選挙のお話

2004年は平成17年か。当時小倉りえこ29歳。『あっこのまま行くと自分日本でなんもできん人になっちゃうかもしれん』と、急に思い立って、1993年高校編入してから過ごしてきたアメリカ生活引き払って日本に帰ってきたのが15年前。仕事も辞めて。

 

15年経過したわけですが、『ついこないだ』と未だに感じてしまうのはオトナの証拠。気分は常になんとなく20代とか30代、ここに中身と外身のズレに気付かない、ちょっと痛めなオトナのジェネレーションギャップが垣間見れる感じ。自分の年齢を確実に見誤って、自分を見失う。

 

まさしくロストジェネレーション(意味違う)。

 

そんな自分のことはどうでもいいとして、選挙の話なんです。要は、私が初めて選挙に行ったのは、29歳以降という話。

 

実は、よく聞かれるのが『え!アメリカでも選挙行ってなかったの!?』でありまして、これには2つの意味が実は込められています。

 

ひとつは『アメリカに住んでたらアメリカの選挙に行けると思ってらっしゃる方が少なからずいる』という意味、そしてもうひとつは『海外在住の身の上で国政選挙に参加できる在外選挙のまさかの権利不履行かよ、この非国民めが』という意味です。

 

アメリカに住んでる外国人に選挙権はありません

と、自分の経験上アメリカのお話しかできないわけですけども、実はこれ、結構な数の人が知らないわけで、しかもほらここ数年で外国人に投票権が云々という話が出てくるたびに、『外国ではそういうの可能なところもある』だの、『日本が遅れてる』だの、あまり聞いたことのないグローバルな常識というハテナな話を時々聞くわけです。

 

とかいって、自分もアメリカしかいたことないので、そこの常識が世界の常識かと問われたら違うと答えるわけだし、むしろそれぞれの家庭の常識が日本の常識かと言われたらそうでもないし。

 

というわけで、約11年くらいアメリカにおりましたけども、『自分が外国人』という立場だったわけですよね。あ、アメリカで選挙に行くには、もちろん就労ビザがあってもダメですし、永住権あってもダメですし、国籍持ってる人しか行けないわけでして。当然かなと思います。その国の人以外の意見で色んな大切なものは左右されちゃいかん。

 

よく、税金払ってるから権利が発生するんだとかなんとか言われることありますけども、いやいやそんなのって外国人(自分)にしてみればインフラ使用税的なものとしか思ってませんでしたし。自分にも選挙権があったらよかったのにとかいう考えは持ったことがなく、それは今も昔も変わらず

 

海外在留人、在外選挙制度

総務省のサイトに色々と書いてありますけれどもね。ご存知ないかたいらっしゃったら話のネタにね。

そんなまだアメリカで暮らしてた2000年、『なんか海外組でも日本の選挙できるようになったらしいよ』というのは聞いたことありました。が、特に一度も関心を持ったことがなかったわけです。なぜかというと、『将来日本に帰るかどうか決めてない人にとってみれば、無責任に適当に投票って超無責任じゃね?』と。

 

でも、日本に住んでるアメリカ人のお友達、ちゃんと日本でアメリカ大使館に行ってちゃんと登録して、何年か前の大統領選挙に投票したよと、そう聞いた時には…なんだろう自分がちょびっとだけなんとなく恥ずかしく思ったのはナイショだ。

 

参院選、まもなく投票〆切

そんな選挙なわけですけども、記憶のある限り帰国後は毎回行くように(ごめんなさい一回だけとある事情で行けてない)。行ってるはずなんだけども、誰に投票したかとかは覚えてない選挙もあります。みんなそんなもんですかね?それとも私だけですかね?

 

フツーに『あ、選挙行かなきゃ』って思うのは、多分ですけども、急に何かに目覚めたとかそういうアレではなく、頼まれたからどうのとかそういうアレでもなく、親が毎回ちゃんと行ってる姿を子供の時から見てたからなんだろうなって今になって思います。

 

さて、投票箱が閉まるまであと1時間半。私はお昼に投票を済ませましたが、まだ間に合うのでまだの方は是非行ってみてください。ちなみに私、これから夜は開票立会人ということで、開票所に多分夜中までおります。

 

あ、開票立会人は2回目で、どういうことをやるのか前回の衆院選のメモ書き、長いけどもお時間ありましたらどうぞ(「そういえば立会人の話をしてなかったですよね(2017.11.14)」)

 

それにしても、開票所でしっかり頑張ってくれる区役所職員さんにみんなも心からエールを送ったげてください。今日夜中までやるじゃろ、しかも明日通常運転でお仕事だぜ。ちなみに今日も朝から投票所で頑張ってるんです。がんばれ職員さん、当日開票が気の毒になるぜ。