ニューヨークへ行きたいかー!なニューヨーク。メリーランド州ベセスダ(いわゆるワシントンDC郊外)からのバスを今回利用してみました。なんと片道30ドル、Wi-Fi完備、4時間くらい。国土の広いアメリカ、ビジネスを含め都市間移動は基本飛行機なアメリカなわけですが、鉄道というオプションも無くはない。アムトラックというやつですね。でも100数十ドルで3時間半ならちょっとバスにしてみようかななんて今回思ったわけです。あっなんか夫婦でアメリカまでおでかけしてたように思われてますがひとりです、ひとり。
あっちなみに日本と同じようにバスにも色々種類がありまして、お値段倍の60ドルになるとこんな革張りの1 x 2シートのやつも走ってました。ビジネスシーンにもアリなのかどうかは個人の判断でどうぞ。
そんな感じでやってきたマンハッタンなわけですが、第一印象は色々変わったなあということ。交通渋滞も酷くなったし、タクシーの空車が目立つようになったし(多分ウーバー+渋滞回避の影響)、ビルの立て直しが目立つし開発も目立つ。いい季節で旅行シーズンだから相変わらず観光客は多いけど、日本人と日本に関するビジネスパワーというものがすごく減ったような感じが見てとれる街になった気が。ラーメン屋さんは多いけどさ。なんだろうこの言葉にできない肌感覚。
マンハッタン内の場所にも寄るけど、ブロックごとにデジタルサイネージ付きのWi-Fi設備が目立ってました。コンセントもついてて充電も可能。タブレット的な画面も小さく埋め込まれてて、地図とかそういう情報以外にも電話機能付き(←写真撮るの忘れた)。911コール(いわゆる110番)とかそういうのも当たり前のようにセット。単なる観光客向けだけのものではないわけ。もちろん防犯カメラもついてるよ。あっ多言語対応のところチェックするの忘れた。多分6、7ヶ国語くらいはなってると思うけど日本語入ってないんじゃないかしら。知らないけど。
私、アメリカに11年ほどおりまして、そのうちの2年間をニューヨークで過ごしております。働いてました。あっちゃんと合法に就労ビザ取ってですよ。今となっては『暮らしてたっけ?』くらいな昔に思えてきてるので、なんとなく当時の楽しかったけど苦しかった記憶を呼び起こそうと働いてた会社が入ってたビルを見に行ったり、シェアして住んでいた古いアパートを見に行ったり。
今でもニューヨークで頑張っている東町小学校の同級生がいるんですけどね、ちょっと仕事の話がてら生存報告をするわけですけど『お前、すっかり考え方が日本だな』なんて良い意味でも悪い意味でも指摘されたりですね。
ま、そんなことはさておいて。今回のマンハッタンでは今までにないような視点をもって街をひたすら歩いてみました。昔住んでいた時は一体何を考えて生活していたんだろうか(食うために働くのが精一杯)、そんなことはすっかり忘却の彼方、ひたすら港区とマンハッタンの違いというかルールの違いというか、そういう着目点で。あっそういえば同時期にニューヨークとワシントンDCというほぼ同じような場所に視察に来ていた国会議員の方々がいたらしいけど、生活の足元とか気になったりみたりしてたのかなあなんて思ってみた。立場が違うから視点も目的も違うだろうけどさ。
で、ようやく本題。マンハッタン歩くとブロックごとにゴミ箱を目にします。そりゃもうあちこちにゴミ箱。ゴミはゴミ箱にね、そういうサイン。シンガポールなんかポイ捨て的なものに罰金あるので街中がきれいですけど、世界的にみてそういう罰金儲けている国も少ない。日本はゴミ持ち帰りは美徳の文化ですが、海外にでると一概にそういうわけにもいきません。ある意味日本は特殊な国。小学校から掃除の時間があるからこそという説もわかる気がする。
そう、アメリカなんていわゆるポイ捨て上等な国。言い切ってしまうのもどうかとは思いますが、だからこそ『ゴミはゴミ箱へ』とわかりやすいゴミ箱が必要。ちなみにアメリカでの喫煙事情は中より外。屋外。灰皿なんかない。普通にその辺にポイ(郊外に行けばお店とかの外に灰皿ある場合もたくさんあるけど)。街を綺麗にするようにゴミ箱を置かない文化、街を綺麗にするようにゴミ箱を置く文化、ほんと色々です。さて日本はどっちだ。
