委員会報告

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さて、昨日保健福祉常任委員会がありました。報告事項のいつのものようなまとめと、委員のみなさんからのQを添えて。

 

1. 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の施行を踏まえた区の取り組みについて

今度の4月から施行される障害を理由と〜略、区役所内でちゃんと横に連携し、障害を理由とする差別の解消に向けた取り組みをしますね。行政機関が適切に対応するための要綱を定めるように求められているので、例えば『港区職員の障害を理由とする差別の解消の推進に関する要綱の制定』とか。2月中にパブコメ募集する予定です。

Q: 職員向けの研修資料とかは閲覧可能になるの?、第三者機関(特に法律に詳しい人)を交えて議論する機会はある?、今まで対応に関して寄せられた苦情の例って?委員のみなさんからの意見は本来の報告の『区の職員向けの要綱作成』と『バリアフリー工事とか含めて、そういう世の中』への希望とごっちゃになってるから、その辺整理して区別してくださいね、など。

 

2. 平成28・29年度の後期高齢者医療保険料について

後期高齢者医療保険料の軽減対象が広がります。そんなことで、保険料が軽減される被保険者が増加するということで、ひとりあたりの平均保険料額がH26・27年度と比べて1.4%減(1,404円減)で、95,492円くらいと試算してますよ。

Q. 港区の保険料未収金ってどのくらいあるの?、港区が負担している金額はいくらくらい?など。

 

3. 港区の今後の保育行政のあり方について

家庭で行う育児も保育ととらえるようにして、これからも港区は保育の量と質を充実するように頑張っていきますね。

Q. 緊急暫定保育施設の考え方は?、在宅子育て家庭への支援の中にある『港区独自事業にも見合う質の高い研修制度を構築』ってなに?保育士への処遇もちゃんとしてね、など。

 

4. 区立認可保育園へ移行する東麻布保育室について

H19年に開設した区内発の緊急暫定保育施設の東麻布保育室、来年H29の4月から区立の認可保育園にアップグレードしますね。麻布地区で初めて午後10時までの延長保育や休日保育、年末保育を実施します。指定管理者制度も導入しますね。

Q. 定員予定の170名の内訳は今現在の人数枠を考慮したもの?『多様なニーズに応えるために指定管理者制度導入』というのはきちんとした理由なの?など。

 

5. (仮称)港区立しばうら保育園分園の設置について

芝浦港南地区は人口も増え、区内でも特に保育需要が高くて、区全体の待機児童の半分を占めちゃってます。秋にしばうら保育園を開設しましたけど、H29年4月からみなとパーク芝浦1Fの空いてるスペースにしばうら保育園分園を設置しますね。0〜3歳児まで。

Q. デッキ部分って道狭いからバギーとか通れたっけ?など。

 

以上。

日本語を学ぶ?日本語で学ぶ?

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笄小学校。こうがい小学校。読むのも書くのも難しいですよね、笄。そんな笄小学校の日本語学級を見学してきました。港区にある唯一の日本語学級、45名の児童が通っています(2016年1月)。英語圏から非英語圏の出身まで、はたまた帰国子女まで。国際学級のある東町小学校と同じくらい、日本語学級のある笄小学校は大人気。

 

前にも少し書きました。国際学級と同じくらい、ひょっとしたらそれ以上に日本語学級って重要なんじゃないかと。見学してみてどうでしょう、やっぱりものすごい必要だと思いましたね。未来の日本のためにも。

 

日本語を学ぶ?日本語で学ぶ?

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日本語を学ぶ』と『日本語で学ぶ』という違い。これがどのくらい意味が違うというのをわかってくれる人がいるかが鍵かと。

 

1. 日本語を学ぶ

生き抜くためのサバイバルであって学校生活や社会生活に溶け込むための指導。要は、なんとなくのコミュニケーションで環境に順応してもらえるための日本語を覚えることと、教科書を読んだり授業についていけるようになること。多分。

 

2. 日本語で学ぶ

外国語で学年相当の学力についていくための指導。定義するの難しいけどニュアンスとしてこんな感じなのかなあ。多分。

 

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日本語学級、誰のため?

