港区のまちづくり組織

前回、港区まちづくり条例による住民参加まちづくりの手続きについて雑駁(ざっぱく)に説明しました。雑駁というのはよくお役所の中の人が使う言葉でありますけど、改めてグーグル先生に聞いてみると『雑駁(ざっぱく)=雑然として統一がないこと。またはそのさま』だそうで、なんとなく大雑把に音が似てるから意味がわかるけど、普通に使うにはあんまよろしくないと思うな〜というアレな感じで。でも最近お役所言葉なのか難しい専門用語に慣れちゃった感があるので、そこ気をつけないとという大雑把な決意。

 

手続きとか考えなきゃいけないことを改めて整理してみると、まちづくりって大雑把に2種類あるんじゃないかしらと思いまして。ここ2年くらいの区議会議員のお役目してる間に色々と見たり聞いたり経験したりして結果。ええ、大きく一般的に大雑把に2種類。それはベクトル的に相反する『発展』と『抑制』。

*この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。効果には個人差があります。

 

1. 発展的なまちづくり

『アレ作ろう』『コレ作ろう』、そんな物理的に新しい何かを作ってなんかステキにしましょうぞ!というくくりのまちづくりだと思われます。たくさん人が住んでくれるようにやれマンション、たくさん訪れてもらえるようにやれ観光ショッピング、たくさん働きにきてもらえるようにやれオフィス街。古いところ一帯を都市型防災的にもアレだからやれ大規模再開発。アレコレ出来て便利ね素敵ねカッコいいわね、古いのダサいカッコ悪い、そんな大雑把なリニューアルで始まるまちづくり。行政とか事業者がやるそんなイメージ。

 

2.  抑制的なまちづくり

なんか知らないところでアレコレ出来てるけど、なんか全部ぶっ潰して近未来的にシャレオツにして誰が幸せになるの?落ち着いた雰囲気をぶち壊すような開発ばっかりで、わざわざ暮らしにくくするような都市開発ってありえなくない?というか誰がそういうの許してるの?え?法律上問題ないから誰も止められない?役所もスルー?んなアホな!ここ周辺は許さんぞ!オラがまちを守るべみんな!そんな大雑把な文句多めで始まるまちづくり。地域住民が言い始めるそんなイメージ。

*あくまでも個人の大雑把な感想です。

 

発展は抑制に繋がり、抑制から発展に進化して。そんな2極をあっちいったりこっちいったり、それに疲れてくると『もう大雑把過ぎてめんどくさい』と振り回され疲れちゃうのが今の日本の現状なんじゃないかな、なーんて思っちゃったりするわけ。はっ、それが作戦か…!

 

港区のまちづくり組織

今、↑港区内でこんだけの数のまちづくり組織というのがあります。いちにーさんしーごーろくななはち、8組織。あら、そういえば周りの区とかではどんな感じなのかしらと調べてみたんですが、港区のように登録一覧リストページを見つけることができず、全部網羅できないまでも各区少なくとも2〜3以上の組織はあるっぽい。区の大きさとかもあるから、登録組織の数が多いのか少ないのかは判断できないけど。

 

港区のまちづくりは大雑把に事業者主体のまちづくり。どういう港区を作っていくか区の意向が見えないのが意味わかんない

まちに暮らす人のためになるものがまちづくりのはずでしょう。区役所の人達、全員港区に住んでるわけじゃないからきっと大雑把にどうでもいいのよ』

というか、区民の声を吸い上げてお役所に届ける立場とされてるはずの、いわゆる大雑把に《地域・区民の代表者》的なはずの区議会議員って役立たずかよ

 

こんな意見も少なからずあるわけですよ。色んなところでよく言われます。そりゃそうですよね。区民のみなさんが『地域を無視した開発とかやめてちょうだい』とか陳情出したところで100%それが聞き入れられるわけでもないし、請願を出して議会で採択されたとしても100%どうにかなるわけでもないし。エラくなったら聞いてもらえんのか、実力が無いだけなのか、わかりません。

 

まあ、そういうことはおいといて。

 

