港区議会 保健福祉常任委員会報告

さて、本日は保健福祉常任委員会がありました。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて。

 

1. 令和3年度公の施設の管理運営の方向性について

えー、港区の施設は指定管理制度を設けているわけなんですが、本来であれば来年度からの新しい指定管理者を選ぶための公募を始めている時期なんです(3月の委員会でそんなご報告ありました)。この度のコロナで公募開始時期に緊急事態宣言とかありまして、選考委員会を始め色々なことが「ミツです」と見送られることが多々あり、予定通りのスケジュールでこの数ヶ月物事が進みませんでした。ということで、来月予定の第2回定例会で「指定期間を1年延長して、今度の3月までだったところをもう1年」としたいと考えております…。

 

Q: そもそも指定管理に反対だけれどもそもそも指定管理の公募期間が短すぎるんじゃないの、そもそも指定管理に反対だけれどもそもそも港区はすっかり指定管理に馴れすぎなんじゃないの、など。    

 

2. 港区精神障害者地域活動支援センター等の開設時期の変更について

えー、来年から新しい場所で↑センター(あいはーと・みなと)がオープンするべく工事中なんですが、想定外の地中障害物がでてきちゃいました。撤去がいろいろ大変でして、これによって開設時期が2ヶ月後ろ倒しになって令和3年6月オープンです。指定管理の選定もやりなおしますね。  

 

Q: 場所が新しいところにお引越しすることで不安になる方もいらっしゃるので説明は今まで通りに丁寧にね、など。

 

3. 福祉総合窓口の設置について

えー、本来でしたら先月の委員会でご報告予定だったものですが、コロナでアレでしたので委員会開かれず本日になりました。  福祉相談を総合的に対応する機能をまとめたワンストップ窓口の設置を目指すことをご報告いたします。

 

Q: 保健師さんはどういうふうに情報共有していくの?、支援部と総合支所の繋がりってわかりにくいよね、ぶっちゃけ支援部と支所で連携が上手くいった試しはないよね、現場の人にちゃんとヒアリングして区が何をどうしたいか明確にしてからシステム作ってね、など。   

 

4. 港区立子ども家庭支援センターの管理運営について

えー、子ども家庭支援センターは南青山の児相が出来たらそっちにお引越しするわけですけれども、子ども子育て以外にもDV相談とかそういうのも統合したり、開館時間を決めたり、着々と準備を進めております!

 

Q: 地域住民が利用するためにどうやって何を進めていったりするのかしら、専門性を持った人材と会計年度任用職員制度って正直どうなのかしらね、など。  

 

 以上。


 

アイとかCとかTとか

義務教育の公教育のICT化がどうのこうの、そしてリモートワーク(テレワークって単語好きじゃない)に伴うICT化がどうのこうの、さてそんな中、議会のICT化ってどうなんじゃろというお話です。港区議会は未だ非常にアナログです。別に悪いこっちゃないけれどもさ。

 

ICT化への壁は、正直言ってヒューマンマター

あれはいつのことでしょうか、3年前だったでしょうか。港区議会の運営委員会の面々で逗子市議会まで遠足に行ったことがありました。議会のICT化とやら、要はタブレットでシュッシュピュッピュしているところを見に行こうぜと、導入検討のために先行自治体の議会を見に行くことになったのは。(アイ・スィー・ティー…ICT?な話(2017.5.18)

 

あれから3年。港区議会は特段タブレットを使っているわけではなく、相変わらず本会議場や委員会室にはデジモノ持ち込み禁止な日々が続いております。年に1度か2度か、ひょっとしたらもう1、2回くらいは多いのかもしれないけれども、ICT化についての話し合いをする機会はあってもですね、特に何か進んだとかそういうことは今のところはありません。むしろ後退しているかもしれないくらい。

 

自分が見える範囲でその理由を分析すると、ヒューマンマターと言えばカッコよさ気でありますが、ぶっちゃけて言えば「人と人の思惑」や「人のエゴ」など、しょーもない理由で全会一致ができてないと考えております。個人的に。