日本語学級が必要と思われる児童は多分3パターン。これ、日本人の子にも当てはまる場合あるかも。

 

1. 日本語に触れたことがない

2. 家庭で使われる言語とお勉強のための言語が異なる

3. 日本の学校も進学先の選択肢

 

1の場合は『はい』『いいえ』から始まり、ひらがなカタカナからサバイバルフレーズなんか必要ですよね、『先生、トイレ』とか必須…!

 

2の場合は例えば両親どちらかが日本人とかで、おうちで日本語会話できても読み書きが不得意とか、両親日本人でも海外で現地の学校行ってた帰国子女の場合でもあり得る。

 

3の場合は語学力とともに学力も付けないと折角のお勉強についていけないかもだし入試とかどうしよう、そんな感じ。

 

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メインの言語をまずひとつに定めることで、理解する力と考える力が初めて付くようです。3ヶ国語も4ヶ国語も堪能な人ってそうらしいんですよ。12才くらいまでに基礎があるとうんぬんかんぬん、みたいな。でも外国語に触れるのが早ければ早いほど〜みたいな話もあるし、こういう類は専門家でも喧々諤々だとは思いますし、家庭の事情もあるでしょうし、一概にコレ!とはいえないもんなんでしょうね。

 

ヘァン・ドォウァ事変

こういう話題の時に必ず思い出すことがあります。アメリカで育ってる日本人の小学校低学年の子がですね、車から降りた時にドアがちゃんと閉まってなかったのでそれをお母さんに教えようと『マミー、半door!』と。半ドアの『半』もわかりやすいアメリカ英語的発音で『へぁん』って感じで。

 

これを聞いて考えさせれらたんですね。ああ、お風呂屋さんでよくマミーって飲み物見かけたなぁと。いや、そんなことじゃなくて。ノルタルジーに浸る場合じゃなくて。

 

考えたのは『この子は半ドアという単語を何語だと理解してるんだろうか』と。『ヘァン・ドォウァ』ははたして日本語なのか、英語なのか。もし耳から音だけで学んでいるとして、これを英語で話をするお友達に伝えたところで伝わらないもどかしさを感じるのか、はたまた日本語で『半ドア』と書くことを知った時に受けるであろう衝撃とか、妄想は止まらないわけですね。

 

そんな語学教育面で頭の隅っこにずっと残る『ヘァン・ドォウァ事変』、私は専門家でもなんでもないですけど、見たり聞いたり経験したりする中て、小さすぎて何語か判断ができないうちのバイリンガル教育はいいのか悪いのかがサッパリわかりません。

 

コミュニケーションと学力

少し大きくなったとしても、留学中に会った日本人でも日常会話はまったく問題なくコミュニケーション取れても、学校の勉強はズタボロというのも見ています。設問が読めないから問題の意図が理解できなくテストの点が悪い、または勘違いして正解を出せない、そんなことより新しいことを学ぶための説明が理解できない。外国人とのコミュニケーションは100点満点でも試験は50点取れないとか。

 

大抵言います、『日本語だったら正解できるのに』か『日本語でもわかんないから英語でもわかんないよ』のどちらか。日常会話はできても授業についていけないパターン。

 

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ま、そんなことはさておいて。外国語を学ぶということと、外国語で学ぶということは違うんですよということをどうにか上手に説明できないかと試行錯誤してはの繰り返し。助けて詳しい人。

 

通級

笄小学校の日本語学級に話は戻りますけど、先述したように大人気。でも色々と学校側も家庭側でも壁にぶつかっていると話も聞きました。例えば、通いたいけど通えないパターン

 

小学校の日本語学級は笄小学校ただひとつ。『通級』といいまして、ここで学ぶ児童は笄小学校の児童とは限りません。

 

南山小だったり東町小だったり御田小だったり、はたまたもっと遠い地域であったり、メインの小学校に通いつつ、学校と相談で週に何回か何時間か笄の日本語学級に通ってくる。授業が終わったらメインの小学校に戻る。保護者による送迎が必須です。これが無理なら通えない。保護者の負担も大きければ、児童もあっちこっち行くし精神的にもストレスあるのかなあ。どうだろう。

 

日本語指導ができる人?

