議員というお役目をさせていただいて4年目です。『ちゃんとお役目果たせてるのかしら』と『これでいいんだろうか』の自問自答を繰り返す日々。そして『ああ、自分こんなことすら知らなかった』と、日々勉強。自分で気付くことも少なからずありますけど、ほとんどの場合はご近所の方と何気ない世間話からだったり、または深刻な相談だったり。調べますもんねわからないことは。でも調べても考えてもわからんこともあるわけで。この1年くらいずっと考えてること、それがゴミ。
ごみなのかゴミなのか...そういうことはどうでもよくて
昨年になりますかね、ご近所の方から『ゴミの回収が…』というご相談をいただきました。ご近所一帯の可燃ゴミは水曜と土曜で、遅い時には午後2時過ぎくらいまで来ない時もあったりとか、対面のお宅は午前中なのにウチの並び一区画だけ遅いんだよとか、夏場だと色々厳しいんだよねとか、ウチは敷地内に出してるけど通学路の歩道にはみ出してるの多いよとか、むしろ歩道のど真ん中に置くってどうなのとか、そういうお話を聞くことがありまして。
もちろんすぐに所管課に伝えたわけです。お困りの方いらっしゃいますよと。そしたらどうでしょう、お話を聞いたりしているうちにもっと色んな不思議が判明するわけじゃないですか。
知らなかったことだらけ
その時に初めて知ったのが、ゴミ収集車の通るルートがシフト制で1日最高7台(決められたエリア内7ルート)であること、狭くとも一方通行じゃない双方向の道は右からヒョイ・左からヒョイってゴミ回収できないこと(清掃員さんの安全ですね)、そしてゴミいっぱいになったら回収途中でも処理場へ戻ること。
いや、自分ゴミのことって全然詳しくなかったんですよね。詳しくなかったどころか何も知らなかったに等しいくらい。よく考えたら当たり前のことなんですけど、収集車にいれたゴミはギューって小さくされてもブラックホールに吸い込まれて消滅するわけじゃないですもんね。そりゃパンパンの限界がきますよ。でもお恥ずかしながらそういうことあんまり考えたことなかったんです。
だから改めて考えさせられることってたくさんあるんですよ。ご近所の方からのキッカケはものすごく大きい。住宅事情(一軒屋多めとかマンションとか)にもよるし集積所の場所とかで収集ルートを変える必要があると思うし、リソース事情もあればこうやって地域の方からの困りごともあるし、なんといっても途中で議員とか挟まると港区も色々と大変だ。
ゴミ問題
港区に限らず、ゴミに関しては色んなところが頭を悩ませてることで、どこの自治体も『ゴミを減らしましょう』と呼びかけるくらいしかできないということは色々調べてく中で理解はしました。ゴミの不法投棄も大きな問題になってます。
捨てちゃいけない場所に捨てる(特に粗大ゴミ)というのが多分世間一般でいう不法投棄のイメージでしょうけど、捨ててもいい場所だけど決められた日時以外にゴミ出しするというのも、不法投棄に入るんだろうなあって改めて感じるようにもなりました。
無知な事は承知で。人間、学べる生き物。だから道を歩いてても気になり始めるんです。あ、もちろんゴミを出さない生活っていうのもわかりますけど今現実的には無理ですよね。各ご家庭にどらえもん的な何かがあって、すべてのゴミをゴミじゃないものに一瞬で変えてくれる装置ができるまでお預けかと。
考えども考えども、ゴミのこと
ゴミについては生活してる我々と役所が考えていることは多分別々でバラバラで、両極端の中で妥協点を見つける作業が延々と続いているんだろうなあと思います。調べれば調べるほどわからないことが多くありすぎて。
リサイクルコストが高くつく国だけど還元型社会を目指すからってリサイクル率だけで話をしていいのかなあとか、家庭ゴミと事業者ゴミを分けたとしても全体的にどうなのかなあとか、生ゴミ処理機(コンポスト)の導入を促したとしても作られた堆肥の使い道って家庭菜園以外にないのかしらとか。わからないこと知らないこといっぱい。
紆余曲折を経てですね、半年くらいうんうん考えた結果、昨年の秋になりますかね、一般質問と決算で初めてゴミについて質問をいくつかしてみたんですね。全体の解決策はまだよくわからないけども、ゴミを減らしましょう以外にも何か改善できるようなところはあるんじゃないかと思ったわけです。
港区の収集車が回収するゴミのうち、事業者から出るゴミが1/3。ここを少なくすることで家庭ゴミの回収が遅れないんじゃないかなって、当時の私はそう思ったわけですよね。港区のルールでは事業者がシール貼って出していいゴミの量、1日50kg。これどのくらいかというと、単純にサイズで言えば45Lのゴミ袋9つとかそのくらい。1事業者で何家庭分かのスペースを取るわけですよね。
まぁそんなお話を質問としてしたために(小倉のおかげ?小倉のせい?)、所管課では今までやってこなかったこと(ひょっとしたら反対とかされてできなかったことなのかもしれないけど)を変えましょう的な、やる気満々な職員さんが増えているということを遠い遠い風の噂で聞いたようなそうでもないような。
議員って『ああしてください』『こうしてください』『どうにかしてください』というクレームばかりじゃなくて、穴を見つけることで役に立つこともあるのかなあって。いや、まだなんにも解決もしてないんだけど。
なんで今更そんなことを書き出すのかと言いますと、頭の整理をしようと思いまして。だって最近新しい悩み事が増えたんですもの…ねずみです…ゴミとねずみ……さぁどうしましょう。ネズミの穴でも見つけにいくか…(巣の話じゃなくて)。