例えば平日の夕方の4時台、ああ自分が住んでいた世界ってこうだっけ、ひょっとして知らない間に別世界に紛れ込んでしまったのかしら、外に出るとそんな気にさせられる。平日の夕方、そこは主に女性の世界。
小さい子供連れのお母さん、お母さんじゃないかもだけどお母さん、いい感じのおばちゃん、ステキなおばあちゃん、世界の8割のソト見かナカ身はオナゴ枠ではなかろうかという比率で、家路につく途中か晩ご飯の支度のお買い物かしら。全ての女性の活躍をとか世間では言うけれど、この夕方の世界で一番経済を回してくれるのは女性であって、全員超クイーン。晩ご飯のメニューの全実権が握られ、ひょっとすると気分ひとつでオカズが増えたり減ったりもするかもしれないし、そういうの全然関係ないかもしれない。あ、いや、商店街に繰り出すメンズだって超ファビュラス。
様々な家庭やライフスタイルがそこそこ許容されてるこのご時世、商店街が好きで商店街でお買い物してくれる方々はみなさんスーパーファビュラスです。いつも商店街のご利用ありがとうございます(商店街の子)。
そんなスーパーファビュラスな方々から最近ちょこちょこ言われることがあります。『ねえ、ネズミがすごく多くなったような気がするんだけど…』と。つまりこの数ヶ月、ネズミについてもお勉強してるわけであります。
ネズミの世界
夜とか朝早くとか、どうやらネズミの世界が想像以上に広がっている模様。もちろん自分も見てますネズミ。生きてるのもそうじゃないのも。街中にいるネズミ、基本は2種類。ドブネズミ(でっかい)とクマネズミ(まだ小さめ)。
グーグル先生に聞くと色んな画像を見せてくれますが、ウエーって感じのものばかり。そしてグーグル先生に聞くと、世間一般で言われてるネズミ対策も2種類、エサの無い環境と入り込ませないこと。
世間一般で行政のネズミ担当は保健所ですって
よくネズミ対策で殺鼠剤が効かないスーパーラットだなんだと聞きます。行政においてネズミ担当、港区の場合は保健所の生活衛生課。
あっ生活衛生課と言えばですね、昨年秋の決算で『保健所管轄で使ってない高架下の倉庫をどっかに活用してもらってくださいな』と言ったとこ、赤羽橋と中の橋の中間あたりにある高架下倉庫、消防署飯倉出張所の並びのつまりここ2棟↓。
役所内で争奪戦があったかどうかは定かではないですが、ひとつは麻布支所の共同推進課、もうひとつは防災課へ渡されることが決まったのが冬のこと。そして防災課から荷物とか備品管理に困ってる地元の消防団へ。
あ、わたくし年に4回報告書作ってウェブに載せたりお送りしてるわけですけども、それを読んでくれた方が『ここ、xxに使えないのかな。困ってるんだよね』ということもありまして。ああ報告書作っててよかったなあなんて思っちゃった次第であります。そうですよ、これがソンタク(古い)言うんであれば地元の声を届ける議員の存在なんて悪の塊ですよ。
ま、どのみち港区も別のところから用途限定(倉庫的な)間借りしてる場所であったので。もっと違う何かに使えればよかったのかもですけど、今はどうやらこれが精一杯の模様。
港区の保健所が作ってるチラシがあると
と、そんな脱線した生活衛生課の話を元に戻すわけですけれども。聞いたところ、ネズミ対策に関してチラシがあると。(PDFのネズミ対策チラシはこちら)
あ、さっきネズミ対策は2つとか言っちゃいましたけど、これによると3つですね。すんません。NOエサ、NO侵入、NO隠れ場所。
それにしてもネズミ対策、やっぱりゴミ関係と深い関わりが。そりゃそうだよ、超美味しい餌場だもの。ただでさえ民泊云々ですでにややこしいことがあるわけで、これからお店屋さんが密集する地域だけじゃなくとも、ひょっとすると住宅地とかの方まで影響出ちゃったりするかもよ。というところが今の段階からものすごく心配をしているわけ。
