先週、第2回定例会が終わったのでご報告を。

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7/15から7/22まで港区議会第2回定例会が開催されてました。昨年は当選後初めての定例会ということでドキドキしていたわけですが、それは昨年6月のこと。今年は6月に港区長選挙、7月に参院選挙に都知事選挙と、なんか色々よくわからないですけれど大人の都合にて、議会が延期となっておりました。それが約1ヶ月遅れで開会、そして無事に終了。

 

年に4回ある定例会、その中で第2回と第4回が大体10日前後と短めの定例会です。特に今回は港区長選挙があって武井区長が4期目の当選を果たされまして、議会初日は区長の施政方針演説がありました。お!とその中で思ったものは、がん患者に向けてのアピアランス支援を頑張りたい的なことを言われまして、それって定例会始まる前に都議会のきたしろ勝彦都議会議員にお願いしまして、東京都の保健福祉局に要望というか陳情に行ってたことなんですよ。ほら、がん治療とかしていると治療の副作用などで脱毛だったり皮膚だったり、外見面でちょっとシュンとなってしまうことがあるではないですか。そういうところをもっと東京都として指針なり助成なり考えてくれるとその下の自治体でもやりやすいのでお願いします、的な。

 

そういうことはさておいて。

 

定例会での議案はウェブサイトで全部みれたりしますが、委員会では定例会中に議案に関連あるところに視察に行ったりします。行って、区の職員さんから説明を聞いて、帰って、質疑応答的な議案審議したり。今回保健福祉委員会では高輪3丁目、高輪病院(ちょっと前までせんぽ病院って言いましたね)のお隣の国有地を見に行きました。元防衛省官舎があってそのままにされている土地を港区が買って、高齢者認知症グループホームと小規模多機能居宅施設という福祉施設にしますと。平成28年度一般会計予算の補正で、この土地を公共施設等整備基金繰入金とやらで8億4,600万円で買いますよと。

 

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全体では条例の改定を含めて、『賛成の方はご起立ください』な議案一覧は港区議会ウェブサイトの会議録でご確認ください。

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どこの会派が立ったのか座ったままか、はたまた棄権したのかは同じく港区議会ウェブサイトの議案等の審議結果で見ることができます。

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あ、そういえば所属の委員会が変わりました。自民党議員団の中、私と同期当選の黒崎ゆういち議員で委員会を交代し、願わくば任期中の4年間で4つすべての常任委員会を回って区のことをもっとよく知ろう作戦です。ひとつのことだけに特化するより、まんべんなく知識を付ける方が視点も視界も広がるだろうし、ますますお勉強の日々になります。8月からは保健福祉常任委員会から総務常任委員会に変更となり、また議会運営委員会にも所属することになりましたのでご報告。

 

区政報告書も作成したので近日中に発送いたします。ウェブ閲覧はこちらから。

地域包括ケアについて真面目に考えてみた。

地域包括ケアとは国が定めるところのいわゆる、『2025年(H37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制』であって、そのシステムをH30年の4月から全国区市町村で始めなさいよという厚労省からのお達しがあって、どこもかしこも右を向いても左を向いても地域包括ケア地域包括ケアなわけであります。港区も例外ではなく、H30年4月の正式な運用に向けてH29年4月からモデル事業を開始しましょうと行政は一所懸命なわけであります。

 

2025年(H37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制

 

これ、あまりにも漠然とし過ぎててみんなが頭を抱えているのが現状です。しかも厚労省は『地域の特色』を最大限考慮しなさいとも言う。

 

『医療と介護を結びつければいい』
『地域包括支援センターが頑張ればいい』
『システム化しちゃって医療コストが安くなればいい』

 

色んな人が色んな事考えます。私も他人事ではなく、議会で取り上げてみたり質問もしてみたりはしてきましたが、ある時ふと疑問に思いました。色んな方々と意見交換をしたり教えていただいたりしても、本質が全然わかってないかもしれないという漠然とした不安にも駆られたわけです。自分がですよ。

 

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こないだの3月、港区はこういう『港区まち・ひと・しごと創生総合戦略』という政策を策定しました。区のウェブサイトにもPDFが掲載されてます。その中の港区人口ビジョンというものがありまして、港区はこの20年で9万人くらい人口が増えている上、これからも増えていく試算が出されています。

