委員会報告

さて、昨日から始まった港区議会第4回定例会ですが、先週末に保健福祉常任委員会が別途ありました。例によって、簡単なご報告を。その前に委員会というものについて少しつらつらと。

 

『総務』『保健福祉』『区民文教』『建設』と4つの常任委員会があります。会派の中で一応希望を聞いて、色々と調整をしながら人数で割り振りされます。私の所属する保健福祉というのはそれこそ保育園から高齢者まで、例えば『待機児童解消を!』をスローガンにしているような議員さんはこの保健福祉に入る場合も多いと思います。ちなみに私の場合は医療体制の充実に関心がありますので、まずはここに運良く入れてもらえました。

 

例えば自民党会派は13人。そこで4つの委員会に振り分けるなら1つの委員会につき3人〜4人。議員の任期4年ですので、例えば1年に1委員会ずつローテーションで回ったりすることも調整次第で可能なようです。でも私がそう希望したとしても、そこに所属してらっしゃる同じ会派の議員さんが『やだー』とか『だめー』とかいう場合にはどうにもなりませんけれども。

 

ずっと同じ委員会に属してる方もいるし色々です、色々。私とりあえずは保健福祉におりますが、どこに振り分けられようがそういうお役目と思ってますので特にこだわりはありません。色んな委員会で色んなこと学ぶ機会があればと。今の所は。

 

さて、そんな委員会。委員会室というものがあります。入り口はこんな感じ。

 

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保健福祉は第一委員会室。お隣に第二委員会室がありまして、そちらは建設のお部屋。

 

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お部屋の中はこんな感じになってます。コの字になってる机の部分に委員が座ります。保健福祉は8名。画像でいうと右の2席に委員長と副委員長、上の向こう側に4人、手前のこっち側に2人。会派ごとに仲良く並んで座るというのが所謂『慣例』というやつらしいです。国会となんだか同じように自民党と公明党がセット、共産党とそれ以外がセット、みたいな。そして左側のずらずらしてる席、こちらは行政の方々のお席。部長さんや課長さんがずらーっと30人くらいはいますよね。

 

ちなみに常任委員会だけではなく特別委員会なるものも、同じ委員会室を使用するんです。私はオリンピック・パラリンピック委員会でして、それも保健福祉と同じ第一委員会室で開催されるんですね。しかもですね、私のお席もまったく一緒でしてね。変わり映えがなくてちょっと悲しい。『あーあーあー、委員会室間違えちゃったよー』なんてこともありません。残念。

 

で、委員会では流れの慣習というのがあるようでして。慣習と言うべきなのか、そんなもんのようです、というべきなのか。

 

先輩に『真っ先に質問しろ』と言われたことがあります。自民→公明→その他→共産、こんな順番。時々入れ替わることもありますが、最初と最後は変わらずの場合がほとんど。単なる報告でどこからも質問ない時もありますしね。1回オモテの攻撃ぃ〜、バッタ〜、自民党ぅ〜。なんてそんなイメージでいいのかどうか。多分違う、全然違う。攻撃とか守備とかじゃないし。

 

なんで一番最後は変わらないのかというと、言わなければならないことだったり、記録として議事録で残さなければならなかったり、なんか色々あるらしいですよ。知らないけど。それでなんか一番最後に感想並びにお小言をどうぞ、みたいなことになってるみたいです。わかんないけど。その後によその会派が質問するのはちょっと…という雰囲気なんですよ。知らないけど。

 

委員会の委員長というのは原則運営側に徹するため、質問は行わないというのが暗黙のルールだそうです。でも私の所属している委員会では、一番最後に慣例にのっとって、それはもう気の済むまで。不思議。

 

さて、そんな委員会なんですが、先週のまとめ〜委員からどんな質問が出たかも添えて〜。なんか美味しそうなタイトル。

 

