある意味ふたつに分かれてて、海外経験とかルーツとかがどちらかといえばある子達とない子達が多分ひとりずつ。そんな感じ?

 

個人的な感想ですけどね、海外経験あるなしは、スピーチの内容に差なんか無いなって思いました。みんな素晴らしかった。ほら、おばちゃん英語ちょっとだけわかるからさ。全部最後までしっかり聞いちゃったよ。へーとかほーとか漏らしながら。

 

今の中学生、小学校のころから学校のなんらかの授業で国際理解というやつに触れたり、港区独自の英語科国際という授業を経験し、しかも六本木中学校ではその英語科国際のレベルをふたつに分けて、オールイングリッシュでやる授業が今年からできたわけ。この語学レベルに合わせた英語教育というやつ、一年ちょっと前くらいですかね、『今まで誰も言ってこなかったことやったよ!』とレポートで報告させていただきました。

 

今年の六本木中学校の入学式だと思います。英語でやる授業ができたこの中学校で勉強するのがとても楽しみだ的な、新入生のご挨拶があったように記憶してます。おばちゃんそれ聞いてすごく嬉しかったのを覚えてる。

 

ま、そんなことはどうでもよく、何語でスピーチをしようが、大切なのは『中身があるかどうか』だと思います。いきなり英文で作文を始めてスピーチ原稿を作ったわけではないかと。自分の考えていること、言いたいことを一番表現しやすい言語で書いて、それを英語で作文して先生にみてもらいながらブラッシュアップしていったのかなあと。

 

アメリカでは銃の事故、タイでは交通事故、日本では自然災害が人が直面する危機だとお話してくれた子もいたし、登校するとき目にする繁華街のごみをみてオリンピックとか心配してくれた子もいたし、黒い髪に憧れる外国人の子と話をして驚いたという子もいたし、ペットオーナーへの啓発を訴えた子もいたし、ひたすらUFOが好きなことを話してくれた子もいたし、習ってるお稽古事から新しい発見したという子もいたし、自分のバックグラウンドから多文化って何だろうという話してくれた子もいたし、もちろん英語をもっとがんばりたいという子もいたし。

 

色んなこと考えてるようでとても面白かったですよ。小倉りえこ賞をあげれるのであれば、つっかえながらも頑張ったあの子とあの子とあの子です(心の中に留めとく)。

 

先生たちも今後もよろしくお願いします←なんだかんだ先生が一番重要。

 

そして次に区立中学に期待するのは、日本語学級的なモノですのでそちらもどうぞよろしく。


 

オリパラ対策特別委員会報告

さて、昨日はオリパラ対策特別委員会がありました。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて

 

1. 東京2020パラリンピック協議大会の気運醸成に向けたイベントの実施について

先月、オリンピック1000日前イベントを雨の中行ったことは記憶に新しいことですが、今度はパラリンピック1000日前イベントをやりますので。今のところの予定は新橋SL広場と東京タワーで11/29(水)、台場区民センターで12/3(日)です。

 

Q: 実行委員会が立ち上がるみたいだけどメンバーってどういう方達、など。

 

2. (仮称)区民マラソン大会の平成30年12月の実施及び実行委員会の設置について

区長さんがキモ入りでやりたいと言ってる区民マラソン、H31年5月を目指してたんですけど警察からダメだしきまして、H30年12月ならいいよ的なこと言われました。ルートはまだこれからも警察と話し合いますけど、ハーフマラソンと1.5キロのファンランでやりたいと思います。5000人くらい募集したいところなんですが、港区民の優先枠も設けたいと思いますー。

 

Q: 実行委員会に港区議会とか入ってるけど、優先枠の考え方はどんなのかしら、ボランティアとかどうするの、参加者からお金取るの、せっかく第1回なんだから有名な人とか呼べば、12月でイベントしやすいんですかね、など。

 

以上。

シティハイツ竹芝のエレベーター事故に関する和解勧告

昨日11/6の月曜日、港区議会の臨時議会が開かれました。この2年半の中で臨時議会は2回目かと。1回目は任期始まってすぐの議長・副議長を選ぶための臨時議会、そして今回はエレベーター事故訴訟の和解のための臨時議会。