 

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1990年に港区では老年人口が幼少人口を上回りました。高齢者が多くなってきてますよということですよね。医療とか介護とか様々は社会保障で、若者が高齢者を支えるとかどうとかという問題は昔から言われてきましたよね。それが今後2035年くらいからしばらくの間ぽーんと数が多くなってくるんですよ。ぽーんというよりはドカーンと。

 

これ、巷で『2035年問題』と言われておりまして、つまり何かというと『団塊世代と言われる層が死亡平均年齢に達しはじめ、死亡数が過去最多くらいに跳ね上がりはじめ、世帯主が75歳以上での単身世帯が4割近くとかになっちゃう時期』なんですよ。

 

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↑の図では最多の年が2033年ってでてますが、全国的に言われてるのが2035年。あ、あと港区では人口30万人時代が云々とも言われてますけれど、これは外国人居住者抜いてある日本人だけの図です。外国人含める総人口だと30万人を超えるのが2030年あたり。ちなみに今25万人弱ね。

 

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↑の図からも高齢者が増えてくよーって当たり前の未来がホラすぐそこに。

 

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しかもですよ、2013年に国立社会保障・人口問題研究所という機関が『単身世帯ってどんどん増えて2035年には37.2%とか予測できちゃうよ』という恐ろしい報告を出してましてね。つまり、高齢者が増えるだけではなく、その中の一人暮らし割合も増えていくんですよ』という予測。高齢者が増えると医療も介護もニーズが増えていくわけで、そういうところも含めてできれば各自治体・各市区町村でうまく対応していってくださいねというわけ。

 

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そんな状況で港区も四苦八苦、医師の先生方も業界も行政も四苦八苦。行政は業界や地域の方々に求めるものが大きく、また業界や地域の方々は通常のルーティンのほかに抱えなければならない問題が大きく、それぞれの地域の状況を考慮しなければならないので、模範解答も正解もない世界。在宅医療関連の学会は医師だけじゃなく、看護師、介護士、薬剤師、企業などなど、関係者の現場の声ってどうなんだろうとお勉強するにはいい機会。今までは特定疾患の学会しか参加したことなかったので、ちょっと新しい領域に足を踏み入れる楽しみがあったわけで。

 

そしたらですよおくさん、『楽しかった』どころじゃなくて『なんてこった』ですよ。想像していた以上に状況は厳しい上に複雑で、地域包括ケアの根幹が考えていたことと全然違ったわけですよ。勉強が足りなかったわけですよ。

 

医療従事者の考える地域包括ケアシステムとは、『これからの高齢者人口増加と医療資源の限界を考慮し、どれだけ病院外で看取りを実施できるかの体制を整えることである』と受け止めました(注:受け止め方に個人差があります)。要はね、病院を含めて資源・施設が足りない中での年間死亡者数のピークをどうやって迎えるかを考えなければならないということなんですよ(注:受け止め方に個人差があります)。改めて考えさせられるわけです。

 

港区を含む都市部が抱える問題は独居高齢者が多いこと。一人暮らしのお年寄りが多いこと。将来はタワーマンションに住む一人暮らしのお年寄りが多くなるんでしょうかね。こういう状態の中で今後はやれ認知症だ、やれガンだという様々な要因が絡まってくる。……もっと状況把握して勉強することにします。

港区、実は意外に坂が多いの巻 その4

本日7/13より港区議会第2回定例会が始まりました。区長の施策方針発表に続き、バングラデッシュテロの非難決議がありました。明日明後日は代表・一般質問です。さて、先日も時間を見つけてはの坂ポールハンティング。道端にある街区案内板とか、港区の子供用のHP見ながら坂探ししてるんですけどね。ポールが見当たらない坂もあるんですよね。あとは、『いやー、この坂すごいいい坂なんだけどなんで名前がついてないんだろー』的な坂が結構ある。そろそろ小学校も夏休み、どうですかお母さんがた、お子さんの自由研究に坂ポールハンティング。

image狸坂。化かす狸が出たとか。

image牛坂。牛車が往来してたとか。

imageこうがい坂。こうがい川から。

image堀田坂。堀田さんのお屋敷。

image霞坂。霞山稲荷(桜田神社)とか霞町とか。

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染物屋さんがあったからと言われる紺屋坂。ポールがなかったんですよね。HPの画像にもないんだけど、ここで間違ってないと思うし。あとこの昔何か書いてあったのかもしれない石もアヤシイ。ひょっとしてこの石に昔書いてあったのかしら紺屋坂。

