自分でアポイント取ってブラジル大使館に行ってきました。目的は『国と東京と港区も力を入れてる、2020年東京オリンピックに向けた文化プログラムというやつがイマイチよくわからないので、今絶賛開催中であるはずのブラジルから知識を得よう』です。オリンピック・パラリンピック特別委員会に所属するわたくしでもありますし、港区の国際化に向けた大使館連携をどのように進めるかを常に思案するわたくし、行動せずに取り組んでますなんて、そんなみっとないこと言えませんし書けませんし。
文化プログラムってご存知ですか?オリンピックはスポーツだけではなく、文化の祭典でもあります。2016年のブラジル・リオ大会終了後の秋から2020年の東京大会まで、開催国各地で様々な文化・芸術展示等の開催がオリンピック憲章で義務付けられています。これが『文化プログラム』。Cultural Oluympiad(カルチュラル・オリンピアード)=文化オリンピックとしてなんと4年間実施するのがアテネ大会からくらいの展開になってるみたい。
東京大会は前々回のロンドン大会を参考にするそうです。基本的な理由は『史上最高だったから』。ロンドン大会の17万件のイベントを超える、20万件のイベントを企画しているそうな。史上最高を超える最高の東京大会にしたいと。国も東京も港区もやる気満々。開始の予定は来年2016年の10月と聞いてます。
ここで港区の文化プログラムの取り組みについて、先日の国際力強化推進フォーラムで発表された資料を共に振り返ってみましょう。
1. あらゆる地域で、すべての区民が多彩な文化芸術に触れられること。
2. 区民と芸術家が主役となり、地域の有形・無形の資源を活用し、地域に根ざし、国際性を意識とした多彩な文化芸術に取り組むこと。
3. 青少年、高齢者、障害者、外国人等にきめ細かく配慮して取り組むこと。
4. 区内の文化芸術及び国際交流関係の団体をはじめ、幅広く区民のご意見を反映して取り組むこと。
5. 区民の文化芸術への関心を高めるとともに、地域コミュニティの活性化など、地域が抱える課題への解決を目指して取り組むこと。
以上5点。HAHAHA、さっぱりわからん。いっこもわからん。
つまりですね、肝心の文化プログラムの中身については、何ひとつ決まってもいないし、方向性すら右往左往ということではないかと。ちなみにこれは港区だけじゃなく、東京都にしても国にしても同じ。なんの情報もでてこない。国民を都民を区民を巻きこんでの展開にしなければいけないというくらいなのに、『文化プログラム』という名称が浸透していないのもよろしくない。開始まであと10ヶ月ちょいしかないけど大丈夫なの?とか、取り組む取り組む、何に取り組んでんねん!とか、いち地方議員が心配になるくらいです。
ネットで情報探しても、議事録のような文献のようなものを探して読んでも、目指せロンドン追い越せロンドンばかりで具体的なものがひとつもでてこない。文化文化いっても、日本には伝統文化からポップカルチャーからサブカルチャーまで、こんなごった混ぜの愉快な文化を持ってる国なんてそうそう無い……いや、イギリスもシェークスピアからビートルズまで幅広いか。そう考えると参考にするのも間違いではないかも。
ロンドンロンドン言うけれど、よくよく考えてみました。カルチュラル・オリンピアードが4年間開催されるのがここ最近の常なのであれば、今まさしくやってる国あるじゃんと。それがブラジルさん。2016年の8月にオリンピック、今真っ盛りのはず。どういう試みをしているんだろうと気になりますよね。
これが調べても全然情報出てこないんだ。リオ大会の公式ページから検索かけてもほとんど出て来ない。ちょこっと見つかるくらい。だから調査もしようがないのかしら。というか調査しようとか考えているのかしら。そんな事でどういうことをやっているかという事が知りたく、そうだ直接大使館に問い合わせてみよう!となったわけです。
ブラジル大使館は港区にありますし。駐日ブラジル大使館に文化部・スポーツ協力部・広報文化部というセクションがあるではありませんか。先日の様々な大使館回りで『駐日大使館と言えども日本語が通じるとは限らない、でも英語は通じる』と学んでおります。日本語と英語で『こういうこういう意図で是非お話をお聞かせ願えないでしょうか』とメールしました。そしたらすぐにお電話が。
『日本のブラジル大使館はですね、ブラジルを日本にPRするための窓口であって、お求めになっているブラジル現地の情報等は日本の外務省が現地にある日本大使館で調査・情報収集を行っております。なので外務省にお問い合わせいただくのがいいのでは』
つづく。