 

基本、議会内の決め事は全会一致が原則

港区議会34人、今現在会派は7つ。そのうち3人以上の会派は5つ。要はこの5つの会派からICT推進委員というポジションの代表者を決めて話し合いましょうという会があります。なお、前期(1年前の選挙の前の議会構成ね)の時の会派はやっぱり7つ、でも3人以上の会派は4つ。…あんまり変わらんか。でもその頃から基本的に意見が分かれ、全会一致にはなっておりません。

 

前期
やろうぜ派:タブレットでシュッシュしようぜ!ペーパーレス!

慎重派:よくわからないし!タブレット導入ありきはよくない!行政側ほったらかしじゃダメじゃん!

 

とまぁ、こう表現すると「慎重派はダセェ」と思われがちになっちゃいますが、この他にも色々と懸念はあったわけですよ。セキュリティ?うん、それもある。使い方勉強会?いや、それはどーでもいい。アンタら自分の息の掛かったような業者に一括購入させようとしてない?うん、それはある。無駄になるのわかってても自分達が導入推進しましたって言いたいだけだろ?うん、それもある。

 

とまぁ、そんなICTな話し合いのテーブルで私はその任にないんですが、一度代理で出席したことがありまして、そこでまぁなんと言いますか、やらかしてきたことがありました(いい意味で)。1年くらい前でしょうかねぇ。選挙も終わって新しい任期がスタートしてちょっとくらいの時。

 

個人で好きなもの持ち込めばいいんじゃね?←大炎上

我々自民党さん、昔からの基本スタンスは「導入するというだけの目的はよろしくない」です。なのでペーパーレスだからと言うだけや、誰がどういう資料を作ってアップするのかなど、タブレットは貸し出しなのか買うのか、議会事務局がただはいどうぞと次第だけ入れたタブレットをその日だけ与えてくるのかなど、ある程度の使い勝手を含めたシチュエーションの想定をバッサリ抜きにした「なんとなく今の時代ぽいから導入したい」だけの案は、ただの無駄遣いだと思ってます。しかし何年も前からそういう大切なところは一切話し合われず、導入したいという意見だけが先行しがちな不毛な議論が続いておったわけ。

 

そこで、代打で出席した1年前くらいのICT委員会で「タブレット導入ありきは変わらず反対するけれども、いっそのこと、好きなデジモノをお試しで個人個人で持ち込んで、何がいいか何がダメかを考えていくことから始めるのでいいんじゃね?持ち込まない自由だってアリよ?」と、インハイギリギリの豪速球で提案してみたところ、びっくりするほど炎上しました。

 

いやー、正直ね「これなら全会派一致で合意取れるんちゃうか!」って思ってたんですよ。信じてたんですよ。港区議会=個人の良識にお任せと、こんな素敵な議会ないんちゃうんかと。成果は個別の効率化ですよ。そしたら「もうこんな検討会なんか開かない」くらいにとばっちりの公私混同で大炎上。おたくの事情なんか知らぬ。

 

そしたらちょっと興味深いものが見えてきたわけ。イケイケどんどんでこれまで導入を進めたいとしてきた会派が急に反対に回ったり、急に議員としての御行儀がみたいなことを言い出すところもあったり、なんだなんだやましいところでもあるのかと勘ぐっちゃう。でもそのおかげで何がネックでこの議論が進んでこなかったかがよく見えたわけです。個人的にですけれども。

 

そもそも。デジモノ持ち込み禁止の理由。そもそも

まず、何故にデジモノ持ち込みが禁止になったかということからおさらいしなければなりません。これは自分が議員のお役目をもらう前、2015年以前ですね、なので聞いた話ですよ。委員会やってた最中に携帯電話がリンリンなって「もしもしぃ?」って言いながら委員会室から出ていった議員さんがいたんですと。こういうのって尾ヒレが付くような話が多いのでどこからどこまでが本当か知らんですけど、そこから「けしからん!」と誰が言ったか知らないけど議会の申し合わせでNGになったんですって。

