H31年度 港区議会 予算特別委員会 衛生費

さて、絶賛開催中の予算特別委員会ですが、なになに費というお財布別の項目ごとに分けて質問が行われるわけです。一般会計においては歳入、議会費、総務費、環境清掃費、民生費、衛生費、経済産業費、土木費、教育費という順番。議員ひとりひとり、持ち時間を何にどれだけ使おうかは自由です。すべての項目でちょっとずつ質問するもよし、これだという項目でどかんと使うもよし。

 

私ですね、今回は総務費、衛生費、産業経済費、土木費、そして教育費の5項目で。前回は総務費のご報告をしましたので、今回は衛生費。衛生費の質問は、まぁアレです、1年前と同じ質問を。そんだけ気になっているということでもあるんですが、保健師さんとねずみちゃんについて。

 

保健師さん、いらっしゃい

保健師さん、あんまり知られていませんが地域保健でとっても重要なお役目を担ってます。特に今後は精神保健福祉法が見直しされるだろうということが大きくありまして、医療保護入院とか措置入院とか、外部委託じゃできないお仕事を保健所がやらなければならんことが出てくるんです。近いうちに法改正あるでしょうから。んで、1年前から『色々準備をして欲しいんですぅ』とお願いをしてきました。が、今回の予算書になんもそれっぽいことが書いてない。おや?

 

保健所が中心となる新たな支援の仕組みが導入されることになっている、というのは決まってることなんです。だから先を見越し、20184月に「地方公共団体による精神障害者の退院支援に関するガイドライン」と「措置入院の運用に関するガイドライン」が各都道府県に通達されているはずなんですよね。あれ?

 

Q: 今回の予算案で何らかの進捗を期待してたんですけど、保健師さんが関係する精神保健福祉事業や取り組みに関するものがみつかりませんよ?現在の港区での状況はどのようなものかお聞かせくださいな?

 

A: 国が示したガイドラインにより、精神障害者の対応については保健所保健師の役割がより重要となったんです。でも、ガイドラインの運用については都道府県レベルでの調整が必要で、都では平成31年度から体制整備を行うと聞いているんですよね。東京都と連携しながら、保健所保健師を中心に体制を整備していきますー。

 

(´-`).。oO(都で止まってんのかよ…何やってんだよユリコ…オリンピックと築地だけじゃねーんだぞ…区が待ってること山盛りあんだぞ…)

(´-`).。oO(保健師さんも大切なんだけど、特定行為認定看護師とかナースプラクティショナーと呼ばれる診療看護師っていう存在もあるのよ…国の制度次第なんだけど、すごく大切になると思うのでみなさん知らないと思うけど紹介させていただくわ…覚えておいてね…)

 

ねずみちゃん、バイバイ

で、ねずみなんですけどもね、トムがいないとジェリーはのびのびするからかどうかわかんないですけども、やっぱりジェリーもどうにかしないとあかんのです。

 

港区さんは環境的防除、いわゆるエサとなるゴミにアクセスさせないようにゴミ出しとかの啓発にがんばっていきたいですという方針で、個別でどうにかするより地域ぐるみでどうにかしないとね、というスタンス。わかる。わかりますよ。

 

Q: で、来年度はどうなるのかしら?

 

A: やっぱりゴミの管理など環境的防除を中心に、広報紙やHP、パンフレット等に加えデジタルサイネージで啓発を。町会や港区商店街連合会、飲食店、ビル管理事業者に周知とか。地域で相談があった場合は近隣調査や関係者への助言に、捕獲用粘着シートのサンプルを提供するなど、きめ細かく対応していく。

 

(´-`).。oO(…環境的防除のための助成金とかアリだと思いません?蓋つきのゴミ箱とか、ゴミの集積所のデザインとか…)

(´-`).。oO(ねずみは衛生費で、ハクビシンは環境清掃費…不思議…)

(´-`).。oO(…保健所が対策運用指針とか作って、あとは関係各所が頑張るってのはどうですか…)

 

どうでもいいメモ

我々、『委員長!』とか『はい!』的なことを言って許可されてから発言します、というようなことを前に書きました。質問にお答えする課長さんたちも同じような感じなんですね。ただし、『委員長!xxx課長!』と役職まで言われます。

 

議員『委員長!』

委員長『xxx委員』(委員会だから委員って呼ばれる)

議員『〜について伺います』

課長『委員長!xxx課長!』

委員長『xxx課長』

 

