色んなことを思ってみます

さて、色々なことは一旦さておくとしまして、一回立ち止まって色んなことを思い直してみたいと思います。正しい正しくないは関係なく、良い悪いも関係なく、考える時間。まずは頭の中を空っぽに…。

 

今週、ビタっとストップしますた

えー、港区議会は2/19から定例会が開催されておりまして、本来であれば3/2から来年度予算の特別委員会が始まってたはずで、本来であれば毎日質問やりとりなどの真っ最中でした。それがこの1週間はビタっと議会はストップしております。

 

どうやらビタっとストップしているのは聞くところによると港区議会だけのようです。まあ、それはいいです別に。それぞれの事情がありますし、ちょっとここはそっとしておいてください今のところは。

 

ここで世の中の人々は2種類の人々に分かれることが容易に想像できます。

1. あらあら、そうよねえ、こんなご時世だものねえ…

2. 議会軽視だ!まことにけしからん!

 

新型コロナウイルス感染症

今回の新型コロナウイルス感染症については、中国でわたわたわたっとした時期と、都内でわたわたわたっとした時期と、日本全国でわたわたわたっとした時期がちょっとずつずれています。

(情報確認はこちらも便利です →東京都HP  →港区HP

 

なんで港区ってこんなわたわたわたっとしてて議会ストップになっちゃってるんだろうと改めて考えてみたんですが、まぁそれには色んな理由があるわけですけれども、初動が早かったというのもひょっとしたら関係あったのかもしれません。と思った次第。

 

2/13 都内で感染者を初確認

2/14 区内某企業から感染に関するプレスリリース

 

港区ではこの一連のものすごい早い段階で保健所がフル稼働を始めています。積極的疫学調査という、ほら濃厚接触者の確認だとか色々ありますでしょう。保健所にはたくさんの役目がありますが、今回の流れの中でこういう指標といいますかマニュアルといいますか、きちんと全国保健所長会というところが直前(2/12)に改訂してたというのもありましてね。

 

www.phcd.jp › 2019_tmp02_2PDF新型コロナウイルス感染症 – 全国保健所長会

 

まぁ、そんなことはさておいてもいいんですけれども、とにかく2/14に区内の事業所でそんな事例がでたわけです。だからといって1日だけ保健所フル稼働してはいお仕事おしまいって事ではないわけですし、なんかあったらまた登板すりゃいいやって事でもないわけです。みんなの健康を守る保健所ですもの、職員さんみんな必死です。危機管理に関するところもね。

 

ここでも世の中の人々は2種類の人々に分かれることが容易に想像できます。

1. あらあら、そうよねえ、大変よねぇ…

2. 役所なんだからそんなの当たり前だろ!

 

職務の優先順位

そんな中、2/19からの区議会定例会は大丈夫なのかなってみんな心配してたわけですよね。いや、ひょっとしたらみんなじゃないのかもしれないですけれども、とにかく2/25から3日4日ほど常任委員会も開かれるわけですし、本来なら関係ある所管課の管理職さんは所定の常任委員会は基本フル参加(たとえ自分のところに関係ない議案しかなくとも)。

 

わたし、一応保健福祉常任委員会の副いいんちょさん。この新型コロナの件で真っ先に対応しなければならない所管課の管理職さんは常任委員会は欠席です、と早い段階から報告を受けておりました。その、いわゆる保健予防課(感染症の担当課)という所管課に関する議案もこの定例会ありませんし、報告を受けての感想は「うん、いいんじゃないですか」の一言です。あ、違うな。「でしょうね」。こんな感じだったと思います。

 

ここでも世の中の人々は2種類の人々に分かれることが容易に想像できます。

1. しっかりと専念してがんばって!

2. 議会軽視だ!まことにけしからん!

 

で、数日経ち、日本全国みんな混乱した2/28です。ちょびっと前だけど、人間ってすぐ忘れちゃう生き物。2/28ってそう、突然の休校要請が降ってきた日。

 

ここからてんやわんやで、保健所だけじゃなく、危機管理に関わるところだけじゃなく、学校・幼稚園に関わるところ、保育園に関わるところ、それはもう色んなところがわたわたわたっとなりました。

 

ここでも世の中の人々は2種類の人々に分かれることが容易に想像できます。

1. 区民対応を第一に!

