議員が貢献できそうな区役所職員さんの働き方改革ってちょびっとのスケジュール前倒しじゃね?

引き続きの区役所職員さん(特に課長さん)の働き方改革について思うこと。職員さんの時間拘束をしてしまう理由の3つ目と個人的に考える、議会質問編。

 

世間一般でいう『議会』というやつ、年に4回開かれるやつ。期間はそれぞれ10日から1ヶ月、代表質問(会派を代表しておひとり)・一般質問(個人)をやるわけですよ。

 

その他、決算やら予算やらの委員会では30人弱の議員があーだこーだ質問をするわけで、該当する課の課長さんとか議会対応(というか議員対応)にてんてこ舞い。質問集めたり質問の意図を確認したり、もちろん答弁の準備も。これもお仕事の1つとされるわけですけども、ほんの少しの変更とか努力でいろんなことが変わるんじゃないかなあと感じることが多々あります。

 

質問通告のスケジュール

 

えーと、まず初めにですね、こちら見ていただきましょう。2月3月でやってた議会のざっくりスケジュールです。本会議場でやる質問も、委員会室でやる決算とか予算とかも、いつも気になるのが質問通告の〆切なんですよ。質問する日の大体2日前なんですね。

 

この2日の間に何をするか、前にちょっと書いたことあるのでおヒマな方はそちらも参照していただいて(通告からの道)、基本は『質問の意図を議員と役所ですり合わせる』ということをやります。出来レースじゃないかと感じる方もいるかもだけど案外そうではなくてですね。『そういう意味の質問じゃなかった!』と議員が暴れないようにするためですかね、知らんけど。

 

この2日間をどう過ごすか、多分3パターン

1.  〆切関係なく前々から色んなこと話してるので質問とか流れはとっくに出来てて最終質問原稿だして終了

2. なんとなくの質問は出来てるけど原稿はこれから

3. とりあえず何々についてって項目出したけど質問はこれから考える(何らかのカタチで誰かが)

 

ちなみに自分の場合、ほんとに稀に2の時があるけど、基本は1。でも中々質問出さない議員もいるようだし、質問が書けない議員もいるみたい。なので課長さん達、それがでてくるまでずーっとずーっと役所で待機してる姿を見たことある。夜10時過ぎとかまでただ原稿待ってる姿とか。とっても気の毒。時間拘束の面でね。

 

で、こないだの今年第1回の定例会前だったかな、多分初めてだと思うんだけど議長を通じて行政側からのお願い通達があったわけ。『質問通告の〆切は本来月曜日の朝10時なんですが、三連休ですので可能であれば質問の要旨まで記入して金曜中に出してくれるとありがたいって』と。

 

これを聞いて改めて思ったわけですよ、『ああ私いつも早いからこんなお願いまったく関係ないけど、根本的に〆切をもっと前倒しすりゃいいんじゃねーの?』と。原稿出せない(書けないのか知らんけど)議員がいて、その原稿待ちで行政側のスケジュールもカツカツで、そんなら2日前じゃなくて3日前でも4日前にでもすればいいじゃないと。

 

少なくともちょっとだけ前倒しになると職員さんは楽になるよね、ちょっとだけ。

 

スケジュール前倒しはお互い様

そんなことを考えていたらまた別のことを思ったわけです。『ああそうだ、第1回の定例会って区長の所信表明が初日にあるし、その所信表明を受けて翌日に質問する人もいるわけで、行政側から所信表明が出てくるのも遅すぎね?』と。

 

基本は議会開催の1週間前にオフィシャルな『開きますよー通知』と一緒に資料とかも配布されるんだけど、水曜にそういうの配られて、今回はお願いの〆切が金曜。しかも所信表明が出てくるの遅かった気がする。覚えてないけど、所信表明まだ出てこないのと誰かと話したのは覚えてる。

 

そう、遅いのは議員だけじゃなくて行政もなのかもね。まあそれだけ業務とかお役所なりのプロセスがたくさんだからとは思うけど、チャチャっとピピっとできるならそれに越したことはないわけで。

 

と、お互い協力しないとダメなことはあるんじゃないのかなって話。

 

というわけで、議会の中もチラホラ見えてくるようになった4年目。やっぱ1日2日じゃわからないことだらけ。文化も違えばお作法も違うし、区によっても全然違うみたい。こういうことって中々オモテに出ない話なのでちょっとだけお知らせまで。同じようなこと考えてる議員さんも多くないと思う。ひとりふたりはいることはコッソリ確認したけど。

 

あ、そういえば

そんな〆切とか時間とかのことを考えていたわけですけども、先日『大使館職員日本語スピーチコンテスト』に行きました。昨年も行きました、趣味で。実はとっても面白いんですよ、異国の文化を知るというより、異国のお方が日本をどうみているかを日常視点で。

 

カバン持ち』にはちゃんと役割があることが面白いけどそんなボクは今ではすっかり妻のカバン持ちです、というオチで爆笑をかっさらうスピーチだとか。永遠に終わりが見えないお礼の言い合いっこにすっかり慣れてしまったとか、とにかく興味深いの。

 

その中でですね、大使館の職員さんじゃなくて大使が直接スピーチした国がありまして(↑の画像は違います)、それがジブチ。アフリカの北東部に位置するジブチという国の大使自らがスピーチされましてね。

 

日本人は時間を守るというけれど、遅刻ならともかく、来るのが早すぎて全然時間を守ってないじゃないですか

 

と、〆切より早く議会質問が出来上がっちゃう自分も、ある意味時間厳守という調和を乱しているのかもしれないわ、と思っちゃった次第であります。おしまい。