 

で、今はどうかと言いますと、ぶっちゃけた話、いますよそういうの未だに。バイブレーションぶーぶー鳴らしてる人いるし、机の下でデジモノいじってる人もいるし。「あーあの人決められたことを守ってない!」「いーけないんだーいけないんだー」とはわざわざ声に出していいませんけれども。みんないい大人なのでね。

 

そう、我々議員という生き物は、生き物ならではの「ルールを守れない類が少なからず含まれる」という、人類小規模サンプルを程よく表していると思われます。そうですね、これまで実際に見てきたものとして、ここは写真撮影NGですと言われたそばから撮影してリアルタイムでSNSにアップしたり、何時何分まで情報公開NGですというものをフライングしたり、端から見たら「ちっちぇー逸脱だな」的なことかもしれませんが、そういうの見ましたね。

 

色んな人が色んな認識を持っていることがわかりました

①ノートPCは自分のための作業をする機械である

個人のデジモノを持ち込むことは、つまり議会に関係ない個人の仕事(や何か)をするから相応しくない」という考えの人がおるわけです。ノートPCを例として挙げてみると、「PCは自分で自分のために何かを作業するためのものだから、議会にPCを持ち込みたい意味がわからない」と、こういう認識なわけですよね。こういう発言があるということはご自分がOKされたとしたらそういう風な使い方しか考えないんだなってただ思ってしまうわけですが、別に資料見るだけでも使えるよという事実は重要視されず、内職できる可能性を残したツールは排除すべきであるということになります(多分)。

 

②タブレットはペーパーレスに繋がるものである

そしてそのタブレットに関しても「みんなお揃いのタブレット」に何故かこだわる節がある。そしてこれがまた不思議と「すでに持ってる個人のタブレットを使いたい人は使えばいい」というところに繋がる様子はまったく無く、あくまでも一括導入的なところにこだわる姿がちらほらみえてしまうわけです。そしてタブレットタブレット言うくらいですから、タブレットはPCと違って内職できる可能性を残したツールではないということになります(多分)。何故だ。

 

③スマホは基本遊ぶものor通話/メッセージor SNS or写真でしか使わないものである

個人のモラルですこれはもう。そういう人はそういう人です。だって今だって申し合わせで決めたことすら守れない人がいるんですもの。なお、テキストでメモを取るなどという使い方は一ミリもないようです。

 

④必要なものは当たり前のように与えられるべきものである

色んな人の意見や発言を聞くと、全員ではないとしてもおそらく多くの議員がデジモノ持ち込みについて色んな想いを馳せていることはわかります。もちろん「どーでもいい」とする人だっておりますよね。で、その中でタブレット導入に前々から前のめりになっている方々の共通の認識を発見しました。たぶん。

 

行政側(もしくは議会事務局)がすべて資料をデータ化してそれを当たり前にわかりやすいようにタブレットで閲覧できる状態にして提供せよ」かもしれんと。

 

そう、これまで感じていた違和感はですね「あ、自分たちで必要なことはやりますんで」と言うだけのことを議員側がやるという前提が皆無なわけ。例えば紙の資料が来たとしても、スキャンしてそれをタブレットなりpcなりにぶっこんで、自分なりの委員会資料作れるわけなんですけれども、前に議会用のサーバー作ってそこにひたすらデータ放り込んでもらって必要な書類ダウンロード(もしくはその後印刷)してもらうだけで万事OKじゃね?と言ったことあるけれども、それすら難色を示す人もいたわけさ。

 

すべてお膳立てしてもらって、「これでござる」と事務局からお揃いのタブレット渡されて、「うむ」とただシュッシュピュッピュするだけ以外に何することも許されない無駄にお高いデジタルブックをドヤ顔で導入したがってたのが、港区議会ICT推進ではなかろうかと。

 

