前回、投票箱って開票所までタクシーで運ばれてくるんですってよおくさん、というお話をしました。いやほんと、衝撃的だったんですよね知らなかったから。知らないこといっぱいありすぎて、とっても勉強不足。選挙が大変だー大変だーという出る側の立場もなんとなく理解をしてるわけですけども、選挙される側も大変だー大変だーという区役所の中の方々のご苦労が今回よくわかりました。
開票の流れ
東京1区の開票はスポーツセンターのメインアリーナ。東京2区の開票はスポーツセンターのサブアリーナ。1区も2区も間取りというかレイアウトというかは一緒。最高裁判所裁判官のやつと、小選挙区のやつと、比例のやつ。
で、立会人とやらのお席はここ。小選挙区と比例で別の長テーブルとパイプ椅子。端っこから座っていくわけですが、当日来た順で座らせられます。開票開始の前に、またも選挙管理委員会からありがたいお話を聞き、そして『さぁ君達、我々に付いてきなさい』と選挙管理委員会を先頭に1列に並ばされ、投票箱がずらーっと並ぶテーブルをぐるぐる点検して回るわけ。
もちろん写真とか撮っちゃダメなので手元にはないわけですけど、グーグル先生に聞いてみるとこういうのでてきます。投票箱、がっつり鍵かかってるわけです。しかも鍵ついている上に封印的なものもしていたような…多分。で、鍵は封筒に入って封印されてたような…多分。ちゃんと投票箱シールされてますねーと、そういう確認を選挙管理委員の偉いみなさんと共に、まるでカルガモの親子のようにピヨピヨしながらグルグル封印点検するのが一番最初のお仕事。
グルグルし終わり、開票開始になります。区役所のみなさん一斉に投票箱の鍵を開けて、テーブルの上へガバーっと投票用紙を出すわけです。床、全部青いシートがひかれてます。万が一床に落としても絶対わかるよね。目立つもの。
その時我々、立会人の席まで戻らずに、なんか途中の中途半端なところにまた椅子が置いてあってですね、そこに座らされてました。何だろうと不思議に思っていたんですけれど、そしたらなんでしょう、気分としては砂かぶり席にいてお相撲の懸賞幕を眺めるようなお仕事が突然やってきたわけ。
我々椅子に座ってるじゃないですか。そんで投票用紙を全部出し終わった投票箱があるじゃないですか。区の職員さんたちがその空箱をもって隊列を作り、我々立会人の前を『投票箱の中身、全部出しましたぞ。空でっせ』と、空箱の中身を見せながら通り過ぎていくわけですよ。マジでお相撲の懸賞幕ですよ。
箱持つ係になっちゃってる小柄な女性職員さんもいるわけですよね、なんか重そうとか持ちにくそうにしてる方もいらっちゃいましたよ。おばちゃん心の中で『頑張れ…!』とか思ってましたよ。
あっ、ちゃんと箱の中身が見えない時は立会い人や選挙管理委員会の人とかから『見えないぞーちゃんと見せろー』って指摘されてましたよ。
グルグルピヨピヨ点検にしろ、懸賞眺めるお仕事にしろ、そういうのも立会人の仕事であるんですよって事前に説明が無かったわけ。こういう面白いことありますよって先に言ってよ。
開票中、興味津々でウロウロ
そんなこんなで、開票作業が始まり、職員さんたちがババババっと慣れた手つきで投票箱の鍵を開け、机の上にバッサーっと中身をぶちまけ、紙をトントンしながら揃えます。広げたトランプの裏表を揃えてトントンする感じですかね。
それを今度は自動読み取り機械に通します。この辺でうちの小倉くん、『ねえねえ!ちょっと!この機械業界最大手のとこのだよ!すごいよ!ワアーー!』と、働く機械が大好きな普通の男子に豹変。多分、男子はああいいうのみんな好きだと思う。
でもすごいんですよこの機械。ビャビャビャっと鉛筆書きの文字を読み取って、それぞれの候補の箱というか枠というかに仕分けるんです。やーん賢い。しかも100枚貯まったら『係の人!100枚貯まりましたぞ!早くどかして次の仕事をさせてください!』と、お知らせ機能まで。やーん賢い。
もちろんこの時点で『サーセン、読み取れまへん』という票もたくさんあります。そういう票はそういう票でひとまとめの箱だか枠だか、いわゆる『リジェクト票』というところに100枚ずつまとめられるわけです。あっ、確か何も書いてない白紙の『白票』というところもあった気が。うろ覚え。間違ってたらごめんなさい。
そんな感じでですね、立会人席にほとんどいることなく、ここぞとばかりに会場をひたすらウロウロしてですね、ウロウロするのはオッケーなんですよ、職員さんの邪魔さえしなければ、色々見て回っていたわけです。
さて、次回で終わりにしたいとは思いますが、次はみんな多分興味津々の『有効票vs無効票』についてをお伝えします。んがんぐ。