各まちづくり組織の目的は様々です。様々なんでしょうけど、その中でも抑制的なまちづくりをする組織の目的は、おそらく多分、最終目的は『ある程度の法的効力・強制力を持つ地区計画をかける』ことなんだろうなと思っています。大規模開発に向けたものなのかもしれないし、不可抗力で色々進んでいっちゃうものに対しての防御かもしれないし、それ以外かもしれないし。色々だとは思いますけど。

 

3月にあった予算特別委員会の土木費で大雑把に確認をしました。『これこれこういうまちの問題について法律上どうにもならないんだけど、何とかどうにかする方法ないんですかね』と。そしたら答えは大雑把に『まちづくり協議会を活用した地区計画発動しかないわよ』と。

 

そんなことで、次回は地区計画について大雑把に整理してみることにします。港区のまちづくり組織にも登録されている、麻布十番の例を大雑把に添えて。

 

区民文教常任委員会報告

さて、本日は区民文教常任委員会がありました。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて。

 

1. 収集作業中の自動車事故の概要について

9月末に区の清掃車がバックしたところ車に衝突しちゃいました。車内バックモニターを見なかったので死角にあった車を認識できませんでしたごめんなさい。相手さんとは示談交渉中です。

 

Q: バックミラー見なかったの、バックモニター見ることが対策なの、全部の車にバックモニターって付いてるの、バックする時に同乗の職員は降りてチェックとかしなかったの、など。

 

2. 平成29年度港区教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況点検及び評価(平成28年度分)報告書について

教育委員会が行う主要な事務事業について評価を行ってまして、評価委員からの意見を踏まえて教育委員会で今後の取り組みとか考えましたので。

 

Q: 評価委員からの意見を反映してない点とかあるの、区が作成する概要版に評価委員個人が感じる政治的な意見みたいなやつを記載するのはどうかと思うよ、区が自分たちでつける評価の基準がよくわからないという評価委員のコメントあるけどどうするの、など。

 

3. 平成30年度港区立幼稚園の定員等について

来年度、港南幼稚園で定員を82人拡大したので、港区全体で募集定員は1523人です。あ、あとは子育てサポート保育というのを南山幼稚園で新しく始めるのと、抽選するほど希望者がたくさんいる港南幼稚園で定員を拡大しますね。11月11日発行の広報みなとに情報掲載しますね。

 

Q: 前年度からの変化はどうなの、区のHPに出てる定員数と数字の整合性が合ってないんじゃないの、抽選に外れてしまった子たちってどう対策とるの、など。

 

4. 平成30年度港区立幼稚園園児募集について

園別の募集定員が決まりました。港南幼稚園以外の5歳児の申し込みについては、4歳児からの進級者数の状況に応じて随時申し込みを受け付けることにします。11月11日発行の広報みなとに情報掲載しますね。

 

Q: 抽選に外れて幼稚園に入れないっていうの問題だよね、今後はどういう風に対策とか取っていくのかしら、など。

 

5. 港区青少年委員の委嘱について

えーと、平成29年10月1日付けで港区青少年委員の追加が1名です。

 

Q: (特になし)。

 

6. 平成29年度港区指定文化財の指定について

8月〜9月で教育委員会と港区文化財保護審議会で会議がありまして、増上寺の大門と倉松屋嘉兵衛町屋敷絵図の合わせて2点を港区指定文化財にしますね。

 

Q: 指定されると公的補助金とかが修復に使えるようになるんでしたっけ、周知するのに企画展でもしたらどう?など。

 

以上。

港区まちづくり条例を活用したまちづくり

港区まちづくり条例を活用したまちづくり』というものを一度じっくり考えてみるべく、立ち止まって振り返ってキョロキョロしてみる時期でございます。どうもどうも、小倉りえこです。前回、住民参加のまちづくりというものの壁が思った以上に高いんだよね的なお話をしました。

 

自分たちの街は自分たちでどうにかしてくださいね。役所はバックアップしますけど

 

簡単に言うと住民参加のまちづくりの基本はコレ。まちづくりっていうととても大きな枠と概念になってしまって、とってもわかりにくいですよね。でも疑問出てきませんか、『役所はまちづくりしないの??』と。むしろ『役所がやるまちづくりって何??』という素朴な疑問かでてくるもんです。ええ、でてくるもんなんです。パンフを読むとさらにばーん。

