気になる木々

この数年、よく歩くようになった。『ポケGOだろ?』『ドラクエウォークだろ?』と聞かれる。正解、ゴメイトウ。小倉家の2人ご一緒アクティビティとして定着して早数年、区内も区外も歩いていて気になる木々がある。

 

街路樹にまつわるエトセトラ

気になる木がいっぱいあるんです的なことは何年も前にもお伝えしたことあるかと思います(「木を気にする中での気になる木(2018.1.12)」「修正と植樹(2018.3.19)」)。

 

港区さん、数年に一度、樹木医さんが全部の街路樹チェックしてくれておりましてね。確か各総合支所管轄で地域でやってるようなそんなだったような。そんで、「幹の中がダメになってたり」「倒木の恐れあり」と樹木医さんに診断されたら、必要だったら切ったり植え替えたりしているわけです。

 

まぁこのあたりのお話は実は自分が議員のお役目いただいて初めて知ったわけで、だって平日昼間とかサラリーマン的なお勤めしてたら区役所のみなさんのお仕事とか知るよしもなく。んでもって「え、木なんかあったっけ?」くらいな暮らし方をしていた身ですから、自分の常識は世界の常識であるわけじゃないんですけど、「そんなこと全然知らね、キョーミなし」という方が世の中大半だと思ってました。いや、今でも思ってますけども。

 

だがしかし、自分がいざ議員のお役目いただいて、色んな方からのお話でやれ「木が切られてる」「早く植えてもらえないのかな」「むしろ街路樹なんか要らねぇよ」「中が腐ってようが関係ねぇよ、木を切ること自体がとんでもない」などなど、木にプラス方向マイナス方向な関心を持っておられる方ももちろん多い事を知り、ひとつの物事って本当に色んな視点があるのねと日々勉強になります。

 

ほら、強風とかそういうので枝とか結構ポッキリいくじゃん?枝だからいいじゃんって話にはならんと思うのよね。大きな木もナナメってるとこあったりするじゃん?

 

エコなアレとか、メディアを大きく賑わせるような外部による問題というもの近年多々あります。これから先は個人の見解となります。異論は認める。けど頭の中を整理しようと自分でも頑張ってるとこなので、みなさんも色々整理して欲しい。

 

 

根っこボコボコ問題

最初に戻りますが、よくお散歩をしております。いつものコースでもそうじゃなくても、自分の中で「歩きやすい道」「歩きにくい道」というのがあります。何がどう歩きやすいのか歩きにくいのかは人それぞれですが、「歩きにくいなあ」と確実に感じるひとつに「大きな木の根っこが立派に育ちすぎて、こんもりしてるとこはつまづいて転びそうでマジ怖い、特にイチョウ」です。

 

ここ何年か、ご立派な街路樹について港区でも港区じゃないところでも色んなご意見があるじゃないですか。ま、それと同レベルで扱うことがいいかどうかはこの際置いといてですね、これまで

 

「なんでこの木を切っちゃうの?」

「これ、中身腐ってて倒れるかもなんだって。そしたら危ないじゃん?植え替えるっていうから、若木育ててさ、大きく育てて見守ってこうよ」

「そうね、大きくなーれってお水あげちゃおうっと」

 

と、区民の皆さんとこういうやりとり的なことを繰り返して来た身です(低レベル)。なのでどうしても 安全>>>(越えられない壁)>>>景観なんですよ、自分。なんというか、倒壊しそうな木造家屋があったとして、倒壊したらお隣にずどーんってぶつかるかもしれないとして、そのままにはできないじゃないですか。そんな感覚。あ、やめて、石投げないで。倒木の恐れあり的な診断をされた木の話です。

 

だけれども、健康な木だったとして、根っこがボコボコで歩道盛り上げちゃってるケースもよくあってね、港区の中でもそうじゃないとこでも。自転車でぐるり回ってた時なんか、皇居の周りのとことか車道までこんもりしてるとこあって怖いって思ったもんなあ。車運転の人だってそう感じた事ないかしら。

 

なので、最近よく考えるのは「根っこボコボコ問題はどう解決すべきなんだろうか」ということでありまして、木が最優先で人間は肩身狭く隅っこ歩くべきなのか、人間の安全が最優先で木をちょっとどうにかしていくべきなのか、自分でもよくわからない。

 

「木を切る事自体が絶対悪!」というお声もありますし、「つまづく方が危ないから木なんぞ切って植え替えろ!」というお声もありますし。「景観が損なわれるから危なくてもそのままにしとけ!」というお声もありますし、「むしろ全部一気に植え替えて新たに育てようぜ!」というお声もあります。

 

 

緑は欲しいよねやっぱり

イチョウだけじゃなくとも、桜とかそういうのも「できるだけ切らないで問題」があるわけで、もちろん種類関係なく「落ち葉邪魔問題」もあるし、「排水溝詰まっちゃうか心配問題」もありますが、夏を感じるセミしゅわしゅわ音聞くには木が欲しいし、ヒートアイランドなんちゃらで木も欲しい。

 

アレですよね、日本人ってものすごいお花とか木が好きな民族だと思うんですよ。海外暮らしも長かったから余計そう思うんですけれども、こだわりもすごく強い。「木は木だろ?ホワーィ?」的な海外文化もあるだろうけれども、日本人って特殊で面白いところでもある。

 

それって多分大昔からの「四季を自然で感じる特異性」というのが染み付いちゃってるわけですよね。嫌いじゃないですよ、そういうTHE日本。色の種類だってびっくりするほどあるじゃないですか。自然から取った色みたいなのそういう素敵な名のついた色たくさんあるし、情緒豊かな民族なんだろうなと。嫌いじゃないですよ、そういうTHEジャパン。

 

でもって、街場にある緑は緑ならなんでも良いわけでもないようで、「なら全部タンポポとツツジでええやん」ともならないわけですよ。

 

あ、でも昔々だけども、お店屋さんのゴミ出しがどーにかならないもんかとご相談を受けたこともありますが、結構そういうの多い都道沿いなんかは「全部ツツジで隙間なく埋めてしまえ!」と思ったこともありました、はい。

 

また話は元に戻りますけれども、根っこボコボコ問題は何を最優先に対応したらいいんだろうなって感じたことをツラツラしてみた次第。なんでもそうですけども、一番大変なのが「地域との合意形成」です。危なくとも景観大事、景観のためなら自分家じゃないとこの家が危険に晒されたってなんの問題なし、安全のためなら仕方ない、将来のために新たに育てることもヨシ、などなど。どこの話してるわけでもないですが、一般的なこととしてみなさんの最優先って何?とふと思った次第です。