ごはんとおかずの考え方のお話

さて、先週末で区議会定例会が終了しまして、港区議会のウェブサイトにも議案の結果とか賛否状況とかそういうの載ってます。本日は上程された議案の中のほんのひとつのことなんですけれども、自分の頭の整理のためにも10月から始まる保育園とかの無償化のお話の中のひとつのことを少し。

 

あっ、区議会事務局のみなさんがですね、頑張っておられるわけですよ。Facebookページもございますよ。お知らせまでね。

 

 

PDFでいろんなの頑張って掲載しているので、みなさんもですね、是非区議会事務局のみなさんの頑張りをですねしっかり見たってください。…ほら、役所のみなさんも人事異動とかあるかもしれませんし?

 

幼児教育・保育無償化による財政負担

さて、10月から無償化が始まるわけですけれども、自分今は保健福祉の委員会なもんでそこでかかった議案のひとつを頭の整理のための復習をします。よろしくお付き合いください。

 

↓これ、この議会の審議用資料のひとつでしてね。今までとこれからがどうなるのか、財政的な観点で今までとこれからがどうなのかというものでございます。とりあえず保育園の話ね。

 

何がどう無償化になるかという前に、これまで誰がどの部分をどのように負担していたかという図ですね。

 

とりあえず、上が私立、下が公立の保育園のお話。んで、左が現行、右が10月以降という図です。保育園とかに関する経費は、『施設の用地購入や施設建設費と運営費、建設に要する経費は今までもこれからも公費負担とすべし』という考え方です。基本的に。

 

んで、私立と公立ではその費用分担の担当が違うんですね。私立は国と東京都と区。公立は全部区。

 

公定価格というのはいわゆる国が定める料金的なもの。

 

でも国の料金的なものは区が考える料金的なものより高いわけ。だからその差額を区が補填してると。

 

保護者にお願いしている負担

港区は現在においても、保護者の負担能力に応じた保育料をお願いしておりますね。この保育料の使われ方は、人件費(保育士人件費など)、管理費(保健衛生に関する経費など)、一般生活費(給食費、保育材料費、日常的な諸経費など)、つまり、利用される保護者のみなさんにも『いろんなことの一部を一緒に支えてください!』と、そういう感じです(たぶん)。

 

 

そこが10月からの無償化になるとですね、その保護者負担というのがスッパリと無くなる方向であるわけでして、当然区としての収入はその分減ります。これまで人件費とかそういうのに当ててきた収入が減るわけで、億単位で減ります。

 

ざっくりこんな感じです。え、ざっくり過ぎ?

 

3〜5才の保育料はゼロ円に(これまで3才月額最高32,600円、4〜5才月額最高26,000円。生活保護・非課税世帯はもともとゼロ円)。

 

ただ、保育料はゼロ円になりますが、保護者のみなさませめて給食費は別途ご負担いただけませんかとお願いすることになります。この『港区立認定こども円条例及び港区保育の実施に関する条例の一部を改正する条例』は全会一致で賛成されました。給食費、月5,000円はいただきたいですと(段階で給食費も無償になるご家庭もございます)。

 

ごはんとおかずのお話

で、この給食費のお話がとても不思議ででしてね。港区では高齢者や障害者の各種サービスや学童でも、食事提供などに関する経費は実費徴収しているわけで、別に給食費をお願いすることが不思議でもなんでもなくて。ごはんとおかずの考え方が不思議なんです

 

これまで、保護者負担に主食費(要はお米orパン?代)というものは元々お願いをしていたわけなんです。で、副食費(要はおかず代)は別扱い。枠としてですよ。なんでこれ主食と副食ってわけるんだろうかと。

 

なんか昔からずっと分けられているようで、聞いたところ昭和24年に始まった保育所給食制度というものからずっとそのままになっているようで、多分おそらくそれって結構な数のおうちは自前で田んぼとかあってお米は自分とこでどうにかなるもの的な考え方があったからっていう。そういえば、よくよく思い出すと遠足とかキャンプとか『お米は自分で持ってきてね』的な話があったとか聞いたことあるような。

 

それが平成も終わり令和が始まり、今の時代でこれを分けなければならない理由ってのがなんだろうなって不思議に思ったお話。ごはんとおかずはもうセットでいいんじゃないですかねってシンプルに思っちゃった話。