人間は考える葦だと昔のどこかのエラい哲学者が言ったもんですけど、やっぱり昔にどこかの偉いお坊さんが誰かに『コーヒー最強』とか言ったんでしたっけ?実は悲しいお話なんだ…なんて聞いたことがあるようなないような、そんなことを考えながらコーヒーごくごく。実は大学生になってからコーヒーが飲めるようになりました。だってこれまた昔、大学のカフェテリアで当時お水が1ドルでコーヒーが60セントと安かったから…。
毎日何をしているの?と議員の生活に興味持たれる方が多いですよね。実際なってみて初めてわかる生活実態、未だに本当にコレでいいんだろうかと悩む毎日。議員というお役目を担うようになって2年ちょい、最初の頃と今と少し生活の仕方というか活動の仕方というのが変わってきたことを実感してます。決して慣れちゃったわけではないです。疲れちゃったわけでもないです。認識が変わってきたというか。
最初は正直『何したらいいのかよくわからんかった』わけです。お作法的なものだって知らないしルールも知らないし。毎日何時に出勤しなきゃいけないわけでもないし。そういう時に先輩議員から『とりあえず時間ある時は登庁して他の人がどんな話してるかとか課長さんたちが何しに会派控え室(議員オフィスみたいなもんかな)に来るのかを眺めてるだけでも勉強になるよ』とか教わったわけです。今だって『何したらいいのかよくわからん』のが多々ありますけど、なんとなーく『ほほう』と感じるところが出てきてるわけです。見習うべき方向と、ああなっちゃダメだ的な方向の両方で。
議員って本当に色々な人がいるわけですよね。色々なバックグラウンドがあって、考え方だって色々ですし、動機だってそのためにやってることだって色々です。ずっと役所にいる人もいれば、朝駅に立ってる人もいれば、メディアに出る人もいれば、別のお仕事もしてる方もいれば、定期的に相談会する人もいれば、なんもしてないようにみえる人もいれば、ほんと色々です。議員を『職業』と認識されてる方もいらっしゃいますし、私のように『あくまでもお役目』と考えてる人も中にはいるかと思います、決して多数派じゃなさそうですけど。何をすれば議員なのか、議員として選ばれる人の感覚と議員を選ぶ人の感覚はだいぶ違うかもしれません。中に入って初めて学んださ。
はっ、これも多様性というやつなのかしら。ま、そんなことは置いといて。
これまたよく言われるのが『あなた達の世界は目立ってナンボでしょう、もっと顔と名前を覚えてもらえるように前に出なきゃ!』とかなんですけど、どっちかというと恥ずかしがり屋なのでそういうの結構ツラい。確かに知名度は選ぶ際の材料になりますけど、それとこれとは比例しないんじゃないかとも感じるように。へへ、中に入って初めて学んださ。
そう考えてると、ここ1年くらいは所用で地元うろうろしてるか、目的を持って地元ふらふらしてるか、地元歩いてる時に色々な人から声かけられて立ち話したり知らないこと学んだり、気になったこと調べ物してるか、考え事してるか、そんで時々お呼ばれした会合に行きまして色んな方とお話したりしなかったりすることを主にしてるような感じです。知識の蓄積を優先するようになったかもしれない。地道なことゆえ地味すぎてふと悲しくなっちゃう時もあったりなかったり。地味でいいんですけど。地味バンザイ。地味だしな。無理して地味から脱出する必要もあるまいと。
ずっと前に『こういう港区がいいな』的なやつを色んな人に書いてもらう企画で、↑こういうのを発見したわけです。そうだよなー、そういうことでいいんだよなーなんて考え直してみたり。
今も昔も『忙しいでしょう?』なんて町の方々から温かい言葉をいただきますし、『お忙しいところうんぬん』なんて報告だったり情報提供だったりでお役所の中の人から対議員テンプレのごとく温い言葉もいただきますけど、一番忙しいのは議員なんかよりお役所の中の人々だよなあと。議員の忙しさなんてそれに比べたら鼻毛程度のもんですよ。や、鼻毛は鼻毛で大切なお役目がありますよ、酸素を取り込む呼吸系の最前線。フィルター。
外の世界とこんにちはしながらいいものを通し、悪いものをブロック。『伸びすぎてはみ出してるよ』な鼻毛もあれば『丁度いいね』と適切な長さで収まってる鼻毛もあれば、鼻毛な役割を果たさない鼻毛もあるんでしょう。個性豊かな鼻毛な世界。ひまわりのように太陽に顔を向ける鼻毛、風にそよぐ鼻毛、右の鼻毛から左の鼻毛、伸びてる鼻毛、白髪な鼻毛、地味な鼻毛。
みんなひとくくりにすると怒る人もいるだろうから私だけが鼻毛でいいです。そんな鼻毛な区議会議員の小倉りえこ、当分の間は考える鼻毛。