 

それはおいといて。

 

image三光坂。仏具の三鈷からだか、日・月・星の三光からだか。

image桑原坂。お、『今里村の地名のひとつである。その起源について特別の説は残っていない』。今里村からよくわからないわ。

image日吉坂。ご近所に日吉さん。

image天神坂。菅原道真さんの祠にちなんで。

imageしょっこう坂。紅葉が美しい中国の蜀江にちなんで。

image明治坂。昔からあったけど呼ばれ始めたのは大正になってから。

image日東坂。日東紡か日本製糖か。

imageお散歩がてらとウロウロしたわけですけれど、気が付いたら15kmほど歩いてまして。効率良いルートではなかったのが反省点。思いつき散歩ですけれどね。坂ポールがあるはずなのにみつからない、撤去されていたりする場所もあったり、不思議なので今度誰かに聞いてみよう。

 

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来週から港区議会定例会が始まります。

6月に港区長選があり、7月をまたいで18歳から始まる参院選があり、そんな7月が終わる前に都知事選があるという、港区のナウなヤングもシニアも2回ないし3回も選挙で投票できちゃうという、なんとなくの選挙月間。そんな中、港区議会は2つの選挙の兼ね合いもありまして、いつもなら6月にある第2回定例会が延期されていたんですが、ようやく7/13から7/22まで開催されます。予定外の都知事選のための費用の港区分、1億なんびゃくまんえんが補正予算で組まれるようです。もちろん案件は他にもありますけど。

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定例会においても定例会期間外の委員会においても、『こんなこと審議してもらいますよ』『こんなこと報告しますからね』と資料をぽんと渡されるだけではありません。ご丁寧に事前に一通りの説明をしてくれます。開催関係なくとも情報提供というかたちもとってくれますし、お忙しい中ありがとうございます。で、定例会の案件は副区長を筆頭に、総務とか財政の方々から各会派へ事前説明。

 

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『なになにの一部を改定する条例』『どこどこの委託契約の承認』など、賛成・反対の決議をする議案の定例会。それぞれの案件は所管の委員会にて所属委員が審議をします。書類読み込んでお勉強します。そんな港区議会は7/13から7/22。大人の事情なんでしょうね、議会終わったあとの7月中に委員会が2つほど予定されてたんですが幹事長会で両方延期が決定された模様です。へー。ふーん。

 

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そんな中、ちょっとお隣の区に出かけてきました。

 

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新宿区にある東京都庁。トチョー。港区選出のきたしろ勝彦東京都議会議員にお願いをしまして、東京都に陳情を申し述べるべく時間を調整していただきました。5月に資料を作成しましたが、みなさんもご存知の色んなことがあったので少し時間がかかってしまいましたが、ようやく実現。

 

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港区のための6項目、港区が取り組んでる・取り組んでもらいたいことに対し、東京都の理解と願わくば全力のサポートをお願いするべくの陳情。『今までの視点とは異なる、国家戦略特区ならではの医療全般に関するイノベーション展開』と称した東京都への要望6項目。1. 治験に関する共通情報の一元発信、2. 治験ネットワークの構築支援、3. 病床不足に伴う環境整備、4. 在宅診療が可能な環境整備、5. 地域包括ケアのためのICT推進、6. がん患者へのアピアランス支援推進。

他にも色々してました。

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折角関西にきたのだからと、大阪と京都にも足を伸ばして医薬関連数社の方々と意見交換をと。最近どうです?と世間話から始まりの、日本の研究開発や業界の動向について色々と勉強させていただきまして。ほら、治療の選択肢として治験の推進に取り組んでもらえるようになった港区です。大学やアカデミアの研究所などでの研究だけじゃいつまで経っても国から承認降りませんからね。研究開発は国が支えて企業も頑張るというカタチがいつになったら安定することやら。

 

