投票率の上げ方を考えてみた

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そういえば1年前は忙しい1週間でした。

選挙に行きましょう、投票に行きましょうと、呼びかけがたくさん行われるようになりました。7月からの18才選挙権絡みうんぬんでやらしい感じにも取れたりすること多々ありますが、国政だけじゃなく都道府県市区町村、どうやったら投票率をあげられるんだろうかと、選挙管理委員会含めてみんな必死。私も他人事ではないので投票率アップの可能性を考えてみました。ここ最近感じていることのメモ書き程度ですけど。

 

よく聞くのが『駅とかコンビニとかの便利なところに投票所を置けばいい』。区議会でもそう言う議員もいますが、利便性ってそういうものだけではないと思います。むしろそんな提案は時間の無駄ですよ。ずばり。地域の特性こそ考慮しないと。どこか地方都市のひろーい地域だったらわからないでもないですけど、日本全国一律に当てはまるものではないなかなと思います。生活に車が必要なところと、港区みたいに結構すべてが徒歩圏内というところ、事情が違う。家の裏の投票所に行くのが面倒だから行かないけど、駅やコンビニだったら行きますという流れには到底なりにくい。行かない人は通り道でも立ち寄らないでしょう。おそらく。

 

そんなそれほど広いということでもない港区の投票所は41ヶ所。港区で利便性を考えた投票をというのであれば、芝浦・港南・お台場あたりのひと区画が大きいようなところにもう少し区の施設でいいから投票できるところを設けて、期日前投票できるところを増やして、何よりも港区は『指定投票所の撤廃』を目指した方がいいんじゃないかなあと思います。

 

ほら、お手元に届く投票用紙引換券的なご案内、あれって『あなたの投票所はどこどこですよ』と住所によって決められてますよね。住民票なりから選挙人名簿の登録がされてて、そこの担当場所に行かないと投票できないわけです。確かここ数年の間で『投票のご案内的な券を無くした場合でも、身分証明で名簿と照らしあわせて照合できればオッケー』というルールが改めてネットを中心に大きく広まったかと、そんな最近の記憶(何故なら私も知らなかったから)。それならば、港区内の41ある投票所のどこででもできれば、もっと便利になると思うんですよ。期日前投票が最寄りの支所に限らなくできるみたいに。今まで住所が違って別の投票所に行ってた、道一本離れたところに住んでる家族お友達をお誘いの上、同じ所に行けるわけですしね。どこのアレとは言いませんが、一緒に行こうよってもっと簡単に言えるわけです。

 

こうするために何よりも大切なツールはセキュリティばっちりのICTだったり、二重投票の防止だったり、なりすましの防止だったり、とにかくセキュリティ抜群の選挙人名簿管理のシステムが何よりも必要なのです。多分。これ、港区はすぐにでも導入を視野に入れて検討始めるべきと思うんですよ。駅が先かコンビニが先かなんて国の動向を見てからなんてまどろっこしいことしなくていいんです。だって今ある区内41の投票所でデータが安全にシェアできるシステム構築ができれば、どこに投票所を増やそうが数が増えようが、基礎のシステムはできてるんですもん。いざという時はイチからじゃなくて、ヨンくらいからの検討でいいんですもん。多分。

 

戸籍制度とか住民票の無いような国の場合、例えばアメリカ、投票するための事前登録をしにわざわざ足を運ぶわけですよ。それが日本は住民票をもとにぴゅーんって勝手に投票引換券送ってきてくれる便利な国です。既にいたせりつくせりですよ。便利な場所より便利なシステムの方が、更に次に繋がりますって。何十年か後には、どこの都道府県市区町村からでもどこの都道府県市区町村の投票がピッてできるような時代になるんでしょうし、どこの地方自治体からでも一瞬で情報請求が処理できるような世界になるんでしょうから。時代を先取りしませんか、港区。

 

そんなハード面。次はソフト麺…もといソフト面。

 

『政治教育』というのも良く聞きます。やれ政治に関心を持ってもらおう、やれ学生に模擬投票してもらおう、そんなエデュケーション。私も政治教育のセの字を学校で受けたことの無い身として、そういうのとてもいいかも!とは思います。ただ、文化歴史背景が違うのに『どこどこの国では〜』という論法と手段を真似するのはよろしくない。18歳選挙権うんぬんの時によくメディアでも言われてました、どこどこの国では何歳からだの、若者の政治の関心率が何パーセントだの。でも日本って他の国みたいに選挙ひとつで国が生きるか死ぬか傾くかという歴史がそこまでないし、選挙の仕方も投票の仕方も違う。外国を参考に持ってきても何の役にも立たんのですよ。偉い人にはそれがわからんのです。なんてね。

 

プロ野球、宗教、政治。揉め事が起きやすい3大トピックス。言い争いが起きないようにこの3つを避けて通るのが大人のマナーとか未だに言われる日本社会、大人ができてないことを若者に求めてどうするの。大人にだってしましょうよ、政治教育。

 

政党理念や候補の誰をどういうモノサシで測るべきかという練習よりは、まず選挙に行くとどうなる、行かないとどうなると考えてみることが一番大切なんではないかと思うんですね。年齢関係なく。あと、論破して叩きのめすみたいなパフォーマンス要素は抜きに、正解も不正解もない色んな考えを交換する程度、それが『意識高い系〜』と言われない雰囲気を作るところからじゃないですかね。なんとなく。区立小中学校でも国際人育成で目指したいとされてる、自分の考えを発表したりディスカッションの練習にもなるんじゃないですかね。

 

選挙に行ったらどうなると思う?行かなかったらどうなると思う?目立った人の人気投票になりがちなのはどうしてだと思う?とか。どこそこの国には選挙というものがないけどいいと思う悪いと思う?とか。そういう根本的なところから始めるのが、今の日本に必要な政治教育なんじゃないかなあと。国政の被選挙権年齢の違いがクイズ番組の問題になるくらいの国ですもん、日本における大人の政治の知識もそんなもんですよ。おそるおそる宗教を探ってから政治の話ができるか否か、なんてことも多々ある大人の世界ですよ。

 

6月には区長選挙。投票率では国政≫都議会≫区議会≫区長って感じですかね。1年前の区議会議員選挙が36%、4年前の区長選挙が22%。

 

そんなチラシの裏書のようなメモ。今日の私はこんな事考えてましたという記録。来年の今頃は違う事感じてるかもしれない。

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