その他、日本語指導の教員の質と確保。日本の小学校教員免許を持ってることが必須でありますけど、外国人に日本語指導の経験がない先生が配置される可能性もあると。

 

もちろん今は色々配慮されていて、経験があって語学のできる先生が揃ってはいるようですけど、この体勢が未来永劫続くとは限らない。教育の場って区だけじゃなくて東京都の教育委員会も関係してくるし、区が例え独自に採用するとしてもなかなか探すの大変ですよ。

 

読み書きを教えたり、会話を練習するカンバセーションパートナーだったり、日本ではこの手の日本語学習に関しては政策ではなくてボランティア任せのところが大きい印象です。もし学校で一生懸命日本語を勉強してる外国人の姿をみたら、日本語も勉強の中身の手助けする子もいるだろうし、自分も外国語の勉強をもっと頑張ってみようかなと感じる子もいるだろうし、日本語学級が増えれば、港区の国際化ということも進むんではないかと思っています。

 

2通りの国際化

昨年9月の一般質問でも言いました、国際化って一方的に歩み寄るものでもないと。日本人が外国寄りになるのと同じくらい、向こうの人にも日本寄りになってもらえればバランス取れるんじゃないかと。国際学級があることで国際理解教育が育まれるのであれば、日本語学級があることでも国際理解教育が育まれるということです。先生も言ってた。

 

日本語学級って日本式の日本カラーに染めるための手段じゃなくて、国際化教育に手厚いな、国際化頑張ってるなって思われるプロセスのひとつかも。なんだろ、港区の目標としている『成熟した国際都市』になるための策をあの手この手で講じようとする姿勢に、別方向から後押しするみたいな。今大慌てで外国人を呼び込んでも困らないような表記とかの多言語化をするより、先に今大慌てで現状の体勢の修正もいいんじゃなかろうかと。

 

は、しまった。オチがない。

そうだ、地元で買い物しようよ

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私ね、『そうだ、地元で買い物しようよ』的なキャンペーンを全力で展開できないかなあと考えているんですね。区が『商店と地元を大切にする心を育てる港区です』という姿勢をわかりやすく見せてですね、生活の定着と住んでる地域のへの愛着度をもっともっと育てていきましょう的な種まき水やり作戦を繰り出してもらえないかと、真剣に考えてるんですよ。もちろん目的は個人商店を守ること、商店街を守ること、そしてお住いの皆さんに住んでる地域を大切に感じてもらうこと。

 

麻布十番商店街の代表として、また自民党の麻布十番周辺の代表として区議会に席を設けさせて頂いた身として、商店街振興については誰よりも頑張っていかなければならない立場です。お店屋さんの子として生まれ育ったこともありますし、小さいころから商店街でお買い物をして育って、商店街があって生活が成り立ってた身として、商店街ってすごく大切。だって日々の生活の中心ですから。

 

でも、住んでて大切に思うものは人それぞれ。地域のお祭りだったり、母校が残っていることだったりもするでしょうし、最近住み始めた人ならステータスなのかもしれないし、びっくりするような住みやすさなのかもしれないし、利便性なのかもしれない。事情が違えば大切に思う事も異なります。でも地域の元気がなかったらただ住んでるだけでつまんないなあと感じちゃうかも。

 

港区はこの20年間で人口が10万人弱増えています。15万人切ったくらいから24万人ちょい。外国籍も1割弱くらいはカウントされてますけど。それはつまり、

 

1. 新しく引っ越してきた

2. 昔住んでたけどまた戻ってきた

3. 産まれたり引っ越してきたりして次世代の子供が増えてる

 

のどれかに当てはまるわけ。むしろこの3つの組み合わせ。これ以外で増える理由が見当たらない。区長も事あるごとに言ってます、港区生まれの子供が増えてるって。行政の努力もあって港区の子育て環境が良くなったから『あら、それなら港区に住もうかしら』となってそこから家族が増えていく場合もありますし、『あら、それならもっと育てられるかしら』と家族が更に増えていく場合もありますが、基本人口が増えていくのは『新住人』と『次世代』がキーワードです。

 

