委員会報告

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オリンピコ。スペイン語でオリンピックの意。イタリア語もポルトガル語もそうかしら。オリンピコ。可愛らしい響き。オリンピコ。おお、オリンピコ…!2020年東京オリンピコ…!それはそうと、決まりましたねエンブレム。正直申し上げまして、すったもんだがあったりするので全体的にトーンダウンしてる感は否めず。さて、港区議会でも東京オリンピコ・パラリンピコ特別委員会が開催されました。特別委員会は常任委員会に比べて開催頻度は高くないです。いつものように簡単なまとめと委員の皆さまからのQをそえて。

 

1. 東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた暑さ対策のためのミスト発生装置の実証実験について

港区は街づくりの一環として暑さ対策というものを進めているんですが、公共空間におけるクールスポットを作ることも取り組んでいます。オリンピックの公式スポンサーでもあるパナソニックさんと協力して新橋SL広場にミスト噴霧装置を置いてちょっと実証実験しますね。6月から9月までの暑い期間にミストぶしゃー。

Q: 企業と区の負担割合ってどんなもの?実証実験というからには掲げているゴールはあるの?圧縮噴霧だけで冷却はしないの?実際のオリンピック期間でミスト活用の想定は?、など。

 

2. 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の事前キャンプ誘致について

東京都が事前キャンプを誘致するため、7月末からホームページで各地の情報を登録・公開するんですって。なので港区も紹介用ページにデータ登録します。みなとパーク芝浦のスポーツセンターがバスケ、バレー、車椅子バスケの3種目が公式練習施設としてIF(国際競技連盟)の技術要件に適合してますけど、東京都の基準は緩くなってるので25種目の競技を情報として載せて事前キャンプを誘致したいです!

Q: 国際競技連盟合致の3種目と東京都の練習施設の25種目って、基準ってなんでそんなに違うの?それでいいの?、など。

 

3. 東京2020年オリンピック・パラリンピック競技大会エンブレムの決定について

話題沸騰中のアレ、ようやく決まりましたんで。そういうわけでこれまで招致で使ってた見慣れたアレが使えなくなりましたんで、そこんとこよろしく。

Q: (特になし)

 

以上。

 

投票率の上げ方を考えてみた

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そういえば1年前は忙しい1週間でした。

選挙に行きましょう、投票に行きましょうと、呼びかけがたくさん行われるようになりました。7月からの18才選挙権絡みうんぬんでやらしい感じにも取れたりすること多々ありますが、国政だけじゃなく都道府県市区町村、どうやったら投票率をあげられるんだろうかと、選挙管理委員会含めてみんな必死。私も他人事ではないので投票率アップの可能性を考えてみました。ここ最近感じていることのメモ書き程度ですけど。

 

よく聞くのが『駅とかコンビニとかの便利なところに投票所を置けばいい』。区議会でもそう言う議員もいますが、利便性ってそういうものだけではないと思います。むしろそんな提案は時間の無駄ですよ。ずばり。地域の特性こそ考慮しないと。どこか地方都市のひろーい地域だったらわからないでもないですけど、日本全国一律に当てはまるものではないなかなと思います。生活に車が必要なところと、港区みたいに結構すべてが徒歩圏内というところ、事情が違う。家の裏の投票所に行くのが面倒だから行かないけど、駅やコンビニだったら行きますという流れには到底なりにくい。行かない人は通り道でも立ち寄らないでしょう。おそらく。

 

そんなそれほど広いということでもない港区の投票所は41ヶ所。港区で利便性を考えた投票をというのであれば、芝浦・港南・お台場あたりのひと区画が大きいようなところにもう少し区の施設でいいから投票できるところを設けて、期日前投票できるところを増やして、何よりも港区は『指定投票所の撤廃』を目指した方がいいんじゃないかなあと思います。

 

ほら、お手元に届く投票用紙引換券的なご案内、あれって『あなたの投票所はどこどこですよ』と住所によって決められてますよね。住民票なりから選挙人名簿の登録がされてて、そこの担当場所に行かないと投票できないわけです。確かここ数年の間で『投票のご案内的な券を無くした場合でも、身分証明で名簿と照らしあわせて照合できればオッケー』というルールが改めてネットを中心に大きく広まったかと、そんな最近の記憶(何故なら私も知らなかったから)。それならば、港区内の41ある投票所のどこででもできれば、もっと便利になると思うんですよ。期日前投票が最寄りの支所に限らなくできるみたいに。今まで住所が違って別の投票所に行ってた、道一本離れたところに住んでる家族お友達をお誘いの上、同じ所に行けるわけですしね。どこのアレとは言いませんが、一緒に行こうよってもっと簡単に言えるわけです。