1. 平成27年第4回港区議会定例会提出予定案件について

案件いくつかありますけど、保健福祉分野において待機児童解消と今後の保育の需要に対応するための『小規模保育事業の実施』に関する経費を追加しますね。

Q: その事業者さんは保育事業新規参入だけど大丈夫?保育事業のフランチャイズってどういうこと?条例に沿った職員の配置とか確認してる?場所が交通量多いところだけど事故ないようにお願いね、など。

 

2. 都営南麻布4丁目アパート併設の南麻布保育園外壁塗装等工事について

南麻布保育園、都営アパートに併設されてますけど建物部分は区の所有です。東京都が実施する住宅の外壁塗装に合わせて保育園の部分も塗装工事しますね。期間は3月下旬まで。

Q: 工事に紛れて他の人が入ったりとか保安上の取り組みは大丈夫?この保育園は過去にも工事してたりする?など。

 

3. 港区学童クラブの解説及び定員変更について

需要で定員数を増やしたり減らしたり、H28の4月に向けての入会者数見込みは2428名、定員は2670名です。ちなみに新しく開設する学童は『放課GO→クラブしろかね』で、白金小学校の家庭科室を使って定員40名です。

Q: 港区って人口増加もあるしこれからの事業の中期プランとかちゃんとある?閉鎖した学童にいた子達の今は?定員減ったところに希望者が殺到する可能性もあるけど問題ない?など。

 

こんな内容です。以上です。

港区と大使館

港区にはたくさんの大使館があります。大きい国から小さい国まで、大使館は大使館。国面積が大きい順だとロシア、カナダ、中国、アメリカ、オーストラリア。小さい順だとサンマリノ、モルディブ、ミクロネシア連邦、シンガポール、ドミニカ。

 

とにかく今港区には80の大使館があります。港区に大使館が多い理由というのは諸説ありまして、その中でもああナルホドという説は『諸藩の下屋敷利用』『ご近所一括管理』の2つ、明治時代になってから空いた武家屋敷の再利用や、警備上の理由から公館とかまとまった地域にある方が色々便利よね、みたいな。

 

今となっては80の大使館がででーんとあり、人口の10%弱が外国籍であり、街を歩けば色んな言語を耳にします。欧米人居住者が多いのも港区の特徴ですね。そんな中で暮らしてて一番恩恵を受けたことは『日本人でない方を見慣れている』と『声をかけられてもビビらない』の2つかも。

 

さて、大使館に話を戻しまして。

 

普通に生活してたら大使館と関わり合いがあるかどうか、恐らく無いでしょう。ほぼ皆無。ビザが必要な国に旅行に行くとして、それでも自ら足を運ぶより郵送とか代理店だとかもありますし、やたら滅多なことで大使館に近寄る理由がありません。最近ちょっとした件で区内の大使館を回っております。もちろんちゃんとした用事でないと回れません。ででーんとご立派な門構えのところもあれば、これって大使館デパートではというような大使館が多く入ってるビルとか。普通のオフィスビルの一室が大使館みたいな。

 

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つまり大使館ビルってこんな感じ。

 

治外法権ということもありますし、ウロウロしても不審者ですし、やたらめったら近寄っていいような場所でもありません。あちらとしてもこちらとしても中々ややこしい場所であるのも確かです。外交の窓口ですもの、港区との、というより、国と国の。でも港区ともご縁がありますよ。そんな大使館、この1ヶ月で行ってみたところを外観とともにさらりと復習。中もすごく素敵なところもありました。でも流石に写真撮らせてくださいとは言えなかったな…。

 

image ハンガリー@三田

image アルゼンチン@元麻布
image スロベニア@西麻布
image イラン@南麻布
image フィジー@麻布台
image マダガスカル@元麻布
image ボスニア・ヘルツェゴビナ@南麻布
image ベネズエラ@西麻布
image ホンジュラス@西麻布
image カンボジア@赤坂
image ルーマニア@西麻布

image アフガニスガン@麻布台

 

大使館とのお付き合いというのはどのようにするのがいいんでしょうね。両者とも利点のある、いわゆるwin-winの関係を築くという点で。港区としては『80も大使館がある地方自治体なんて世界中探してもここくらいしかないよ!』が売りだし、大使館としては『ウチの国のPRしたいよ!』が一番ですし。

