港区発表よりほんの少し前、東京都が「インフル予防接種もやります!」と発表した時の正直な感想としては「あ!間に合わなかった!」でして、その後港区も常設のワクチンセンターで対象者に向けて機会を提供することになりました。
高齢者インフルエンザ予防接種の対象者
コロナ予防接種の接種券入り封筒は、港区は白です。基本、今となっては区民のほぼ全員が一度は目にしたことが(送られてきたという意味で)あるのではないでしょうかね。で、港区から送られてくる高齢者インフル予防接種の封筒は、水色です。確かそんなんだった。
公費インフル予防接種の期間は10月〜翌年1月ですので、おうちに水色の封筒が届く秋、「あぁもうそんな季節ねぇ、秋だわ」くらいで季節感を感じる水色の封筒。水色は爽やかすぎて秋じゃないけど。とにかく目立つ色であることは重要。
いつものかかりつけ医でご予約すぱーんと入れて接種してもヨシ、今年は(今年こそ)コロナとインフルの同時流行がと言われておりますので、「これを機会に毎年打とうかしら」もヨシ。毎年打とう。
インフル今年こそと言われてるのは根拠がありまして、東京都の健康安全研究センターでも注意喚起されていますけれども、
南半球のオーストラリアで、一足先にインフルエンザがすばーんと増えました。昨年とかその前は全然だったんですよ、ほら当時は入国制限とか色々あったじゃないですか。コロナ禍真っ只中。で、我々の夏は彼彼女らの冬。日本と同じ陸続きじゃない海に囲まれた国だけども、ずばーんと増えたわけです。
よく聞かれる、「同時接種」
「同時接種というのは、1本の注射にコロナ用とインフル用を混ぜて、1回の注射でいいってこと?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。→そういう予防接種はまだ無いです。そのうち出てくるかもですね、3種混合とか4種混合みたいに。サイエンスに期待しましょう。
正しくは、「同じ日に打てるよ」です。ほら、基本的に予防接種って間隔開けてくださいねというものが多いんですけども(2週間とか)、コロナとインフルはたくさんの研究の結果、日にち開けなくても安全性もOKですという意。
予防接種に関わらず、お薬というのは基本「安全性>>効果」であります。効能の評価も基本全部安全性というのを一番に持ってきます。ということを頭の片隅にでも置いといてください。元製薬企業で新薬開発のお仕事してたオグラです、どうも。マウスのあの毛のないシッポがどうもアレで、それだけじゃないけど白衣着たタイプの研究職の道に進むことを一度たりとも考えたことはなかったオグラです。人には向き不向きがあります。
生まれ変われるとしたら、自分ちの家猫になりたいです。ふさふさのしっぽをぶんぶん回すんだ。
と、そんなことはさておいて。
同時接種というのは、まぁそうですね、「左にコロナ、右にインフル」みたいに、片腕ずつ接種できますよくらいに思っておいてください。同じ日に。
いっぺんに済むならそれで、という方向け
「インフルエンザ毎年打ってるし、どうせオミクロン株対応のをワクチンセンターに打ちにいくならそれで済ませちゃおうかな」
「実はインフルエンザってそんな毎年打ってなくて、今年は流行るっていうから罹るの嫌だし…」
「ぶっちゃけ、かかりつけ医ないし、インフルエンザのために電話すること自体がめんどい」
と、いろんな想定ができます。高齢者で病院かかってない人いるのか問題がありますが、いますかかってない人。病院嫌いだっている。毎年きっちり接種してる方にしてみれば「え、そんなの近所のクリニックに行けばいいんじゃないの?」と不思議がるかもしれませんけど、実は高齢者の中には「大きい病院に定期的に検査にいくけど、その診療科ではインフルエンザ予防接種はやってないんだよね」とか、そういう方います。
とにかく、公衆衛生の向上を目指す行政の取り組みとしては、あらゆる手法で健康であることを目指していただく。素晴らしい決断。なので先日の委員会の中でも「ご利用いただく数が少ないかもしれなくとも、良いことなんだから人数は気にしちゃダメ」と励ましてます。
日時は決まってますんで、白い封筒(コロナ用接種券)、青い封筒(インフル用予診票)を持って、田町駅・三田駅そばの常設センターへどうぞ。
※まずコロナ用接種してからのインフルです。
両方大切ですけど、ここでの優先順位はコロナ>インフル
港区、せっかく常設のセンターを作ったわけですから、こんなとこ他の自治体にはないですから、個人的にはいっそもう「予防接種センター」としてなんでもやっちゃえ的な展開にしていいと思う時だってあります。第2保健所的なスタンスで。
とにかく、65歳以上の港区民高齢者、または60〜64歳の該当する方、コロナもインフルも予約不要でありますから、午前中に行けば両方とも接種可能です。これ読んでる方の周り(知り合いとか身内とか)でそういう方いらっしゃいましたら、是非お声がけを。
あ、対象者でないみなさんも、是非ご近所の医療機関でインフル予防接種を忘れずに。この機会にかかりつけ医を持つことは頼もしいことですから、そこもご一考。