 

こうするために何よりも大切なツールはセキュリティばっちりのICTだったり、二重投票の防止だったり、なりすましの防止だったり、とにかくセキュリティ抜群の選挙人名簿管理のシステムが何よりも必要なのです。多分。これ、港区はすぐにでも導入を視野に入れて検討始めるべきと思うんですよ。駅が先かコンビニが先かなんて国の動向を見てからなんてまどろっこしいことしなくていいんです。だって今ある区内41の投票所でデータが安全にシェアできるシステム構築ができれば、どこに投票所を増やそうが数が増えようが、基礎のシステムはできてるんですもん。いざという時はイチからじゃなくて、ヨンくらいからの検討でいいんですもん。多分。

 

戸籍制度とか住民票の無いような国の場合、例えばアメリカ、投票するための事前登録をしにわざわざ足を運ぶわけですよ。それが日本は住民票をもとにぴゅーんって勝手に投票引換券送ってきてくれる便利な国です。既にいたせりつくせりですよ。便利な場所より便利なシステムの方が、更に次に繋がりますって。何十年か後には、どこの都道府県市区町村からでもどこの都道府県市区町村の投票がピッてできるような時代になるんでしょうし、どこの地方自治体からでも一瞬で情報請求が処理できるような世界になるんでしょうから。時代を先取りしませんか、港区。

 

そんなハード面。次はソフト麺…もといソフト面。

 

『政治教育』というのも良く聞きます。やれ政治に関心を持ってもらおう、やれ学生に模擬投票してもらおう、そんなエデュケーション。私も政治教育のセの字を学校で受けたことの無い身として、そういうのとてもいいかも!とは思います。ただ、文化歴史背景が違うのに『どこどこの国では〜』という論法と手段を真似するのはよろしくない。18歳選挙権うんぬんの時によくメディアでも言われてました、どこどこの国では何歳からだの、若者の政治の関心率が何パーセントだの。でも日本って他の国みたいに選挙ひとつで国が生きるか死ぬか傾くかという歴史がそこまでないし、選挙の仕方も投票の仕方も違う。外国を参考に持ってきても何の役にも立たんのですよ。偉い人にはそれがわからんのです。なんてね。

 

プロ野球、宗教、政治。揉め事が起きやすい3大トピックス。言い争いが起きないようにこの3つを避けて通るのが大人のマナーとか未だに言われる日本社会、大人ができてないことを若者に求めてどうするの。大人にだってしましょうよ、政治教育。

 

政党理念や候補の誰をどういうモノサシで測るべきかという練習よりは、まず選挙に行くとどうなる、行かないとどうなると考えてみることが一番大切なんではないかと思うんですね。年齢関係なく。あと、論破して叩きのめすみたいなパフォーマンス要素は抜きに、正解も不正解もない色んな考えを交換する程度、それが『意識高い系〜』と言われない雰囲気を作るところからじゃないですかね。なんとなく。区立小中学校でも国際人育成で目指したいとされてる、自分の考えを発表したりディスカッションの練習にもなるんじゃないですかね。

 

選挙に行ったらどうなると思う?行かなかったらどうなると思う?目立った人の人気投票になりがちなのはどうしてだと思う?とか。どこそこの国には選挙というものがないけどいいと思う悪いと思う?とか。そういう根本的なところから始めるのが、今の日本に必要な政治教育なんじゃないかなあと。国政の被選挙権年齢の違いがクイズ番組の問題になるくらいの国ですもん、日本における大人の政治の知識もそんなもんですよ。おそるおそる宗教を探ってから政治の話ができるか否か、なんてことも多々ある大人の世界ですよ。

 

6月には区長選挙。投票率では国政≫都議会≫区議会≫区長って感じですかね。1年前の区議会議員選挙が36%、4年前の区長選挙が22%。

 

そんなチラシの裏書のようなメモ。今日の私はこんな事考えてましたという記録。来年の今頃は違う事感じてるかもしれない。

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商店街における経済活動とイベントの相関

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皆様に支えていただく商店街振興策の第一弾、4/11より港区コミュニティーバスのちぃばす車内モニターで『買い物するなら地元の商店街で』と、商店街情報の最後にアイキャッチが流れ始めることになってます。どんなもんなのか確かめるためにちぃばす乗りに行かなきゃ。これからどんな展開にするのか、今後も区と協働で話し合いを進めていければこれ幸い。