 

港区としても80も大使館を抱える地方自治体だからこそ、ウチのとこではこんなことやってますよ!という何かを作らないと。大使館実務者連携会議なんていう区との定期ミーティングはいいと思うけど、そっから何かをわかる形で生み出さないとね、とか思います。『国際環境豊かな港区!是非お国の地方自治体の海外視察に港区はいかがですか!アレンジさせていただきます!』と言えるくらい、視察先のカリスマとなれるような施策や体制がもっともっと整備されないと、とも思います。

 

というか港区も海外視察を積極的にするべきかと。海外じゃなくて国内でもいいんだけど。特にこれからラグビーもオリンピック・パラリンピックもあるし、これって集客力世界3大大会のうちの2つがこれから5年のうちに開催されるって、よく考えたら凄いことですよ。そんな中、未だ日本も、港区も迷走してるわけです。ねえねえ大丈夫?5年しかないよ?日本人って基本10分前精神を叩き込まれるのに、あと少ししかないのに心配にならない?大丈夫?私すっごい不安。

 

5月から議員としての任期が始まって、6月くらいに特別委員会の所属が決まったりとかして、オリンピック・パラリンピック特別委員会なんてまだ1回しか開催されてないわけですよ。しかもキャンプ地誘致について説明があったくらいで、港区は立候補したいのかしたくないのかすら心が決まっていない様子。大丈夫?私すっごい不安。

 

観光政策にしろ、オリンピック文化プログラムにしろ、教育問題にしろ、福祉政策にしろ、文献漁ったり情報収集したりコンサルタントから話を聞くくらいなら、自分の目で現地に確かめに行った方がいい。参考になる何かを自分で探してきた方がいい。議員じゃなくて区役所の職員がですよ。だって色々考えたりするのは職員の方々なんですし、プロですから。でも何が違って何が違わないのか、それはどうしてか、経験しないことには違いにすら気がつかない。インターンを受け入れるよりは、インターンとしてどっかに行った方がいい。そのくらいのアレです。アレって何だ。

 

海外視察なんてとんでもない!そんな時間とお金があったら!なんてぎゃんぎゃん言われることもあろうかと思いますが、私は行ったほうがいいと思う派。でも、できるならベテランじゃなくて若手を連れてってもらいたい派。どんな業種でもそう、申し訳ないけどモチベーションが違う。子供は宝ですくらいのアレで、若手は区の宝ですくらいのアレで。アレって何だ。

 

でも、旅行会社に丸投げするようであればぎゃんぎゃん吠えます。そうじゃない。

 

そこで大使館を通じて、各国の地方自治体の色んな特色ある制度とかを学んだりする機会が設けられないのかなと思ってしまいます。80も大使館がある港区ですから、うまくいけば80の事例が学べるわけです。区民に向けての楽しいイベントやセミナーもあれば、区役所向けのセミナーもあったり。そして逆に港区についても学んでもらいましょうよ。そういうところじゃないですかね、利点って。

議会報告会

先日、港区議会で第一回議会報告会が開催されました。第一回ですもの、議会報告会って何よと思われる方も多いと思います。『区民の皆様にも開かれた議会を目指す、として今まで公式に開催することが無かった報告会という形式で議会の仕組みや議論された事を報告するべく、区議会みんなで準備してお知らせすること』で間違ってはないかと。

 

報告の内容としては『区議会の仕組み』『第3回定例会(9-10月)での各委員会審議事項』『決算特別委員会の報告』です。

 

事務局にも多大なヘルプを頂きながら設営から運営から後片付けまで。雨が降った日なんですけど、60名くらいの方に来て頂いたようです。『ようです』というのは数数えてる余裕なかったので、後の公式大体発表をもとに。ありがとうございます。

 

そんな議会報告会、東京23区では3番目に行ったのが港区だそうです。板橋区、豊島区に続いての港区。遅い、早い、色々ご意見あるとは思いますがとにかく3番目。

 