自分だったらこうだったらいいなって思うこと

どっかにサーバー置いて、そこに行政側の資料を行政側から直で委員会ごとのフォルダーにでも突っ込んでもらって(これをすることで行政作成の資料だってもっとデータ化進むだろうし)、必要な資料は必要な端末に自分で落として、必要だった印刷して、委員会含むすべてのとこに自分の使い勝手のよい装備(ノートPC、タブレットの2台は必須)で色んなことに望みたい。タブレットの方は資料に専念して、ノートの方はメモ的なテキスト打ったり必要あったら別の資料開いたり、通信手段はあってもなくても別にいいけど、わざわざ議会棟すべてにお金かけてそういう無線飛ばさなくともポケットWi-Fiでもスマホのテザリングでいざという時は十分だし。

 

所属の委員会以外の資料も見れるもんなら見たいじゃない。今だと委員会終わった後に「資料でーす」って各会派に1部ずつ紙で回ってくるだけなので、控室にわざわざ行かないと見れないし。そういうの全部データで整理したいじゃない、自分的に。おうちでも出先でもアクセスしたいじゃないの。自前のタブレットを「港区議会の委員会全資料」的な一台のデジタルブックとして使いたい。

 

みっともない実績合戦はやめてもらいたい、が本音

ちょっとまぁ言い過ぎかもしれないけれども、色んなところで「我々が推進してきたxxがとうとう実現しました」的なことを言いたいがための材料として使われやすいのがこのICT関係。正直これがデジタルであろうがアナログであろうが、区民のみなさんにはどーでもよいと思われることであろうかと時々思いますし、デジタル化したことによる効果や成果は使う人次第なものですし。

 

なお、よく言われるようなデジタル化したことで紙の費用が年間xx万円削減されました的なことあるじゃないですか。でもデジタル化することによる初期費用とランニングコストとの比較なんて検討もされたことありませんからね。後者の方が高くなる可能性だってあるわけで、そういうのは削減PRしたい人は絶対言わないと思われます。どうも「あの人(会派)が言ってるから気に食わない」「自分の実績としてPRしたい」、こういうドス黒い何かが渦巻き易い議会のICT環境整備です。

 

みんなお揃いのものなんて持つ必要ないよ。使いたい人だけ使えばいいよ。みんな、名を捨ててジツを取ろうよ。


 

オンライン教育を考える

結構最近まで『コロナ禍』をなんと読むのかわからなかった自分です。今は当たり前のようにドヤ顔で書いたり読んだりしてるそこのアナタ、3ヶ月前に読めました?使ってました?くらいに訝しんでしまう以外にも、部首がころもへんなのかしめすへんなのかモニターじゃ判断もつかないのはもう完璧老眼。

 

そんな中でのこのコロナ禍(ドヤァ)、コロナ騒動、3ヶ月目に入ってる学校休校状態ですが、この度港区では教育委員会による授業動画の配信を始めました。対象者の保護者には閲覧のためのパスワードが送られ限定公開になっていますが、先生たちがものすごく頑張った感じがよくわかる動画が作られています。

 

先生の努力にまず敬意を

この数ヶ月間、右を向いても左を向いても「オンライン授業を!」。日本はとにかくなんでもかんでも欧米と比較されがちな上、公立はひたすら私学と比較されがちで、その中でお手本があるんだかないんだかの中で手探りしながら進めなければならないわけ。

 

各学校でもそれぞれ独自の対応を取り、課題を配布したりホームページ上に掲載したり色々と頑張っていましたけれども、学校独自だからこそ学校ごとに差が生じることに不満を持つ保護者もいらっしゃいましたし、後に希望する人には区が提携したところでオンライン教材の提供がされることになりましたけれども、それもまた差は開く一方じゃないですか。

 

それ以前に、「どこの家庭でもそういう教材が見れるようなスマホ・タブレット・PC・ネット環境が当たり前のように揃っている」わけではないので、そういうところからちゃんとしていこうね、というのがオンライン教育のオの字。だと思ってる。なので区はちゃんと必要な人には貸し出しますよというところから始めてくれたのは素晴らしいことだと思う。ほんとに。

