みんな大好きプレミアム付き商品券。1998年の港区の大成功を皮切りに、日本全国プレミアム付き商品券というものが広がったなんて話を聞くわけですよ。で、今このご時世ですので紙の他に電子化もされるわけなんですが、要はつまり電子取り扱い店絶賛募集中です。
紙から電子へ
利用者側は「利便性が!」とか「使える店が少ない!」とか色々ご意見ありますね。電子化でみんなが便利になるならそれはそれで意義があるんだけども、その裏には「電子商品券取り扱いしてくれる店も増やさないとね」という隠れた努力があることも心の片隅に置いてもらえたらこれ幸い。
商店街振興ですからね、商品券は。港区は商店街連合会がやってる事業の商品券発行の支援という形を取ってるわけで、加盟商店街の中の加盟店舗なら使えますよという点は大前提なわけです。商店街振興ですから。
議員とかも区民のためにいい事代弁してあげてんのよと言わんばかりのドヤ顔で「電子商品券の推進を後押ししました!」とか言ったりする人少なからずいるけれども、それはあくまでも利用者側目線。反対側の立ち位置にいる人への対応皆無であります。いや、利用者側の側に立っての代弁はそれはそれでいいわけです。全然アリ。
ただですね、わたくし、どうしてもこの件だけは『採用側目線』でモノを言わなければならないわけです。そう、どちらかというと利用者とは反対側の立ち位置のひと。なぜなら、わたくし『今時ピッ的なキャッシュレス対応を苦手とするお店屋さんの子』。お前んちダセェと言われても仕方ない。
「なんだかよくわからん。わからんもんはいらない」
ここを少しでも理解してもらえるように頑張らないと、取り扱いしてもいいよという店舗は増えないわけ。そう、わたくしのこの件における最大の役割はですね、時代について行かなきゃ取り残されるわという危機感を可能な限り自分ちと似たようなところにお知らせに回らにゃあかんのです。
だってよく考えて?使えるお店が少なかったらガッカリしちゃうでしょ?港区のプレミアム付き商品券発行支援はあくまでも産業振興&商店街振興であります故、使う側と使ってもらう側がWin-Winでなきゃダメだと思うんですよ……いやWin-Winじゃダメだな。願わくばお店屋さんの方にもっとWin。だってやっぱりメインは産業振興ですもの。利用者あってのものではあるけれども、利用者の経済支援(よりお得感)はサブと位置付けしないといけないと思ってる。
これからは紙が少なくなり電子が増える時代であります。期限内に確実に区内に落とされる莫大な商品券総額(紙5億、電子10億)のうち、「どれだけ自分とこに落としてもらえるか」を念頭にお店屋さんも取りにいかないと、電子は10億円分だからこれは非常にもったいないもったいない。あ、あきらめないで……。
◯ay◯ay使えるなら簡単ですよ、なんて説明受けたりするけども、そういうの導入してないお店だってたくさんあるんじゃい。折角のプレミアム付き商品券ですもの、大手チェーンとか量販店じゃないところにもっと使っていただきたい。
そもそも、なぜ電子化するの?
まぁピッってするやつは便利ですしね、わかるんですけれどもね。しかもコロナ禍で非接触がなんか広がったわけで、なんか現金の受け渡しはなんかちょっとねぇなんて思われがちになっちゃったけれども。まぁそういうのはさておいても、ぶっちゃけちゃえばもうこれ銀行が白旗振ってるからなんですよね。今に始まったことじゃないけども。
店舗側も「紙の商品券めんどくせ」と思ってるところもあるのも事実。使ってもらった店側としては、数えて裏に一枚一枚ハンコおすだけじゃなく切り取り線にそってハサミ入れて、そんで銀行に入金してと。枚数が多い店舗今に始まったことじゃないけれども。
そんでまぁ銀行さんのご苦労がですね、昔から話を聞くととんでもなくてですね。偽造がないか、裏表一枚一枚じっくり目視チェックするんですって聞いたことあります。行員総出で。これがえらいしんどい作業なようで。大切なお仕事なんですけれども、ほんとおつかれさまです。おかげで安心して商品券使ってもらえてたわけですよ。ほんとありがとうございます。
ま、それだけじゃないですけれども、こういうご時世だからピッてやつも色々な種類が普及して使う人も増えて、時代が変わっていくにつれ色んなこと変えていくのもいいかもね的なことが大きいと思います。あとはそうですね、役所的に言えば「よそがやり始めたから」というのも正直あるんでしょうかね、知らんけど。
わたくし、店舗増やすためにおいちゃん達に教えたい
先ほども申し上げましたけれども、わたくし昭和な店の子な上、自分もピッってやつ使うとしたら、クレジットカードを除き交通系ICオンリーという人なんです。しかもスマホをかざすやつにしてるわけでもなく、オートチャージすらしないタイプという、駅とかコンビニで一定金額チャージをするけれども気がついたら「残高不足です」でブーって鳴って、少し赤面しちゃう系女子(注:おばさん)。
アイラブ現金。なぜなら災害とか停電とかに直面した時、キャッシュ持ってないと怖い系女子(注:おばさん)。