ニューヨーク市、びっくりするほどのゴミ問題を抱えているのは有名な話。ポイ捨てだなんだというレベルの話ではありません。港区は平成27年度で5万4000トン、東京23区では平成28年度のゴミ量は約275万トンということらしいけど、ニューヨークでは年間1400万トンともそれ以上とも言われているようで。しかもニューヨークにはゴミ処理施設がなく、州外遠くまで運搬するというびっくりするほど非効率というかなんというか。歴代市長さんもえらい頭を悩ませてた&悩ませている問題です。ゴミ収集車は市のものだけで2000台、民間業者4000台とか。
色々思う所もあるんですが、とりあえず今回はゴミ箱の話。それにしてもゴミはひらがなかカタカナどっちだ。
基本、色分けですよね。緑が紙類、青がプラスチックとかのリサイクル系、黒がその他一般のゴミ。黒のところに『Don’t litter(捨てるな)』と書いてあって、えっこれゴミ箱じゃないのなんなのこれなんて一瞬思ったんですけど、『ポイ捨てしないでここに捨てろ』の意なことに気づく。
↑これは昔ドイツに行った時に撮ってたゴミ箱。やっぱり色分け、しかも4種類。
場所によって色んな形のゴミ箱があるんですが、基本色分けは同じ。なんて思ってたら黒の代わりに濃い目の緑とかになってるところもあってややこしい。ま、とにかく日本ほどアレではないですが分別します。ニューヨークではゴミの出し方で罰金なることもありますし。ちなみにアメリカの田舎の方に大昔住んでたこともありますが、その時代のその地方には分別という言葉はなかったです。
ニューヨーク市のサイトとか見てみたら、ゴミ箱のスポンサーになりませんか的な呼びかけもししています。↑がどうかどうかはわかりませんけど。アメリカではリサイクルの一環でペットボトルとか缶とかで5セントとか10セントとか払い戻すような州もあり、日本でも港区でもやりようによってはこういうリサイクルの新しい方法を取り入れたりすることができるんじゃないかななんて想いを馳せてみたり。お金(税金)ということもありますのでコスパもことも十分考えてみないと。『じゅっぷん』じゃなくて『じゅうぶん』に。
あっそういえばマンハッタンにわんこがものすごい増えたような感じもしました。昔(すでに大昔か…)に犬を飼っている or 犬を散歩させているような人をそこまでみることはなかったんですけれど、なんか今回びっくりするほど多かったような。お散歩のお仕事も順調にあるようで、ひとりふたりのチームで10匹とかくらいのわんこをお散歩させている姿もちらほらと。そんなマンハッタンの犬事情、犬のフン捨てる専用のゴミ箱も発見。フン放置は罰金で250ドルということ。
ちなみに犬のモノだか猫のモノだか2足歩行のモノだか不明なやつって世界共通であるよね。
とにかくゴミにばかり目がいくばかりの4年ぶりのマンハッタン。4年前に旅した時には『そういや住んでたことはどうやってゴミ出してたんだっけ?』なんて考えもしなかった4年前。そういえばゴミとリサイクルは別でアパートの下に出すところがあったようなそうでもないような。↑な感じでアパートメントと呼ばれる建物の下にゴミ出し場がついているところもあるわけです。
お店屋さんとかの事業者は別にゴミ屋さんと契約しなければいけないわけですが、住宅の家庭ゴミなんか透明じゃない袋で出すことが決められてます。日本と逆よね。ちなみにゴミ収集は住所によって回収スケジュールが異なると。だいたい週3回、それに加えてリサイクルゴミが1回。燃えるゴミでも同じマンハッタン内で月水金だったり火木土だったりするところがあるわけです。日本からすると不思議よねえ。
↑はニューヨークじゃないけど、メリーランド州のロックビルという市では家庭にこういう可燃とリサイクルのバスケットがあります。こういうのも悪くないよね。続く。