 

例えばこれ、区役所のHPで公開しているまちづくりのパンフなんですけどね、こうこうこういうことが気になっているorこうだったらいいな的な希望がみなさんありますよね、なんてことがちょこっと書いてあります。

 

子どもやお年寄りが安心して暮らせるコミュニティのあるまちになるといいな

花を植えたり、きれいなまちにしたい

にぎわいのある商店街にしたいな

 

うん、これはわかる。ですよねー。

 

歴史的な雰囲気がいつまでも残るまちにしたい

沿道のデザインが統一された美しいまちにしたいな

災害に強く、犯罪のない安全・安心なまちにしたいな

緑が豊かなまちにしたい

 

これは…どうなのかしら。確かに誰もが『そういうのがいいな』と感じるはずなわけですけども。でもこれって住民主体でやるべきものではなくて、自治体が率先してやるべきことなのではないんですかね、と思っちゃうわけです。住民発案から本腰入れて考えるものではないでしょうに、なんて色々見たり聞いたり調べたりする中で矛盾を発見してモヤモヤしています。

 

この辺のことはまた今度でですね、とりあえず先に求められるものと手順を。

 

1. みんなでまちについて考える

お役所のマニュアルではお勉強会を開いたり、まちあるきをしたり、区に相談をするって。要は地域の課題とかをみんなで考えてみつけましょうね、というやつ。

 

2.  活動の輪を広げる

港区さん、うちらこういう組織作りましたんで!』と登録をします。区による支援と応援をもらうために登録をするという感じかしら。登録のための申請書類もありまして、組織の規約とか作らなければいけません。目的とか会員とかお金とか役員とか、結構ガチなやつ。ガチじゃなくともいいんだろうけど、『がんばります』だけじゃダメっぽい。その他、まちづくりをする範囲を白地図かなんかにググーッと線を引いて、その面積も出してくださいとか。何ヘクタールとかそういう面積。さすがに面積なんかはお役所に計算をお願いしないとね、善良な一般ピーポーは無理ですよ。

 

そんな中、『活動範囲が0.1ヘクタール以上』、『組織構成員が10人以上』、『組織構成員の2/3以上が区域内の区民であること』とか、条件がいくつかあります。

 

そういえばヘクタールって久々に聞いたなぁ。0.1ヘクタール=1000平米。100メートルX100メートル以上の範囲でまちづくり組織の区域を登録。

 

 

3.  将来像を共有する

パンフレットによると、『将来のまちの様子を思い描き、実現するために何をしたら良いかを話し合います』『地域の区民のみなさんと考え方を共有する段階です』だそうです。

 

そこで先ほど登録した組織は理念を作成して地区まちづくりビジョンとして登録することができる、とあります。『登録することができる』という表現になんか違和感がありますけど。ここで重要な登録要件というのがありまして、『区域内の区民の過半数の合意』が必要になるということ。ビジョンを登録するにはこれをクリアしなければなりませぬ。

 

区域内に100人いたら51人の区民の賛成が、1000人いたら501人の区民の賛成が、10000人いたら5001人の区民の賛成が必要だということですね。ふむ。

 

平成29年5月現在、3つの組織からビジョン登録がされているようです。

 

4.  まちのルールを作る

さて、みんなで考えたビジョンとやらが区域内の区民の過半数の賛成を得たとしましょう。次にしなければならないことは、そのビジョンの実現に必要となる取り決めごとを作ります、ということだそうです。なるほど。

 

例えばパンフの中に出ている例として、『住民にやさしいみどり豊かなまちづくり』というビジョンがありました。ここから派生するのが『 街並みの緑化に努める。対象者は道路に面する緑の保全育成に努めてください』というのがルールになるのかな。なるほど。そしてそのルールを守るために実施する具体策の申請とやらもセットになって、『建築を行う方は、各自が確実に管理できる範囲で、道路沿いの緑化計画をまちづくり組織に申請・提案してください』と決めていくわけですね。ふーむ。

 