しかしこの商品券の電子化は頑張って対応するべく、無事に家族を説得し導入する予定であります。なので正直、「導入めんどうとかよくわかんないと言ってるところ、こんな実はアナログな自分が『大丈夫!できるよ!』『うちのお父ちゃんもできそうだよ!』と力説するのが一番説得力あるんちゃう?」と思うわけです。
その理由、電子の10億円は大きい。
大切なことなのでもう一度いいますね。
紙商品券5億円のほか、電子商品券10億円分っていうのは、大きい。是非たくさんの方にご利用いただきたい。
店側の立場はこれに尽きる。ありがとう港区と港区商店街連合会。そしてわたくし、港区の回し者とすら言われますが、商店街施策に限っては商店街を応援するスタンスのところの味方でありたい自分です。
こんなこと言っちゃうとアレなんですけれども、大手企業やチェーン店以外に商品券たくさん使って欲しいから、がんばりたいわけです。みなさんの好きなあのお店このお店に商品券を。特に家族経営の物販店をよろしくお願いいたしたく。そういう店舗の導入が1店でも増えればいいなっていう想いひとつです。
こんなところにツラツラ書いたってそんなお店には届かないよ、と思う方が100%だと思うけれども、たくさんの方に店舗側の事情もご理解いただきたいという想いもあったりします。
で、電子商品券を導入するにあたってお店屋さんへのオススメ3点
商店街加盟店舗向けの特設サイトがありましてね。港区のHPから飛べるようになってるんですけれどもね。資料そこに全部ありますけれども、店舗向けのオススメ点をいくつかピックアップ。あ、ご利用される皆様向けの情報提供はまだありませんごめんなさい。もう少しお待ちください。
1. 余計な機械をお店に置く必要なし
これ、実は以外にネックなんですよね、キャッシュレス対応の。基本なんでも「慣れれば大丈夫」なんですけれども、新しいものをイチからというのにちょっと抵抗がある場合も少なからずあるわけで。余計な機械いらないいらない。
店舗ごとにQRコード作られるので、そこをスマホカメラで読み込んでもらっての決済になります。シールにして貼っとくとか、紙印刷してレジに置いておくとか、そんなんであとはお客さんがやってくれます。ピッ。お店側は店名と金額をスマホ画面見せてもらって確認するだけ。ちゃんとお支払いされましたよと。
2. 電子決済手数料なし
これ、これ実はとっても大きいんですよね。クレジットカードだって手数料ありますし(店舗側が払うんですよ、上乗せしてお客さんに請求はできないんですよ)、そのほかキャッシュレスなやつも手数料があるわけですよね。これ、積もり積もるとかなり大きいんです、額が。なので時々「ランチはクレジットカードお断りしてます」とか「xxxx円以下はカードご利用ご遠慮ください」みたいなとこあるわけですけど、そこはご容赦いただきたい。ギリギリなんですよ、色々と。
利用者側もメリットがある時とない時と使い分けることあるじゃないですか。ポイント還元しますって時だけにワッと使ったりとか、お店屋さんも手数料が無料なら使ってみるけど有料になったら辞めるわとか、色々ありますよこの手数料事情は。
3. 月6回の入金お振り込み
いや、これまでは店舗とどこの銀行かによって入金タイミングって異なるわけなんですけども。毎日銀行に持って行くところもあるかもしれないし、ある程度たまったところで持って行くかもしれないし、外回りの行員さんの都合がいい時に引き取りにきてくれたりとか。んで、入金もバラバラっすよね。
が、今回電子化にあたり、基本締め日を5・10日として、月に6回のタイミングで自動入金。これ便利。うむ、良い。
更にですね、電子スマイル商品券のお取り扱いだと、これまで信用金庫に限定されてた取引銀行の枠が外され、どの銀行でも入金OKとなります。これも利用店舗拡大に向けて非常に大きい。あっでもこれまで信金だったところはまた継続して信金に是非。「実は振り込み銀行の件がネックだったのよね…」という企業タイプの店舗もご利用いただけることになります。
登録の〆切は11/25です
もし、この文章お読みなってる商店街加盟店舗の方、または知り合いのお店が興味あるかもしれない〜的な方いらっしゃいましたら、是非電子スマイル商品券のことをご検討くださいませ。登録サイトはこちらです。
ただ1点注意。商品券の取り扱いは「港区商店街連合会に加盟している商店街に加盟している店舗」が条件でございます。賛助会員というシステムもありますので、そのあたりは港区商店街連合会にお問合せを是非に。
便利にするには使う側も使われる側も便利に。お互い支えあっていきたいもんです。電子導入店舗をがんばれと応援してください。あっでも紙だけ継続するわという店舗もありますのでそこもがんばれと応援してください。
というわけで、来年2月発行のスマイル商品券は、3タイプのお店がでてきます。「紙のみ」「紙と電子OK」「電子のみ」と、ちょっと複雑になるかもしれませんが、どこがどう使えるのかはまた発売の時に店舗一覧でご確認くださいませ。取り扱い店舗が増えますように。
また、これを機に「商店街に加盟しようかしら」というところが増えると嬉しい。頑張ってます各商店街。一緒に頑張りましょう。