予防接種助成の基準の話

あれは11月の所管の委員会だったでしょうか。帯状疱疹ワクチンの助成を開始する予定ですという報告があって、その報告の内容が経緯を含めてうっすいんじゃないですかとお伝えしたことありました。今月16日から申請が始まってます。

 

 

接種後申請は不可です

補聴器の時をなんやら思い出しますが、「もうちょっと早く教えてくれたらよかったのに!」な感じになっちゃうのはもうごめんなさいですよね。これから接種をする人向けの助成申請でありまして、遡って的なやつはありません。詳細はコチラをご覧ください。港区のHPをまずじっくり参照。

 

①接種可能な医療機関を確認する

②先生と相談する(まだ接種しない)

③港区に助成申請する(まだ接種しない)

④予診票が郵送で届いてから接種予約

 

こうかな、オススメの順番は。

 

 

 

事前に医師と相談することをオススメします

なぜなら、帯状疱疹ワクチンは2種類あり、接種回数と助成額が異なります。皮下注射か筋肉注射というのもありますし、接種を受けられる受けられないもあります。全額助成ではないので、ご自身で負担する額も異なってきます。「どちらがいいのかしら?」的な質問こそ医師にご相談していただきたいのと、これを機会にでも構いませんのでかかりつけ医を持っていただくこともご検討いただきたい。よろしく。

 

ま、接種は港区指定の医療機関ですので、「かかりつけの先生のとこでお願いしよう」「おうちからそばだからここにしよう」とか色々あると思いますが、医療機関によって取り扱いワクチンが異なる場合もあったりしますし、むしろお値段だった違うかもしれませんよ。そういうことも含めて、まずはお医者さんに相談だ。

 

まずは港区のHPをじっくり参照いただきたいのですが、ページの下の方に医療機関リストがあります。↓こういうの。

 

どのワクチン取り扱ってるかとかありますので、ほぼ100%な勢いで事前予約必要ですけれども、「行こうかな」と思っているところがリストにあるかどうかをちゃんとご確認ください。

 

 

 

帯状疱疹ワクチンが定期化される見込みなわけで

そもそも帯状疱疹というもの、大きい項目で分けるとヘルペスウイルスというもんで、要は水ぼうそうを引き起こすウイルスが罹患したあとも体の中に残って、なんかの際にまた昼寝から起きて悪さする的な感じで思っていただければ。

 

で、50歳を過ぎたあたりから帯状疱疹ってぎゅーんと増えるなとわかっておりまして、もちろんもっと若くして症状出ちゃうこともありますが、80歳までの3人に1人が発症しちゃうかなと言われるくらいに増えているこの頃。

 

外出控えだのストレスだの、色々要因とされるものはありますが、高齢化の他にもこれも大きいよと言われるのが「小児の水痘ワクチン接種定期化」であります多分。

 

要は、子供のワクチン接種が進むことで、自然に水ぼうそうにかかることがぎゅーんと減るわけで、自分も昭和の子だから麻疹とか風疹とか水ぼうそうとか普通に罹ってたわけですが、でもそれは特に水ぼうそうは8年くらい前から定期化されてワクチン接種が進んだから今時の子供は罹らない。本来ならある程度市中でウイルスがふよふよしているところに罹患済みの大人が感染(再感染というべきなのかどうか悩むけど、つまりは水ぼうそうヘルペスウイルスに接触する機会)すると、ブースト効果がかかるようなんですが、子供のワクチン接種が定期化されたことでそうもならない。

 

なのでブースト効果を得る機会がなくなり、結果帯状疱疹が増えている、ということらしいんですね。

 

 

厚生科学審議会では、結構前から検討されてるもんです

厚生労働省の厚生科学審議会というものがありましてね、そこでいろんなことが真面目にきちんと検討されています。↑は平成28年の時の資料だし、↓は平成30年の時の資料だし。

 

なんとなく帯状疱疹って最近わわわーってよく耳にする感じのイメージあるかもしれませんが、ガチの定期化に向けての検討って、国レベルで結構長くやってるお話です。決して「最近、議会でやたらめったら助成助成で助成が〜」なんていうところから云々というのではないことは改めてお伝えしておきますね。

 

来るべき時期が来たので、それに倣ってという。ただ、国では来年度くらいから〜なところを3ヶ月くらい早く始めますということです。

 

 

確認すべきことは確認しました。

コロナのワクチンの時からもそうだったんですが、「ねぇ、アナタ商品券とか商店街とかを一所懸命やってるひとだと思ってたけど、なんでそんなワクチンとかに細かいの?」と聞かれることが度々ありました。でしょうねえ、なんか変に思われてるんでしょうねえ。

 

前職がお薬関係だったんですよ。営業さんですかって言われることもあったけど全然違って、生物学科出てるだけの資格なしなしだけど叩き上げでがっつり研究開発。研究所ではない研究開発職。ちょっと説明大変。ドクターから頼まれて海外の学会のポスター作ったり発表からなんでもござれ、今から考えるといろんなことやってたなあ。

 

そんなことはどーでもよく。

 

今回の帯状疱疹ワクチン助成の件にあたり、議員の立場として確認しなきゃいけなかったと思われる(自分なりに)ことは、「区の予防接種事業の定義」的なこと。そういうのがあまりオモテに出なくなってうやむやになりっぱでの新規事業とかはよろしくない。

 

というわけで11月の委員会で確認したのがこの4点。この4点が揃った件については「助成を積極的に検討する」という、新たな港区の考え方というのを確認したところでした。「積極的に検討」ということは「全部します」ではないということでもあります。こういう説明無しに「じゃあやりますんで」としれーっと始められるのは良くない。

 

なので、あれもこれもというわけにないかないもんであることを改めてお伝えしておきます。健康と安全は表裏一体。区民の願いのためなら法をも犯してよいくらいなこと言う人が時々いておったまげますが、流石にそういうわけにはいかんもんはいかんということです。ある程度のルールや定義というものは目安として必要。

 

ほぼほぼ大多数には「…別にそんなことどうでもよいじゃん?」と思われるくらいの細かさでありますが、こういうのが気になりすぎる議員がひとりくらいいたっていいんじゃないのと開き直ることにしている今日この頃。誤字脱字には甘い、しかし細かいとこにはとことん細かい。