ちょびっと前のことになりますが、6/12に初めての委員会がありました。開催の1週間前に資料が届き、目を通してというよりはかなりじっくり読んでみました。しかし委員会内での立ち位置はその時まったくわからず、資料を読んでふむふむと理解したつもりでいたところで何の役にも立たんのではないかと。ふと思いました、委員会の準備って何したらいいの。
そんなわけで港区議会が公開している委員会記録まで目を通して、どんな議員がどんな発言をしたかまである程度おさらいしてまでお勉強をしたわけです。そのおかげでよくわかったことが2つある。いや、前々から気付いていたんですけれども。
- 記録が非常に読みにくい。
- 単なる質問でもいいんだ。
記録がですね、録音の文字起こしそのままなんですよね。せめて最初のページなり詳細記録の前に『サマリーorまとめ』のセクションがあれば読みやすいのに。結論のある案件なら『賛成/反対/異議なし/継続』的なこと書けるだろうし、結論のない案件なら『質問:~について』みたいにこんな質問でましたよ、と最初にまとめてくれると読みやすいのに。あ、質問はなくてもいいか。
何だかんだみんなで感想言い合って『で、結局どうなったの?』というような会議、会社とかでもたくさんありますね。ある人は『~をやるって方向で』と認識してたみたいだけど、別の人は『~は保留』と思ってたり。口語の文章を読んでも『で、結局なんなの?』と決まったんだか決まらなかったんだかわからないものばかり。会話の中でもありますよね、そういうの。
それはさておき、単なる疑問に感じたこと、単語の意味がわからないもの、そんな質問も記録にありましたし、ちょっと安心。先輩議員からも『大したことない質問でも疑問に感じたら質問すればいいよ』と言われましたし、新人議員ちょっと安心。
さて、委員会では『報告案件』と『審議案件』の2種類の議題があるようです。
報告はその名の通り行政側からの報告。『~であります』『……えと、はい、わかりました』こんな反応しかできないような内容の案件報告。だって報告事項だもの。はいはい聞いてるだけのことなら議員だって委員会だって必要ない。過去の記録だと
『その件に関して、~はどうなっていますか?』
『~と~の違いは何ですか?』
『~なので、是非そこのところは~していただければと思います』
というようなシンプルな質問だったり提言のようなものだったり、そんなやりとりで委員会って成立するのかしらと心配になるけれど、『報告案件』なのでそんなものでしょう。で、初委員会では報告8件のみ。審議案件なし。
おっしゃ、これならイケる!(ただの心の準備完了)
質問をしなければいけないわけではないですし、どうでもいい感想を述べるのも時間の無駄ですよね。しかも担当の課長さん達が事前にわざわざ報告内容の説明にいらしてくれます。そこで質問があれば聞いちゃえばいいんですけれど、その後にシンプルな質問ってまた沸いてきちゃうんですよね、結局のところ。
発言は記録に残ります。聞いた話、記録に名前を載せるために事前にした質問を繰り返す人もいるようです。『委員会で質問した=仕事した』の発想と感じる人もいるかもしれませんし、別にカッコ悪いとは思いません。それで案件がいい方に改善されるのであれば。記録に残る質問をすることで、議員側も行政側も新しい認識が生まれるでしょうし、ひょっとしたら次回からのスムーズな調査に繋がるのかもしれないし。
結果的に私もシンプルな質問しましたし、お願いのようなことも発言しました。ただひとつ、噛んだり舌ったらずだったり呂律が回ってなくて、委員会記録の文字起こしがすこぶる難航しませんようにという心配だけが残りましたが。
と、前置きが長くなりましたが報告内容の簡単な説明を。委員会に上程される案件タイトルは区議会ウェブサイトから見れますけれど、『で、つまりは中身なんなの?』『で、どうなったの?』というフィードバックがごっそり抜けているので個人的にご説明いたしまする。
【6/12 保健福祉常任委員会 報告事項:8件】
(1) 行商制度の変更について
路上で販売されるお弁当類(オフィス街とかでお昼時にみかけるアレ)が届出制から許可制になったので、手続きに必要な手数料を新設しますね。
(2) 平成27年第2回港区議会定例会提出予定案件について
6/17からの定例会にこれこれこういう案件を出しますよ、というご報告。予算関連。
(3) 港区保護司会との協働による更生保護青少年事業の取組について
プライバシー配慮の点から、とある施設を活用して面談のための専用部屋を準備しますね。
(4) 臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金の支給について
国が定めた給付金、港区の対象者に書類を送りますね。
(5) 港区版宿泊デイサービス事業の実施について
お台場の高齢者在宅サービスセンターを利用している方、緊急の際の宿泊サービス始めます(1日2名まで)。
(6) 港区歯並び・咬み合わせ相談事業の実施について
7月から3才~小学生の無料相談始めます(1回6名、20分くらい、年7回)
(7) 南青山四丁目用地の暫定活用整備の変更について
青南小学校の第2グラウンド拡張や複合施設の工事、工程をちょっとだけ見直します。
(8) 「平成26年度4歳児全員の居住実態把握」の調査結果について
港区に住む2120人の4歳児(国籍問わず)、全員確認しました(虐待予防観点から)。