昔から思うわけです。私はありがたいことに麻布十番で生まれて育って、途中色々ありましたが今も麻布十番にいるわけです。だから麻布十番は地元であって、これからも地元でありたい場所。でも途中から引っ越してきた人にとっての愛着ある地元ってひょっとして別の場所かもしれないし、とりあえず住んでるだけだからそういうの関係ないしーとか思ってるかもしれないし、自分は違うけどここで育ってる子供にとってもこれからも暮らす自分にとっても地元になればいいなって思ってるかもしれないし。やっぱり住んでる場所に愛着って持ってもらいたいですよね、昔から住んでる人にも、最近住み始めた人にも、未来に暮らす人にも。

 

地元を作る、地元を残すって地域と地域に暮らすみんなで頑張らないとどうにもならないんですよね。イベントを立ち上げても継続する力がないと歴史文化伝統にならないし、『麻布十番は残るだろー』と思うかもしれませんが、ただ住んでる人だらけ働いてる人だらけ遊びに来る人だらけの街になっちゃったらなーんもいいところ無くなっちゃうと思うんですよ。

 

そんな麻布十番、麻布十番といえばやっぱり商店街。麻布十番だけではなく、東麻布、元麻布、南麻布にお住いの人々の生活を支えるお店屋さんがたくさん。地域外からもたくさん来てくれますし、ありがたいことです。でも麻布十番から商店街が無くなったり衰退したらどうなるでしょう。スーパーマーケットとコンビニさえ残ればとりあえず生活できるからいいやって思っちゃいます?今の時代はインターネットでワンクリックで必要なものが買えて運んでもくれるから困らないやって思っちゃいます?例えばスーパーとコンビニとファミレスしかない大通りって、生活する上で想像したらちょっと寂しいって思いません?

 

区の商店街振興政策は本当に頑張ってくれてると思います。プレミアム商品券の発行補助だったり、商店街イベントの補助だったり、自転車シェアリングで観光と商店街を結びつけようとしたり、今やってるワールドフェスティバルだって商店街と関係持とうとしたり。でも『商店街商店街商店街ー!』と例え私が叫んだところで、生活範囲内に商店街がないところにお住いの方にとっては『自分にそんなに関係ないどこぞの商店街に税金投入するなら、今すぐに一軒で事足りるどでかいスーパーとかホームセンターでも誘致してくれ』となるかもしれない。

 

でも商店街では無い場所でも、個人が経営してるお店屋さんって必ずありますよね。例えばタバコ屋さんだったり、お蕎麦屋さんだったり、お花屋さんだったり、お米屋さんだったり、床屋さんだったり、雑貨屋さんだったり。通り過ぎるだけで例え利用をしたことがなかったとしても、『あ、お店屋さんだ』ってわかるようなランドマークも無くなったらとても寂しい。

 

今の商店街振興ってね、『たくさんの人に訪れてもらうためにとりあえず何らかのカタチで補助金投入』というのが唯一の方法みたいな印象もありましてね、それも重要なんですけどね、ちょっと違うなとも感じるんですよ。たくさんの人に訪れてもらうためにたくさんイベントを企画するってのも重要だと思うんですけどね、それだけじゃどうにもならないと思うんですよ。

 

お祭りだったり、豆まきだったり、商店街ポイントカード、企画する側があって、参加する側ができる。どちらかに偏り過ぎてもだめ。しかも何かサービスやらお得感がないと消費行動に結びつかないのが標準の消費者心理。年がら年じゅう割引なんてお店側だって厳しいんです。そこで『自分のこのお買い物がほんの少しかもしれないけど地域を支えてるんだ』という意識が生まれれば、地元を残すお手伝いのひとつになるんじゃないかと。10回に1回、5回に1回、寄ったついでにコンビニでボールペン一本買うのを文房具屋さんで買ってみる、いつも通販で靴下買っちゃうけど洋品店で買ってみる、チェーン店じゃないところでご飯食べてみる、そんな心意気ひとつですよ、必要なのって。

 

小さい頃にあったお店が大人になった今でも営業しているとか、昔ここにあったお店で何々を買ってもらった思い出とか、あのお店って意外に色々と便利なんだよとかいう豆知識とか、こんなお店があったんだー今度こそ来てみようとか、そういうちっちゃいことがぎっしり詰まった共に過ごす生活アルバムみたいなのが商店街とか、地元だと思ってるんですね。日々の生活に定着という面も愛着という面からも、また日本文化の面からも地元のお店の維持って必要だと考えてます。特に商店街って日本独特だと思いますよ。ニュアンス的にショッピングストリートでもマーケットストリートとも違うんですから。

