ポッポッポー、鷹参上!

東京タワーにヒラヒラとたくさんの鯉のぼりが舞い出す季節、そんな風景を目にするとああメザシかシシャモが食べたいなあなんて思っちゃう季節が到来。そんな中、麻布十番でヒラヒラするのは脚にテープを付けた鳩とかっちょいい鷹。そう、鳩対策で鷹匠参上

 

鳩ぽっぽ

麻布十番では鳩に長いこと悩まされておりまして。いや、鳩だけじゃなくてアレとかアレとか他にも最近あるんですが(世間一般の害がある生き物系)それは今頑張って考えてるところで。鳩です鳩、鳩ポッポー。

 

あ、そういえば鳩の鳴き声は『ポッポー』か『クルックー』か『デデポッポー』の3つに分かれると聞いたことあります。聞いたことあります?なんでしょう、地域差ですかね、年代差ですかね、いやホントにどうでもいい話なんですけども。

 

で、そんな鳩ポッポ。一番よくある苦情的なもの、それはフン被害。フンフンフーン、鳩のフン。汚れたらお掃除すればいいじゃないと思う方もいらっしゃると思いますが、調べたとこになると鳩フン影響って美観・景観だけじゃなく、金属腐食させたり害虫(いわゆるG)の発生とか影響は大とのこと。いやーん。

 

鳩は鳩のサバイバルで必死なんでしょうけども、都市に住まうヒトも必死。共生が難しい時代の変化。小さい頃は小鳥屋さんで50円で鳩の餌を買って公園で撒いてたものですけど、今は鳩の餌やり基本NGな時代。鳩対策の基本は餌付けをしない、これが今のトレンド。

 

いろんな方が『鳩困るわあ』と思っていても『鳩に餌まきしたいわあ』という人もいまして、この攻防戦が色々あるようでして、大抵こういうお話持ち込まれてどうにかしなきゃというのは区役所とか行政のお仕事。でも鳩への餌やりはやめてくださいねとお願いすることくらいしかできないわけです。看板立てたりとか。

 

けれどもツバメにはちょっと優しいよね、我々。なんとなくだけど。

 

そういうわけで助けて鷹匠さん

ま、前段はさておいて、『鳩を追っ払えるものならそれに越した事はない』とのことで、商店街と役所がタッグを組んで鳩追っ払い作戦に打って出たのがこの4月。前々からそんな話は聞いていたけども、『その手があったか!』とちょっと思いつかなかったのが悔しいような、でも超興奮。

 

役所も興奮やで。

 

プロの鷹匠さんが鷹を安全に飛ばして鳩を追っ払います。決して鷹が鳩を捕まえるわけではなく、鳩に『いやーんここ鷹がいる~鷹こわーい鷹いやーん』と思わせるために鷹をバッサバッサ飛ばすわけです(注:プロがやってますので素人は決して真似をしないように)。

 

鷹。ハリスホークっていう種類の鷹なんですって。鷹匠さん曰く、『飼い主に懐いてめっちゃかわいい』と。

 

パティオ広場で飛ばしたり、網代公園で飛ばしたり、みんな不思議そう&興味津々で鷹匠さん達のお仕事を見学する方々もたくさん。公園で遊ぶ子供達も超興奮。親御さんとか大人も超興奮。鼻膨らませながらふんがふんが。

 

鷹だけじゃないってよ

あ、鷹の他に鳩を追い払う方法があるようでして、鳩の習性を利用して鳩が鳩を追い払うんですって。

 

鳩の脚にテープ(鷹匠さん曰く、水とかで溶ける専用的な特殊なやつ)を巻きつけてヒラヒラさせとくんですって。そうすると鳩が飛ぶ時にヒラヒラピタピタ音がすると。鳩は群れに混ざりたがる習性があるので、ヒラヒラ鳩は他の鳩のとこに飛んでくけど、『いやーんその音いやーんこわーい』と鳩の群れは逃げていく。そういう仕組みだそうで。

 

なので脚にテープが巻かれた鳩を見かけることもあるかもしれません。自然になくなる特殊なテープなので心配無用です(と、鷹匠さんが言ってた)。

 

と、こんな鳩対策なわけですが、今後もしばらく続きます。鷹を飛ばすことと平行で餌やり禁止にしないと効果はでないかもしれないとのことなので、鳩の餌やりは御遠慮ください。よろしくどうぞ。