港区議会議員、全員で34人。34人がそれぞれ担当になり、やれビニールシート引いて椅子並べての設営班、受付や誘導やアンケート用紙回収したりの班、報告を含めたお話担当班、写真撮ったり議事録作ったりの記録班。若手からベテランまで34人の議員総動員。準備最中でやれ椅子あっちだ、やれこっち足りないだ、事務局曰く『なんか全員揃うと圧巻ですねえ』と。

 

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みんな集まるとこんな感じ(画像はFBじゃなくてブログの方から)。

 

それはつまり、全員集まってわいわい何かをやるってことが無いってことですもんね。そりゃそうですよ、全員集まるのって本会議場くらいですもの。わいわいがやがやする場所じゃないし。しーんとしてるし。委員会は人数少ないし。

 

そんな手作りで手探りの報告会。今までは報告会って議員個人が開くもののようなイメージもあり、ふらりと立ち寄ってみるのができるかできないかの心のハードルの高さだったり、何と言うんでしょうね、ガッツリした政治活動という普通の人にはとっつきにくいイメージが先行してて。それが区議会全体でやるとあら不思議、政治色・政党色が薄まったような気が(個人の感想です)。

 

報告担当は各委員会の委員長。でも最初に議員全員の紹介はさせてもらいました。こんばんはーどうぞよろしくお願いいたしますー、そんな感じ(画像はFBじゃなくてブログの方から)。

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私の役割は受付・誘導だったんです。でも当日の開催2時間くらい前に急遽記録係に変更。元々の記録係の議員さんに急用ができてしまったということで、もちろん快く交代。

 

そんなわけで前のお席にちょっこり座ってみたり。

 

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レコーダーでも撮りますが、質疑応答の部分の議事録作り。できますよ、と文字起こしも要約もちゃちゃっと作っちゃいますよ。外注なんか出すより、できる人がやっちゃったほうが早いし安い。安いというか、そのくらいは当然仕事に含まれるし。と思っております。

 

本題の議会報告会、参加された方々の感想としては概ね『このような会はとてもいい』と。ご指摘もたくさんありました。改善してより良い報告会にできるよう、今後もお手伝いできればと思います。

 

あっちもこっちもそっちも、国会議員から地方議員まで報告会。なんでこの時期、11月が多いのかしら?私、まずは議員として仕事一巡を経験してからの春にしようかと。H28年度第1回定例会が終わったあたりの3月に。それからはもう少し短いスパンで定期的に。

お薬の話

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この秋っぽい季節になると抗アレルギー剤が欠かせなくなって早3、4年。朝起きると蕁麻疹、日中も不思議に蕁麻疹、お風呂に入ると蕁麻疹。小さい頃は寒冷蕁麻疹で苦しみ、大きくなるにつれて解放されたはずなのに。懐かしいでしょ、と戻ってこなくていいのに。

 

そんな季節の抗アレルギー剤、かかりつけの先生にちゃんとキチンと処方してもらっています。『内資企業応援期間なので、◯◯社のxxにしてもらえませんか』と言い続けて3、4年。日本の製薬メーカーに頑張って欲しく、このちょびっとの貢献が日本企業の研究開発費に回ってくれれば良いと、研究試薬のひとつにでもなってくれれば良いと、後発品ではなくて是非とも先発品をと、そう願っているわけですよわたくし。

 

先発品と後発品。文字通りそのまんま『先に発売された商品』と『後から発売された商品』でありまして。前者はオリジナル(いわゆる新薬)、後者をジェネリック医薬品と言います。耳にしたことありますよね、ジェネリック。

 

数年前からなんでもかんでもジェネリックジェネリック、とにかくジェネリックに注目されてるわけです。それは何故なら医療費を抑えられる可能性があると。それは何故ならジェネリックは価格がお安めだから。先発品と何が違うのか、一番大きいところは『発売するまでかけた時間と費用』です。

 

