今一度、新型コロナウイルス感染症が心配な時

今更感は否めないですが、改めておさらいをしてみますのでお付き合いください。例えば受診の目安とか。いろんなところがいろんな情報出してますが、「…で、結局どうなの?」と行政からの情報って正直ひたすらわかりにくい。

 

いろんなことが「陰謀だ!」とか「政治が許せない!」という方達もたくさんいると思いますが、それはまず置いといて、現時点で知っておくべき情報ということは知識として備えておいてください。自分だって思ってるよ、おかしいだろと。

 

あれ?ひょっとして...?と思ったら

↑は東京都福祉保健局のサイトです。フローチャートという形で「こういう時はここへこういう感じで連絡」という、比較的わかりやすい図になっています(デザインはさておき)。図が見にくい方はこちらの受診・相談目安フローPDFでご確認ください。

 

また、↓の東京都感染症情報センターのサイトでも同じようなことが書かれています。文章で。

そこから飛ぶリンク先、やっぱり文章だとチラチラ目移りするし、読みにくいですよね。と、自分のブログの文字ばっかりと長さを米粒の半分くらい反省しつつ、次に進みますけども。

 

感染症情報センターからリンクで飛ばされる先のURLみると、www.mhlw…とあるから厚生労働省。下のほうに

 

なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください。

 

ここも重要だと思われます。今のところは情報変わってませんので、先はわかりませんけれども。

 

要はつまり、港区の皆様の場合でいいますと

こういうことですよね。頭のメモにおいておいてください。

 

心配だったり電話が繋がらないことだってあると思います。自分だけがそうなんじゃなくて、みんなそうですし、また保健所もフル回転で頑張っている現実をほんの少しでもメモっておいてください。先はわかりませんけれども現時点ではこうです。

 

おっと、やたらめったら連絡するべしと言いたいわけではないんですよ。確かに命にかかわることではあると思います。ただ、紙で指を切った切り傷で救急車は呼ばないでくださいという類のような、医療機関だけじゃなく我々自身もトリアージのような「優先順位」も考える必要がありますよね、ということを言わせていただきたく。

 

今報道で色々なことが流されています。プラスになる情報もあれば不安を煽るしかしない質の低い情報とか、その中でもやはり医療資源は有限ということですのでその防波堤をみんなで守らないとね、という危機的状況であることはみんな理解してると思います。

 

そこでプラスして、自分がいざ感染したと、そうなった時をちょっと想像してみてください。それが今日なのか明日なのか、1週間後なのか1ヶ月後なのかもっと先なのか一生こないのか、それはそれでいいんですけれど、「その時人が多すぎて自分は自宅で隔離されているんだろうか」「家族がなったけどもうどこも受け入れてくれない」「急変した際に医療機関は受け入れてくれるのだろうか」。要はそこですよね。

 

これこそ不安を煽ってしまうようなことなのかもしれないですけれども、誰も抗体を持ってない類の感染症ってそういうものなんだということをちょっとだけ覚えてくれるといいなって。

 

昔の本をひっぱりだしてみた

20数年前、アメリカで大学生やってたんですよね。専攻は生物学。無類の不器用であった自分がよく実験とかやってたなと思い出しても恐ろしい大学生だった気がします。過去の自分を美化するより、自分に過去なんてあったっけ?と忘れてしまうくらいの今です。

 

でも、昔のものではあるんですけれども、「なんかこれ取っておきたいな」という教科書参考書的なものをずーっと取ってあって、学生じゃなくなって働いてからも仕事で勉強する必要があった領域とかそういう本も「処分するの忍びない」という理由で本棚の肥やしになっております。

 

で、当然PCRとかそういうのもやってきたわけですけれども、思い出は、「複数タイプの紫外線をハエちゃんに当ててそれによるDNAの変異をみてこうぜなる基礎の初歩研究の第一歩、野外に果物放置して腐ったらたかってくるハエを確保することを要求され、取れたは取れたでいいんですけれどもハエちゃん以外に寄ってくる5cm大のGが恐ろしくて恐ろしくて、『リエコ!残りは片付けなさいよ!』『無理!絶対無理!』と、そのあたり一切すべてを教授に後片付けしてもらったこと」です。

 

あっ、PCR自体の思い出は「長えなぁ」くらいです。

 

知る人ぞ知る、古いThe Cellをまだ持ってます。

生物学に関わる人が避けて通れないこれぞという教科書?がありまして、それがMolecular Biology of The Cell。細胞分子生物学とでもいうんでしょうか、セルですセル。つよそう。

実際つよいんですけど、特に角。分厚いハードカバーの角は凶悪。

自分が大切に本棚の肥やしにしてあるセル、1994年発行の第3版。著名な著者、ラスカー賞とかノーベル賞とかそういう有名な方々の発行物ですよね。DNAの分子構造とかでアレなワトソン氏とかですね、そういう。

 

で、なんで今更こんなのひっぱりだしてきたのかというとですね、この本の一番好きなところがありまして、それが急に見たくなって。読むじゃなくて、見る。背表紙なんですけれどもね。

 

著者6名の近影(1994年当時)なんですけれどね。こういう真面目な本にこういうオマージュ最高ですよね。ほら、ビートルズのあれですよ。ちゃんとポール担当の裸足の人だっているんですよ。これ大好きでね、だから取ってあるの。

 

今の状況だったらね、「プロフェッサー達、もう少し距離開けて(ソーシャルディスタンス)」、なんてね。