 

ただ、こういうのは本来であれば国や東京都がもっとしっかりと重要性を認識してもらわないととは思ってる。義務教育期間なんでしょ?公立なんでしょ?ソフトの充実とともにハードの整備も一緒にしてかなきゃダメ。こういうのは自治体で差がついちゃいけない。って思ったりする。9月入学云々なんて検討するのはその先でいい。と個人的には思います。

 

リアルタイムvsいつでも閲覧

オンライン授業を考える時に、絶対にこの2択がでてきます。「xx時からやるのでみんなネットに繋いでくださいねー」というのと、「都合つく時間でいいのでちゃんと学習してね」と。

 

先日、先にオンライン授業というのを開始している、とある私学の小学校の授業を見学してみました。タブレットを前に授業に参加する子供の横でただただ黙って眺めるという、自分にとってもお勉強のような授業参観。

 

リアルタイムのいい所
– 「とりあえず授業受けなきゃ」という気になる
– コミュニケーションが取れる

リアルタイムの難しいところ
– 出席確認を含めて時間がかかる
– テクニカルトラブルで中断多し
– カメラとマイクのオンorミュート影響

 

いやぁー、リアルタイムがいいのかどうなのか、ちょっと今の時点ではさっぱりわっかんないわぁー。みんなの顔がみれるからどうのこうのとは言われたりするけれども、見れたら見れたで小学生低〜中学年あたりはそれだけで意味不明なテンション盛り上がりで授業どころじゃないと思われます。たぶん。

 

いつでも閲覧のいいところ
– いつでも都合のいい時に見れる(何度でも)

いつでも閲覧の難しいところ
– 永遠に見ない可能性あり

 

それぞれの家庭環境の難しさ

リアルタイムにしろ、配信にしろ、一番難しいなと思われるのが、おそらく家庭内の環境です。小学生にしろ中学生にしろ、課題は「家の中でしっかりと勉強できる環境が整っているか」であって、これは多分学校があってもなくても変わらないかもしれません。その時間だけでも座っていられるか、ある程度静かな環境で授業を受けたり配信を見たりできるか、が大きいような気がする。ま、大人のリモートワークでも似たようなものですけれども。

 

例えばデバイス機器が1台で、子供が2人いた場合は順番になるだろうし、そうすると通常の学校授業のような時間割でいくと片方はお休みになるだろうし。むしろ家の中が騒がしくてそれどころじゃないご家庭もあるだろうし。猫もにゃー言うだろうし犬もワンって言うだろうし。

 

今日本中が手探りで頑張ろうとしているオンライン教育は、まだまだ始まったばかりのものでこれから様々な試行錯誤がされていくものだとは思います。そう信じたいものです。ただ、現在の状況は「保護者が家にいて、ある意味つきっきりでオンライン授業を見守っていること」が条件のような気がします。そりゃそうだ。誘惑するものが家の中にありすぎる。みなさん、自分の子供の頃を思い出してみて…1人で家にいたとして…宿題ならまだしも1人で勉強しましたか…。

 

動画配信はもっと充実させて残していいもの

今、動画サービスを始めとして、無料で色んな教育関連の動画が世の中にしこたま転がってます。自分が「必要だ」「見たい」と思った時に適したものを探して動画を通じて学べばいいわけなんですが、それが学校の授業に沿ったもの、学校が採用している教科書に沿ったものが一番便利だと思います。いろんな意味で。ほら、中学校だったらテスト範囲とかそういうの関係あるし。

 

今回、先生方ができる範囲のもので、できることからできるものを一所懸命作ってくれてました。まだまだ発展途中ということもありますが、個人的にはものすごく評価すべきことだと思ってます。作り手側の先生にとってはものすごい大変な作業だと思うけれども、少しでもお勉強に興味を持ってもらったり勉強しようかなって思ってもらったりするためであるわけでして、それを役立てるか役立てないかはアナタ次第。と思われます。たくさんの小中学生に役立ててもらいたいと切に願う。