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あ、観光対策というのにもとても興味があるので、観光インフォメーションセンターというものを見かける度にどういう言語でどういうものが置いてあったりするのかをチェックしちゃってます。↑はJR大阪駅構内の案内所、東京と同じような感じの日・英・韓・中・中の言語対応の冊子とか。日本における大都市における多言語化というところはやっぱりこうなんでしょうかね、優先順位の割合が。

 

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ちなみに、以前に旅行で北海道の小樽に行った時、なんか珍しいなーと思って記念に撮ってた写真↑があるんですが、小樽は商店街も駅の観光案内も、日・英・韓・中・中・タイと6ヶ国語対応で。ひょっとしたら土地柄ロシア語あたりもあるのかもしれませんが、タイ語パンフって日本では珍しいわーと感じたことがありました。日本における特定地方都市における多言語化というところはやっぱりこうなんでしょうかね、優先順位の割合が。タイからの方が多いんでしょうね。

 

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↑これはまた数年前にニューヨークに行った際に改めて撮って残ってた写真。住んでた当時は当たり前過ぎて気にしてなかったんですけれど、改めてこういうの眺めると色々と考えさせられるところはあります。何の内容かというと、ニューヨークって工事や他のことやらで日曜に地下鉄のルートとか止まる止まらないとか、変更が色々とあるんですよ。そのお知らせで8ヶ国語対応。英・西・中・韓・露・仏・独・伊・日。やっぱりこうなんでしょうかね、その国の言葉を話す国民プラス訪問者の優先順位の割合が。感じてください、日本はギリギリ入れてもらってるようなもんだと。

 

コストがかかるだの需要だの大変だの色々とあるんでしょうけれど、国際都市国際都市というのを掲げていくのであれば、まず言語表記は英語を含めてアジアから多く来るところからからスタートという考えは取っ払っちゃってですね、お手本をニューヨークにして倍の8ヶ国語対応とかでもいいんじゃないかととも感じる時はあります。そしたら何が便利かって、この8ヶ国語で大抵全世界事足りる感じなので。ポルトガル語が母国語の方はスペイン語とイタリア語のところ読んだらなんとなくわかる(と、前にブラジルの方がおっしゃってました)。ま、色々な背景もあるので単にニューヨークと比較するのもよろしくないこともあるとは思いますが。港区でもフランス語圏の方の人口の多さは4番目なので日・英・韓・中の次に考えてくださってもよろしいんじゃなくて?と議会で質問したことはあります。

 

観光パンフ揃えるだけが観光施策じゃないんですけれどね。さて、そんなことはさておき。

 

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観光インフォ見るだけではなく、京都市成長産業創造センターに入ってるとあるラボへ。ここは産学公連携による科学分野の研究開発拠点で、H22年度の経済産業省「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」の15億円と、京都市からの補助金10億円を基に設立されたところ。アカデミアでは京都大、京都工芸大、京都府立医科大等のラボが入居し、その他は中小企業研究室やベンチャー企業が入ってます。

 

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こういう場所って企業にとってもありがたいんですよね。最近は研究を含めて全部アウトソーシングの世の中になってきて、見出して、育てて、モノにするというプロセスがだいぶスキップされているような感じがあります。探す努力とお金がもったいないのでヨソからなんとかなりそうなやつ買ってきてそれ育ててヨソに売っちゃえ的な。頑張ってもらいたいんです、日本の広い研究開発。

 

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↑HTSプレートリーダーなんですが、このモデルは日本で一番最初に設置されたのココなんだよ!と鼻息荒く説明していただいたので記念に写真載せておきます。実験サンプルとかの色んな性質を同時にたくさん測定できるプレートリーダー。ええやつです。もちろんお高い。頑張れ日本の研究開発。理解が深まりますように。

 

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外国人観光客の多い京都ならではの面白いタクシーを見かけました。外国人フレンドリー、外国人優先のタクシー。運転手さんも研修をちゃんと受けての英語対応可だと聞きました。訪日外国人向けの実証実験中だとか。やはり観光に力を入れているところはこういう受け皿対応もしっかりと考え始めるんですね。個人タクシーでも運転手さんによってはiPadでナビや翻訳や個人的に対応してたり、ビジネスとして需要があるから開始しているのか、それとも当たり前のように外国人旅行客が多すぎて自分が困らないように対応しているのか。なんでもかんでもインバウンド!とビジネスチャンスに目が眩んでいるわけではなさそうな印象を受けます。自然な流れで自然体。

