国政選挙が不思議でたまらん

なんかもう一大イベント、いや国の法律だの何だの根幹的なとこを進めていくための選挙であるから、わからんでもない。けども、国政選挙だけ公職選挙法って免除されてんの?と疑うフシありだ。

 

我々議員という生き物、常に『公職選挙法』と隣り合わせ。いや違うな、表裏一体。あれしちゃダメこれしちゃダメなざっくりした部分はあれど、中身をよく見ると非常にザルである。いや違うな、解釈次第のすべてがグレーゾーン。そして誰も公職選挙法で何が良くて何がダメでという線引きを理解してるであろう人が皆無です。

 

なんといっても、ここまで『候補予定者』って大っぴらに出してオッケーな扱いが不思議でたまらんのであります。何故ならこちとら『出ます』『出る予定です』『立候補予定』うんぬんカンヌン、すべてNGと教わってきた身であるわけで。『挑戦』はセーフ。なんそれ。違いがわからん。

 

まあもちろん国の根幹のうんたらかんたらですからね、メディアの扱いも違うわけですよ。面白おかしく取り扱われたり、イロモノ扱いされたりは共通でしょうけども、もうね『事前活動はダメですよ』なんて単なる正義の概念でしか無くなってる上、タテマエ以外の何ものでもないんでしょうね。

 

なーんて、こういうのって、自分が当事者じゃないとわからないもんだし考えてもみないことだと思う。自分が議員のお役目いただく前なんかなーんも知らなかったし。むしろ興味もなかった。世界の大多数がそんなもんだと思う。細かなルールがあったところで、「そんなのやっちゃったモン勝ちでしょ?」と思う人が大多数。

 

あーん、やるせない気持ちの行き所が行方不明。あっ違う違う、別に羨ましいわけでもなんでもない。逆にアレが当たり前だと思われて強要ぽくされるのが嫌なだけ。選挙が近くなったら誰々みたいにやれよとか、誰々はやってるけどアナタやらないのとか。やらぬ。せぬ。

 

 

例えばよく『いっけないんだー』と言われるやつ

よく言われるの、タスキでしょうかね。立候補届を出して選挙今日からですよーっていう公示日(告示日?)前は、名前入ったタスキしてお外とかで不特定多数とかにアピったりはダメだけど、やっちゃってる人多いよね特に某政党。なーんてよく聞きますよね。

 

あとはここ何年かだと、顔写真入った車ね。選挙カーみたいなやつ。一応アレですよ、政党の宣伝活動としてだから政党名とか入ってるのはセーフだとしても、選挙ポスター的なやつ2人くらいバーンなやつ。

 

とかいって、ウチウチのクローズドの会ならダメじゃないとかなんとか。あと、『本人』タスキな。これもセーフ。名前じゃないからってそんなアホなという理由。のぼり旗もダメとは言う。でも政党のならセーフ。

 

目立つグッズのひとつとしてのタスキ、真っ当に暮らしてたらタスキなんて見かけるのって量販店のパーティコーナーくらいですよ。『あんたが主役』とか『本日お誕生日』とか。ああ、日本の伝統的文化、タスキ。

 

そもそもタスキ、嫌なんですけど。なんか恥ずかしいんですよ。Tシャツに名前じゃダメなの?とかほんとよく思うんですよ。いやそれも恥ずかしいけどもさ。タスキじゃなきゃダメなのが未だに理解不能で。むしろタスキ以外NGな理由は何?

 

タスキといえば選挙とリレーのアンカー、ここから脱却できる日はやってくるんだろうかという公職選挙法。『そんなどうでもいい&つまんねールールを変えるための時間がもったいないからそのままで』となっているのであろうな、と想像しちゃう。

 

あとね、『ちょうちん』って言う摩訶不思議なグッズもあってね。使ってる人見たことないけどもさ。

これ、前の選挙の時の手引き。

 

看板カテゴリーでちょうちんがふくまれてるという。人様の選挙事務所とかほとんど見たことないけども、『選挙じゃー!ちょうちんの準備をせーい!』ってやってるとこあんのかなって。地方はデフォルトですみたいな感じならほんとすいません。令和ですよ今は。

 

 

参議院選挙は、比例でも名前を書く件。

国政選挙でよく言われるのが『比例って必要?』みたいな。それって多分衆院選のイメージの方が多分強くって、「比例は政党名』っていうやつ。名前貸しくらいな末端名簿の人まで当選しちゃって、『アンタ誰よ』という人まで国会議員になってやんややんやということも過去にありましたね。そういえば。

 

衆院選挙の比例って、政党が勝手に考えた順位に従って、上から順に人数で当選してくと言うシステム。確かこんな感じ。なので、『おこぼれ当選』的な扱いがどうも納得いかんと、しかも『直接票がその人に入ってないじゃん』とか『名簿順番自体が納得いかん』とか、『選挙区と比例と重複立候補とか失礼じゃん』とか、よく言われます。いや、私に言われてもね…というとこもありますけども。

 

それが参議院選挙になると、比例候補者にも名前を書いてねと、がっつりシステムが変わるんです。正直、議員になって手伝いに狩り出されるまで知らんかったです。ええ、私その辺のおばさんですもの。政治とか詳しくないですよ。

 

議員さんってそういうののプロだと思ってたーとかガッカリされそうなもんですが、いやいや全然。もしそういう知識と「選挙とはなんたるか」の知識と行動をお求めなのであれば、立候補の条件に『議員の元秘書』とか『政治マニア』を是非どうぞ。周りを巻き込んでタスキにハチマキでえいえいおーが当然とかなっちゃうぜ。

 

そんなことはどうでもいいんだけど。

 

参院選の比例の場合、衆院選のような「政党が勝手に作る順位名簿」が無いわけ。なので、たくさん名前を書いてもらった人から割り振られた議席を獲得していくという椅子取りゲーム。なんかどうなのこのシステム、と思う時がある。だって掲示板にポスター貼られるわけでもなく、確認する術が選挙広報とか政党のHPとか、そういうとこしかない。

 

なので要は、

 

別にその政党の人なら誰でもいいわ → 議席数に貢献

特定の人がいいわ → 当選に貢献

 

なので、『特にこの人に頑張ってもらいたいわ』という候補の人がいるんでしたら、個人名を書いてあげるとよろしいでしょう。

 

と、自分も含めてこういうの知らない人もものすごく多いので。頭の整理がてらに徒然。