港区の観光、担当部署が出来て2,3年、少しずつ少しずつ前進中。先月末からyoutubeで港区の新しいシティプロモーションの映像が公開されてます。ワールドプロモーションと打って、日英韓中の4ヶ国語で15秒〜5分、その他にも港区での1日的なやつ。
観光のことを考えるなら自分が観光客になって手っ取り早く経験を積む方法の他、『どこそこがいいよ!』とおすすめルートをいくつ紹介することができるのか、『どこどこで聞いてみたらいいよ!』と近場で相応しい場所を提供できるのか、どっちみち自分がそこそこ詳しくならないと何もできないと改めて知る毎日。思っているより私は何も知らないことを痛感。これから港区が観光に力を入れるのであれば、住む我々も色んな人から道とか諸々を聞かれ慣れないといけないのかなとふと思いました。大都市といわれる地域に住み慣れてると、観光ってどちらかというと『行く』ものであって『来る』という感覚があまりないような。なんとなく。
初めてここら辺にやってくる人に『適当にふらふらして時間潰せるところない?』、または『なんか見るものある?』と聞かれた場合を想定すると、『うーん、15分くらいてくてく歩くか大江戸線ひと駅乗って赤羽橋で降りて、地上出口出たとこの五叉路の赤羽橋交差点から東京タワーの写真撮るのもいいかもね。あ、でもとりあえず麻布十番の商店街をぶらりして、大通りまっすぐ歩いたら六本木ヒルズもあるよ!』くらいしか思いつかない。知識が乏しい。
そんな欠点を補ってもらえそうなのが、観光インフォメーションセンター(ようやく本題)。港区にはオフィシャルの観光インフォメーションセンターが3ヶ所にあります。1. 浜松町モノレール改札のブース(港区観光協会直営)、2. アクアシティお台場の総合案内(協定)、そして先月末に3. 六本木ヒルズインフォメーションセンター(協定)。後の2施設は『港区の観光インフォメーションセンターとしての位置付けとして、港区の観光情報とか提供をしてもらう』という協定が結ばれてます。
港区観光のマップとかガイド冊子とか、港区でも観光協会でも出してたりするんですよね。区議会議員になってから初めて知ったようなそういうツール、結構いいこと書いてあるしそこらここらにあると便利なんですよね。ただ、置いてある場所が役所とか区の施設に限られてたりするし、なかなか普通に目にする機会がない。予算の関係上、たくさんはないらしいとい聞いたことあるのも非常にまったくもって残念であります。
つまりはえーっと、協定締結した観光インフォメーションセンターからどんな情報を提供してもらえるのか、うきうきしながら見に行ったわけです。冷やかしと思われても結構、見に行きたかったわけです。
前に浜松町の方は行ったことあるので、先に向かったのはお台場のアクアシティ。アクアシティアクアシティとしか覚えてなかったので、とりあえず行けばわかるかなと思ったら、全然わからなかったでござる。『インフォメーションセンターに港区のいつもの見慣れた冊子とか地図が置いてあるに違いない』という勝手な思い込みにより、デスク上の冊子にしか目が行かず。その結果、いくつものインフォメーションセンターをスルー。方向音痴に輪をかけて情けない。
バギー貸出をしてる総合案内(おそらく正しい場所)においても、『見慣れた冊子がカウンターに置いてない』という理由でなんとなく首をかしげ、そしてなんとなく小っ恥ずかしくて案内のお姉さんに『港区観光の冊子って何かありますか』とは聞けず。そんな私のアクアシティお台場観光視察、盛大なるチキンっぷりを披露して終了。そのアクアシティの観光インフォメーション、港区と協定結んだのがH18年というの18年前。倦怠期かしら。
悔しいので東京観光案内アンドロイドの地平ジュンこと戯れました。英語案内は声が小ちゃいからどうにかしたほうがいいよ。ドンマイ自分。次の案内所にレッツゴー。
そして後日、満を持して向かったのは六本木ヒルズの観光インフォメーションセンター。協定締結しましたとプレスリリースがでたばかりだし、今度こそ聞いてやる。地球のみんな勇気をオラにわけてくれ。
とりあえずカウンター向かいのパンフレット置き場のようなところを見てみる。…見慣れた港区のものはない。港区という文字すら見えぬ。
『あの、ちょっとお伺いしますが、港区の観光ってどういうところがおすすめだとか冊子みたいなものはありますか?』
『東京全体のガイドならありますけど、港区だけというのは無いですねえ』
ほほう。
『港区の観光に興味があるんですけれど…』
『港区という点では六本木アートトライアングルといって、国立新美術館とサントリー美術館と森美術館のパンフレットはあります』
『他の港区のは…?』
『東京のはあちらに置いてありますけれど…』
以上。
おっかしーなー、港区の観光情報提供って私の期待していることとは違うのかなー、と首を傾げながら帰路に。たまたまだったのかなー、聞き方が悪かったのかなー、折角協定締結して港区の観光インフォメーションセンターに位置付けてもらったのにもったいないなーという悶々とした気持ちを一日寝かせ、一晩経っても悶々としていたため区の担当課にお知らせ。もったいないですと。
港区観光パンフレットを見えるところに出してくれるところ、出してくれないところ、聞かれたら出すところ、どうやら色々と大人の事情があるようです。『何々がしたい』『どこどこに行きたい』という具体的な質問への対応より、『とりあえず何かないかな』というフワッとした、フワッフワのファジーな質問への対応もお願いしたいところ。
海外の観光インフォメーション、そういう時っておばちゃんとかお姉ちゃんが『私だったらねえ!そのくらいの時間だったらここら辺に行くわね!面白いもの見つかるわよ!』とマニュアルじゃなくて個人的に教えてくれたりすることが多かったりするんですよ。なんて言うんでしょう、ひとつ余計な情報提供。これ、多分日本のおもてなしテンプレートにはないやつ。でも多分おもてなしってこういうことだと思うの。過剰にならない程度のお世話焼き。
観光について、観光インフォメーションセンターについて、更に色々と考えさせられる感じに。民間と協定したインフォメーションセンターについても、『港区の観光インフォメーション』と位置付けるだけでいいのかどうかという疑問も。イチから作るとコストもリソースもかかるしね。
そんなわけでアクアシティと六本木ヒルズと浜松町にお立ち寄りの際、港区観光インフォメーションセンターに『港区の観光って、どんなとこオススメできる?』と皆さんからもフワッフワな質問してみてください。そうしたら色んなモノの質が上がること間違いなし。