 

2006年の6月、港区の区営住宅シティハイツ竹芝でエレベーター事故がありました。高校生が亡くなるという痛ましい事故で、当時テレビのニュースを見た記憶があります。「港区なんだ」「高校生か…」、そんなことを感じた大きな事故だったわけですが、そんな悲しい事故から11年、裁判所から勧告を受けて和解することとなりました。

 

エレベーター等対策特別委員会(港区議会では「エレとく」と略されてます)が開かれる前、この委員会の委員長と副委員長の正副委員長会と呼ばれる会がありまして、そこで区役所の担当課長さん達から説明内容を確認したり、委員会の進行などを確認します。8月からこの委員会の副委員長を務めさせていただいておりましたわけで、未熟ながらも真面目に真剣に円滑な委員会進行の補佐を。

 

委員会と本会議では、和解について満場一致で原案を可決となりました。

 

損害賠償請求訴訟事件に係る和解について

2006年6月3日にシティハイツ竹芝でエレベーター事故が発生。当時高校2年男子が死亡。2008年12月にご遺族から5者(シンドラーエレベータ株式会社、エス・イー・シーエレベーター株式会社、株式会社日本電力サービス、港区、財団法人港区住宅公社)を被告とし、慰謝料等2億5,000万円を請求する民事訴訟。2017年11月に和解。

 

港区に係る和解事項

1. このエレベーター死亡事故について深く遺憾の意を表すること。

2. 被告らは互いに協力しあって、不断の意思を持ってエレベーター事故の再発防止のために取り組むことを確約すること。

3. 港区が所有・管理するエレベーターの維持管理や点検に関する、すべての法令及び国土交通省が公表した指針や業務標準契約書の内容を確認し、毎年周知徹底すること。

4. エレベーター事故の再発防止策に係る取り組みについて、ご遺族との連携の強化を検討すること。

5. 平成29年12月7日までに港区はご遺族に400万円を支払うこと。

6. ご遺族と被告らは、本件和解金の内容について、相当額の和解金が授受され、その一部で基金を構成したことを除くほか、正当な理由なく第三者に口外しないことを確約すること。

7. ご遺族はその余の請求を放棄すること。

8. 本和解条項に定めるもの(省略)のほか、何らの債権債務のないことを相互に確認すること。

9. 訴訟費用は各自の負担とすること。

 

港区におけるエレベーター事故防止対策

この事故はいわゆる「戸開走行(とかい そうこう)」という、いわゆる扉が開いたままエレベーターが動いてしまうことで事故に繋がってしまったという、原因究明と再発防止への願いがとても強いものです。2009年9月以降、新設するエレベーターでは扉が開いたまま動くと緊急停止をするような、いわゆる補助ブレーキのようなものの設置を義務付けることになっています。

 

その中で港区は2016年から民間のマンションに対し、「戸開走行保護装置(二重ブレーキ安全装置)」の設置助成を上限300万円・助成率10/10で開始しています。昨年度は57件の申請があったと聞きました。また、区有施設のエレベーターでは103台に保護装置を設置をし、残りあと13台とか。

 

今回の和解勧告を受けるまで何もしてなかったということではありません、ということはお伝えしておかなければいけませんね。これからもこのような事故、他のような事故が起きませんように。

以上。


 

港区のまちづくり組織

前回、港区まちづくり条例による住民参加まちづくりの手続きについて雑駁(ざっぱく)に説明しました。雑駁というのはよくお役所の中の人が使う言葉でありますけど、改めてグーグル先生に聞いてみると『雑駁(ざっぱく)=雑然として統一がないこと。またはそのさま』だそうで、なんとなく大雑把に音が似てるから意味がわかるけど、普通に使うにはあんまよろしくないと思うな〜というアレな感じで。でも最近お役所言葉なのか難しい専門用語に慣れちゃった感があるので、そこ気をつけないとという大雑把な決意。

 

手続きとか考えなきゃいけないことを改めて整理してみると、まちづくりって大雑把に2種類あるんじゃないかしらと思いまして。ここ2年くらいの区議会議員のお役目してる間に色々と見たり聞いたり経験したりして結果。ええ、大きく一般的に大雑把に2種類。それはベクトル的に相反する『発展』と『抑制』。

