通告からの道

明日水曜日から議会が始まるわけですが、14日の木曜日に一般質問で登壇をします。登壇と言うのは今でも小っ恥ずかしい感じもするんですけど、『小倉りえこ質問しますジャジャジャジャーン』というのもかなりアレな感じです。改めまして、質問するに至るまでのどーでもいいかもしれない道のりを。手順的なそういう話。通告までじゃなくてですね、通告からの道のりを。

 

質問通告』というものから始まるわけですけど、『こういう項目でこんな感じのタイトルで質問しますね』という書類を区議会事務局に提出します。紙ベースでもよし、e-mail添付でもよし。書類の宛先は議会の議長。〆切ありますよ、大抵議会始まる2日前の朝10時。

 

そしたら区議会事務局の議事係という、このセクションなかったら議会って綺麗サッパリ何一つ回らないんですよというくらいの大切な部門のところの方がですね、『これは誤字ですか?』とか『これってこのことですか?』みたいな、要は『ちゃんと書けよまったくもー』的な確認作業に来てくれる場合があります。お恥ずかしながら、わたくし毎回来られてしまうわけなんですが、毎度毎度必ず確認される項目というのがですね、『質問順番の番号振ってないんですけど、上から順でいいんですか?』です。ごめんなさいね毎回毎回。

 

この質問通告、基本は提出したままの内容でPDFにされて議会HPに掲載されます(議会終わるとリンク先削除されるんだっけ)。フォーマット的な修正はありますけど、内容は余程の誤字脱字的なものがない限りそのままです。議会初日、二日目に議場で行なわれる一般・代表質問、傍聴とかに来られた方への資料としても使われます。インターネット中継でもでます。

 

通告締切日の夕方過ぎにはこうやってウェブサイトに載るんです。リンク先クリックすると質問をする議員がどんなことを聞くのかPDFファイルが開きますよ。

 

とまあ、朝10時の〆切があって、その後に事務局の議事係が色々とお忙しくしていると同時、午前中だか午後イチくらいでお役所の課長さんから連絡がきます。どこの課長さんかは毎回変わるわけで、毎回楽しみなわけなんですが、『取材担当』という大切なお役目のある課長さんなんです。質問する議員ひとりに取材担当の課長さんがおひとり付くようなんですね。なんだよ取材って!なんて最初は思ったわけですが、回を重ねるごとに『ああ、ナルホド』とちょっとわかるようになりました。ちょびっとだけね。

 

〇〇について』というすっげえアバウトな感じで出していいんですよ、質問通告って。↑こんな感じに。紙に鉛筆で殴り書きするだけの人も世の中にはいるんでしょう。とにかく、取材担当の課長さんはこういう質問予定の箇条書きについて、質問をする議員に『早く読み原稿もらえます?』と、要は議員のケツ叩き当番です。ほんとおつかれさまです。

 

そんな取材担当の課長さん、ケツ叩く以外の大切なお役目に『答弁を書く担当課の課長さんに議員の質問意図を可能な限り正確なものに近づける』こともありまして、『どういう意味です?』とか『具体的な質問ってどんな感じです?』とか我々事情聴取をされるわけです。この質問がこういう意味なら答弁書くのは〇〇課、この質問はこう書かれるとこういう感じにしか答えられないと思うのでこう書き直したらよろしいんじゃないですか、など。

 

ま、課長さん個人個人のやり方もあるようなので一概に言えないみたいですけども。

 

 

個人的には切羽詰まる上にケツ叩かれるのが嫌いな性分なので、1ヶ月前くらいからややこしい色んなお話したり意見交換したりして、できるだけ理解してもらえる質問だったり詳細だったりを先に準備しちゃう方です。取材担当の課長さんがくる時には『担当課には全部話通して終わってますんで』と原稿渡すだけになってるわけですけど、ちょっとずつ文言の修正とか入ることも多々あります。でも正直なので『変えるのイヤ』とお断りする時もたまにはあります。

 

傍聴に来られる方やインターネット中継で見てくれる方にも可能な限り親切であれをモットーに。あ、もちろん答弁書く課長さんにも取材担当の課長さんにも可能な限り親切であれと。何が親切でという感じ方は人それぞれでありますけど、個人的には『早く終わらす』なのかなあって。

 

 

どういう質問するかはもちろん人それぞれです。会派を代表しての代表質問、議員個人の一般質問といっちょまえに名称だけは分かれていますが、どうやら港区議会では半々くらいの割合で『代表と言えど個人』ぽい感じです。みんなで話し合って会派として質問をというところ、ほんの少しだけなんか羨ましいなということもなきにしもあらず。『おーい、あれ質問しといて』みたいな程度こともなきにしもあらずだけど。お願いしたことあるし。

 

あ、そういえばひとつだけ未だに詳しく聞いたことがなくて知らないことがありまして。それが『取材担当の課長さんってどうやって決まるのか』ということ。多分お互いにアタリハズレ的な感覚はどっかであると思うんですよ。色んな意味で。好き嫌いも関係あるのかもですけど。だって人間ですもの。

 

ああ、アタリの類でありたい…なんて考えると同時に、課長さん達も同じようなこと考えてるんだろうなと想像すると胸熱。しかも取材担当になるためのくじ引きだったりジャンケンだったり(多分取材担当になることはハズレ)、その中でもかごめかごめじゃないけど『〇〇議員の取材担当権が欲〜しい』なんて早い者勝ちだったり、どういう決め方をしてたりするんだろうかと勝手に想像して、さらに胸熱確変中。ニヤニヤとロマンティックが止まらない。