新しい薬って、発売されるまで一般的に10〜15年の期間と数百億円の費用がかかってます。物質とか化合物発見からならもっとかかる。しかも時間と費用があれば製品化できるっていうものでもなく、ちゃんと効いて安全ですよという結果を出さなければならないわけで、もう企業にとってある意味ギャンブルのようなものです。ハイリスク、ハイリターン。しかも時間と費用をかけ過ぎるとハイリスク、ローリターン。

 

これがジェネリック医薬品になると、ローリスク、ローリターン。新薬と比較して、医薬品の承認が下りるために必要な試験の数と質が断然に少ないわけですね。15年も数百億円もかかりませんもん。数年と1億、2億くらいでいけちゃいますもん。でも価格は安い。

 

ジェネリック医薬品ってそもそも何よと。先発品の特許が切れたから同じ有効成分を使って同じ病気に対して同じような効き目の薬を作りましょう、そうしましょう、これがジェネリック医薬品。有効成分が同じであるからって効き目も同じとは言えないのかもしれないのがジェネリック医薬品。だって作り方が違いますもん。

 

細かく言うとすごく長くなるので、ものすごく簡単にシンプルに違いを説明しましょうか。薬を大福に見立てて。

 

有効成分:あんこ

先発品:有名ブランド大福
原料: 小豆(xx産)
材料:和三盆糖、塩、水
皮:求肥

 

後発品A:
原料 小豆(◯◯産)
材料:カロリー抑え目砂糖、塩、水
皮:寒天

 

後発品B:
原料 小豆(小豆缶)
材料:グラニュー糖控えめ、塩、水、いちご
皮:いちご練りこんだゼラチンを求肥とミックス

 

こんな違いがあります。極端な例え。

作り方だけではないんですよ。

 

先発品:あんこ発見経緯、あんこが人体に与える影響試験、あんこが将来の子孫に与える影響試験、あんこ吸収・代謝試験、デザート大福満足試験、あんこ長期保存試験、大規模大福美味しさ試験などなど、20を超える試験データ必須。大福が痛みやすいとか、美味しくなかったら商品化の許可おりません。

 

後発品:あんこデータはもう先に商品化した企業さんが色々やってくれてるからその辺全部省略して、あんこ試験、大福食べ比べ試験くらい。80%〜120%くらいの誤差ならオッケー。

 

そりゃジェネリックは時間もお金もかからないですよ、一番大変な試験をたくさんすっ飛ばしてるわけですから。甘いものというカテゴリーで分けたとしてあんこが包まれていればなんでも大福だ!いちご大福は大福とは認めぬ!そんな大福論争もありますが、医薬品でも似たようなこともあるわけです。

 

ここまで書いちゃったら、ジェネリック医薬品は良くないのかと思われる方もいると思います。答えは『そう言い切れない場合だってありますよ』です。ジェネリックメーカーの継続的な研究だったり、品質の追求だったり。

 

『うちの商品はですね、オリジナルと本当に同じくらいの味と食感を追求するために、最近こんなに大きめの試食会を開いてアンケート取ったんですよ!もちろん食中毒含めた食の安全もしっかり全国のお客様から情報を積極的に集めてますよ!』なんて卸業者に定期的に積極的に営業するところもあれば、『あー、質問はお客様センターに問い合わせていただけますー?』なんてとこもあるでしょう。

 

精力的なジェネリック企業があったとして、シェア猛追してくる危機にあるオリジナル企業は『新商品!うぐいすつぶあん大福!』とかを計画したり。ジェネリック普及はいいんですが、オリジナルの開発も応援していかないことには度肝を抜かれるような新商品がでないんですよね。つぶあんが度肝を抜く商品化どうかは置いといて。いちご大福のほうが度肝抜かれたわ!というご意見も置いといて。

 

つまりはですね、ジェネリック医薬品は似て非なるものなわけでですね、完全に同じではないということをご説明したくてですね。でも決して使ってはならないものであるということではありませんが、効果安全性を疑問に感じる医師もいるのも確かです。データがすべての世界だし。

