道路をどうにか、ふんすふんす!

と、街場の方々がふんす!ふんす!と改めて鼻息荒く活動を再び始められたのが平成14年(2002)。というか、麻布十番は昭和の時代から常に何かと戦ってきた街であります。この頃自分は何してた。働いてたなニューヨークで。

 

この度、めでたく何年もの活動が実って商店街の道路改修が始まってます。これまでの道のりは長く険しく(聞いた話)、その後蛇行したり、来た道を戻ったり、しれっと微調整したりして、今に至ります。

 

 

陸の孤島、麻布十番

誰が言い始めたのかわからないけども、言い得て妙。大都会の中の陸の孤島、珍妙なり。なんだろ、移動手段の中心は車か自転車かバス。そんな感じ。大昔は都電が通ってて、「都電通ってた時代知ってる?」がなんか世代の一区切り、その次は「地下鉄通る前の時代知ってる?」もしくは「ウェンディーズあったの知ってる?」となり、今に至る(注:別に至ってない)。

 

もう40年近くなるんでしょうか、東京都モデル商店街指定とやらを皮切りに、色んなことが色んな風に変わってきた十番商店街。色んな方々にお話を聞くにも「昔のことだから忘れちゃったよ」とか「あの時はああでね、こうでね」とか、「いやいや、◯◯さん言ってるのは全然違うよ、こうだったよ」とか、なんか色々事実がわからなくて困ったこともありました。

 

これまでの戦い道路整備を役所に確認を取ろうにも、あまりにも昔のことすぎて資料が残ってない。なので、保管してある商店街広報誌を何十年分も読み返し、文明の利器である画像を撮りまくり、簡単ではありますが記録としてまとめようと個人的に頑張ってみたのが昨年になります。しんどかった。

 

 

こんな感じに延々と事実(と思われる部分だけ)を。十数ページにわたる大作なんだけども、今回は割愛。これはもう趣味の範囲だ。

 

で、問題なのがそのふんすふんすと鼻息荒く道路をどうにかしようという活動が再稼働してから。なんせ、記録がまったく残ってない。商店街の組合事務所にもない。役所に調べてもらっても、ギリかろうじて概要がわかる程度。唯一明確だったのは「地元は役所への要望をたくさん投げたけど、そこから先いっこも進まなくて中断」ということくらい。

 

昔の例えばの要望

平成14年:歩道拡幅して

平成19年:歩道拡幅して

平成20年:歩道拡幅のために車道狭くして→それは許さぬ(警察)

平成21年:いっそのこと通行止めに→却下

平成22年:歩道と車道の段差なくして→合意形成できない

平成27年:道をフラット化した上で交通量減らして

 

自分が区議会議員のお役目いただく前までの経緯として、役所のまとめた資料見た上で自分が調べてまとめる限りこんな感じ。そりゃあ色々と難しい。で、その後も色々調べて自分がかかわり始めてならわかるかたそのあたりもまとめる作業を地味に続けて。

 

一昨年くらいまではこんな感じ。昨年のもまとめておかなきゃ。忘れちゃう。昨日の晩ごはんも何食べたか忘れちゃう。

 

 

更地にならないとフラット化は無理です......

一番の問題が、歩車道のフラット化(ただし排水対策は手を抜くな)という希望にどれだけ対応できるかということだったわけです。フラット化は結局物理的な問題で無理すぎて断念となったわけなんですけれども。

 

だって、元々道路を挟んで右と左で地面の高さが違うんですもの……。エリア内全ての建物をぶっこわして全部更地にしてまっ平にしないと、一部の方が願う「歩道も車道も境目なくしてフラット化」にはどうやってもならないんですもの……。

 

フラット化! → できねぇって → できる! → できねぇってば!

そういえばフラット化はどうなった! → また!?

そんなことよりやっぱり車道を狭くしよう! → そこから!?

 

人が2人以上集まれば色んなご意見がありますし、合意形成というものはとってもとっても難しいことですよね。と、こんな話がありましたわぁ(遠い目)。

 

 

で、ようやく工事が始まることに

十番商店街の大通りを3分割して、1年ごとに工事をしていきましょうと。準備も含めて7月から色々と始まって、早くキレイキレイにならないかなと楽しみです。面しているお店や建物には大変ご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解いただきますようお願い申し上げます。

 

コンクリートの轍のようなべっこりしているのとか、歪んでどうにもならないのを全面的に直したいんです。歩道も然り。浮き上がったブロックにつまづいて転んで骨折する人を減らしたい。みんな、明日は我が身だ。紙1枚でつまづくお年頃にまっしぐら。

 

いくら古川の貯水が素敵になったとしても、排水溝に入ってから川まで流れる水がちゃんとシュッとなるように、道に溢れないようにしっかりビシッとなるように。

 

なので、何十年後だかまたこういう大規模な道路工事があるかもしれないことに備えて、色々と画像に残して次の世代に伝えていきたいなって記録を取ることにしてます。けれどもね、その時にはもう使ってる媒体が想像もつかないものに変わってるかもしれないけどね。jpegとpdfドキュメント?なにその旧石器みたいなメディア!だっさ!みたいな時代ではあると思う。結局のところ、印刷した紙媒体が最強かもしれない。

 

そういえば3月の議会で一所懸命伝えた件

基本計画に載った十番商店街の道路工事、1年ごとの入札・契約を3年続けるってちょっと変じゃね?と一所懸命訴えた件、改善されます。

 

来週から始まる定例会議案で補正予算に計上される予定です。ご理解いただけてなにより。