アンケート、シルブプレ

4年前もちらほらと頂いたことありましたけども、ただの公認候補よりは『現職の公認候補』というテイの真っ只中の身、報道機関からアンケートというやつが気持ち多めに送られてくるような。

 

回答しやすいもの、回答しにくいもの、様々ありまして、ぜってー『こいつ使えぬ』と判断されるようなものだってあるんとちゃうか。そんな感じがしないでもない。え、例えばどんなもんかって?そうですね、例えばでいいますと、アレですよ。ホラ、わかるでしょう?女性議員対象っつー縛りのあるやつ。

 

女性議員は増えるのかどうなのか

先月だったかしら、先々月だったかしら。某社から女性議員向けのアンケート依頼があったので自分的には丁寧に回答してみたつもりであります。

 

でも申し訳ない気持ちになっちゃうのね、『女性議員は増やさなければ!』『子育てしやすい議員ワークライフバランス向上を!』『男尊女卑とかセクハラとか根絶!』など、ウーマンリブ的なご意見が圧倒的という結果が世間一般的には好ましいんだろうけども、イチ子供無しおばちゃん議員が『女はつらいよ』と言うのを期待されてるのかしら。ほんと申し訳ない、ご期待に応えられなくて。

 

誰だってつらい時はつらいもの。にんげんだもの。

 

議会選挙の立候補者ができるだけ男女均等になるように、なんていうもんが成立したからかどうだかは知りませんけども、女性議員を増やさなければというがんばるぞー感が世間一般的にでてるのは間違いなく。で、『この法改正で女性議員は増えると思いますか?』って質問にノーと思う自分であります

 

理由?簡単ですよ。『割合を増やすことだけが目的と見透かされてるから』だと思います。もちろん増やすために必要なことは別にあるわけで、その理由とかを探りましょうねという趣旨は充分に理解。

 

当事者にならんと理解されにくい、それは正しい

わかりやすい例えで言えば、なんでしょうね、『工業高校の女子生徒率を増やそうぜ』とか『看護科の男子生徒率を増やそうぜ』とか、後者は変わりつつあるわけですけども、ボーイズの森やガールズの園的な印象が根強く残ってるようなそうでもないようなのツンドラの土地を開墾してバナナ植えようぜ!って感じなのかなあ。例えが悪すぎるかもしんないですけども。

 

なんにせよ、バナナ植えるんだって適した土地はありますし、環境とか気候とか考えないといけませんしね。バナナの種植えたとしても、どうやって水やりするか実がなるようにするか考えないといけませんし、というか実がなったとしても渋くて食べられないかもしれないもの量産しても流通はしませんし。その時はその時でまた『誰がバナナ植えようなんて言ったんだ!』となるわけで。

 

工業高校の女子割合でいったら、例えばちゃんと整備されたトイレありますよということは割合増やすアピールポイントになるかもですし、だからといって女子だけ入学金減免とか免除とかいうので釣ろうとすれば、なんかこれはこれでややこしい。

 

で、一番大切な『農業じゃなくて工業に行きたい』『パイナップルじゃなくてバナナを育てたい』という人をどうやって育てるか、はたまた『実は街一番のDIY潜在能力の持ち主』『地味な家庭菜園名人』という人をどうやって見つけるか、そういう手法の見直しというものもどうすればいいんでしょうかね。

 

誰だって大変だと思うわよ

そもそも論として、参入の壁を低く低くするか、参入後の壁を破壊するか、この2択しかないように思いがちなんですが、参入したい人を増やしたいのであれば得か損か、ベネフィットかリスクか、というとこの論点が前面に出されてる印象が強いのがなんとも今の日本らしい。でもわからないでもない。

 

議員に限らず、企業だってお役所だって『女性の管理職を増やそうぜ!』とまったくもって同じ目標を掲げてるとは思うんですけれども、同じですよね。レディに優しくだけが解決策じゃないと思うし。メンズの方がただでさえ大変じゃないのと思う時の方が多いですよ。ほら、なんていうんでしょう、尊敬されない年だけの先輩後輩文化とか役職によるハラスメントとか、そういう方ももちっと注目されてもいいんじゃないかと思う。

 

性別とか年齢なんて関係ないよなあ、そんな風に思ってくれる人が増えればいいと思う。でも、性別を武器にする人がいれば何も変わらないと思うわ。でも攻撃は最大の防御ともいうしね。なんとも難しいお話ですねっていうお話。

 

なんにせよ、議員を職業として捉える人が少なくないからこそ、福利厚生面を充実させることが第一ということが変わらない限り、何も変わらんと思う。

 

なんだろうなあ、女性議員向けのアンケートって、参入率をあげるための研究材料には見えないんだよなあ。目がただフシアナなのかなあ。とりあえず『女性議員』とか括りが好きじゃないってお話でもある。

 

あ、肝心の『女性議員が増えたらいいかどうか』は、ちょっとよくわかんないです。性別関係なく、ちゃんとした人が増えたらいいなとは思います。まる。