自民党発案で意見書を

自民党発案で、ここがミソでございます、自民党発案で国と東京都に対して意見書を出すことになりました。特に都心部ド真ん中からこういうのを出すという意味、とても大きいと思ってます。国会議員さんは是非、都心部の自民党の声聞いて欲しい。

 

 

【子育て支援策に係る所得制限の撤廃・子どもへの直接駅な支援の拡充を求める意見書】

秋の各地方議会の定例会の日程にもよりますが、都心部のいくつかの議会で似たような意見書がまとまったところも出てきているようです。聞いた話だと、確か最初は練馬区、で、次は目黒区、そこに続いて港区みたいな?だっけ?違う?地方議会の自民党の若手が手を挙げて「こういうの出そうよ」と連動してるような?そうでもないような?でもしてる。横繋がり。思ってること、みんな同じ。え、そうでもない?定例会日程次第なので、これからのとこもあるかもね?

 

同じ政党の中でも色んな意見があるのは事実で、地方議会でもそうなんだから都道府県とか国とかになるともっと色んな意見があって賛否両論なんだろうなというのもよくわかります。「アレして」「コレして」という願いには予算とか財源とかいうのが必ず付き纏いますし、そういうこと抜きで「アレして」「コレして」と一方的にいうのは無責任。よくわかる。確かにその通り。

 

でも、おかしいと思うことはおかしいって言いたいし、なんか配慮とか遠慮するのバカらしくなってきちゃったと感じるようになったも事実で。例えば同じ自民党さんでもさ、我々なんか二元代表制の地方議会ですよ。議員に予算編成権もなければ、「アレして」「コレして」を執行権限のある行政に想いを伝える一方のみ(もちろん協力することだって多々あり)。その一方、law-makerと言われる国会議員さんは調整は必要であれど、色んなことを決めれちゃうお立場。

 

是非都心部のリアルを聞いて欲しい。

 

 

 

意外性たっぷりの、まさかの自民党発案

その道に詳しい方々が驚くとしたら、「え、発案って自民党からなの?」というとこだと思います。つまりそれは「自民党政府(お仲間)に対して意見すんの?」ということであって。よその議会では自民党からバンバンそういうの出すとこもあるようだし、そうでもないとこもあるというし、カラーが色々違うらしいっすね(聞いたところによると)。

 

でも、それだけ都市部のリアルとズレてるよということを一番肌で感じてるのが自民党地方議員だからだと思います。国の政権与党という意味でね。だから昨年の衆院選とかでは、「都市部ど真ん中から政権与党に人を送り込むってのが重要なんです!」と我々一所懸命訴えたわけで。まぁそういうことはどうでもいいとして。

 

というか、そこまで偉そうに何か言えるような身分ではないので。貢献度も違う。お前ごときが何を言う的なこと思われる気満々なんですが、あっはっは。いいではないか、いいではないか。

 

とにかく、港区の自民党でも、若手から声を挙げて「意見書出そうよ」となった次第です。自民党さんにもいますよ、子育て中のお父さんお母さん。自分みたいな子無しもいますよ。バラエティに富んでますよ。「別によその区の後追ったっていいじゃん」と。「内容はみんなが思うことなんだから」と。で、意見出し合って。自民党さん、色んな人おります。バラエティ豊か、だからこそいいんじゃないかなと思ったり、そうでもなかったり。だって、国会議員から地方議員まで、政党が決めたことそのまま降りてきて誰に聞いても100%同じことしか言わないようなアレじゃあない。

 

こういう所得制限云々とか、子育て云々とかになると、正直世の中の世間様からは「当事者以外はすっこんでろ」という風潮がビシビシ伝わってきましてね、正直な話、子無しの意見なんぞ求められてない上、部外者感ハンパなかった雰囲気あるあるですよ。子育て施策に頑張ってる議員さんはそうでもなくて、「じゃんじゃん言って!」と温かく言ってくれるけども。

 

子育て真っ最中の年代であるかもしれないけども、育てているのは猫2匹と豆苗くらい(ありゃ2回収穫が精一杯だね)。そんな自分でも思うところはあるし、子育て中リアルの人からの意見を集約する機能はみんなほどないかもだけど、子育て終わってお孫ちゃんたちがいる人たちからの「ねぇ、港区はシニアにやたら手厚いけども、なんでそれを子供にやらないのかしら?」ということは良く言われるし、自分と同じような子供無しとかシングルの方たちからは「我々搾取だけされてリターンないの納得いかぬ」と、お小言も良く言われます。

 

ムズいよね。いろいろ。マズくもある。

 

 

言った意見は温かく受け入れてもらえた

自民党議員団の中で意見を出し合いました。色んな意見ありましたよ、そりゃ。でもやっぱり共通してた意見というのは「子供が直接恩恵受けれるように」ということだったと思います。あ、いや、自分がそう思ってるから都合良く脳内変換している可能性は捨てきれない。あ、あと「各自治体じゃなくて国が考えるべき」ってのは確実に共通した認識。