 

そんな商店街振興のことで、先月末にとても興味深い調査報告書をいただきました。その名も『港区における区民の消費に関する調査報告書』、回収率31.8%、標本数2,757のアンケート結果、230ページ弱。世代別に色々なグラフや表を用いて買い物動向だったり、認識傾向だったり、結果をじっくりと堪能しております。でも物足りない。全然物足りない。

 

もっとね、この調査結果を政策に活用してほしいんですよ。なので報告書の数字を拾いなおし、自分なりに年齢層を別のくくりに分けてグラフ化してみました。何かを見つけたいわけです。前職で散々やってたこと、これが経験を活かすということなんでしょうかね。わかんないけど。

 

〜34才、35〜44才、45〜54才…75才以上、調査では『なぜそこで分けた?』という年代だったところをちょびっとがっちゃんこして、『東京都の平均初産年齢30ちょいを考慮して、小6までのお子さんがいるあろう層を含むかもしれない44才まで』『それ以上、定年退職前であろう層までを含む世代』『世間一般でいう、いきいきシニアを含む層』。家族構成が重要な調査項目は行われてないので意味ないんですけど、ほら、細かすぎる世代のグラフはちょっと見にくいし。

 

『商店街の利用』『商店街のイベント』『商店街の活気認識』の3点を中心に見てみました。報告書の結果と基本同じなんですけど、年齢層を分け過ぎない構成にするとわかりやすい見栄えに(データが足りないので相関分析はまだできてないけど)。質問内容によっては回答数が違うので、アタリだけつけてみた。

 

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商店街でほとんど買い物しないよという若い層(ここでは44才以下ね)は48%。中間層(45〜64才)は38%。シニア層(ここでは65才以上ね)は25%。ふむふむ。

 

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それがですね、今度は商店街のイベントに行くかどうかという質問では、商店街で買い物しないと多く答えた若い層で『時々行く』『よく行く』というのが多いんですよ。時々行くというのが一番多いんですけど、合わせて57%。中間層では48%。先の質問で75%が商店街でよく・時々お買い物するわよというシニア層は、なんと43%が『イベントは存在は知ってるけど行ったことない』。へえー。

 

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何をもって商店街の活気があるかどうかを判断してもらってるのかはわからないですけど、簡単なイエス、ノー、わからない的な3択ではこんな感じ。若い層ほど『ない』か『わからない』が多いと。ほぉー。商店街に興味ないっていうのもひょっとしたらわからないに入るのかな。

 

調査結果から示唆されることの中で、報告書の中で注目すべきがやはり3点。

 

1. 若年層ほど、近隣の商店街に対して無関心。

2. 商店街の存在が認識されていても、頻繁に利用する住民は多くない。

3. イベントやお祭りの場所としての商店街が、日常的に買い物を行う商店街と結びついていない。

 

他にも当然様々な要因も調べるべきこともありますけど、報告書に含まれてない数字を研究所に教えてもらったり、より良い方向に繋げられる何かを見つけられたらと。決して残念な結果には思ってませんし、想定内ですよ想定内。9月の決算委員会までに色々と考えてみるとして、無関心な層にちょびっと関心を持ってもらうためにも、アイキャッチから始めるのは案外有効な策なのかもなーなんて自己肯定をしてまずはこれまで。

 

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港区、保育園のための土地を買う。

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仙台坂をのぼって安藤記念教会の隣のアルゼンチン大使館の隣、今は使われてない邸宅があります。元検事総長の官舎として使われてたお屋敷というべきか、邸宅というべきか、2600平米くらいのひろーいひろーい今となっては空き家です。今は国の持ち物なんでしょうか、ここをですね、港区が買ったという話。何に使われるかというと、麻布地区に不足が見込まれるから保育園建てるとか。2月になりますが、保健福祉委員会の視察で見てきてました。

 

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土地を買うというところから始めなければならない、港区の対策児童対策。しかも土地代だけで55億円、ごじゅうごおくえん…!開設まで早くて4,5年はかかるんでしょう。公開されてる議事録で『元麻布二丁目』と検索してみると、2年前の定例会で自民党会派の代表質問で、使われてないここの用地を取得して地域需要にあった施設整備をしたらどうかと提案されてます。

 

55億円かあ…。55億円…。高いなあ港区…。本当に保育園なのかなあ…。なんでしょう、『港区の足りない保育需要に区が土地まで買って解消策を考えてくれました!やったー!』的な素直に称賛すべきかわからない55億円。場所柄も。