このように、このビジョンを作ったあとはハード面(例えば建物の建て方)・ソフト面(例えば美化とか防犯活動とか)の両方で細かなルールを作っていくことになります。

 

これもすべて、地区まちづくりルールとして区に認定してもらうためなわけです。ここでも重要な登録要件というのがありまして、『区域内の土地所有者の過半数の合意』が必要になるということ。ルール認定にはこれをクリアしなければなりませぬ。住民とか区民とか関係なしに、土地所有者かぁ…。

 

地区まちづくりリール認定審査会で審議なりされて、認定されるという流れのようです。平成29年5月現在、2つの組織のルール認定がされているようです。

 

5.  まちづくりを実践する

で、ここまでやって、ようやく『地域のみんなでまちづくりを具体的に実践していく段階です。区民、事業者、区が連携し、できるところからまちづくりに取り組みましょう』ですって。

 


とりあえず、まちづくり条例を活用したまちづくりというものをやるための手順というのがこんな感じ。ざっくりで。どう思う?

港区のまちづくり条例

区議会議員というお役目を担わせていただいてから2年半、色んなこと考えたり考えさせられる機会をたくさんいただく中で、『まちづくりって一体なんだろう』という大きな疑問と壁にぶち当たりました。正直申し上げまして最初のころは『まちづくりって街でも町でもなくてなんで全部ひらがななの?』くらいなレベルの疑問であったわけですけども、そんなことよりもう少し大きなところがなんだかよくわからなくなってきました。要は『誰の何のためによるまちづくりがまちづくりって言うの?』と、そんな感じの疑問。

 

昭和の時代のようなトップダウン型の役所による一方通行の都市発展に、『ちょ、待てよ』と民意がとか地域の意向がとかで待ったをかけたのが『まちづくり』とやらの走りなのではないかと認識しています。ちがう?地域の意向とか地域の課題を解決するとか、そういう観点もそういえば大切ですよね、むしろ地域の皆さんも混ざっていただかないとね、なんていう『参画』なんていう言葉がカッコよく使われてきたようなそうでもないようなやつ。ちがう?

 

参画なんて言葉、正直申し上げまして議員になるまでそんなに聞いたこともなかった単語です。読めなかったし。お役所言葉かしらと思ってたわけで。でも『もうすぐハロウィンですね。地域主催のイベントにパーリーピーポーも参画して街は大賑わいです。混雑を緩和するためにDJポリスも参画してイベント大成功でした』なんて普通に使われたら…確実にカオス。日本語ってたくさん表現あってすごい言語です。

 

というか、『参画』という意味が『事業とか政策の計画に参加をする』という意味なので例えが大間違いなわけですけども。というか、やっぱり確実にお役所言葉ですよね。

 

そんなことはさておいて。

 

で、それがいつの間にか『本来、まちづくりってそこに住んでる方々で考えてやるべきものじゃないの?だってあなた方が求めるものにするならあなた方が主役じゃん?なら自主的な取り組みヨロ』となってきてます。違ったらごめんなさい。でもそんな感じがしないでもないの。『住民の住民による住民のためのまちづくりをお役所はバックアップしますので、任意団体としてちゃんとやるべきことをお役所並みにやってちょうだいね、サークル活動レベルじゃダメよ』が、ここ最近求められる一般ピーポー参画のまちづくりです。

 

そう、よく言えば『住民自治のような地域のためのもの』、悪く言えば『お役所が地域に責任を丸投げ』かもしれません。だってどう考えてもめんどくさいわけですから。ひょっとして『住民参画まちづくり』って軽々しく言ってはいけないような表現なのではないのかしらと、そんな感じすらするハードルの高さにビビっている今日このごろ。

 

良いか悪いか、ああだこうだは色々あると思います。みなさんの心と頭の中に。

 

港区まちづくり条例というのがあります。港区だけじゃなくとも、色んな自治体でこのようなまちづくり条例というのが結構あるわけです。自分の頭を整理していくついでで、みなさんにも一回頭をクリアにして『まちづくりとはなんぞや』ということを考えていただければと思います。次回は港区まちづくり条例を活用したまちづくりというものの決まりとか手順とかを整理していきたいと思います。

