花祭りを英語で説明しなさい(10点)

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エレベーターで一緒になったかわいい僕ちゃんに『あ、あの時のおばちゃんだ』と言われ、「おばちゃんのこと覚えててくれたのねー、ありがとねー』と小倉りえこ40才、自らをおばちゃんと初めて表現した桜満開の春でございます。背の高いおねえさんからデカいおばちゃんに超進化していたようです。人間、成長とのびしろがあるって素晴らしい。前にどこかの人がいってました。『おじさんおばさんと呼わばりすると色々微妙だけど、男女関係なく平等におっさんと呼ぶと何故か誰も怒らない』と。うん、正しい正しくないはおいといて、わからないでもないその気持ち。

 

そんな4月の春、麻布十番商店街の花まつりお稚児さんパレードが盛大に行われました。去年は雨でパレードできなくて、今日もお昼近くまで雨が降ってパラパラとみんな心配でしたが、無事に開催。男の子も女の子も日本人もその他も、みんな可愛らしく大変身。

 

麻布十番商店街のイベントアナウンスを時々してますが、日本語と英語で両方やることが多いです。どこどこに何時に集合ですとか、商店街にまた来てねとかは単純なんですけど、英語アナウンスで一番気を使うのが『それっていったいなんなの?説明』をほんの少しだけ加えることです。

 

文化って背景がわからないと何説明しても理解はできないと。『4/8は花祭り』ということを知らない日本人もたくさん増えていると前に何かで読んだような気がします。そっちの方もどうかとは思うんだけど。

 

お釈迦さま(むしろ、ゴータマ・シッダールタ)のお誕生日をお祝いする灌仏会という仏教行事であることから説明しないと、桜の季節だからお花たくさんのフラワーフェスティバルに思われそう。白いゾウさんとか甘茶とか、脇からポロンと天上天下唯我独尊なんて、それこそどこまで説明が必要かどうかは悩むとして、花祭りという行事を知らないと説明が難しい。英語ができるできないのレベルじゃありません。

 

『フラワーフェスティバルです』だけより、『フラワーフェスティバルは仏教行事でブッダの誕生をお祝いするセレモニー、ブッダ像に甘いお茶をかけるのが習わしです』と、間をすっ飛ばしてもこの程度の説明を付けるだけで何となくはイメージつくでしょう。でも説明が長くなっちゃうのが困りもの、知識ゼロの人に伝わるキーワードをいくつ用意するかがセンスの問われるところかと思います。

 

そんなお稚児さんパレードは事前予約で150名くらい、今年逃してしまった方はまた来年の3月になったら商店街に詳細をお問い合わせください。

 

英語ができるから説明ができるのではなく、日本文化の知識としてなんとなくでも知っていないと、何語でも説明はできません。私も色んなことに大した知識がなくて悩んでいるので、国際人うんたらに語学教育だけじゃダメなんですよ!といつも鼻息荒く吠えてるのはこういう理由から。