*この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。効果には個人差があります。

 

1. 発展的なまちづくり

『アレ作ろう』『コレ作ろう』、そんな物理的に新しい何かを作ってなんかステキにしましょうぞ!というくくりのまちづくりだと思われます。たくさん人が住んでくれるようにやれマンション、たくさん訪れてもらえるようにやれ観光ショッピング、たくさん働きにきてもらえるようにやれオフィス街。古いところ一帯を都市型防災的にもアレだからやれ大規模再開発。アレコレ出来て便利ね素敵ねカッコいいわね、古いのダサいカッコ悪い、そんな大雑把なリニューアルで始まるまちづくり。行政とか事業者がやるそんなイメージ。

 

2.  抑制的なまちづくり

なんか知らないところでアレコレ出来てるけど、なんか全部ぶっ潰して近未来的にシャレオツにして誰が幸せになるの?落ち着いた雰囲気をぶち壊すような開発ばっかりで、わざわざ暮らしにくくするような都市開発ってありえなくない?というか誰がそういうの許してるの?え?法律上問題ないから誰も止められない?役所もスルー?んなアホな!ここ周辺は許さんぞ!オラがまちを守るべみんな!そんな大雑把な文句多めで始まるまちづくり。地域住民が言い始めるそんなイメージ。

*あくまでも個人の大雑把な感想です。

 

発展は抑制に繋がり、抑制から発展に進化して。そんな2極をあっちいったりこっちいったり、それに疲れてくると『もう大雑把過ぎてめんどくさい』と振り回され疲れちゃうのが今の日本の現状なんじゃないかな、なーんて思っちゃったりするわけ。はっ、それが作戦か…!

 

港区のまちづくり組織

今、↑港区内でこんだけの数のまちづくり組織というのがあります。いちにーさんしーごーろくななはち、8組織。あら、そういえば周りの区とかではどんな感じなのかしらと調べてみたんですが、港区のように登録一覧リストページを見つけることができず、全部網羅できないまでも各区少なくとも2〜3以上の組織はあるっぽい。区の大きさとかもあるから、登録組織の数が多いのか少ないのかは判断できないけど。

 

港区のまちづくりは大雑把に事業者主体のまちづくり。どういう港区を作っていくか区の意向が見えないのが意味わかんない

まちに暮らす人のためになるものがまちづくりのはずでしょう。区役所の人達、全員港区に住んでるわけじゃないからきっと大雑把にどうでもいいのよ』

というか、区民の声を吸い上げてお役所に届ける立場とされてるはずの、いわゆる大雑把に《地域・区民の代表者》的なはずの区議会議員って役立たずかよ

 

こんな意見も少なからずあるわけですよ。色んなところでよく言われます。そりゃそうですよね。区民のみなさんが『地域を無視した開発とかやめてちょうだい』とか陳情出したところで100%それが聞き入れられるわけでもないし、請願を出して議会で採択されたとしても100%どうにかなるわけでもないし。エラくなったら聞いてもらえんのか、実力が無いだけなのか、わかりません。

 

まあ、そういうことはおいといて。

 

各まちづくり組織の目的は様々です。様々なんでしょうけど、その中でも抑制的なまちづくりをする組織の目的は、おそらく多分、最終目的は『ある程度の法的効力・強制力を持つ地区計画をかける』ことなんだろうなと思っています。大規模開発に向けたものなのかもしれないし、不可抗力で色々進んでいっちゃうものに対しての防御かもしれないし、それ以外かもしれないし。色々だとは思いますけど。

 

3月にあった予算特別委員会の土木費で大雑把に確認をしました。『これこれこういうまちの問題について法律上どうにもならないんだけど、何とかどうにかする方法ないんですかね』と。そしたら答えは大雑把に『まちづくり協議会を活用した地区計画発動しかないわよ』と。

 

そんなことで、次回は地区計画について大雑把に整理してみることにします。港区のまちづくり組織にも登録されている、麻布十番の例を大雑把に添えて。

 

区民文教常任委員会報告

さて、本日は区民文教常任委員会がありました。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて。

 

