先月ね、視察に行きました。福島に。

毎日お暑うございますねー、そんなご挨拶をしたりされたりする日々が続いております。8月に入りました。毎日何をしているのかと言いますと、来月から1ヶ月の予定で港区議会定例会がありまして、自民党さんを代表しての質問をする機会をいただくことになりまして、毎日その準備をしております。質問書いたり調べ物したり、考え事したり。

 

先月ね、区議会の自民党さんの有志(プラス都議)で福島に行ってきたんです。福島第一原子力発電所、フクイチって呼ばれるとこですね、行ってきました。見てきました。報道とかで見聞きするくらいしか知る術がなかったんですけども、自分の目で見る機会があってよかったなあってすごく思います。

 

福島第一原発までの行き方

まずスーパーひたちに乗っていわきまで行きましてね、そこから常磐線に乗って約40分、富岡駅まで。今のところの終点というか、行けるところまでの富岡駅。

 

ここから5分10分したところくらいに、旧エネルギー館という施設がありまして、そこが今色々な拠点となっているようです。いろんな。

 

ぐるりとバス移動

東電さんから原発1~4号機の状況説明を受けましてね。そんで廃炉に向け作業が進められている原子炉建屋をバスで見学させていただきましてね。テレビで見たことあるあの建物、あの風景、真下から原子炉建屋を見上げるこの不思議な感覚。

 

↑このバスで移動したわけじゃないんですけど、4月から自動運転EVバスが敷地の中を運行し始めているようで。なんかね、タッチパネル上の地図をぽちって押すとそこまで自動で走るそうですよ。でもプレステのようなコントローラーみたいなのもの置いてあって、乗りながらのリモコン操作もいざという時にするんだろうね。

 

あっ写真撮影はNGでしてね、↑これは東電さんが撮影したものをいただいております。これは確か1号機。説明によりますと、瓦礫撤去が今年の1月にようやく開始されたと。あっ、旧エネルギー館から第一原発まで20分とかそのくらいだったような。

 

廃炉に向けた中長期ロードマップの説明もきちんと受けまして、3号機は2018年度目処、1~2号機は2023年度目処に燃料取り出し開始の予定を立てているとのことです。4号機は2014年の12月にすべての移転作業が終わってて、建物にはなんだろう、蓋というんでしょうか鉄骨というんでしょうか、なんかがっちり密閉されているような建物にトランスフォーム。

 

東電さんのHPに出てたわ。↑これこれ。燃料を取り出すためのカバー的なやつなんだって。

 

ちなみに3号機のてっぺんには燃料取り出しのためのクレーンとかそういうやつを置いて作業すべく、かまぼこみたいなドーム状の屋根っぽいができてて今年度中に作業開始の予定と。絵心がないとこんな程度です。

 

着実に取り組みが前進しているんだなあって。ちゃんと廃炉に向けて取り組まれているんだなあ、と当たり前なんですけど当たり前のことを思いました。何が当たり前かはもうわからなくなってきてますけれども。

 

温かいご飯は給食センターで作られて運ばれて

廃炉に向けてまっしぐらな作業ですが、もちろん人の手によるものです。実はあまり深く考えたことがなくてモノを知らなかったわけですが、大型休憩所と呼ばれる建物ができるまでは作業員の方々はお弁当的なもの持参で何年も過ごされたと聞きまして、4年くらい?労働環境改善における食事ってすごく大切なんだなあって初めて知りました。

 

で、作業員のみなさんに提供されるご飯なんですけれども、第一原発から約9キロ離れている双葉郡大熊町というところ、福島給食センターという場所で作られています。給食センターでご飯を作って、ご飯と食器を運んで、ゴミも食べ残しも食器もまた持って帰って、給食センターで洗って。

 

この福島給食センターができたことでもちろん温かいご飯が提供できることになりましたが、それ以外にも雇用を生み出しています。お勤めされている方は約100名、ほとんどが福島の方、2割がこの双葉郡の方と。みなさんで撮ったお写真が飾ってありましてね、とても印象的だったのが女性の多さ。たっくさんの女性が働いておられる。地域の方に安心して働ける場所を提供するという、大切なミッション。

 

そしてJ-Villageへ

先日ニュースにもなってましたけれど、7/28にJ-Villageがオープンしました。サッカーのナショナルトレセンですね。訪問したのはオープン10日ちょい前でしたけれども、現状復帰工事も行われてキレイキレイに。

 

何年もの間、第一原発から20km離れており、ここのJ-Villageが色んな作業の拠点となってたことはみなさん記憶にあると思います。

 

位置的にはこんな感じ。給食センターの位置が微妙かも。すいませんなんとなくな感じです。も少し南?

 

色々な感情があります

今回の視察、色々な感情がごっちゃごちゃに混ざってます。人の手によるもの、科学によるもの、自然によるもの、色んなものが色んな事情で複雑に絡まっているわけですけれども。ダメなところに目を向け過ぎると何もかもがダメになってしまいますし、過去を嘆ぎすぎて暗い箱に閉じこもってもよくないし、せめてちゃんと何か進んでいるところはしっかりと見てきたというご報告です。廃炉に向けてまっしぐら。おわり。