 

なんだかんだで色々としておりました、個人視察。

 

去年の選挙から1年と3ヶ月。議会以外はやれ会合にお呼ばれだ、式典にお呼ばれだ、講習会だ勉強会だ、区団体のイベントだ、地元のお手伝いだ、区役所議会棟の控え室で事務作業だ、行政から情報提供だ、打ち合わせだ、家族サービスだと、仕事にプライベートにおかげさまで充実した毎日を過ごさせていただいています。その中で初めて数日連続で空ける時間を作り、港区内ではお目にかかれないようなものを見たり経験でき、行政とも情報共有や打ち合わせをしながら港区に反映できるようなものを提案していけたらと思います。

 

参考までに港区議会政務活動費のページはコチラ。月15万円ですが所属会派は全員で共有するもの(会派報告書、機器維持管理、人件費等)を毎月プールしていくので、支給は月10万円です。他の会派はそういうシステムなのかどうかは知りません。昨年は個人の分だけでも年間120万をオーバーしその半分が広報費(郵送費が高くついちゃうのをどうにかしたい)でしたので、今年はバランスよく使用させてもらい区に提案を反映してもらえるような活動を目指しています。もちろんモノによっては報告書を作成して提出します(注:しました)。

 

また、港区議会では先月6月から『政務活動費審査会』という第三者機関を設置し、使途用途のチェックが入ってますことお知らせします。会派によって色々と色々なこともあって前々からずーっと検討されてたものと聞いてまして、決して都知事の件で慌ててどうのこうのではないということもお知らせしておきますね。タイミング。

和歌山市役所さん、こんにちは

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ちょっと和歌山市役所さん、建物のなんとなくの中野サンプラザ感がハンパないっす。和歌山市の商店街は20年くらい前から中心市街地の衰退が始まり、地方の課題といえるいわゆる『シャッター商店街』化が止まらないところ。ある意味麻布十番商店街と対極にあるようなところに商店街振興策のお勉強にくるのはどうかというご意見もあるでしょうが、対極すぎて異なる課題の中から共通点の可能性を見出すことも可能なのではないかと考えまして。…有名なシャッター商店街というのは現地で初めて知ったんですけれども。

 

まずこの視察に関しての道のりを簡単に。

1. 港区役所の中の人から『和歌山に面白い商店街振興があるらしいよ』と情報提供。
2. 和歌山市の東京事務所にもしもし  ⇨ 本庁の担当課が詳しいです。視察結構ありますよ。
3. 私、港区の商店街振興を頑張ってもらいたいスタンスの区議会議員なんですが、お話聞かせていただいてお勉強させてください。
3. 港区の区議会事務局を通じて、和歌山市議会事務局を通して担当課とアポイント取ってください。
4. えっ、そういうアポイントの取り方なの?自分じゃできないの?議員ってややこしい!
5. 区議会事務局の調査係に間に入っていただきまして、無事アポ取得。

 

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市街地が空洞化していく地域において、行政も色々と活性化計画を立てたりしてがんばってきたらしいというのは市役所のHPとかで調べられるけれども、商店街振興、商品券、空き家対策、リノベーション等については検索の仕方がヘタなのか全然ヒットせず。直接聞いた方が早いやということです。

 

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市役所訪問したら、まさかの市議会定例会初日。…そうか、本来はどこも定例会シーズンだものね。港区は区長選挙と参院選挙が立て続けだからという理由で延期されたらしいんですけれど。

 

『商店街という概念を捨てました』という言葉にまずびっくりした和歌山市役所訪問。がんばってもがんばっても商業振興が難しい地域、それなら行政が商店街を維持するような取り組みをごっそりと無くしてしまい、民間からのやる気のある集団にテコ入れしてもらった方が早いのではないかという認識への切り替え。…商店街を残して行きたい立場としては恐ろしい考え、背筋が冷たくなりました。恐ろしくて震える。正しい使い方かどうかは不明。

 