ネズミが関係ありそうな課
主な担当である保健所の生活衛生課でしょ、あとゴミ関係だと清掃リサイクル事務所でしょ、地域のことは地域で解決を目指したい港区なら総合支所の協働推進課とかまちづくり課(自分の中の認識では『すぐやる課』的な)、あとはひょっとすると世間一般で建物解体の際にネズミの巣を発見する事が多々あるという事業者とカラミのある建築課、関係ある課かもしれないし、関係無い課かもしれないし。
恐らくほとんどの課が口を揃えて『いやぁ、ネズミは保健所でしょ』と言うであろうわけで、むしろすでにほとんどが『いやぁ、ウチでできることほとんど無いっすよ』的なこと言われてたりもするわけで、それでも諦めたくはないのがオレの性分。何を諦めたくないのかは実は定かではないところもオレらしい。
だから街中で色んなものをみたり、考え事しながら歩いてたり、建物と建物の隙間を見たり写真撮ってたり、多分ハタから見たらものすごく変わった人なのかもしれない。通報しなくても大丈夫なレベルです。
ヨソはどうしてるのかしら
とりあえず調べ物の第1弾として、グーグル先生に聞いてみるわけじゃないですか。ハト対策に鷹を放つように、ネズミ対策に猫を放ってみたり犬チームで狩るところも外国ではある模様。ナショナルジオグラフィックの記事なのも面白い。でもやっぱり決め手はゴミへのアクセスをどうやって減らすかなんですって。ですよね。
そしたら大田区かしら、やっぱり保健所からのチラシ的なやつを発見。
商店街に限らなくともこういうゴミが散乱してるところはありますけれども、やっぱり共通するところの基本はゴミは密閉せよ、と。
密閉容器でどうにかなるか
そこでふと思ったわけですけど、飲食とかの事業者から出るゴミはポリバケツで出されているところも多々あります。ビニールだけのところもあるかもしれないけど。
先日、夜歩いていたらポリバケツの上にさらに袋、というがっちり対策をされているお店屋さんを発見しました。
すごい。美しい。
こういうの眺めてると思うんですよ。確かにお店屋さんが出すゴミは量が多いけれども、世帯的な絶対数は家庭の方が多いわけで、そういうところは別にポリバケツ的な密閉はマストじゃない。カラスよけのネットとかあるかもしれないけど、敵は空からだけじゃなく地上を這う。そう、ネズミちゃんはネットもビニールもかじかじしちゃうもの。エサ場へのアクセス100%成功しちゃうもの。
例えばお店屋さんにポリバケツ的なものの使用をマストにさせるとか、むしろポリバケツ無償でいくらでもあげるのでしっかりやってくださいお願いしますとか、そういうこともアリなのかなあと思うし、お外のゴミ集積所を完璧な密閉型にすると効果があるのあるのか試して欲しい気もするし。役所内でやれどこの部署がどうだこうだというのと同じくらい、事業者と家庭ゴミで異なる対策取っても意味ないのかもね、なんて考えたりして。
まずは啓発からなのかなあ、わからないけど
あ、そうだ。先日麻布十番商店街では来たる8月の納涼まつりに向けて、出店者の申請作業がありました。出店できるのはもちろん組合店舗で、店舗の方々が申請にいらっしゃるわけですけれど、もちろん保健所からも職員さんが来るわけですけど、保健所にお願いしてネズミ対策チラシを配布してもらいました。これでどうにかなるわけではないことはわかってるけど、まずはここから。
事業者も家庭も民泊云々も、すべてスパーンと解決できそうなネズミ対策スキームを毎日考えては無し、考えては無し。ネズミはエサがなければ2〜3日で餓死するといいます。72時間かぁ。災害におけるヒトの人命救助も、ネズミ昇天もキーが72時間。72、不思議な数字。72時間くらいどこかにカンヅメになって考え事するか。