1. 収集作業中の自動車事故の概要について

9月末に区の清掃車がバックしたところ車に衝突しちゃいました。車内バックモニターを見なかったので死角にあった車を認識できませんでしたごめんなさい。相手さんとは示談交渉中です。

 

Q: バックミラー見なかったの、バックモニター見ることが対策なの、全部の車にバックモニターって付いてるの、バックする時に同乗の職員は降りてチェックとかしなかったの、など。

 

2. 平成29年度港区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況点検及び評価(平成28年度分)報告書について

教育委員会が行う主要な事務事業について評価を行ってまして、評価委員からの意見を踏まえて教育委員会で今後の取り組みとか考えましたので。

 

Q: 評価委員からの意見を反映してない点とかあるの、区が作成する概要版に評価委員個人が感じる政治的な意見みたいなやつを記載するのはどうかと思うよ、区が自分たちでつける評価の基準がよくわからないという評価委員のコメントあるけどどうするの、など。

 

3. 平成30年度港区立幼稚園の定員等について

来年度、港南幼稚園で定員を82人拡大したので、港区全体で募集定員は1523人です。あ、あとは子育てサポート保育というのを南山幼稚園で新しく始めるのと、抽選するほど希望者がたくさんいる港南幼稚園で定員を拡大しますね。11月11日発行の広報みなとに情報掲載しますね。

 

Q: 前年度からの変化はどうなの、区のHPに出てる定員数と数字の整合性が合ってないんじゃないの、抽選に外れてしまった子たちってどう対策とるの、など。

 

4. 平成30年度港区立幼稚園園児募集について

園別の募集定員が決まりました。港南幼稚園以外の5歳児の申し込みについては、4歳児からの進級者数の状況に応じて随時申し込みを受け付けることにします。11月11日発行の広報みなとに情報掲載しますね。

 

Q: 抽選に外れて幼稚園に入れないっていうの問題だよね、今後はどういう風に対策とか取っていくのかしら、など。

 

5. 港区青少年委員の委嘱について

えーと、平成29年10月1日付けで港区青少年委員の追加が1名です。

 

Q: (特になし)。

 

6. 平成29年度港区指定文化財の指定について

8月〜9月で教育委員会と港区文化財保護審議会で会議がありまして、増上寺の大門と倉松屋嘉兵衛町屋敷絵図の合わせて2点を港区指定文化財にしますね。

 

Q: 指定されると公的補助金とかが修復に使えるようになるんでしたっけ、周知するのに企画展でもしたらどう?など。

 

以上。

港区まちづくり条例を活用したまちづくり

港区まちづくり条例を活用したまちづくり』というものを一度じっくり考えてみるべく、立ち止まって振り返ってキョロキョロしてみる時期でございます。どうもどうも、小倉りえこです。前回、住民参加のまちづくりというものの壁が思った以上に高いんだよね的なお話をしました。

 

自分たちの街は自分たちでどうにかしてくださいね。役所はバックアップしますけど

 

簡単に言うと住民参加のまちづくりの基本はコレ。まちづくりっていうととても大きな枠と概念になってしまって、とってもわかりにくいですよね。でも疑問出てきませんか、『役所はまちづくりしないの??』と。むしろ『役所がやるまちづくりって何??』という素朴な疑問かでてくるもんです。ええ、でてくるもんなんです。パンフを読むとさらにばーん。

 

例えばこれ、区役所のHPで公開しているまちづくりのパンフなんですけどね、こうこうこういうことが気になっているorこうだったらいいな的な希望がみなさんありますよね、なんてことがちょこっと書いてあります。

 

子どもやお年寄りが安心して暮らせるコミュニティのあるまちになるといいな

花を植えたり、きれいなまちにしたい

にぎわいのある商店街にしたいな

 

うん、これはわかる。ですよねー。

 

歴史的な雰囲気がいつまでも残るまちにしたい

沿道のデザインが統一された美しいまちにしたいな

災害に強く、犯罪のない安全・安心なまちにしたいな

緑が豊かなまちにしたい

 