続く。

名無し連載、オレやで。

えっと、麻布十番商店街には十番だよりという広報誌がありまして、毎月毎月商店街の素敵な情報や色々なお知らせなどを広くみなさんにお届けしています。新聞折り込みだけでなくお店にも置いてありますし、麻布十番の駅とかにも置いてあります。ご覧になったことある方も多いのでは。お手に取ったことある方も多くいらっしゃるのでは。組合の広報部の方々が毎月毎月大変なご苦労で製作されてます。おつかれさまです。

 

 

そんな十番だより、ひょんなことから6月号より連載(的な空きスペース活用)をさせてもらってます。そのちょっと前の3月に港区が商店街・商店等実態調査という報告書を発行したわけなんですが、その麻布十番商店街の結果だけを抽出して色々と解説していきなさいよと依頼がありましてね。ここでも全体の調査報告に関する色んなことを4回に分けて綴ってみたわけですが、まぁそれとはまた別の麻布十番商店街バージョン。調査をまとめた区役所の政策創造研究所にお願いをしてデータをもらいまして、広報誌掲載の了解をちゃんといただきまして、そんな感じの名無し連載を楽しくやっているわけなんです。

 

こういうやつね。名無しの連載のこと、今日初めて言いました。というか知ってる人は知ってるし、読んで『こんなの書くのアイツしかいないだろ』ということでバレてるとは思いますけれど、商店街や商店街の努力について別の角度でみなさんにお知らせしたく、知って欲しく、商店街のこと大切に思っていただきたい気持ちが1000%。

 

『あのコーナー、面白くないから邪魔なんだよね』とか思われてたら本当にごめんなさい。

 

ちなみに、なぜ色付きの棒グラフ(数字なし)にこだわったかといいますと、数字とかを大きくメインに出してもあんまり色んなことに実感が湧かない方の方が、世の中多いと思うんですよ。でも視覚的に『コレはこれだけ大きい』とか『コッチよりアッチの方が少ない』とかの方が、比較しやすいんじゃないかと思いましてね。

 

ま、そんなことはさておいて。

 

今月の10月号で調査の報告に一区切りをつけまして、来月からは麻布十番商店街がどのようなことに頑張っているか、どういうことに頑張っていきたいかをたくさんのみなさんにお知らせいたしたく、内容を少しずつ変えてみなさんにお知らせしていきたく思っております。『飽きたからもういいよ』って言われるまで続けます。ひとまず来月号、たくさんの方がご存知のようなご存知でないような『麻布十番商店街の十番ルール』というやつを改めて。

 

えー、それは別に、本日衆院選候補者の演説会があったんですけれども、わたくし欠席いたしました。普通だったら『ありえないだろ、自民党国会議員候補の会に自民党区議会議員が欠席なんて』といわれるくらいなものなのかもしれませんが、わたくしそれより優先しなければいけない大切なお役目がありました。そう、まちづくり協議会。こっちの日時設定の方が早かったんです。選挙だからって自分の都合で日程変更するわけにはいきません。おりゃ、地元が一番大事だもの。ここら辺のお話もそのうち十番だよりで連載をしながらたくさんの方にご報告をしていく運びとなりそうです。その時はどうぞよろしく。

選挙カー、ヒャッハー問題

53年前の10/10、東京の空にブルーインパルスがグルグルグルグルグルと5つの輪を描いて東京オリンピックの開会をお祝いしましたのはよく聞くこと。あれから53年、今度は新橋SL広場で2020年のオリンピック・パラリンピックに向けた『あと1000日ちょっとだヨ!全員集合!』的なイベントが行われました。カウントダウン装置(そのうちホンモノ、今回はモックアップ)のお披露目と、オリンピアンによるトークショーとか、港区も企業さんや地域のみなさんと一緒になって色々やってんです。区長も区役所の中の方々もすごく頑張ってるんですよ。頼むよ都知事、色々ちゃんとやってよ。

 

あ、オリンピック・パラリンピックの1000日前だヨ!全員集合!なホンモノのイベントは『ウェルカムTOKYO スポーツパーク2017』といいまして、読売新聞さんと港区さんが主催となって芝公園と東京タワー一帯で10/28(土)と10/29(日)であります。みなさん是非足をお運びくださいませ。

