港区議会 決算 教育費

最近なんかちっちぇーことが急に気になることがとても多くて。ほら、チリも積もればなんとやら、気が付いたら壮大なチリツモマウンテンになってた教育費の質疑。もちろん今まで誰も触れたことがないような類。

 

そして教育費の日はだいたいメガネを着用。そうです、理由はその通りです(あなたの心の中に)。

 

区立小中学生海外派遣

港区さん、12年も前から毎年夏休みに選抜した小中学生をオーストラリアに送り、色んな素敵体験をさせるというかっちょいい事業をしています。去年今年と2年連続で『こんな事やってきました!』という行ってきた子達からの報告と、『ぜひ挑戦してみてください!』と興味のある子供と保護者向けの帰国報告会というのに参加しましてね。

 

区議会議員4年もやってんのになんで去年今年と2年だけしか行ってないんだよという件に関しては、『来てもいいよ』というお手紙が来なかったからとしか言いようがないらしく。こればかりは色んなところの勝手な都合があるらしいので、このくらいで。あ、↑の画像は昨年のやつです。

 

で、これまでの4年の間で海外派遣について他の議員さんがどういう指摘とか質問をしてたっけとふと思い出してみたんです。そしたら選抜方法とか、応募倍率とか、費用とか、子供の学びの成果とか、そういう感じの「わかりやすい」質問しかなかったよなーと。議事録とか読んでてもそういう感じ。

 

はい、それなら誰もしたことないような質問しまーす

Q: えーと、小・中学生がいい経験したというのはもうよくわかってます。じゃあ先生は学校の先生以外に教育委員会事務局も同行してますよね?大人は何を学びました?

A: 思考の根拠とか過程を大切にするとか、日本とは異なる指導法を学びましたよ。オーストラリアの州の教育制度とか教員の任用方法とか、教員の研修方法とかも色々聞いて勉強したようですよ。

 

(´-`).。oO(…今まで先生が何を学んだかって表に出て来たことがなかったもんで。敢えて聞いてみましたよ…じゃあね、次いくよ…)

 

 

Q: この海外派遣の同行なんですけど、これって要は教育委員会事務局の海外視察でもありますね?この海外視察を通じて教育施策とか、働き方改革とか、そういうのに反映できそうなことってありました?

A: ICT環境とか発達障害対象の教育とか、とっても参考になります。あとは学校の事務職員が多くいるので、教員が授業に専念できる環境が整ってました。

 

(´-`).。oO(…当然ちゃんとありますね、反映できそうなこととか、参考になることとか。じゃあ次いきますよ)

 

 

Q: これまで何人くらい教育委員会事務局から海外派遣に同行しました

A: えーと、平成19年度から今年分まで、のべ30名の教育委員会事務局職員が同行してます。んで、現在はその中で残っているの8名ですね。

 

(´-`).。oO(…ほほう、なるほど。人数を聞いたのには理由がありますよ)

 

教育委員会事務局における教育のプロって誰?

報告会2年連続で拝見しましてね、その時に『海外視察で教員が学んだことを誰がどうやって港区の教育施策に反映させるんだろう』と思ったわけですよ。でもですね、同行しているのがほとんど教育指導課なわけですよ。

 

教育指導課って、要は教員の集団なわけです。全員がホンモノの本当の先生達ですよ。でもですね、このホンモノの先生達は東京都の都合で異動しちゃうんですよ。その場合、港区は海外視察で得た経験や教育への熱い想いを持った先生を一瞬にして失うわけで、そういうものがですね、教育政策を担当する所管にちゃんと伝わっているかどうか見えたことがないわけ。そういえば。

 

Q: えー、教育委員会事務局には教育指導課以外、教員や教育の専門職がいません。こういう体制でですね、指導課が持つ教員としての熱い想いをですね、他の所管の方達はこれまでどうやって受けとめてこられたんです

A: しっかりと受け止めてですね、新たな教育施策の立案に繋げられるように努めていきます…。

 

(´-`).。oO(…教育指導課以外、港区の職員さんはプロパーがぐるぐる人事異動するわけで、教育にひとっつも興味ない人だって異動してくるわけです。ぶっちゃけ、教育のプロ集団と超温度差あるじゃないですか…だから現場と話が噛み合わないんですよ…

 

 

発言は豪速球だけども、指はなぜかカーブだかスライダーだか。

 

教育施策に反映させられる体制を検証していただきたい←要はこれ

小倉りえこはふと思いました。『あれ、私は一体誰の何の立場で色々文句言ってんだ』と。教育者でもない、保護者でもない、役人でもない。ただ地域の公教育を司るところがちゃんと機能して欲しかったんでしょうね。だって役所の人事異動によってはものすごい大変なことになるよ。

 

え、ちゃんと人事は適正考慮されるって?HAHAHA、希望出しているところにアサインされないのに、どうやって適正配置されてるって言い切れるのさ。

 

とにかく、異動しない教育のプロが教育委員会事務局に必要だと思ったりした次第です。あとは教育長の下に部長が2人付いたわけですが、教育政策と先生集団のラインは別なのは変じゃねとか、そういうとこもじっくり色々考えていただきたいことをオフィシャルにお伝えしてみました。

 

もう12回目となった海外派遣事業は、そろそろ子供達がいい経験したねーということだけから、教職員が海外視察から得たものを軸に更に先進的な取り組みに挑戦する港区になるため、がんばってくださいね

 

と、多分区民の誰1人の心にも響かない『役所の中の事情とかわかりにくい体制整備に関する質問』である上、多分区民の9割9分が『ちょっと何言ってるかわからない』と言うであろう教育委員会の体制に関する質疑でございました。

 

まだ質問が半分くらいしかまとめきれてないので、残りの区役所見学英語科国際ネイティブコースは次回に続く。