NIMBY (not in my backyard)

直訳すると『自分とこの裏庭にはやめて』的な表現。社会学的なアレなのか何なのか、ちょこちょこ調べてみたら『YIMBY (yes in my backyard)』というのもあると初めて知りました。ほう。

 

そう、またアレで恐縮なんですけれど、例のお話の続き。先日ね、ひょんなことからテレビのインタビューを受けましてね。

 

目立ったりするの好きじゃないんですけれども、なんで自分でも受けたのかようわかりません。断りきれなかった、誰も受けないのは良くないなと思った、ここらへんの感情がぐるぐるしたんかと思います。

 

テレビとかメディアってほら、我々含めて普通の人にとっては基本観る側の受け手じゃないですか。情報をお届けされる方の。で、どっちかというと本質から外れるような小ネタで一喜一憂するような、そういう感じありますよね。

 

ええ、どんな風に切り取られるのかすっごい心配しましたよ。だって小一時間お話したんだもの、幹事長と2人で。

 

というかね、なんで対面でのインタビューになったかというのも説明しなけりゃいけませんね。

 

とりあえずの経緯

木曜日の夕方、お問い合わせのメールがきました。日曜の放送で取り上げたいのでお話伺いたいんですけれどもと。そしたら同じタイミングでもう1人、同じ番組制作の別の方から同じような取材依頼メールがきたと。

 

で、色々ありまして色々相談しまして、メールで『明日なら区役所でお話できます』的なことを送ったんですが、『まずは電話で』を譲らず、電話してみました。でも音声だけ変に使われるの嫌じゃないですか、どうせそうなるし。なので『明日なら幹事長と一緒に区役所でお話できます、ちなみにどのような事をお聞きになりたいんです?』と、その場の電話取材は頑なに避けて。

 

で、幹事長とセットで取材受ける事になったわけです。え、なんで1人じゃないかって??だって会派としての判断とかどうのって聞かれるかもしれないのかなと、だったら適切な人いないとダメじゃないですか。

 

ちなみに、『その幹事長が土地の値段に詳しい方なんですか?』と聞かれたので、『幹事長って、そういうアレな分類ではありません』と一応ね。

 

こんなようなやりとりを

『正直、この騒動どう思います?』

『説明会場におりませんでしたし、どういう流れでああなったのか知りませんし、でも報道みたいにかいつまんだ情報拝見する程度での感想で言えば、色んなご意見ありますねえ』

 

『議会で揉めたりしました?』

『いえ、特段問題になったようなことは記憶になく』

 

『値段が高いとか安いとかは?』

『いえ、そういうもの特段問題になったようなことは。むしろ値段が適切か否かを審査するのは不動産鑑定士さんが入った機関がありまして』

 

『土地の値段はどうやって?』

『ですので、適正な機関と適正なプロセスがちゃんと定められてます、区の条例で。そりゃ民間で言う事業収益を見込んだ価格とは大きな差がでちゃうでしょうね、だって役所は利益だしてナンボじゃないですし』

 

『議員さんに情報提供されてました?』

『然るべき報告は、はい』

 

『港区ってどんなとこですか?』

『えーと、人情味あふれる寛容なとこです(笑顔)』

 

二島幹事長とこんなような質問にこんなような回答していったわけですが、はい、全カット。うん、知ってた

 

『行政側ができる情報提供ってチラシ配ったりなど限られてます。不十分というのであればもっと行政側は改善を考えなくてはなりませんし、それがどうしても議員の役目というのであれば今後もっと考えていかなきゃいけないなとは思います』

 

はい、カット。わかるわかる、普通すぎるコメントだもん。

 

『あの、そういえばどうして私に?』

『情報発信している議員さんを検索しまして』

 

ということでした。ということは、内容はどうであれ情報発信している議員さん枠に入れてもらえてたということなんですね、それはちょびっとくらいは嬉しいかも。

 

公開後の後悔

あ、後々これ言っときゃよかった!と思ったことがひとつあります。何かと言うと『港区は児童相談所作りますという名目で土地買う交渉を最初から国と協議してるんです』と。だってなんか何のプランも無しに土地買ったように思ってる人いるでしょうから。

 

放送をみましたけれど、面白おかしく取り扱うような番組ではなさそうだったし、ある程度はきちんとご理解いただけていたと思っておりますし、テレビのお仕事って大変なんですねと。だって多分相当苦労されたと思いますよ、使えそうなコメント無さすぎて。

 

ああそういえばコメントされてた方が『議員は根回しも受けていて結論も決まってる、議会のあり方の問題』的な、大臣とか首長経験者とは思えない発言されてまして驚いた次第です。

 

丁寧な説明

そんな中、区長は定例会見でこの件について『丁寧に説明をしていく』とコメントされたようですね。区の福祉施設なわけですからやっぱりどれだけ必要としてて、どれだけここじゃなきゃダメなのか、こればっかりは区がやっぱりキチンと説明をしなきゃならんと思います。

 

それにしても土地の問題ってほんとに難しいですよね。『安く買えるなら高く売って利益出せばいいじゃん』そんな事も言われますけど、そういう利益関係なく公益性でみるのが役所ですからねえ。

 

なんでもそうなんですけれど、区が何かをやります何かを始めますという際に、委員会とかでよくされる質問というのがあります。今まで自分が見聞きした中での自分調べですよ。

 

周知はどういう風にされますか?

 

政党関係なく、こういう質問が多くされます。自分もしたことありますし、他の議員がしているのを何度も聞いたことあります。よくありがちな質問と言われたらそれまでなんですけどね。

 

で、大抵の場合は

『広報みなとや区のホームページうんたらかんたら』

『地域説明会でなんたらかんたら』

 

そこで我々、何が言えるかというと『丁寧にしっかりお願いしますね』が精いっぱい。

 

情報提供って難しいですよね。だって役所が一番スムーズに情報を地域に伝達するルートって、基本町会だもの。あとはチラシをポスティングとか。マンションとかにもよるけれど、役所の刊行物・チラシすらお断りってとこもあれば、ポスティングはダメだけど誰が見るかわからない建物内の掲示板的なとこに貼るだけならいいよとか、そういうの聞いたことあります。あと郵便ポスト開けない人だっているし。

 

一軒家もあればマンションもある、町会・自治会に入ってるとこもあればないところもある、分譲オーナーさんもいれば賃貸もある、むしろ住民票港区に無いけど住んでる人だっている。こういう今時の状況で、情報伝達100%にするには何をどうしたらいいんでしょ。教えてえらいひと。