これは…どうなのかしら。確かに誰もが『そういうのがいいな』と感じるはずなわけですけども。でもこれって住民主体でやるべきものではなくて、自治体が率先してやるべきことなのではないんですかね、と思っちゃうわけです。住民発案から本腰入れて考えるものではないでしょうに、なんて色々見たり聞いたり調べたりする中で矛盾を発見してモヤモヤしています。

 

この辺のことはまた今度でですね、とりあえず先に求められるものと手順を。

 

1. みんなでまちについて考える

お役所のマニュアルではお勉強会を開いたり、まちあるきをしたり、区に相談をするって。要は地域の課題とかをみんなで考えてみつけましょうね、というやつ。

 

2.  活動の輪を広げる

港区さん、うちらこういう組織作りましたんで!』と登録をします。区による支援と応援をもらうために登録をするという感じかしら。登録のための申請書類もありまして、組織の規約とか作らなければいけません。目的とか会員とかお金とか役員とか、結構ガチなやつ。ガチじゃなくともいいんだろうけど、『がんばります』だけじゃダメっぽい。その他、まちづくりをする範囲を白地図かなんかにググーッと線を引いて、その面積も出してくださいとか。何ヘクタールとかそういう面積。さすがに面積なんかはお役所に計算をお願いしないとね、善良な一般ピーポーは無理ですよ。

 

そんな中、『活動範囲が0.1ヘクタール以上』、『組織構成員が10人以上』、『組織構成員の2/3以上が区域内の区民であること』とか、条件がいくつかあります。

 

そういえばヘクタールって久々に聞いたなぁ。0.1ヘクタール=1000平米。100メートルX100メートル以上の範囲でまちづくり組織の区域を登録。

 

 

3.  将来像を共有する

パンフレットによると、『将来のまちの様子を思い描き、実現するために何をしたら良いかを話し合います』『地域の区民のみなさんと考え方を共有する段階です』だそうです。

 

そこで先ほど登録した組織は理念を作成して地区まちづくりビジョンとして登録することができる、とあります。『登録することができる』という表現になんか違和感がありますけど。ここで重要な登録要件というのがありまして、『区域内の区民の過半数の合意』が必要になるということ。ビジョンを登録するにはこれをクリアしなければなりませぬ。

 

区域内に100人いたら51人の区民の賛成が、1000人いたら501人の区民の賛成が、10000人いたら5001人の区民の賛成が必要だということですね。ふむ。

 

平成29年5月現在、3つの組織からビジョン登録がされているようです。

 

4.  まちのルールを作る

さて、みんなで考えたビジョンとやらが区域内の区民の過半数の賛成を得たとしましょう。次にしなければならないことは、そのビジョンの実現に必要となる取り決めごとを作ります、ということだそうです。なるほど。

 

例えばパンフの中に出ている例として、『住民にやさしいみどり豊かなまちづくり』というビジョンがありました。ここから派生するのが『 街並みの緑化に努める。対象者は道路に面する緑の保全育成に努めてください』というのがルールになるのかな。なるほど。そしてそのルールを守るために実施する具体策の申請とやらもセットになって、『建築を行う方は、各自が確実に管理できる範囲で、道路沿いの緑化計画をまちづくり組織に申請・提案してください』と決めていくわけですね。ふーむ。

 

このように、このビジョンを作ったあとはハード面(例えば建物の建て方)・ソフト面(例えば美化とか防犯活動とか)の両方で細かなルールを作っていくことになります。

 

これもすべて、地区まちづくりルールとして区に認定してもらうためなわけです。ここでも重要な登録要件というのがありまして、『区域内の土地所有者の過半数の合意』が必要になるということ。ルール認定にはこれをクリアしなければなりませぬ。住民とか区民とか関係なしに、土地所有者かぁ…。

 

地区まちづくりリール認定審査会で審議なりされて、認定されるという流れのようです。平成29年5月現在、2つの組織のルール認定がされているようです。

 

5.  まちづくりを実践する

で、ここまでやって、ようやく『地域のみんなでまちづくりを具体的に実践していく段階です。区民、事業者、区が連携し、できるところからまちづくりに取り組みましょう』ですって。

 


とりあえず、まちづくり条例を活用したまちづくりというものをやるための手順というのがこんな感じ。ざっくりで。どう思う?