 

せっかく始まった配信動画ですけれども、やっぱり可能な限り近いうちに学校の再開を望む声はあるわけですし、再開になっていく方向であるとは思います。でもその時点でこういう動画を終了するにはもったいないので、いつでも好きな時に振り返り学習だったり、先取り学習だったり、そういうのに使ってもらえるアーカイブにしていくのが素敵かなって思います。

 

おうちでは残念ながらお勉強できる環境じゃないというご家庭もあるであろう中、学校が再開した後は校内にいる時でも休み時間でも放課後でもどこででも、動画で勉強したいなという子がいたらそれが可能になるシステムであればもっと素敵かなって思います。

 

勉強はあくまでも自らアクティブに。ただ与えられるだけの受け身パッシブモードじゃもったいないと、こういうことを言えるだけ学校が好きだったことが人生で一度もないおばちゃんは大人になってから初めて感じるようになりました。んで、高校からだけど海外で教育を受けたことがあるおばちゃんが今になって感じることは、日本の学校の日々の課題(宿題)の量は半端なく少ない、です。おわり。


 

可決した港区一般会計補正予算の中身

先日、全員でサンセーとなった港区の補正予算ですが、どういうことに使われていくかを説明する前に、どういうことに使うお金はどこから来るのかから簡単に説明をしていくところから始めます。自分の頭の整理も兼ねて。

 

プラス345億1,594万1,000円

えー、前回の終わりに「歳入歳出それぞれ345億1,594万1,000円を追加し…」で終わりました。その内訳が↓こちら。どこからいくら調達しますよという数字です。

国庫負担金 2億6,345万2,000円

国からのお金です。生活困窮者自立相談支援費という名目で、主に住宅確保給付金にこのうち2億6,2090万4,000円弱が使われる予定です。足りない分を出すのは港区です。

国からのお金のうち、残りの54万8千円は感染症予防事業費負担金という名目で、金額的に主に事務経費とかそういうやつのためでしょうかね。

 

 

国庫補助金 264億9,902万4,000円

これも国からのお金です。これが金額的にもみなさんの期待も大きな例のアレで、お一人10万円の特別定額給付金。10万円 x 26万3,000人。

その他、子育て世帯への臨時特別給付金というものもありますのでその分も。

端数というには大きい額とは思いますけれども、残りは事務経費とかでしょうか。ほら、申請書を作ったり発送したり色々あるでございましょうし。

 

 

都補助金 9,558万円

東京都からは「とうきょうママパパ応援事業補助金」というやつで、おっと『なんで東京都は大好きな横文字使ってねえんだ!』とか『ペアレンツof TOKYOでいいじゃねえか!』とか色々ご意見はあるのかもしれませんが、これをまるっと港区では現在妊娠中の方や今年度に妊娠届を出された方のための施策に使う予定と。

これまで東京都の補助金だか助成金だかの条件が合わなくて港区はこれ使うことができなかったようで、それが何かというと「妊婦全数面接は会って対面で行うこと」みたいだったんです。それが今年度に限り電話とかでもいいですよとなってもんで、それならということになったんですと。

でも、まぁ、正直なところ、都の補助金なくても独自でもっと早くにできたんじゃなかろうかとは思う。こども商品券と港区内共通商品券を1万円ずつ。足りない分はもちろん港区が出します。

 

 

雑入 3,769万3,000円

これ、何かといいますと「学校臨時休業対策費」という名目で、公益財団法人東京都学校給食会からいただくと思われる補助金です。

 

と、今回はこのように国や東京都からこういう感じで予算が下りてくる予定になってます。この他、港区は港区のお財布や貯金箱(財政調整基金とか)をやりくりして色々と足りないところにプラスしていくわけです。

 

 