2. 議会対応の手を抜くな!

 

すったもんだがありまして。

で、港区議会としては、すったもんだが色々ありまして。どういうすったもんだがあったかといいますと、うーん、ひとことで言えば『みんなバラバラ過ぎて何ひとつまとまんねえ』ということです。

 

ヨソの議会からすれば『お前ら何やってんだ』となり、区民からも『アンタら何やってんだ』ともなりそうなんですけれども、区役所の中からも議会の中からも『あいつら何やってんだ』と、結論的にはすっちゃかめっちゃかで、ひょっとしたらものすごい恥ずかしいことなのかもしんない。

 

そもそも、色んなところでシンプルに2種類の意見に分かれます。議会開催について区役所内では、

 

1. 通常通り議会はできますし、議会対応だって可能です

2. 現場対応に追われ過ぎてて無理です

 

で、議員的には

1. 人的・時間的最優先は現場対応に割くべきだ

2. 議会の役目を果たす方が最優先に決まってる

 

と、この時点でバラバラで大体いつもなんでもそうですけども、お互いが譲らない。個人個人の優先度が違うんですもの、多様性を寛容に認め合ってる港区議会ですからね。これもまた良いか悪いかは置いといて。

 

1. とにかく現場対応に追われる区役所に多少は配慮してもいいんじゃない?

2. 議会は議会として機能させるべきなので、区役所の状況がどうであれ、アレコレいつものように質問するから答弁しなさいよ!

 

こういう見解の真っ二つから、更に2種類に分かれていきます。

 

1. 予算審議はどのみちしなきゃならんので、でもこれまで通り区役所側を委員会室に何時間も拘束するのはアレなので人数減らして口頭答弁をやめて書面上でやるのはどうかしら?

2. 予算審議はインターネット生中継があるからちゃんと仕事してるとこを見せねばならんので、登壇したいから書面でやりたい人はやればいいけど登壇したい人は登壇するから

 

見事に意見や考えがバラバラ。まあヒト個体はそれぞれ異なる生き物だからそれはそれで仕方ない。

 

我々が有権者である区民から受ける問い合わせに応じるため、新型コロナ対策と並行して時間と手間隙を割かせるのは当然であろ?

 

うーん、今回に限っては我々の質問答弁に注力するより対応に注力して欲しいから質問取り下げるわ…ちゃんと頑張ってね…

 

現場対応で忙しい所管課じゃないだろうし、政党として意見をいうことが最優先です。

 

書面の質問やりとりで済ませるのは構わないけども、ネット中継に顔も名前も映らないから自分が目立たないではないか!

 

とにかく要望書!区役所側の対応の手を止めさせてでも要望書!

 

職員さんいないと自分の質問が完成しないからとにかく困るんだけど。

 

ここまで読むと『議員が揉め事の種じゃないか』と感じる人もでてくると思いますけども、実際のところは区役所側からは『こうしたら我々も対応できますので』というような提案すら無いのも事実。どっちもどっちですったもんだの繰り返し。

 

ただ、一概に『議会はこういう風にやるのが普通である』と言えないところがありまして、各議会でやり方はそれぞれ。議員が全員登壇して質問できる予算委員会もあれば、会派で何名って区切られて代表してやるとこもあるし、朝から晩までやってるところもあれば午後だけってところもあるし、大喧嘩前提でガチンコ対決の仲悪いところもあればそうでもないとこもあるし。

 

何が言いたかったかというと、みんな色んな方面で思うところがあって、思うベクトルも全然違う人々しかいなくって、何ひとつ相容れない中で協働するってすごく難しいなって。だって、違う会派だって同じ会派だって、「何回生まれ変わってもあの人とは1ミリとも考えは合わないであろう」くらいの人々が34人もいるわけだもの。

 

え?そこで求められるものこそが政治主導ですか?

 

ここには2種類の人間がおりましてね、ひとつは「人数の多さで拳を振り上げるとはとんでもない!」というのと、もうひとつは……略。