 

今回の定例会、たまたま、ほんとたまたまなんですが、自分のメインの質問というのが「義務教育中の公立学校に通う子供たちに係る費用、無償化を目指して欲しい」というのも、自分の中で大きかったかもしれないとは思います。

今まで色々モヤモヤしていたことを折角の機会なのでひとまとめにしてみた、というのが正しいのかもしれないけど。

 

ま、これが全てかもしれない。教育だけに限定せず、子育て施策という全般で。「しっくりこない」という字ヅラだけ見ると「自分が保護者じゃないから」と感じる方も多いかもしれませんが、違うんです。ぶっちゃけた話、保護者負担軽減という表現が好きじゃない。むしろ嫌い。

 

つまりはこう。社会全体で子供支えてあげようよと。

 

「保護者負担軽減」という表現自体、子供を育てること自体が負担みたいなイメージがあるわけですよ、子無しにしてみれば(注:自分ひとりかもしれない)。「だからあえてそういう役割を担ってる親に協力金を」みたいなイメージがあるわけですよ(注:自分ひとりかもしれない)。でも違うじゃん、それって。親に渡して100%子供にいくならいいよ、でも違うじゃん。いかないじゃん。

 

あえて例えを言うと、というかコレを例えにするのは多分適切じゃないのは十分わかってるんだけどあえて言わせていただくとね、ほら海外でもまだまだ先進国には程遠いところってたくさんあるじゃないですか、そういうところに旅行とか行ったことある方もたくさんいると思うんですけども、子供が働いてたり観光客に「お金ちょーだい」というとこあるじゃないですか。

 

あれね、かわいそうだからってお金渡すとみんな親に取られちゃうってパターンが多いわけですよ。だからそういう時は飴とか食べ物とか渡すのが一番喜ばれるんだよ的な話ありますよね。そう、だから子供へは現物支給が正しくて最強なんだと思ってる(例は適切ではないかもだけど)。

 

なので、今そんなに話題がなくなっちゃったけど、ちょっと前にバウチャー制度的なものの話がよく挙がってた時期があったような気がするんですけど、アレの制度ってすごくいいんじゃないかなというのは今更ながら思います。イチ意見なのでみなさんと意見が合わないかもしれないけど、まぁこういうこと感じてる人がいるぽいよ?と頭の片隅に残しておいてもらえると助かります。

 

こんなこと言ったら世間様に怒られるかもしれないけども、「少子高齢化の中で子供育ててる我々にもっと支援をー!」という現役お父さんお母さんのお声がたくさんあるのはわかるんだけど、子無しの立場でも後ろめたさを感じることなく、快くキモチよく協力させてくれよ、ただし子供に直接で。というのが自分の正直なキモチ(注:自分ひとりかもしれない)。

 

なので「少子高齢化の中で子供育ててる我々にもっと支援をー!」と保護者向けの支援の充実を求めている方にしてみれば、自分の「こうしたい」というのは違うので、鬼かもしれない。すんません。

 

注:決して子供無しの意見を代表しているわけではありません。個人の感想です。

 

なので、港区の自民党の皆さんは器が大きく、自分がこだわってた「保護者負担軽減というワードだけは使わないで欲しい」ということに理解いただきましてね、これがすごく嬉しかった。「子供に直接的に使って欲しい」というのはみな同じ。

 

なお、給食費の無償化とかそういう質問をした後、別の議員さんから「一緒だね!!」とにこやかに近寄ってこられたことがありますが、「いや、全然違います!」と言い続けました。だって「保護者の負担軽減のために無償化にするべし」と繰り返されている以上、違うんですもの。自分には、有権者であろう保護者の票が欲しいという観点はゼロだ。そこ同じにしないで欲しい。全体最適。

 

 

全会派一致したので、発案ができました

単独政党としての最大会派自民党議員団、そんな自民党さん発案ですし、鈴木たかや幹事長が定例会最終日に意見書案を読み上げてみなさんに「よろしいですかー」とお諮りします。

 

ま、全会一致でまとまらない限り、こうやって発案&上程されることもないわけで(港区議会のルールとして)、ここで発表されるということは全会派でご了承いただけたということなわけであります。所得制限の撤廃と子供へ直接渡るような支援の拡充と。是非国はこの意見書が自民党発案、特に若手が声を挙げて出されたということをよく考えていただきたいと願います。

 

 

と、すんごい小さいこだわりかもしれないけれども、子供一人ひとりに直接手厚く支援が広がるように願っております。26万人の港区民のうち、自分ひとりかもしれないけども、「保護者負担軽減」という表現が使われない子供のための支援が充実することを願っております。所得制限撤廃しかり。という、イチ子無しの意見を公開。ご気分害されたらすみません。イチ意見です。