 

だからこそ、区の商店街や商店街連合会にひたすら金銭面の援助っていうのには限度があるような気がしてならない。やれ商店街にお金を落としてもらうために商品券だ、でもプレミアム付きのお得な商品券じゃないと買ってみたくならない有効期限トラップ付き、販売時期や商店街のイベント日じゃないと訪れる人数も落差が出るだの、できる事に限度がある。商店街の人達ができることにも限度がある。じゃあどうしたらいいんだろうと考えたら、やっぱり住んでる方々とか生活してる方々からの支援も必要で、それプラス区の応援というのも必要で。今までの支援の継続に、少しだけスパイスを加えて。

 

たからこそ『そうだ、地元で買い物しようよ』『Shop Local』『Buy Local』キャンペーンを張ってもらいたいと思うんですね。各商店街が独自でやるんじゃなくてね、区商連でもなくてですね、区が『この地域を支えて地元を創り上げるのは、実はアナタなんです』的なスローガンを掲げてですね、生活の定着と住んでる地域への愛着度を上げる教育や啓蒙活動なんかを継続的にずーっとずーっと。

 

年がら年中区の広報誌にキャッチコピー載せてもらうもよし、年がら年中毎月第何曜日は地元でお買い物しよう作戦を打ってでるもよし。育っていく子供とその家族、一人暮らしのお兄さんお姉さんでもオッケー、今日明日の地元から何十年先の地元を繋げるのが当たり前になるような、そんな意識の変化が生まれればいいと思うんです。10年後20年後には、『何でも近所でお買い物すると街が大きくなるんだよね』と大きくなった子供達が当然のように言うのかもしれないし、『日本初上陸のオシャレっぽいお店より、何十年も続いてるお店がカッコイイよね?』とか当たり前のように思うかもしれないし。

 

頭に残る素敵なキャッチコピー(未定)で改めて地域に目を向けさせる作戦。

 

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あ、そういえば3月頭まで港区ワールドフェスティバルの一環の商店街カードラリーもありますので、是非カード集めもしてみてくださいね。『港区』が変換間違いでよく『皆得』になっちゃうんですが、この変換ミス、結構イケてるミスだと思ってる。

年度ってトリッキー

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来月の2月中旬から平成28年第1回定例会が開催されます。この回をもって、約1年の議会ルーティーンをぐるりと1周し終わるわけでして、まだ始まっても終わってもいないのに『ああ、1年ってこんなに早くてあっという間だっけ?』なんて感じております。

 

第1回定例会は約30日。平成28年度予算特別委員会がセット。昔よく理解できなかったのが『年度』。今は平成28年だけど会計上はまだ平成27年度。カレンダーと会計年度、これって国によって違うんです。日本は年度といえば4月から。会計だけじゃなくとも新学期やら何やら、基本4月スタート多いですよね。

 

これが例えばアメリカなら会計年度は10月からとか多かったような気がします。気がします、というのは企業によって違っていいみたいなので。日本では決められているようですけれど。

 

そんなわけで、以前に『あの人、帰国子女なんだけど4月が年度の始まりって知らなかったのよー!』なんて話も聞いたことありますが、それは年度始まりが4月のところにいたとは限らないので勘弁してあげてください。

 

そんな年度、平成28年度予算特別委員会に向けて、今から早めにこつこつ準備。地域のみなさんからのご意見を参考にしながらプロット誠意作成中。

 

それと並行に地元や各方面の方々からの要請に応えられるよう区役所と意見交換してみたり、いろんな構想がより良くなる可能性について意見交換してみたり、おかげさまで毎日楽しく元気に活動しております。地味に地道に。

成人式

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3連休の最終日、東京プリンスホテルにおいて成人式がありました。わたくし、2度目の成人式の年でありますが成人式に出席するの実は初めて。小倉りえこ40才、20年前は海外で学生してました。あれから20年…更に大人になりました(肌年齢とか体力とか)。ここ何年かのニュースでは最近の成人式はなんだか警察が来るほど賑やかで……、なんてイメージばかり先行しておりましたが、港区の新成人のなんとお行儀の良いこと。

 