 

今のところ公式サイトではチラシ1枚程度の情報ですけど、BMXの空中スタントとか色々。やーん楽しそう。

 

そんな2020年に向けたことを頑張る一方、もっと未来に向けてんだか目先の10/22だかに向けてんだか、衆議院議員選挙が同じく10/10から始まっております。ちなみに、投開票日のバンザイは『小倉りえこ第42回ご生誕記念バンザ〜イ』です。日本全国のバンザイを自分へのおめでとうメッセージになるよう脳内変換をして、ええ、多分ですけどみなとパーク芝浦のスポーツセンターで開票の立会人でもやってるような気がします。それはそれで記憶に残る歴史の1ページ。

 

さて、我々自民党、区議会議員も応援という大切なお役目が当たり前のようにおりてくるわけです。基本選挙カーが回ってくるルート、それぞれの活動地域で区議会議員が車に乗っかって、『いつも大変お世話になっております、地元の区議会議員のなんとかです。本日は我々自民党の候補〜』的な感じでブルーインパルスのごとく街をグルグルグルグルグルと回り、連日お騒がせしているわけです。うるさくてごめんなさい。

 

今回の選挙、たくさんの方が色々と頭を悩ませているんです。え、政党云々とかの話じゃないですよ?選挙区のお話です、選挙区。2年前の国勢調査の結果に基づいて偉い人々が決めたわけでして、そういうのよくわからないにしても要するにややこしくなったわけです。非常に。今までは区ごとに分けられていた選挙区が、今回から港区では東京1区と東京2区に分けられることになりました。不便。

 

例えば三田の札の辻交差点からぐぐーっと東京タワーの見える方に進んで赤羽橋交差点、ここの通りは片方が東京1区、反対側が東京2区と、ややこしさ満載。田町駅なんか三田方面の出口は東京1区、芝浦方面の出口は東京2区と、候補者が入り乱れるカオスな光景が広がります。

 

選挙と言ったら選挙カー。候補者の看板付きのやつ以外にも、政党の広報宣伝車も割り当てられてご当地をぐるぐるしております。なので選挙カーに乗ったり、広報宣伝車に乗ったり。↑は自民党さんの広報宣伝車『あさかぜ号』。屋根部分にも乗れるし、後ろのデッキにも乗れるよ。

 

港区の自民党さんも議員さんによって東京1区、東京2区、両方というヘンテコなお手伝いの仕方。先日なんとなく東京2区の方のあさかぜ号に乗ってみました。2区当番の登板はゼロなんですけれど、そのまま永田町の自民党本部まで乗せていってくれるというのでなんとなくです。すっかり東京2区担当な鈴木たかや議員と1区2区半分半分くらいの土屋準議員とともに。いい兄さん達です。

 

デッキでマイクを握ったりにこやかに手を振ってみたり、安全には気をつけながら乗ります。結構揺れます、デッキ。もしどこかであさかぜ号を見たら、デッキに乗ってるのは自民党さんの区議会議員か市議会議員か都議会議員がほとんど。時々例外もあるけれど。

 

親指を下に向けられることもありますが、おとうさんおかあさん私は今日も元気です。手を振ってくれる方ももちろんたくさんいらっしゃいますし、がんばれよなんて声をかけてもらうとヒャッハーします。罵声を浴びせられても少なくとも私はヒャッハーです。

 

自民党さん、広報宣伝車がもう1種類ありまして、小さめの『はやぶさ号』です。こちらも『こちらは自由民主党の広報宣伝車です。自由民主党公認の〜』なんて言いながら街をぐるぐるしてます。

 

普通のバンサイズなので中はこんなもんです。本日は二島豊司議員とゆうきくみこ議員とともに乗る当番。みんなお揃いで着てる黄色のやつは山田みきカラーだからです。

 

