よくわからないお話

image

さて、先週金曜から港区議会定例会が始まって休憩中、再開は14日、そのあとは10月12日まで続きます。一般質問も準備はほぼ終わり、質問したい項目に対して色々なんだろうなあというやりとりを重ね、行政のお仕事ってほんとに大変なんですねすみませんと心に傷を負いつつも、ポケモンGOのおかげで元気です。図鑑139匹が埋まりました。地道にコツコツな性分でしてね、目的を失わないタイプとしては達成まで飽きませんよ…ふふふ。

 

さて、巷では国籍云々のニュースが飛び交ってます。知ってるようで知らない結構難しいお話。考える機会ってそんなにないですもんね。自分のアイデンティティーがどうとか、出自がどうとか、この国ではそういう話題ってタブーになってることが大きかったりするし、それがいいか悪いかは置いておいて自らわざわざ高らかに宣言する風土がないことが身についちゃってる文化。それがジャパンクオリティ。触れないことが大人に階段を登ること、大人の嗜み、なーんてね。自虐ですよ。

 

自分の無知を露呈するようなお話なのかもしれませんが、知るべき常識なのか、法学部に行った人が得る高等知識であるのか、マメ知識なのか、『あー、うんうん、そうね、国籍とかの話ね、あるよねそういうの』みたいに知ってるテイでやり過ごしていい知識なのか、その辺がよくわからなくなってきました。例えば、二重国籍は22才までに選ぶっていうのはなんとなく知ってたことだけど、1985年の法律のなんたらが出来るまで子供はお父さんの国籍にしかなれなかったとかは知らなかったし、1985年と言えばつくば万博で21世紀の自分に向けて手紙を書こうタイムカプセル的なやつを小学校のクラスでやって、何を書いたんだか覚えていないけど恐らく人に見られたら小っ恥ずかしくてウワアアアアってなるようなお手紙をわざわざ自分で受け取るため、当時住んでたアメリカからわざわざ一時帰国したなんて小話はどうでもいいですねすみません。

 

ハーフとかダブルとか言い方は色々あるようで色々変わってきてるようですけど、お父さんお母さんどちらかが外国籍の方の場合で国籍がひとつ以上というのがスッと思いつくパターン。親が国籍持っていれば申請することできますよ的な許可制とか。でも国によっては両親がどこの人でも当事者がそこの国で生まれれば国籍もらえちゃうとこもあるし、色々過ぎて色々複雑。難しい。2冊のパスポートを使い分けてあっちの国に入ったりこっちの国に入ったり出たり、話を聞いてるだけで混乱。

 

アメリカだと一般的に永住権を得て5年経つと、その程度じゃなくてほんと色々ありますけど、市民権(つまり国籍)を得るチャンスがあります。色々な理由で永住権申請してたことあります。ま、色々な理由で帰国を決めたので申請は取り下げたことありますけど。いやいや、そんなことはどうでもよくて。どこの国でも永住権と国籍って全然違うものでして、なかなか日本ではそこがわかってるんだかわかってないんだかの情報の伝え方をしていることに時々首を傾げます。先日、オリンピックで活躍した某アスリートが結婚をしたというニュースがありました。

 

『なお、国籍は変更しない』。いや、そんな簡単にできるかっつーの。そんなツッコミを誰かしてちょうだいと。いや、ひょっとしたらすごい簡単に国籍選択権のある国があるのかもしれない。某マンガで某国の国籍100ドルで買ってくるわ的なやつあったし。

 

何が言いたいかといいますと、アメリカの場合だと市民権(国籍)取るのに試験があるんですよね。確か議会の仕組み的なやつとか政治なやつ。確か筆記か口述が選べて、つまりその国の言葉がわかって社会の仕組みがわからないとダメよ的な。歴史・政治の基礎知識が必須みたいな。ふと思ったんです、日本の国籍取得の条件ってそういえば何だか知らないやと。該当しない問題だから完全スルーだったわけです。犯罪歴くらいは常識的にあるとしても、その他なんだろと。試験あんのかとか。

 

グーグル先生に聞いてみても法務省のサイト見てみても、日本語の読み書きが小学校2,3年生レベルでいいとか、色々複雑な条件とか書類揃えてとかは出てくるけど、日本の社会のあり方とか歴史とか政治の理解が必要なとか、その手の試験ありますよって記述がまったくひっかからない。漢字テストだけ?なんじゃそれ。むしろ国籍取るのにそういうの皆無ってダメじゃね?と感じてしまったわけです。

 

ここ最近の日本では色々複雑な問題が出てるわけです、やれ移民がどうのとか、やれ国籍がどうのとか、やれ何とかがどうのとか。二重国籍は法律に違反してるからやーいやーいみたいな発見と新たな知識の積み重ねも必要なのかもしれないですけれど、それよりもっと別のレベルで日本は既にある意味移民フレンドリーな国なのだなと、良いか悪いかはアナタ次第。

image