ずっと興味というか、機会があればなと思ってたんですけども、そんなチャンスがやってきたのでちょっと講演を聞きに行ってきたのです。マシンガンズ滝沢氏によるごみ問題について。
この方にお願いしましょう!と、どの課のどなたが声をあげてくれたのかわからんけど、講師のセレクションが最高や。何年か前から色々されてるのを知っていたのでとっても興味があった次第。
みなと環境アワード
第一部は表彰式。みなと環境アワードという素晴らしい活動されてる団体さんを表彰しましょうという表彰式。これまでは分野別でバラバラに表彰式をやっていたような感じでありまして、そこに新たに諸々混ぜてがっちゃんこして新しいアワードというのを作りましょうとやら、今年初めてできましたみたいなことを言ってたような。おめでとうございます。
すんごい普通の格好で、アナタなんですか買い物帰りですか的な大きい袋持って(中身はおつかいで頼まれたラジオ6台)、第一部表彰式開始ギリギリに到着し(区役所からのちぃばす所要時間を見誤った)受賞関係者と区役所関係者の全力スーツ軍団の中でぽっつりと明らかな場違い感を全力で披露するだけでなく、一般のお客様はこちらですと久しぶりに『あ、議員の先生はこちらで』的な線引きされない嬉しいパンピー扱い。いいね、最高。
で、休憩挟んでの第2部。自分的にはここからがメイン。
司会の方からお写真はご遠慮くださいとありましたが、講師の滝沢氏は『全然撮ってください!オモテのお仕事なので!』的なお話されたので、そのまま言葉の意味を受け止めることにして、いやっほー!ひゃっはー!とパチパチしてみました。素晴らしい講演会だったと宣伝しないでどーすんですか。
内容としてはとってもお勉強になりましてね。ご本人のSNSとかから得てた知識もあったんですけども、改めてお話伺うとふーん、へぇー、ほぉーって、芸人さんだからお話もとっても面白く、飽きることなく45分。ああん、もっと聞きたい。
資源はごみじゃない
滝沢氏は言ってました。ごみにするか資源にするかは自分の行動次第だと。紙1枚にしろ、可燃ごみとして出すこともできるし、雑紙リサイクルにも出せるわけですから、どうするか自分の判断次第でごみというものは削減できるんですと。ただ、リサイクルはとってもコストが高い。それも悩みどころ。
港区のウェブサイトにも、よーく調べてよーく見るとちゃんと書いてあってお願いされてるわけですよね。でも、誰がどんだけこういうとこを見てるかといったら、明らかにごく僅かなうえ、リサイクルとかゴミ出しって難しいんだよね…。
そんな自分はというと、『これっぽっちも出来てなかったけれども、ここ数年はできることをちょっとだけでも頑張ろうと、十分か不十分かはわからないけどとりあえずせめて分別は努力はしているつもりです』です。
分別を初めてがんばろうという気になったワケ
5年前になるんでしょうかね。議員になりたてホヤホヤな時に、新人議員向けの区の施設見学ツアーがあったんですよね。その時に清掃事務所にも行きまして、ドカドカとごみが運ばれてくる様を見、職員さんが手作業でベルトコンベアで流れてくるごみの仕分けされてるのを見たんですよね。
初めて見たんですよ。そういうの。上手に言葉に表せないんだけど、ちょっと色々ショックを受けたのを覚えてます。今日の滝沢氏の講演でもあったんだけど、『ごみの向こうに人がいる』的なことにわかりやすくショックを受けたわけですよ。
で、それ以来ですね、おうちの中のゴミ箱を増やしましてね、可燃、ペットポトル ・びん・缶、プラ、不燃、新聞紙、雑紙と分けてですね、洗ったりゆすげるものはちゃんとやってですね、それをマンションの一時ごみ置き場に持っていって指定通りにさらに分けてですね。このくらいしかできないんですけれど、最低限これだけはと言われるであろうと推測されることをやってます。前に区役所の職員さんから言われたことを、小倉家ふたりはちまちまと今も継続中。
