役所と警察と住民が、自転車に困ってるってね

最近は電動キックボードがどうとかありますが、基本タイヤ的なものがつくヤツはすべて何らかのクレームをいただく運命です。議員という生き物、一度は必ず。あ、お役所担当課も漏れなく。

 

やれ自転車が歩道を走って危ない、やれ道交法で子供とシニアは良いとされてる歩道走行はおかしい、やれデリバリー待機が邪魔だ、やれ車が一通なのに自転車リャン面通行は逆走だ、バギーが通りにくい車椅子でガタガタ道は厳しい車の交通量が多いスピード出し過ぎシェアチャリ充電切れ多すぎパンクも多いよ、長い間置き捨てされてるの引き取ってもらおうとしてもなんで善意の通報でわざわざ有料通話してやらなきゃあかんの、などなど。キリがないくらいのご相談というかクレームというかそういうのよくあるある。

 

 

過去の記憶を漁ってみると、一年くらい前に抱えてた疑問を抱えて警察署の交通課に教えを乞いに行ってました。そこで更にモヤモヤして帰宅してきてたことを今思い出しました。(『自転車ライドオン(2021.1.11)』)

 

 

色んな事をご指摘いただくのも、それだけ色々みんな気になっているということであって、じゃあこれをみんな平等にハッピーにするための方法があるのか、あるならそうしろよ、無いなら考えろよ、それがお前の役目だろ、的なことを豪速球でぶつけられるのが我々お役所に関係する人々です。キビシーご意見ですがごもっともという理解もできます。しかし、そこには『利用者のモラル』は加味されない。

 

大切なことだからもう一度言いますね。

 

『お前、なんとかしろ』という解決を求めるお声には、『じゃあ、アナタもご協力くださいね』は通用しないのであります。これがまた難しいのなんの。

 

 

わぁ、歩道が駐輪場に。

なんか前の選挙の時の映像にも残ってるんですけれども、とある場所に駐輪場でもないのにすごい台数の自転車がダーってなってるとこあったんですよ。しかも24時間この状態で、どう考えても「自転車買ったはいいけれど住んでるマンションに駐輪場無い(もしくはパンパン)ので外に置いておきますわ」という感じの。

 

いやね、自転車の利点ってね、目的地までピューンってのが大きいですからね。
いやね、なんともいえないですよね、便利だものピューンだから。難しい。

 

でも、ご近所の方なり通行される気になる方なりたくさんいらっしゃいましてね。だって24時間ですもの。アレ?って思いますよね。なんで24時間何日も何週間も同じとこにあるのと。で、「あれ、なんなの、どうにかならないかな」というようなご相談が後を絶たずくらいの勢いだと聞いたことあるような。結構前からね。

 

で、昨年の秋くらいからかな。役所が「よいしょ」と色んな事を考えて頭を悩ませながらこの問題をどうにかしましょうとアクション起こし始めたのが。

 

『◯月◯日に撤去しますん作戦』

 

通りにカラーコーンを置き、役所と警察署の名前付きのお知らせを貼り、これでもかという数のカラーコーンで歩道を駐輪場代わりにしている方々へお知らせ開始。

 

どういうふうになるのかなーって毎日観察してたんですけれどもね、初めのうちは超絶にスルーされて、数日経ってもスルーされて、そんで「◯月◯日に撤去しますん」の当日に慌てて移動させたような動きは見えました。ハイ。そりゃ置いといたら撤去されますからね。

 

で、その後はまたすぐに元通り。想定内。役所も警察署も。

 

ですのでその後も『◯月◯日に再び撤去しますん作戦』を経て、次は『いつかは教えないけど◯月◯日〜◯月◯日の間のどこかで撤去しますん作戦』とグレードアップしていったところ、

 

1ヶ月ちょっとくらいかけて、「ここの歩道ってこんなに広くて歩きやすかったっけ?」という道に大変身。すごい。

 

最終的には『ただちに撤去する可能性ありますん作戦』となり、即時撤去の網掛けしたわけではないですけど、結構なお手前でございます。撤去された自転車、たくさんあります。だって単発日撤去の時もしばらく前からお知らせしてても放置だし、ちゃんと忠告もしてありますからね、こりゃもう仕方ない。

 

が、また年明けしばらくしてからチラホラチラホラでてきている模様で、『いつかは教えないけど◯月◯日〜◯月◯日の間のどこかで撤去しますん作戦』をしております。

 

 

何が悪いのかとかもうわからない

これはよくてこれはダメ、という0か100かの2択しかないことでいえば「駐輪場以外に停めたら全部ダメ」ということになるんでしょう。駐輪場が住民数に対して足りないというのであれば、マンションが台数想定を間違ったとかそういう話になるのかもしんないです。むずかしい。よく知らんけど。

 

あ、経過をずーっとみてますとね、何日も何ヶ月も置きっぱなしだった自転車(毎日の通り道だと自然と覚えちゃう)がそこではない違う場所にあったりすると、ここにお住まいの方達の自転車だったのかしらみたいな想像しちゃうもんであります。自転車問題は難しいですけれども、せめて「敷地内の方はせめて敷地内にね」ということになるのかしら。

 

あまりひどくなっていくと「即時撤去地域」みたいにエリアを作られてしまって、1ミリのお目こぼしも許されない状況に陥るのではないかと思います。だからといって「…ま、ぎりぎりのところでね?」みたいなことを推奨するわけでもないんですが、ほら自転車って利便性だエコだヘルシーだなんだで色々ややこしいじゃないですか。まずはご自身のモラルとマナーというのを一度考えていただくことを推奨いたします。

 

そんな自分はですけれども、正直言って「自転車よくわからんのでできるもんなら乗らないで過ごしたい」という気持ちであります。どうせ何やったって言ったって指さされてヒソヒソされるだろうから。

 

とまぁそんな状況なんですけれども、ひとつだけ断言できることはありましてね。「歩道に置き看板と自転車がないだけ、歩道がすっごい広くてびっくりするほど歩きやすい」ということです。

 

みなさんご存知の方多いと思いますが、わたくしが心血注いでる麻布十番商店街大通りの歩車道整備なんですけれども、3区画あるうちの1区画の工事が進んでおりましてね。昨日くらいからようやく念願のストリートプリントという手法で歩道のデザイン模様がビチッと着き始めました。

 

細かな話はまた今度にしても、心から「せっかく道が綺麗で歩きやすくなるから、置き看板はご遠慮いただきたい!」を叫びたいと思います。ご近隣のみなさまどうかご協力をお願いいたしたく。