商業の集客・販促支援、つまり商店街等の団体が企画するイベントとかへの助成金は今年度で打ち切られ、商店街魅力up事業という企画においても補助率が1/2以内、限度額は10〜50万円。港区からすれば『それで何ができるんだろうか』というレベル。5年間くらい活性化支援に注力してみたけど結果が出なかったからそういう判断が下ったと。どうやら商店街の出身や商店街に深い関わりがある市議会議員さんが不在というのも、支援打ち切りの方向に関係あるのかしらとふと思ってしまいました。だからやる気のある市民にテコ入れしてもらわないとどうにもならないと。

 

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組織への支援に限界があるのであれば、組織じゃないもっと個人のレベルから支えてもらおうよということですよね。これって、港区で展開し始めてくれた『買い物するなら地元の商店街で』キャッチコピー大作戦も似てるんじゃないかなと。商店街・商業が衰退してから始めるよりは、維持と存続のために個人のレベルで今のうちから支えていこうよ的な。

 

商品券事業においても、昨年に20%プレミアム付き商品券を国の交付金で初めて実施したんですって。港区ってプレミアム付き商品券の発祥地、毎年毎年当たり前のように区が発行支援をしてますど、改めて自分の知識と常識が井の中の蛙どころか、胃の中の米粒くらいしかないことを反省。和歌山市と港区のプレミアム付き商品券事業において異なるところ、10%と20%のプレミアム率の違いだけではなく、商業支援か福祉目的かの違いもあるようです。

 

中学生以下のお子さんがいる家庭と、介護保険を使っていない元気な90歳以上は優先的に予約できるようにしたんですって。それが福祉。でも商業振興にもなんらかの形で繋げないといけないということもあり、使えるお店をスーパーやドラッグストアや大型店舗にも広げたんですって。色々お話を伺うと興味深い考察が。

 

1. 福祉優先枠では現金を追加しての利用形跡は低い(全体の消費額が少ない)
2. スーパー・ドラッグストアの利用が全体の76.7%
3. 初めてプレミアム付き商品券事業を実施した自治体の感想は『こ、これは消費喚起額が高くなる傾向がある…!』

 

なので、以前の議会で『港区はどうしてプレミアム率10%なの?』と聞いたことありましたけど、『たくさんの人に使ってもらう方が経済が回る』というのはその通りなんだなと。単純計算で20%を1回するよりは10%を2回の方がプラスαが確実についてくる。そうするとやっぱり販売方法をもっと便利にしなきゃいけないし、未だ解決していない課題があると感じます。あ、そういえば本日は7/1。港区のプレミアム付き商品券の販売が開始ですが、多分おそらくあっという間に完売したんだろうなあ…。

 

あとはリノベーションスクールという、空き家対策&新規事業計画&やる気ある人がんばろうぜ!といった民間によるプログラムを全力で推していると。北九州で2011年に開始されたセミナーや講習会のような取り組みなんですが、街の人対象の生涯学習的なそういうものではなく、ガチの、リアルガチで期間中に新しい事業計画を立てて空き不動産オーナーに向けて全力でプレゼンし、店舗リノベーションして新しいビジネス作ってこうぜ!という。まったく聞いたことなかったんですが、東京都でも豊島区内でも最近展開している模様。参加料をとって全国から人を募集するということが、やる気のある民間によるテコ入れということなのかなあと。大企業による再開発という無機質なものではない、今ある街に融合するようななんかほっこりするような人肌の温かさのような感じ?企画が採用されてそのまま和歌山でビジネス始めれたのが4件ほどあるとか。いいね、そういうの。

 

それはさておき。和歌山市役所でいっぱい観光資料もいただきまして、その中でもお!!と光るものを発見いたしました。

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まち歩きならぬ、まちあそびマップ。ご飯マップの延長戦のようなものなんですが、女性用、男性用とありまして、女性用は女性人気のある店、男性用は男性人気のある店が掲載されています。

 

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それだけなら大したことないその辺にフツーにあるまち遊びマップなんですが、実は裏と表で『昼用』『夜用』と異なる内容で盛りだくさんになってます。いやーこれちょっと面白い。外国人用の英語版もあり、これは観光を含めて和歌山城を中心においたマップ。何かの折に参考にしてくださいと港区の観光担当課に資料上納しました。もちろん商店街関係のお話も港区の担当課に。つづく。