と、滝沢氏が『紙はできるだけまとめろ!(願わくば種類別で分けてくれると作業員の効率アップするぞ!)』、『プラスチックもまとめろ!(ペットポトルのアレも剥がせよ!)』を最低限実行するべく地道な我々。
あ、聞いた話だけども、マンションとかによってもごみ出しの上手なところと下手なところっていうのがあるみたい。どういう人が住んでるかにもよるとは思うんだけど、大雑把に聞くと賃貸が多いところはなかなか厳しいという話も聞きます。
難しいですね、ごみって。
プラ対策
ほら、最近は色んな企業がプラスチック削減だってすごく一生懸命じゃないですか。海洋プラだ、マイクロプラだと色んな問題が明らかになってきて、プラスチックという文明の利器というかもたらされる科学の恩恵というか、マイクロプラスチックはお洋服の化学繊維が原因だとか、何が本当で何がどうなのかさっぱりわからん話でいっぱいです。
プラスチックは悪、そんな話に繋がっていっちゃうのは仕方ないのかなあと感じたりすることもあります。特にストロー、ペットポトルがよく例としてあげられるじゃないですか。「使い捨て」と分類され、かつプラスチック製品であることがなんかもう悪だと。
でも正直なところ、我々プラスチック技術の恩恵ずっぽしで生きてるわけですよね。コンビニで売られているおにぎりがプラ製品に変わって笹の葉なんかで包まれて売られる日がくるんでしょうか。非常用の水が樽かなんかに入って貯蔵される時代がきちゃうんでしょうか。でもそしたら我々は言うんでしょうね、『衛生的にそれはどうか』と。
食品販売の過剰包装とかも色々あるじゃないですか。でもまぁそういうことは意識としてみんなの心の中にセクシーに留めておこうじゃないですか。今のところは。
やっぱ分別なのかなあ。
でね、滝沢氏によるとですね、日本のペットボトルの回収率って88%くらいなんですって。これが低いのか高いのかは置いといて、残りの10数%がどこにいってるのかというお話になったんです。その答えはおそらく、分別無しで可燃としてごみに出されているか、ポイ捨てから行方不明(最終的には海的なとこ)と。
前に職員さんに『ペットボトルのリサイクルって結局何がどうなるの?』と基本的なことを聞きました。そしたら『今の日本ではペットボトルのリサイクルでペットボトルにはなりにくい、でも他のプラスチック製品には変身してる』というお答えをいただきましてね。
正直、環境問題はすごくややこしいし、難しい。科学の恩恵を受けるか受けないか、そういう究極の2択になっちゃうかもしれないし、白黒つけれる問題でもない気もします。
代替品も代替案、こういうものの研究開発もセットで進むと良いなあと。
3R→4R
Reduce(リデュース)、Reuse(リユーズ)、Recycle(リサイクル)、みんな一度は耳にしたことあるいわゆる3Rというやつ。滝沢氏はこれにRespect(リスペクト)を加えて是非とも4Rに、というお話で〆ました。できることをこつこつと、ひとりひとりがそういう気持ちを持っていれば、いろんなことが少しずつ変わるのかなあって。ま、自分がまさしくそうだったんですけどもね。
清掃担当のみなさん。いつもありがとうございます。とりあえずは分別くらいしかできないですけど、がんばります。
で、とっても良い講演会だったと自分では思ってるんですけれども、こういうのもっと広くたくさんの方に聞いてもらいたいなと素直に思いました。学校とかいいと思うんですよねえ。中学生あたり。
で、最後に全然関係ない話なんですけれども、なんか今日すっごく身体中が痛いんですよ。特に肩甲骨とか背中とか。何かしたかなあ寝違えたのかなあやだなあ、そんなことを思ってたらですね、ふと思い出したんですよ。昨日人間ドックに行ったことに。
あれです、バリウム飲まされてぐるぐる回されて台からずり落ちないように必死で棒につかまる胃の検査。筋肉痛だわ、これ。44歳、キビシー。