 

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視察の時の説明で気になって当時の課長さんに2点の感想を述べました。その1、大使館側の素敵なお庭を残してもらえないのかな。その2、2600平米の広さで6階建てというのはここらへんに合わないと思うの。

 

閑静な住宅地、隣接で高い建物ないところですよ(元麻布ヒルズ除く)。お庭を残して、3階建てくらいだったらまだなんとなく…景観の問題も出てくるだろうし…と感じてしまったわけです。

 

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うーん。 今の私にはわかりません。ごめんなさい。

色々追加をしました。

20160404

4月。港区ではH28年度の人事も予算も新たに新しい年度で張り切ってスタートしてます。先月2〜3月に行われた定例会一般質問、予算委員会のQ&Aをまとめてウェブサイトにアップしました。近日中に送付する新しい区政報告書も。

こちらから参照ください。http://ogura-rieko.com/reportlist.html

港区議会の公開している議員別の会議録画映像も、質問等の項目別で再生できるようになってます。あの議員ってどんなテンションで質問してるんだとか、紙(原稿)読み上げるだけかよとか、色々アピールしてる割には質問の意図がわからないし役所からの回答も冷たいなとか、アドリブ失敗したなとか、噛んだとか、面白いくらいに議員ひとりひとり本当に様々です。議員のお役目って見極めるのがすごく難しいので、色々と見比べて見定めてください。色々と。

そんなインターネット録画中継はこちらから。http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=126

花祭りを英語で説明しなさい(10点)

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エレベーターで一緒になったかわいい僕ちゃんに『あ、あの時のおばちゃんだ』と言われ、「おばちゃんのこと覚えててくれたのねー、ありがとねー』と小倉りえこ40才、自らをおばちゃんと初めて表現した桜満開の春でございます。背の高いおねえさんからデカいおばちゃんに超進化していたようです。人間、成長とのびしろがあるって素晴らしい。前にどこかの人がいってました。『おじさんおばさんと呼わばりすると色々微妙だけど、男女関係なく平等におっさんと呼ぶと何故か誰も怒らない』と。うん、正しい正しくないはおいといて、わからないでもないその気持ち。

 

そんな4月の春、麻布十番商店街の花まつりお稚児さんパレードが盛大に行われました。去年は雨でパレードできなくて、今日もお昼近くまで雨が降ってパラパラとみんな心配でしたが、無事に開催。男の子も女の子も日本人もその他も、みんな可愛らしく大変身。

 

麻布十番商店街のイベントアナウンスを時々してますが、日本語と英語で両方やることが多いです。どこどこに何時に集合ですとか、商店街にまた来てねとかは単純なんですけど、英語アナウンスで一番気を使うのが『それっていったいなんなの?説明』をほんの少しだけ加えることです。

 

文化って背景がわからないと何説明しても理解はできないと。『4/8は花祭り』ということを知らない日本人もたくさん増えていると前に何かで読んだような気がします。そっちの方もどうかとは思うんだけど。

 

お釈迦さま(むしろ、ゴータマ・シッダールタ)のお誕生日をお祝いする灌仏会という仏教行事であることから説明しないと、桜の季節だからお花たくさんのフラワーフェスティバルに思われそう。白いゾウさんとか甘茶とか、脇からポロンと天上天下唯我独尊なんて、それこそどこまで説明が必要かどうかは悩むとして、花祭りという行事を知らないと説明が難しい。英語ができるできないのレベルじゃありません。

 

『フラワーフェスティバルです』だけより、『フラワーフェスティバルは仏教行事でブッダの誕生をお祝いするセレモニー、ブッダ像に甘いお茶をかけるのが習わしです』と、間をすっ飛ばしてもこの程度の説明を付けるだけで何となくはイメージつくでしょう。でも説明が長くなっちゃうのが困りもの、知識ゼロの人に伝わるキーワードをいくつ用意するかがセンスの問われるところかと思います。

 

そんなお稚児さんパレードは事前予約で150名くらい、今年逃してしまった方はまた来年の3月になったら商店街に詳細をお問い合わせください。

 

英語ができるから説明ができるのではなく、日本文化の知識としてなんとなくでも知っていないと、何語でも説明はできません。私も色んなことに大した知識がなくて悩んでいるので、国際人うんたらに語学教育だけじゃダメなんですよ!といつも鼻息荒く吠えてるのはこういう理由から。