 

学術発表や論文では『薬を切り替えても違いなし』『切り替えたら効果減弱』『安全性に疑問』というようなものちらほらありますし、一概に効果安全性についてはこうだ!と言えない世の中。薬自体が是が非かという個人の考えもありますしね。

 

薬局とかでもジェネリック採用率で診療報酬が〜という基準があったりしますけれど、国民皆保険制度の日本で医療費削減がジェネリック普及しかないのかというのに疑問を感じるので、もっともっと国会とか関連各所では話し合ってほしいものです。診療報酬を下げないという前提でですけど。

 

ちなみに、万が一港区で『処方薬は全部ジェネリック(あるものは)に!』なんて案がでてきたら、私個人としては反対の立場を取るでしょうなあ…。でも、とある条件付きなら賛成…とある条件付きなら反対…。区民のみなさんの健康リスクを考慮した上での条件付き。

 

医薬品にかかわらず、どこどこの国を参考にというのがあんまり好きではなくて。国によって文化も違えば背景も違う。例えばアメリカだったらサプリメントが普及している理由は無保険者が多くて病院にかからない予防という概念がどこよりも発展してるし、ジェネリックが多いのもそもそもの医療費負担が大きいからせめてものという気持ちもあるし、まずまずもって日本のお医者さんのように1日何十人も患者さん診ませんし。

 

ちなみに我々(薬に関わるお仕事の人達)の間ではジェネリックのことを『ゾロ』ともいいます。先発品の特許が切れるタイミングを狙って色んなメーカーからジェネリック医薬品がゾロゾロ出るから『ゾロ』。これだとイメージ良くないからジェネリックという名称普及をと。ジェネリックってもともと『一般名』という意味ですしね。

 

すっごい例えばのお話だけだけでお送りしてみました。どちらかというと和菓子派です。それではみなさん、また今度。

委員会報告

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先日、所属している保健福祉常任委員会がありました。例によって、簡単なご報告を。

 

1. 港区立公衆浴場ふれあいの湯のタイル目地打替え工事に係る臨時休業について

工事するので、11/17(火)と11/18(水)はお休みしますね。区の掲示板などでお知らせもしますね。

 

2. 新しい介護予防・日常生活支援総合事業の実施について

国の介護保険法の改正で、訪問介護と通所介護が「新しい〜事業」に移行することになりました。費用削減すると質も下がっちゃうと困るので、港区はサービス内容も費用も従前通りとしますね。

 

3. 小児初期救急診療事業の実施について

11/2から月・水・金の午後7〜10時(受付は9時半まで)に田町駅のところの愛育病院で小児初期救急診療しますね。これからの季節、感染症などの小児患者増えたりしますし、『みなと子ども救急診療室』って名前にします。あ、インフルエンザのワクチン注射はやってませんよ。

 

4. 都営北青山三丁目団地建替に伴う区施設の整備について

その名の通り団地の建替を都がしますが、その敷地内に青山保育園と青山児童館と児童遊園がありまして、合築に合わせて施設の整備も行いますね。児童遊園は面積の確保だとか施設の整備を東京都に要望しますね。

 

5. 区立認可保育園及び緊急暫定保育施設の定員変更について

4月時点の待機児童は30名、でも10月になったらなんと151名に。港区は江戸川区と同率一位の都内出生率、増加状況から来年度1歳児の保育需要が高いことが予想されます。なので、来春4月の入園に向けて全体的に定員を増やし、人数調整しながら1歳児クラスを増やしますね。

 

6. 港区保育所入所基準(保育実施基準)の一部改正について

来月12月から居宅訪問型保育事業も始まりますし、入所基準を一部改正しますね。例えば、障害児がいる世帯への配慮とか、こどもみながら働いたり介護・看護している世帯とか、優先順位とか。