課長さんたち、挙手しながら『委員長!xxx課長!』って言うんですけど、手の挙げ方とかみてると面白いわけです。手がピッとまっすぐラジオ体操並の素晴らしい姿勢の方がいれば、バスガイドさんのように『こちら、xxx課長でございます』とアテレコしたくらいの手の傾き加減の方もいれば、手がパーに開いてる人もいれば、まさかのグーもいます。

 

おもしろーい。


 

H31年度 港区議会 予算特別委員会 総務費

毎度毎度の定例会、一般質問でも決算でも予算でも「こんな質問をしました」とご報告をしておりますが、そこでいつもセットになるのが「こういう答えでした」です。なので今回も懲りずにまとめを復習がてらに。

 

意識啓発の重要性について

総務費は、『意識啓発の重要性について』となんやらわからんタイトルなんですが、まぁ世間一般でいうところの性的少数者のためのパートナーシップについての質問です。

 

総務費で今まで必ずこういう質問を自民党さんでしていたのが土屋じゅん議員。でも今回土屋氏は予算特別委員会の委員長。委員長は委員会を切り盛りしていくのが一番のお役目なので、質問自体いたしません。なので誰か代わりをね、ということでご指名いただきました。がってん。

 

『こんな時期だから~』とか『センシティブなことに意見を言うのはちょっと…』なんて考える方も正直いますよね。でも自民党さん的な考えも淡々とお伝えするお役目、承りました。がってんがってん。

 

たまには自民党さんぽいこともね。質問自体は初めてするんですけども、自分的に思うことは以前にも綴ったことあります、過去に2度ほど。(『多様性(2015.12.1)』、『マイノリティーの中のマイノリティーはマイノリティー?マジョリティー?(2017.8.23)』)

 

ま、そんなことはどうでもいいとして。

 

さて、質問。

 

Q: 我々自民党は、制度の有無にかかわらず偏見を無くしていくことから始めることが何よりも重要と考えていることに変わり無し。制度ありきではない意識啓発はもちろんのこと、また、まだ実施されていないパブリックコメントや未公表の人権に関する区民意識調査結果も軽んじることのないようにお願いしたいんです。

 

A: 性的マイノリティに関する意識啓発、男女平等参画センターで当事者による講座や講演会を開催するほか、情報誌「オアシス」で特集記事を掲載するなど、さまざまな手法で幅広く進めておりますよ。来月末にまとまる予定の人権に関する区民意識調査からは、様々な人権課題に関する実態を明らかにできると考えております。調査結果を丁寧に読み解くとともに、区に寄せられる区民の皆様の声も十分踏まえながら検討を行ってまいります。

 

(´-`).。oO(パートナーシップ制度に関しては、当事者ですら賛否両論です…)

 

Q: 性的マイノリティを対象としたインターネットアンケートを港区は昨年実施しましたね。そしたら『同性パートナーシップ制度の利用をしたいと思わない』という当事者が約7割と。『利用しないだろう人が7割だけど、利用したい人も3割はいるから』を大切な意見として受け止めるのであれば、『利用しない7割に対して、制度を設けることでその層に港区は何を伝えていくのだろうか』をもっと明確にしていただきたく。

 

A: インターネットアンケート調査で、制度を利用しないと答えた約7割の方の主な理由は、「そっとしておいて欲しい(注目されたくない)」が最も多く27.4%、「メリットがない」が23.2%、「認めてもらうような事柄ではない」が22.1%、「かえって偏見・差別にさらされることが心配」が17.9%、「同性愛者ということが自治体等に知られてしまうことが心配」が12.3%となっています。この結果について、分析をお願いした学識経験者は、制度を利用することによる「差別」への恐れの表れであり、利用しない積極的な理由とは言いきれない可能性があり、差別のない社会を構築していくことの重要性を指摘しています。こうした分析を受け、今後、区としては、利用する方、利用しない方、双方の思いに寄り添い、幅広く区民の皆様の理解を得られるような制度を検討してまいります。

 

(´-`).。oO(人権問題や差別問題は、知識のなさと無関心さが一番の根底にあるものじゃないかとすら思います…行政も議員も、無知であると認めるとこから始めてですね、だからこそ意識啓発は重要だということです。焦らないでいただきたいと改めて申し上げて、質問を終わります…)

 

まぁ、このような事を聞いて、このような事が返ってきて、そんな質問でした。

 

質問をして回答をもらうことだけが質問じゃないと

だいぶ色々とはしょってますけども、相互理解が深まらないうちにわーっとなっても何も変わらないよねということをお伝えしたかった総務費。これはこれでひとつの考え。

 