『誰か壇上にあがっちゃったらどうする?誰がどうやって暴漢から区長を守る?』なんて架空のシミュレーションを同期の黒崎ゆういち議員としてみたり。とりあえずラガーマンのタックルで〜なんて話も、お行儀の良い新成人ばかり、とても平穏な式典。

 

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1402人だそうです、新成人。今年平成28年だから、平成7年とか8年生まれの新成人ですよね。港区の歴史の中で人口が一番少なかった年が平成8年、人口15万人を切った年(今は24万人強)。和装から洋装から普段着まで、バリエーションに富んだ様子がとてもよかったよかった。振袖着なきゃ参加できません!とかスーツか袴じゃないとダメですよ!ってわけでもないでしょうからね。

 

もし20年前に成人式のチャンスがあったならば、私は参加していただろうかとふと考えてしまいました。175cmの長身、幅のある反物にしても1.5反は必要で、一度きり着るものとしては作るにはどうかと考えるだろうし、レンタルにしてもそんなサイズは当時あったと思えないし、まわりはみんな振袖なのに1人スーツの度胸もなかっただろうし。多分、同窓会気分より恥ずかしさの方が勝ってたのではないかしらと。度胸の無さにエア反省。

 

港区の成人式には外国人の新成人の姿もちらほらと。すごく印象に残ったのは『日本語ほとんどわからないし、同い年の友達いないけれど折角の機会なのできてみた』という新成人。あと別の子では宗教上の理由ですかね、ターバンのようなもの(ヒジャブではなかったな)も巻いて参加した新成人も。これがまたすごく似合っててね、なんでしょう、和装と異文化のコラボがまたしっくり。今日は来てくれてありがとうね、折角の素敵な日だからたくさん写真を撮ってね、と声をかけてみました。勇気を出して踏み出した一歩を素直にすごいと思いまして。

 

成人式のための新成人による実行委員が立ち上がっていたようで、『大人の権利』のひとつとして選挙権云々の話もあり、世間では18歳選挙権が〜と言われていますがあれは7月の参議院議院選挙から。港区はその前の6月に区長選挙が控えております。これはハタチから。若い人に少しでも政治や選挙に関心を持ってもらおうと、港区も選挙管理委員会も色々と頭を悩ませている中、『ありがとうポスト』というものがありました。ハタチの記念としてもらえるポストカード、本物の選挙で使われる記入台と投票箱が置いてあり、そこでどなたか大切な人にハガキを1通出してみませんかと。

 

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この場で出してくれたら切手なしでも届きますよ、という事でした。うん、すごい微妙。色々とすごく微妙。なんだろこの感覚。

 

何が微妙かって、切手代の52円を負担するぞありがたがれ!みたいな印象が強いこともありますけど、選挙だ票だみたいなことを大人の権利として今更この場で押し付けんのかいというところに違和感なんでしょうか。エイズ検査に行きましょうはわかる。みなとタバコルールもわかる。でもなんででしょう、『来賓の方々もお忙しい中〜』なんてくだりもあっての議員の前での選挙に行こう、とてもやらしい。やん、スケベ。

 

今までの集大成として『さあみなさん今まで色々と学んできましたね、これからが本番ですよ』とリマインドとするのであればいいのかと。そう考えると教育というのが改めて大切なんだと。例えば昔、国会議事堂に社会科見学行った事ありました。へー、ふーん、で終わったと思います。小学生だし。

 

でもなんでもかんでも必死にならないと区という小さなエリアでの政治に興味はもたないのかもしれなくて。だって象徴的だったのは、新成人が式典会場に入って来る際、金屏風かなんかの前で区長と議長と教育長と選挙管理委員長だったような気がしないでもないけど、大きい胸章付けて偉い人達が4人くらい立ってましてね。私はそれを遠くから眺めていたわけです。

 

結構な数の新成人が前を素通りしていくわけですよ。時折区長が会釈してるのは見えるんだけど、本当に時々。通り過ぎる新成人も『あ、ども』みたいにちょびっとだけぺこりの姿勢をみせたり、胸章見て『ちょ、あれ区長って書いてね?』みたいな反応が本当に時々。

 

ま、来年の成人式には『みんな、ちゃんと選挙行ってる?』という流れになるんでしょうけど。

 