どういう気持ちで車に乗っているか、手を振っているか、ヒャッハーしているかはみなさんの想像にお任せいたしますが、こういう選挙で辛いことがひとつあります。時折区役所の中の方々をお見かけしてそのままのヤケな勢い(あっ言っちゃった)で全力の笑顔と全力のお手振りをすると、全力でスルーされることです。お役所の方々、そういうの全力で無視しなければならないわけですけれども、こっちもジェットコースター並みの勢いで下ってスピード加速中ですのでやめられない止まらない。ご容赦ください。

議員選ぶ以外の投票あります。

さて、衆院選一色になりましたね。色んな政党が賑やかに、派手に、地味に、そして地道に。『リベラル』と『しがらみ』の意味が今まで以上にわからなくなってきた今日このごろです。みなさんご機嫌いかがでしょうか?衆院選以外にも最高裁判所裁判官国民審査も日本を救うのでしょうか?

 

最高裁の裁判官がちゃんとお役目果たしてますかね、10年くらいとりあえずやってもらってますけどこの人たち続けてもらっていいですかね、というのを衆院選ついでで有権者のみなさんに判断いただきましょうというのが『最高裁判所裁判官国民審査』。要は裁判官の選挙みたいなもん。衆議院の選挙の時に一緒にあります。ただし大きく違いがありまして、ものすごくざっくり言えば『議員みたいに立候補で国民に選ばれるわけではない』ことと、『ある意味自動再選システム』です。たぶん。

 

前々からよく言われてて、そういうの聞いたことある人もいると思います。新聞とかに意見広告出たりするのみたことある人もいると思います。システムがいいかどうかは正直よくわかりません。

 

議員を選ぶ時は投票所に行ってもらった紙に1人だけ候補者の名前を書きますよね。で、たくさん名前を書いてもらった人が当選。当選おめでとうございます。

 

じゃじゃじゃじゃあですね、色んな名前がたくさん書いてあって『コイツはダメだなって人何人でも好きなだけバツ印付けて、そのバツ印が投票数の半分いったら落選させようぜ。あ、バツ印以外は無効な。間違えてマル印付けても無効な。バツ印つけるのもめんどいから無視したりするやつも無効な』だったらどうしましょう。多分みんな当選しちゃうよね。それが最高裁判所裁判官国民審査。なんやねん。

 

 

改めて調べてみようと思ったら日経さんの発見。

 

『有効投票のうちX印が過半数の裁判官は罷免される。何も記入しない場合に信任とみなされ、X以外の記入は全て無効となる。初めて審査が行われた1949年以降、過去23回で罷免された裁判官はいない』だそうです。

 

なので衆議院選挙の投票に行った時、みなさんがやることは3つ。1. 小選挙区の候補者の名前を1人書く2. 比例用の政党名を書く3. 最高裁判所裁判官信任投票の7人を無印で全員お役目続けてもらうか、何人かバツ印付けるか、いっそのこと全員バツ印付けるか

 

総務省の最高裁裁判官国民審査Q&Aはこんな感じ。そうですね、『よくある質問、トップにくるべき質問が他にあるだろ!』くらいは言ってもいいかもですよね。

 

明日からなわけですが

事前運動と選挙運動の違いがわからなくなる公示日前日。あからさまなやつは警察の選挙対策の方へご一報を。さてみなさん、フェアで良い12日間を。そして日本にとって良い選択を。

 

ここは公道で自分たちは歩行者だから通る権利があると仰いましたが、こちらも年に一度のイベント中だったわけですし、候補予定者だけじゃなく現職都議と現職区議と元職区議とテレビクルー引き連れたあからさまな集団を通すわけにはいかないんですわ。警察からも言われてましたしね。サーセン。

H28年度 決算特別委員会 教育費

さて、教育費。ここしばらくモヤモヤしている事を質問しました。そう、本村小学校裏手の斜面に広がる本村町貝塚について。この貝塚の地にマンション建設計画があるわけでして。モヤモヤしています、モヤモヤ。

 

坂の多い港区の中、これまた比較的坂の多い南麻布3丁目、その一角にあるのが本村町貝塚。向こう側に向かって原っぱ的なものが続いておりまして、その向こう側がどうなっているかと気になる感じでしょう。台地の上か下かで考えたら上の景色。

 