以上、ご報告まで。

みなとこども〜、救急〜診療〜しつっ♪

こども電話相談室が終了し、オープニングのメロディーが『多分こんなだったような気がしないでもない』と思い出せなくなって久しいこの頃です。みなさん11月ですよ、もうそろそろ年末気分が始まりますよ。

 

先日、保健福祉常任委員会があり、その中で小児初期救急診療事業の実施について報告がありました。簡単にいうと、『11/2から芝浦の愛育病院で「みなと子ども緊急診療室」という小児初期救急診療をはじめますね』というお知らせです。

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まず、愛育病院という場所自体、『芝浦なの?』『え、有栖川公園のところじゃないの?』とタクシーの運転手さんにすら驚かれるくらいです。そうなんですよ、愛育病院って今芝浦(田町駅そばのみなとパーク芝浦のお隣)にあるんですよ。で、有栖川のところの昔の愛育病院は愛育クリニックと名称が変わっています。

 

今更、と言わないで。まあまあ。ご存知ない方も結構いらっしゃいますので。

 

一般的な『病院』と『クリニック』の違い、それはベッド数。ベッド数が20以上の医療機関が病院、19以下(ベッド0を含む)をクリニック。入院ができるクリニックもあれば、できないクリニックもあるわけです。

 

入院ができる病院が病院、入院しない病院がクリニック、そんな覚え方もある意味間違いではない。入院できるクリニックの数もすごい多いわけではないですからね。

 

そんな愛育病院と愛育クリニックも『入院』『外来』という機能で分離し(もちろんそれだけではないでしょうけれども)、敷地も分離。名称や機能が一般に定着するまで、もうしばらくの間かかるような感じ。

 

そんな愛育病院の方で始まる、みなと子ども救急診療室。こどもの急病患者を対象に、平日の月・水・金の夜間に初期救急診療を行います。対象者は中学生まで(おおむね15歳未満の小児)の外来軽症患者。ここポイント。

 

診療時間は午後7時から午後10時。受付時間は午後7時から午後9時半。急な発熱だったり、軽症の救急患者にはとてもありがたいサービスです。でも実施日以外や実施時間外はこれまでと同じように、夜間診療・休日小児救急医療機関にまずお問い合わせを。

 

日本の医療は基本素晴らしいと思ってます。その全ての発端というか理由というか、国民皆保険制度があるからです。私たち、すごく当たり前のようにお医者さんに診てもらえます。他の国にはないようなしっかりとした保険制度があるからですよね。

 

でも最近問題となっているのは医療費が膨大に膨れ上がっていることで、年間40兆円とかそのあたり。ではこの医療費をどのように削減するかとう方法が議論に上がる中、やれ病院に行きすぎだ、やれ薬価制度が問題だ、やれ何とかだ。

 

結論を出すのに難しいことは今はちょっと横に置いといて、必要ならば病院にかかれるというシステムとそういう施設があるということが素晴らしい。その中でのこの港区の取り組み、需要があるからこその設置。こどもの数が増えてきている港区です。

 

サービスが始まったからそれでいいやではなく、そこから試行錯誤しながら時代に沿ったより良いシステムを作っていってもらう方が大切。当たり前のように週3から週5、週7毎日へという声もでてくるとは思います。

 

小児科医の確保が大変だし、色んな医療機関で診察している医師もいるし、そもそも小児科医自体が少なめということもあるし、開業医の先生の輪番制をお願いするも負担は大きいだろうし。

 

これからも区だけじゃなく、医師会、いろんな方面の方々のご協力が必要になってきますので、どうぞよろしくお願いします。そんな明日から始まる新しい『みなと子ども救急診療室』を含めた区の情報ページはこちらからどうぞ。

ご利用のチラシはこちら

あ、タクシーに乗る際は必ず『田町駅の裏の芝浦側の方の愛育病院お願いしま……そうなんですよ今愛育病院ってあっちなんですよ、広尾駅のそばの方は愛育クリニックって言いましてね、外来だけみたいですよ』みたいなやりとりは覚えていて損は無し。

 

みなとパーク芝浦も同じ。スポーツセンターって場所が変わ……省略。