『私がハタチの頃は〜』なんて自分の過去を例えとして挙げ始めたらもうおばちゃんなんでしょうけれど、『今の子みたいにしっかりしてたかどうか自信がないわ〜』というオチがつきもの。

 

なにはともあれ、おめでとうございます。ほんの少しだけの人生の先輩として新成人にアドバイスするとすれば、私も言われたし、歴史は繰り返していくであろうこのフレーズに尽きます。

 

『20代なんてあっという間に過ぎるよ?』

交歓会

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つい去年までの会社勤めの折、世の中というのは新年会より忘年会の方が多いというものだと思っていました。忘年会か何かでへべれけになったお勤め帰りの方々が、新橋SL広場でベロンベロンのままインタビューを受け、それが公共の電波に乗ってお茶の間にお届けされるなんてものは日本独特の年末の風物詩ではないかと感じるくらい。そういうのを見て『ああ、年の瀬だわ』と。でも新年会帰りでへべれけになった人に『さ!今年の抱負は!?』というインタビューとか見たことない(ちょっと見てみたい)。

 

そんなこともありますし、新年会という行事が周囲にあまりなかったもので、世の中には『忘年会>>>新年会』のようなパワーバランスと思ってたわけです。それが今やどうですか、右を向いても左を向いても新年会新年会。港区の関係団体や地域の町会など、たくさんの新年会にお招き頂いております。ありがとうございます。

 

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地元である麻布十番商店街振興組合の新年会ももちろんありまして、区長や区役所職員や都議会議員や近隣の学校の校長先生や企業など、たくさんの方々に参加いただく賑やかな新年会です。

 

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商店街の代表のようなスタンスで区議会議員やらせてもらってますので、改まったご挨拶もさせていただきます。しかしながら未だに慣れないご挨拶。もっとウィットに富んだことがお話できればいいんですが、どーしたらいいもんやら。真面目過ぎても面白くないし、面白すぎてもふざけてるみたいだし、自分の抱負を話しても『そりゃお前の事情だろ!』と突っ込まれるし。難しい。

 

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そんな新年会だらけの中、交歓会というフレーズを実は初めて耳に目にしまして。『こうかんかい?(名刺でも交換する会なの?)』という感じで多少混乱しまして。あと賀詞交換会とか。今まで交歓会という表現にご縁がなく過ごしてまして。改めて日本語って色んな表現があるんだなあということと、自分はモノを知らないんだなあと反省。

 

あ、あと反省することといえばもう何年も前になりますが、職場の忘年会の帰り道にベロンベロンになった同僚を連れて新橋SL広場を抜けて銀座線に向かう時、ここぞとばかりに待ち構えていたTVのインタビュアーに捕まりまして、『今年一番記憶に残ってる出来事はなんですか!』と聞かれまして。いいですすみませんーと断っても断りきれず、仕方ないから『◯◯さんの灰皿テキーラですかね!』と適当なことをいっちゃったことです。

 

港区大使館周遊スタンプラリー(宣伝と注意事項)

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明日の1/7からワールドフェスのスタンプラリー用パスポート兼ガイドブックが配布されます。発行部数20,000冊、つまり先着20,000名様。にまん…!にまんですよ奥さん…!大使館も通常運転の忙しい中、わざわざ時間を割いてこの港区のイベントに協力していただけるということで、本当にありがとうございます。参加する際の注意事項とともにワールドフェスティバルの宣伝を改めて。

 

 

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港区大使館周遊スタンプラリーとは

港区にある80のうちの32大使館が、このイベントのため特別に訪問できるように取り計らってくれました。スタンプラリー用の冊子にスペシャルバージョンの訪問スタンプを押してくれます。本物のパスポート持っていってもダメですからね。スタンプラリー用だけですよ。その他、大使館の様子や各国の文化や資料など、展示品がみれたりするところもあります。『ウチの国、もっと知りたいでしょ!』と大使館にPRしてもらうことも目的のひとつ。それを『なんですと!受けて立とうじゃないですか!』と参加するみなさんに色んな国のことを学んでもらうことも目的のひとつです。

 