港区の貯金を切り崩しつつ、こういうことに使われます。

国の〜というところは↑でこれまで説明してきた通り。

 

港区HPのプレスリリースのところにもありますが、かいつまんで説明していきますね。

 

テナントオーナーさん向けのテナント賃料支援事業

実際どうなのかという議会側からの意見もあるものですが、案を温めすぎて世にでないよりまずは試行錯誤でもチャレンジすることはいいことであると思います。オーナーさんが家賃を下げますよと言ってくれた場合に限り、減額50% x 3ヶ月分を助成しますというものです(ただし、限度額はひと月あたり15万円)。

正直、なかなか難しいものであるかもしれません。が、しかし、それでも、助かる人はいると信じたい。難しいようであれば修正をお願いしていきたいもんであります。なんでもそうなんですけれども、こういった類の地域の声というものは我々議員が一番よく知っているもので、せめて前もって骨子の段階で内容の相談なりをして欲しかったと心底思う。だって、家賃補助的なものは一緒に考えて進めていきたかったんですもの。

 

高齢者買い物支援事業

70歳以上の高齢者のみの世帯に向けて、週2回 x 2ヶ月でお買い物代行ということですけれども、対象世帯には区からお手紙が届く予定みたい。

 

居所確保事業

保護者が感染して入院などが必要になった場合、子供の居場所の確保をするべくですね、ホテルの部屋を借り上げて専門の保育事業者が24時間常駐する体制を整備するというものです。原則的には保健所が児童相談所や病院と協議して保護先を確保することになってますが、支援体制として港区もバックアップということです。

 

みなとプレママ応援事業

さっき↑の都の補助金のところで説明したので割愛。

 

ものづくり・商業・観光応援金

港区商店街連合会加盟の54商店街、港区産業団体連合会加盟の7団体には会員数に基づいて100〜300万円の給付、その連合会本部に500万円ずつ、観光協会に1,000万円。がんばろう商店街。

 

町会等関係団体活動応援金

町会・自治会は150世帯以下で5万円、500世帯以下で10万円、1,000世帯以下は15万円、1,000世帯以上は20万円。

区の地域活動を支える関係団体は、1団体あたり原則10万円を上限とする額。個別に周知するということです。

 

障害者就労事務所・介護事業所への家賃支援

4月〜6月の3ヶ月分の家賃の助成です。介護事業は減収率が30%を超えた場合に上限50万円で助成率3/4。障害福祉施設は減収率10〜30%以上で助成率1/4〜3/4。

 

区立小中学生へひとり1台のタブレット

4年かけて整備する予定だったのを前倒し万歳。全体の2/3(約7,250台)分は国の補助と港区の予算分で既に予算に入っているものの、残りの分の約3,000台の費用を今回の補正予算で賄います。

また、事前に区立小中学校で家庭学習用にネット環境が必要な家庭もあるわけでして、Wi-Fiルーターの貸し出し希望などを確認しているので、すべての必要な子供達に学習支援の手を。

 

みなと図書館運営

3月末から図書館が休館しているわけですが、それまでに予約してた約6,000名の方と新規に予約した方に本郵送します、ということです。

 

と、非常にざっくりではありますが、これが今回の臨時会で全会一致で可決した補正予算の中身でございました。詳細はこれから発表されるものもありますので、その際はまたご報告したいと思います。(港区のHPからでも確認できます)


 

 

 

 

令和2年 港区議会第1回臨時会が終了しました。

臨時会ということは臨時に開かれた議会というわけでして、今回のメインは『通常6月に定例会があるんだけどもそこまで待つんじゃなくて、必要な補正予算とかを今回ビシっと通させていただきたく!』という議会です。

 

感染拡大防止策ということで、本会議場の議席も間引きされた感じの配置で行われました臨時会です。最後の議決の時は34人全員集合したけれどもね。↑色がついているところが「xx会派(グループ)から大体半分目安で出席してください」ということが議会運営で決まったので、会派によって誰が出るだのはそれぞれの理由があると思いますけれども、それがアタリとするかハズレとするかはそれぞれの心の中にあるとは思いますけれども。