下から見上げるとこんな感じになってまして、傾斜がついている台地の斜面です。

 

あっ、今は今後行われるであろう試掘調査のため草とかが刈られてましてこんな感じに。

 

1. 本村町貝塚の認識について

Q.  南麻布3丁目の本村小学校の裏手にある台地の斜面に本村町貝塚という遺跡があります。台地の斜面一帯が貝塚として知られ、古くは1930年代から発掘調査が行われてきました。その一角にある東京住宅公社の敷地の中に港区教育委員会が設置した看板がありまして、開発も進んで貝塚遺跡を伝える場所はわずかながらここだけになってしまいましたと記されています。その看板が昭和48年に立ち、平成19年に立て替えられています。港区にとってこの一帯は貝塚なのか貝塚痕跡なのか、そしてそれは遺跡なのか遺跡ではないのか、どのように認識されているのかをまず伺います。

 

A.  本村町貝塚は文化財保護法に基づき、『遺跡』として東京都の遺跡地図に搭載しており、現時点では東西約150m、南北約75mにわたる楕円形の遺跡であると認識しております。また、遺跡の種別は『貝塚』として登録されております。

 

 (´-`).。oO(登録されてるのは東京都であって、港区ではないんですね?そして港区は遺跡として認識をしていると。わかりました…)

 

 

2. 港区埋蔵文化財取扱要綱について

Q.  港区埋蔵文化財取扱要綱では試掘・確認調査の実施指導を教育委員会が行うとしています。開発者に対する指導や助言・試掘調査・発掘調査・その結果による出土品について取り決めはあります。でも、遺跡そのものについて港区はどうしたいか、港区の意思がこの要綱の中には含まれていないように感じますがいかがでしょうか?

 

A.  港区埋蔵文化財取扱要綱は、文化財保護法に基づき埋蔵文化財に関する取扱を明示したもので、港区内の埋蔵文化財の保存及び活用を図ることを目的としております。試掘調査等で遺跡が発見された場合は、埋蔵文化財の残存状況等に応じ、発掘調査への指導や保存に必要な協力を開発者に求め、埋蔵文化財の適切な保存及び活用を図ることとしております。これまでも港区埋蔵文化財取扱要綱等に基づき、芝丸山古墳の保存や伊皿子貝塚の貝層断面の標本での保存などを行っております。

 

⇨ (´-`).。oO(今、この貝塚がマンション建設で消滅しようとしています。今まで実施したことなかった場所の試掘調査をするとのことですが、その時何もでなかった又は貝殻1枚が出たとして、こういう状況の埋蔵文化財の取り扱いってどうするのか素朴に疑問に感じます。すでに港区は遺跡と認識しており、地域の方にとってはこれからもずっと遺跡であって、標本で保管すれば問題が解決するという簡単は話ではありません。港区はどうしたいのか、どうにもできないのか、どうにかしたいと思っているのかなど、不明な点をある程度クリアにして判断せざるを得ない状況だと思います)

 

⇨ (´-`).。oO(現在残っている貝塚とされている一帯は、民間の土地と、隣接して柵1枚で隔たれているだけの東京都の外郭団体の土地です。教育委員会が看板を立てている以上、行政は無関係とは言い切れないと思います。このままでいきますと10数年前のがま池の時と同じ状況です。本村地域の方々は今でもがま池のことをよく覚えています)

 

⇨ (´-`).。oO(今回のこの件に限らず、土地や開発に関係することの中では、港区の意思というものが欠落している印象が大きく、お住まいの方々に不安を与え続けていることは否めないという印象がとても強いです。自然と文化と歴史を守るために民間業者から土地を買うことも十分アリだと思いますし、そういう方法で守られるという最初の手段になっても不思議ではないと思います。民間地だから介入が難しいとしたがま池から学んだことはなんだったのか、この件はそういう視点で地域の方々は港区を、教育委員会を見ています。私には地域のみなさんの代表として声を伝えなければならないという役目がありますので、今回は埋蔵物取り扱いという観点で質問をさせていただきました…

 

⇨ (´-`).。oO(区民、地域に寄与するより良い方法を考えていただければと強くお願いをして、質問を終わります…)