正直、すっげぇヤジが飛ぶかと思ってたんですよね。飛んだら飛んだで別に構わなかったんですけども、そんなことしたらますます『自分の意見以外の意見は聞かない!聞こえない!』ということを表現してしまうんでしょうから、それはそれでよかったです。

 

質疑の全文のようなもの、文章でご用意してみました。

総務費のQ&A(20190225)

以上。


 

H31年度予算特別委員会が絶賛開催中。

9〜10月の定例会には決算特別委員会、そして2〜3月の定例会には予算特別委員会がセットになっています。セットと言えば、この特別委員会のお部屋のレイアウトについて2年くらい前に書いたことありましたけども、あらためてもう一度。

 

あ、録画配信、ライブ配信は港区議会のHPからどうぞ。

 

特別委員会室レイアウト

区議会棟の4階は委員会室。普段は4つの部屋にわけ、4つの常任委員会のお部屋として使われているんですが、このうち2つの部屋をぶち抜いてがっちゃんこします。それが特別委員会特設レイアウト。

 

 

これを写真でみるとこうなるわけですね。

 

ちなみに自分どこにいるといいますとね、↓のあたり。

 

アップにしてみたらおとぼけた顔して写ってました。あっはっは。

 

前回との違いはどこでしょう

ということで、決算と予算とこのレイアウトのお部屋で色々とやるわけですけれども、半年前の決算の時の写真が↓コレ。

今回はなんか違うところあります。どこでしょう。

 

正解は椅子オレンジ色の新しい椅子になりました。

 

特別委員会レイアウトに戻ります。

で、自分が質問に立つ時、事務局のみなさんが交代交代でお写真撮ってくれるわけです。ほらなんでしょう、映えるわけですよね。やってるっぽい感で、バえる。

 

どういう角度で撮られているかというと、↑こんな角度。

 

なので、よくこんな感じで横っちょ向いてるお写真も少なからずありまして、どこを向いているのかというと、理事者(これすっげぇ議会用語ですけど、区役所のみなさん方が座る席)を向いているわけです。

 

だが照れる。

 

どこ向いて喋っていいかわからん時も多々あります。だって、顔上げた時の正面の顔をカメラマン狙ってるわけですし、そこもやっぱり見ないといけないわけですし。

 

だが照れる。

 

↑これ、手前の方が質問者席。後ろの方が待機者席。質問をする時は質問者席で「はい、委員長!」と発言を求めて、発言が許可されて、発言するわけです。昔はにっこり微笑んで「はい、いいんちょっ!」とおばちゃんちょっとでも可愛らしくと思ってたんですけども、最近はもう「はい」と簡略化しております。だっておばちゃんだってくたびれちゃうんだもの。

 

で、その質問者席から見る景色がこんな感じですね。区役所のみなさん方がお座りになる席の景色ってこんなもん。想像してください、ここに写ってるだけで30を超える椅子があるということは、30を超える人がいるわけで、つまり60を超える目がぎらりじろりとこっちを見てくるわけですよ。なんて恐ろしい光景。

 

あ、区長と副区長はなんでか知らないけど余程のことがない限り顔あげないから、目の数マイナス6に修正します。

 

座席指定、あるような無いような、あるような

ちなみに、自分のいつものお席からはこんな感じでみなさんを見ております。区長と副区長の席は毎日固定なんですけれども、他の部長さんたち課長さんたちは変わります。質疑は「xx費」という項目で担当課が異なるので、それに合った所管課の部長さん課長さんが出席するわけです。

 

総務費なら総務部長とか総務課とか、環境清掃費だったら清掃局局長とか環境課とか、関連あるところで入れ替わり立ち替わり。ただ、1週間くらいぶっ通しで出席しなきゃいけない課長さんたちも中にはいます。企画課とか財政課とか、全体的なお話にたくさん関わりそうなところ。おつかれさまです。

 

予算特別委員会の初日と2日目に総務費の質問があるんですけれどもね、そうすると連続で総務費に関連する課長さんとか部長さんとか出席されるわけじゃないですか。そしたら1日目と2日目ですごいマイナーな座席チェンジされててね、あれなんでしょうね。3人席の真ん中だけ固定で両サイドが入れ替わってたりとか、1列ずれてたりとか。端っこ争奪戦なのかしら。

 

小倉りえこ、相変わらず変なところばかりにしか目がいかない。ちゃんと見てまっせ。見てない時もあるけれど。なんせフシアナだからな。