港区のまちづくり条例

区議会議員というお役目を担わせていただいてから2年半、色んなこと考えたり考えさせられる機会をたくさんいただく中で、『まちづくりって一体なんだろう』という大きな疑問と壁にぶち当たりました。正直申し上げまして最初のころは『まちづくりって街でも町でもなくてなんで全部ひらがななの?』くらいなレベルの疑問であったわけですけども、そんなことよりもう少し大きなところがなんだかよくわからなくなってきました。要は『誰の何のためによるまちづくりがまちづくりって言うの?』と、そんな感じの疑問。

 

昭和の時代のようなトップダウン型の役所による一方通行の都市発展に、『ちょ、待てよ』と民意がとか地域の意向がとかで待ったをかけたのが『まちづくり』とやらの走りなのではないかと認識しています。ちがう?地域の意向とか地域の課題を解決するとか、そういう観点もそういえば大切ですよね、むしろ地域の皆さんも混ざっていただかないとね、なんていう『参画』なんていう言葉がカッコよく使われてきたようなそうでもないようなやつ。ちがう?

 

参画なんて言葉、正直申し上げまして議員になるまでそんなに聞いたこともなかった単語です。読めなかったし。お役所言葉かしらと思ってたわけで。でも『もうすぐハロウィンですね。地域主催のイベントにパーリーピーポーも参画して街は大賑わいです。混雑を緩和するためにDJポリスも参画してイベント大成功でした』なんて普通に使われたら…確実にカオス。日本語ってたくさん表現あってすごい言語です。

 

というか、『参画』という意味が『事業とか政策の計画に参加をする』という意味なので例えが大間違いなわけですけども。というか、やっぱり確実にお役所言葉ですよね。

 

そんなことはさておいて。

 

で、それがいつの間にか『本来、まちづくりってそこに住んでる方々で考えてやるべきものじゃないの?だってあなた方が求めるものにするならあなた方が主役じゃん?なら自主的な取り組みヨロ』となってきてます。違ったらごめんなさい。でもそんな感じがしないでもないの。『住民の住民による住民のためのまちづくりをお役所はバックアップしますので、任意団体としてちゃんとやるべきことをお役所並みにやってちょうだいね、サークル活動レベルじゃダメよ』が、ここ最近求められる一般ピーポー参画のまちづくりです。

 

そう、よく言えば『住民自治のような地域のためのもの』、悪く言えば『お役所が地域に責任を丸投げ』かもしれません。だってどう考えてもめんどくさいわけですから。ひょっとして『住民参画まちづくり』って軽々しく言ってはいけないような表現なのではないのかしらと、そんな感じすらするハードルの高さにビビっている今日このごろ。

 

良いか悪いか、ああだこうだは色々あると思います。みなさんの心と頭の中に。

 

港区まちづくり条例というのがあります。港区だけじゃなくとも、色んな自治体でこのようなまちづくり条例というのが結構あるわけです。自分の頭を整理していくついでで、みなさんにも一回頭をクリアにして『まちづくりとはなんぞや』ということを考えていただければと思います。次回は港区まちづくり条例を活用したまちづくりというものの決まりとか手順とかを整理していきたいと思います。

続く。