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冊子の中はこんな感じになってます。日本語と英語表記。国の名前、国旗、スタンプを押してもらうスペース、マップ、それ以上に大切な情報が訪問可能日時事前予約定員。これは大使館によってすべて異なります。平日しか開けていないところもあれば、週末しか開けていないところもあれば、ピンポイントで3ヶ月間のうち1日とか2日しか開けないところもあります。それでも32の大使館が『港区と交流をしたい』と言っていただけているわけですよ。前回、週末訪問可能な大使館数はゼロでしたからね。本当にありがたいです。区側としても、参加する側としても。

 

例えばのページの情報を抜き出してみますと

 

サンマリノ共和国大使館

2/6(土)、2/7(日)、2/13(土)、2/14(日) 10:00〜18:00
事前予約は不要。定員なし。

 

スロベニア共和国大使館

1/22(金)、1/26(火)、2/9(火)、2/25(木)11:00
事前予約は必要(ワールドフェス事務局から)。定員各日35名。

 

このように、大使館によって訪問可能日が異なりますので、公式サイト (http://www.world-festival.jp) かパスポートに記載されている情報をしっかりと理解した上で指示に従ってくださいね。予約はワールドフェス事務局に電話をかけること。もちろん『予約はもう埋まってしまいました』ということもあり得ます。週末にしか行けない!という人でも、スタンプ集めに回れる大使館はありますからね。平日でも17時まで予約なしで行けるところもありますので、学校帰りにお友達と回ることもできますからね。無理をせずに行けるところを訪ねてみませんか。

 

*スタンプラリーに関してのご注意(チラシから転載)

大使館等の敷地は特別な許可がないと入れない場所です。今回のイベントは、大使館等のご理解とご協力をいただいて実施しています。そのため、訪問時においては、大使館等の業務の妨げになる次の行為は厳に慎んでください。*館内でも写真撮影については必ず大使館等の許可を得てください。また、近隣の住宅や事業所へのご配慮もお願いいたします。著しくマナーが悪い方は、入館拒否や強制退館を求められる場合がありますのでご注意ください。

 

1. 指定日以外に訪問したり、インターホン等を押すこと

2. 予約が必要な大使館等へ、予約をしないで訪問すること

3. 訪問の際に指定エリア以外へ立ち入ること

4. 許可なく展示品等に触れること

5. 館内において大声で話すこと

6. 大使館等の業務を阻害する行為

 

これ、絶対に守ってください。前回にあった問題として、勝手に休憩されたり、指定日以外にピンポンされて業務の邪魔されたり、大使館に直接連絡したりなど、何件かあったようです。参加していただく大使館にも、パスポートを手にしたみなさんに気分良く楽しんでもらうためにも、モラルやマナーに従った振る舞いも大切ですからね。ご協力よろしくお願いしますね。本当に本当によろしく。みなさんの振る舞いひとつで、次回左右されますから。

 

スタンプラリーは1/15〜3/4。スタンプラリー用の冊子の配布は、1/7から区役所や図書館やホテルや港区観光インフォメーションセンター(モノレール浜松町駅の改札そば)などで。1/7の配布開始日と同時に大使館訪問の事前予約が始まりますので、是非早目に冊子を入手されてみてはいかがでしょうか。ご不明な点はワールドフェス事務局(03-6737-9397)に10:00〜17:00でお問い合わせを。

 

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このパスポート、港区の商店街でお買い物するともらえるワールドカードラリーマップというものもついてます。これは一足早く1/12(火)から。

 

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麻布十番商店街にある実家も参加しております。どこの国のカード配るんだろう、まだ来てないや。『カードくださーい』と言ってもらえたらお渡しする予定です。

 

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フライングの冊子入手と情報提供は大目にみてください…。注意事項をどうしても伝えたかったもので。世界中のどこを探しても港区しかできないこのイベント。マナーを守って楽しく参加しましょうー。

2016年。

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2016年、新しい年を迎えました。昨年は色々と激動の一年でした。本当にたくさんの方々にお世話になりまして、引き続きの感謝の気持ちにこれまた別の新しい気持ちを併せて、一歩一歩地道に進んでいこうと思います。

レポートの第3弾を作成しました。近いうちに配布したりする予定ではありますが、ウェブにも載せてますのでお時間ありましたらどうぞチラッチラッとご覧ください。

は、そういえば喪中。