 

あっちなみに自民党さんは手挙げ制でした(議長、運営委員長は必須、自分はこの日の本会議議事録署名委員なのでマスト、幹事長もある意味適切でマスト、残りは手挙げで)。早かったね、手ぇ挙がるの。素晴らしいね。

 

で、議案9件、長いかもだけど簡単に説明していきます(順番ばらばら)。区長による専決処分というのが何件かあるんですけれども、今回の新型コロナ感染症のアレで、3月中旬で終わった第1回定例会から昨日まで、議会も委員会も色々と延期決定がされていたんですね。なので先に諸々と必要なことは色々とやってありますんでご報告と承認をお願いしますねという議案でもあります。

 

1. 区長専決処分(損害賠償(交通)請求事件に係る控訴の提起)

区の職員が運転する自転車と原告が運転する普通乗用自動車が衝突した事故に係る民事訴訟について、令和2年3月19日、判決の言渡しがありました。区は、控訴期限が限られていることもあり、当該判決を不服として同月27日、東京地方裁判所に控訴したものです。訴額は4万8,683円でした。

 

2. 区長専決処分(令和2年度港区一般会計補正予算第2号)

令和2年度港区一般会計補正予算(第2号)について専決処分しましたので。特別定額給付金及び子育て世帯への臨時特別給付金の給付事務に要する経費の計上で、2億8,372万7,000円です。

 

3. 区長専決処分(港区健康保険条例の一部を改正する条例)
4. 区長専決処分(令和2年度港区国民健康保険事業会計補正予算第1号)

新型コロナウイルス感染症に感染した給与等の支払を受けている被保険者等(以下「支給対象者」といいます。)に傷病手当金を支給するため、条例の一部改正をしましたので。令和2年3月10日付で厚労省からそういうお手紙も来ましたし。

(1)支給対象者が療養のため労務に服することができない期間について、給与等の収入の額の合計額の3分の2に相当する金額を支給します。
(2)傷病手当金と給与等との調整について定めます。

新型コロナウイルス感染症に感染した被保険者等に係る傷病手当金の支給に要する経費の計上で、4,675万4,000円です。

 

5. 区長専決処分(令和2年度港区一般会計補正予算第1号)

令和2年度港区一般会計補正予算(第1号)について専決処分しましたので。新型コロナウイルス感染症に係るPCR検査の実施、中小企業者向け特別融資の拡大等に要する経費の計上で、37億3,110万4,000円です。

 

6. 区長専決処分(港区介護保険条例の一部を改正する条例)

「介護保険法施行令及び介護保険の国庫負担金の算定等に関する政令の一部を改正する政令」が令和2年3月30日に公布されたことに伴い、条例の一部改正しましたので。

第1号被保険者のうち所得段階が第1段階から第3段階の保険料を軽減します。
第1段階 2万4,356円 → 1万8,735円
第2段階 3万7,470円 → 3万3,723円
第3段階 4万6,838円 → 4万4,964円

 

7. 港区特別区税条例の一部を改正する条例

「地方税法」の一部改正に伴い、規定を整備するものです。新型コロナウイルス感染症等に係る住民税等の徴収猶予の特例の申請書を提出した者に対し、当該申請書の訂正等を求める場合における訂正等の期間を定めます。

 

8. 港区職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例

職員の特殊勤務手当の特例を定めるものです。新型コロナウイルス感染症から区民等の生命及び健康を保護するために緊急に行われた措置に係る業務に従事した職員に防疫等業務手当を支給します(1日あたり4,000円以内で区規則で定める額)。

 

9. 令和2年度港区一般会計補正予算(第3号)

歳入歳出それぞれ345億1,594万1,000円を追加し、総額を1,839億7,077万2,000円とする。

 

メインはここ。細かく書くと長くなるので次の投稿に分けますわ。