さて、先日のことになりますが、乗ったタクシーの運転手さんから「死ぬためにワクチン打つのか!」なんて言われたので「残念だったな!生きるために打つのだワッハッハ!」な価値観の押し付け合いをしてみたのは私です、わたし。
みなさんご存知かどうかアレですが、わたくし前職は製薬な会社で一応研究職(叩き上げ)でした。大学も一応理学部の生物なアレです。ですので、基本サイエンス的なやつ大好物の類でありまして、ただ国家試験的なライセンス持ちではないので、そういう意味ではメディアでコメンテーターやるような無責任な発言と変わらんアレかもしれません。
「ワクチン打ちに行くんですか?」
「ああ、ハイ(付き添いだから私じゃないけど)」
「あのね、ワクチン打たない方がいいですよ」
「…ほう?」
カンってゴングが鳴りますよね、脳内で。
「コロナなんてね、存在しないんですよ」
「わー、へー、そーなんですかー!」
「インフルエンザと同じ『菌』ですから」
「えー『菌』なんですかあ、知らなかった!そりゃあ存在しないかもですよねえ、『菌』ならね!』
なんか楽しくなってきた。
「知り合いがね、危険だって言ってるんですよ」
「私の知り合いのお医者さん達はね、そんなこと言ってませんよ、不思議ですねえ」
基本、ちょっと手を加えたオウム返しでキャッチボール。ほら、お互いおんなじ事をお互いに投げ合うわけですよ。
「注射の中、知ってます?」
「(材質?それとも賦形剤?)ああ、ハイ」
「え、本当に知ってるんですか?」
「もちろんです!(どっちだ?)」
「色んなもの混ざってるんですよ!」
「そうでしょうね!(賦形剤か)」
バ◯ァリンだって半分は優しさでできるんだもの(違う)。ご褒美のス◯カバーだって色は添加物じゃい。タネのチョコ粒が美味しいよね。
「これ、知り合いが送ってきたんですけどね」
その時、タクシーの運転手さん、まさかの運転中にスマホいじり。そんでドヤ顔で見せてきたスマホの画面。出たよ、そちらの世界の方がよく出すやつ、昔からよく見るやつ。小難しく表記した聞いたことない英語表記の成分を全面的に押し出すやつ。えーなになに、何が混ざってるって。dihydrogen monoxide、hydrogen(H:水素)が2つ、oxigen(O:酸素)が1つ、H2O、つまり水。ですよねー。入ってますよねー水分。
あかん、あかんで。前向いてくれ。交通事故で客殺す気か。
「死にたいんですか?」
「生きたいですよ?(前向いてくれ)」
「死ぬのわかってて打つんですか?」
「生きたいですよ?(前向いてくれ)」
当たり前のように話が噛み合わない。あちらは説得しようとすごい鼻息荒いんだけど、こっちは相手にすんのもアレなのでひらりマントでひらりひらり。そりゃそうだ、お互いが情報弱者と思ってわけで、片や「あなたバカだから教えてあげよう」、片や「間に合ってますぅ」で噛み合うわけがない。
それにしてもアレだな、密室で布教されるとは思ってなかったな。初めての事すぎて大興奮した。タクシー会社にクレーム入れた方がいいのかな。いや、主義主張をどうのこうのというのじゃなくて、運転中のスマホいじりはやめた方がいいですよと。
ワクチン打つ理由
小倉家、夫婦間で色んな話し合いをする家庭です。もちろんワクチンの話もしますし、何故ワクチンを打つかという意思確認もします←なんかイケてる家庭風。
小倉くん「罹患して味覚障害とか出ちゃったら食べる楽しみが無くなるのは悲しい(料理好き)」
小倉さん「製薬企業で臨床開発やってたもんの心意気です」とかいうポカンな理由はさておき、お互いがお互いにナルホドという理由があります。色んな人に色んな理由があるでしょう。旅行行きたいとか留学したりとか、みんなとワイワイやりたいとか。
そして2人とも副反応についてのリスクより、もたらされる効果の方が高いという判断がしてるわけで、認識一致してるのは「かかって少なくとも2週間(またはそれ以上)大変な思いするよりは、2日熱出たり腕が痛いかもな方がマシ」と。小倉家の考えです。以上。
あっ、お互いの接種日はずらしました。
港区がやってる職域接種
こういうリーフレットも保健所が作ったよ。小さなお子さんいるご家庭は是非ともご一読をね。
https://www.city.minato.tokyo.jp/hokenyobou/otonawakuchin.html
さて、あれはいつ頃だったかの、65歳以上の高齢者接種が始まってまもなくくらいの時だったかの、港区がようやく「余りワクチンの使い道」を発表したのは。5月末くらい。
この時に「えっ!?」と思ったんですよね。優先順位違くね?と。特に5の子供関連施設(保育園とか)の優先順位低くね?と。あとなんで学校の教職員入ってなくね?と。
で、その後、6月上旬の委員会の中で「余りワクチン、誰にどんだけ打ちました?」って聞いたんですよね。そしたら130人分くらいでほとんどが会場スタッフで保育士は3名ですって言われて、少なっって思ったの。
もうそこからですかね、
「ねぇねぇねぇ、なんでもっと保育園の進まないの?」
「ねぇねぇねぇ、子ども打てないから周り打ってもらわないとだめじゃね?」
「毎日のように保育園とか学校で陽性者がとかプレスリリース出してるよね」
「手立て打ってかないとダメくね?学校も入れないとダメだよねぇねぇ」
区役所のみなさんがうんざりするほど、ねぇねぇとネチネチと毎日のように。
で、結果として。
7/5から子ども関係施設をメインとした職域接種が始まりまして、保育園の先生とか幼稚園とか、学校とか学童とか、児童相談所関係とか、「接種対象者にならない12歳未満」を守っていくために周りの大人が打てる機会を作ってもらえました。保護者は安心するんじゃないすかね、少なくとも。
始まってから毎日のように見学とかいっちゃったし、そこでものすごく安心したのがですね、年齢も国籍もバラバラですけれども、打ちたいと予約してくれた若い先生たちの多さを見たからかな。
港区にもありがとうだけど、保育園とかの先生にもありがとうだ。あっもちろん兼務で激務の区役所のみなさんが毎日のように職域のお手伝いしてくれてるのもありがとうだ。
近所の私立保育園の園長先生からも、こういう機会を作ってくれる港区は素晴らしいと喜ばれました。学校の先生も喜んでくれているということを人伝てに聞きます。
港区のHPがもっとわかりやすければ、色んなことやってますよというお知らせをできるんだろうけれども、今のご時世SNSの方が早いっちゃ早い。Twitterで
港区(新型コロナウイルスワクチン接種情報)@minato_vaccine こことか
フォローしておくと便利かもしれないですのでご参考までに。なんせ港区のHPは見にくい。情報を見つけにくくさせるための構造なのではないかと勘繰るくらい。トップページだけ煌びやかじゃダメなのよ…。
あとは保育園とか学校とかその他の施設とかが利用者に向けて「港区の職域接種も利用してワクチン接種している職員もいますよ」的なお知らせや啓発をしてもらえたらいいなとは思ってます。
長くなりすぎるので、今回はここまで。