高校留学の際にお世話になった国際教育比較研究所(元JEAA)の河口先生を訪ねました。ひょっとすると20年近くぶりにお会いするのかもしれません。随分とご無沙汰してしまって非常に申し訳なく思いましたが、そこは河口先生、とても快くお会いしていただけました。現在はNPO法人として留学カウンセリングだけではなく、子供から大人までの朗読教室も開催されています。
留学(語学習得を含め)と朗読の繋がりに不思議と思われる方はいらっしゃると思います。実は語学習得の基礎は日本語です。日本語が上手く組み立てられなければ外国語も当然理解できなく、その逆もまた然り。わからない単語を辞書で引いたとしても上手に理解できないことが多々あります。私は幼い頃より国語が苦手でした。それはもう苦労しました。
「Why?」と聞かれた時に説明ができず悔しい思いもしたことがあります。私自身の英語力の問題と思い、もっと単語を覚えなければ、もっと言い回しを覚えなければ、もっと文法を学ばなければ、と何度思ったことか。しかしある時、ふと考えました。例え日本語で質問されたとして日本語で納得いくように回答できたのだろうか。そういえば質問のポイントは何だったのだろうか。わからないことだらけで愕然としました。その後、日本語の本(小説とか色々)を読む事にしましたが、あまり理解ができていなかった自分自身にどれだけ落胆したことでしょう。海外の空気を吸って、なんとなく外国人と会話して、外国の文化に触れるそれだけで英語がペラペラになると思ってた自分がいたのは否定しません。そういう時代でもありましたし。
国際化教育という質の高い教育の提供が話題となっています。11年間の海外経験がある自らの体験からひとつだけ言えること、繰り返しになりますがすべての基礎は国語能力です。