港区と大使館

港区にはたくさんの大使館があります。大きい国から小さい国まで、大使館は大使館。国面積が大きい順だとロシア、カナダ、中国、アメリカ、オーストラリア。小さい順だとサンマリノ、モルディブ、ミクロネシア連邦、シンガポール、ドミニカ。

 

とにかく今港区には80の大使館があります。港区に大使館が多い理由というのは諸説ありまして、その中でもああナルホドという説は『諸藩の下屋敷利用』『ご近所一括管理』の2つ、明治時代になってから空いた武家屋敷の再利用や、警備上の理由から公館とかまとまった地域にある方が色々便利よね、みたいな。

 

今となっては80の大使館がででーんとあり、人口の10%弱が外国籍であり、街を歩けば色んな言語を耳にします。欧米人居住者が多いのも港区の特徴ですね。そんな中で暮らしてて一番恩恵を受けたことは『日本人でない方を見慣れている』と『声をかけられてもビビらない』の2つかも。

 

さて、大使館に話を戻しまして。

 

普通に生活してたら大使館と関わり合いがあるかどうか、恐らく無いでしょう。ほぼ皆無。ビザが必要な国に旅行に行くとして、それでも自ら足を運ぶより郵送とか代理店だとかもありますし、やたら滅多なことで大使館に近寄る理由がありません。最近ちょっとした件で区内の大使館を回っております。もちろんちゃんとした用事でないと回れません。ででーんとご立派な門構えのところもあれば、これって大使館デパートではというような大使館が多く入ってるビルとか。普通のオフィスビルの一室が大使館みたいな。

 

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つまり大使館ビルってこんな感じ。

 

治外法権ということもありますし、ウロウロしても不審者ですし、やたらめったら近寄っていいような場所でもありません。あちらとしてもこちらとしても中々ややこしい場所であるのも確かです。外交の窓口ですもの、港区との、というより、国と国の。でも港区ともご縁がありますよ。そんな大使館、この1ヶ月で行ってみたところを外観とともにさらりと復習。中もすごく素敵なところもありました。でも流石に写真撮らせてくださいとは言えなかったな…。

 

image ハンガリー@三田

image アルゼンチン@元麻布
image スロベニア@西麻布
image イラン@南麻布
image フィジー@麻布台
image マダガスカル@元麻布
image ボスニア・ヘルツェゴビナ@南麻布
image ベネズエラ@西麻布
image ホンジュラス@西麻布
image カンボジア@赤坂
image ルーマニア@西麻布

image アフガニスガン@麻布台

 

大使館とのお付き合いというのはどのようにするのがいいんでしょうね。両者とも利点のある、いわゆるwin-winの関係を築くという点で。港区としては『80も大使館がある地方自治体なんて世界中探してもここくらいしかないよ!』が売りだし、大使館としては『ウチの国のPRしたいよ!』が一番ですし。

 

港区としても80も大使館を抱える地方自治体だからこそ、ウチのとこではこんなことやってますよ!という何かを作らないと。大使館実務者連携会議なんていう区との定期ミーティングはいいと思うけど、そっから何かをわかる形で生み出さないとね、とか思います。『国際環境豊かな港区!是非お国の地方自治体の海外視察に港区はいかがですか!アレンジさせていただきます!』と言えるくらい、視察先のカリスマとなれるような施策や体制がもっともっと整備されないと、とも思います。

 

というか港区も海外視察を積極的にするべきかと。海外じゃなくて国内でもいいんだけど。特にこれからラグビーもオリンピック・パラリンピックもあるし、これって集客力世界3大大会のうちの2つがこれから5年のうちに開催されるって、よく考えたら凄いことですよ。そんな中、未だ日本も、港区も迷走してるわけです。ねえねえ大丈夫?5年しかないよ?日本人って基本10分前精神を叩き込まれるのに、あと少ししかないのに心配にならない?大丈夫?私すっごい不安。

 

5月から議員としての任期が始まって、6月くらいに特別委員会の所属が決まったりとかして、オリンピック・パラリンピック特別委員会なんてまだ1回しか開催されてないわけですよ。しかもキャンプ地誘致について説明があったくらいで、港区は立候補したいのかしたくないのかすら心が決まっていない様子。大丈夫?私すっごい不安。

 

観光政策にしろ、オリンピック文化プログラムにしろ、教育問題にしろ、福祉政策にしろ、文献漁ったり情報収集したりコンサルタントから話を聞くくらいなら、自分の目で現地に確かめに行った方がいい。参考になる何かを自分で探してきた方がいい。議員じゃなくて区役所の職員がですよ。だって色々考えたりするのは職員の方々なんですし、プロですから。でも何が違って何が違わないのか、それはどうしてか、経験しないことには違いにすら気がつかない。インターンを受け入れるよりは、インターンとしてどっかに行った方がいい。そのくらいのアレです。アレって何だ。

 

海外視察なんてとんでもない!そんな時間とお金があったら!なんてぎゃんぎゃん言われることもあろうかと思いますが、私は行ったほうがいいと思う派。でも、できるならベテランじゃなくて若手を連れてってもらいたい派。どんな業種でもそう、申し訳ないけどモチベーションが違う。子供は宝ですくらいのアレで、若手は区の宝ですくらいのアレで。アレって何だ。

 

でも、旅行会社に丸投げするようであればぎゃんぎゃん吠えます。そうじゃない。

 

そこで大使館を通じて、各国の地方自治体の色んな特色ある制度とかを学んだりする機会が設けられないのかなと思ってしまいます。80も大使館がある港区ですから、うまくいけば80の事例が学べるわけです。区民に向けての楽しいイベントやセミナーもあれば、区役所向けのセミナーもあったり。そして逆に港区についても学んでもらいましょうよ。そういうところじゃないですかね、利点って。